シェイクスピア(Fate)

登録日:2012/01/30(月) 02:09:01
更新日:2023/10/05 Thu 21:25:22
所要時間:約 12 分で読めます





NON SANZ DOROICT...

開演の刻は来たれり

此処に万雷の喝采を






クラスはキャスター


真名はシェイクスピア
身長:180cm
体重:75kg
属性:中立・中庸

イギリスの劇作家。
物語至上主義者。
たとえどのような手段をとっても最高の物語を目撃することを至上の目的とする。
そのため当事者意識に乏しく、視点が作者的。

平凡な人物を見下し、非凡な人物には不躾な質問を浴びせる。
ナルシストで台詞に自作を引用することが多いが、「死亡フラグ」など極めて現代的な用語も使う。
劇作家という事で本人自体の戦闘力は非常に低い。
……マスターはさぞや苦労するだろう。

パラメーター
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
E E D C++ B C+

クラス別スキル
陣地作成:D
魔術師として、自らに有利の陣地を作り上げる。
だが彼は作るのは工房ではなく、物語を紡ぐ”書斎”である。

道具作成:-
道具作成スキルは、固有スキル『エンチャント』によって失われている。

固有スキル
エンチャント:A
他者や他者の持つ大切な物品の評価を執筆することで強力な機能を付与する。
要するに「こいつの凄さを今から我輩が細部にわたって説明するから、どうか皆さん退屈だとは思わず聞いてくださいな」の口上から始まる怒涛のポエム。
ただしいずれも読む者に感動を与えるほどの文学的表現が必要になる。
この文豪の文章は、そこらの石ころにさえ概念を付与させるほどの効果があり、破格の知名度をもつシェイクスピアであればC~Eランクの宝具までが作成可能。
Eランクであればそこらに転がっている石の宝具化、
Dランクであれば近代兵器などの工業量産品程度、
Cランクに至らせるには文豪が表現するに値する霊格を持った武器でなければならない。
しかし自分自身のことは書かないので基本的にはマスターを戦わせるための強化能力。
彼自身は観客として戦闘を見物したり、心境をいちいち聞いたりしてマスターを苛立たせる。

自己保存:B
自身はまるで戦闘力がない代わりに、マスターが無事な限りは殆どの危機から逃れることができる。
つまり、本人は全然戦わないし戦う気がない。
そのくせハイリスク・ハイリターンな戦術ばかりを好む。


◆宝具
『開演の刻は来たれり、此処に万雷の喝采を(ファースト・フォリオ)』
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:1~30
最大捕捉:1人

我が宝具の題名は、『開演の刻は来たれり、此処に万雷の喝采を(ファースト・フォリオ)』!開演!

シェイクスピアが発動する究極劇であり、英雄たちの心を折るための演劇宝具。
脛に傷を持つ英霊はいないほうが珍しいため、そのトラウマをシェイクスピアの言葉によって刺激され心に負荷を加えられる。
肉体的に強いという自負があればあるほど、この宝具に絡めとられる可能性が高い。心が折れた場合バッドステータス『放心』が対象に付与される。
この状態の場合、一切に無防備になり悪意に対して自動迎撃する宝具がなければ対処することができなくなる。
ただし、劇が開幕すると閉幕するまで対象に一切の肉体的損害を与えることも、与えられることもできなくなる。

劇中での発動は二度。
一度目は大聖杯に接続したシロウ・コトミネを大聖杯からの分解を防ぐために使用。
その際、天草島原の乱の被害者・加害者を問わず登場させシロウを分解から防ぐ代わりに精神的にダメージが入ってしまっている。
二度目はジャンヌ・ダルクから大聖杯の破壊を防ぐために時間稼ぎのために使用。
このときはジャンヌの生涯をなぞるように劇が展開し、最終章のフランス軍大元帥ジル・ド・レェによってルーラーの心を折ることに成功する*1。しかしその後ルーラーに心を立て直される。
また、このときジルだけはこの宝具の登場人物でなく実際に見た目と人格だけ再現したサーヴァントであったことが逆転のきっかけになるのはまた別のお話。


○企画段階のもの
『国王一座(ザ・グローブ)』
ジェームズ一世が提唱したシェイクスピアの劇団。
出現した役者が自在に姿を変え、対象を謀る。
相手のよく知る人物を演じることもできるが、魔術の心得がある者は抵抗を試みる機会がある。


『開演の刻は来たれり、此処に万雷の喝采を(ファースト・フォリオ)』
結果を改ざんする本。目の前で起きた事象を、一定回数までやり直せる。
何度戦っても敵わない相手には無力だが、倒せる可能性がある相手には有効というどこぞの最弱のサーヴァントのような能力。
「NON SANZ DROICT(無権に非ず)」の詠唱がいる。


Apocrypha本編では赤のキャスターとして登場。

マスターを裏切ってシロウ・コトミネに協力している。
マスターを裏切った理由は、

「うーん、このマスター堅苦しくて面白くなさそうだなー。え?全世界救済?何それ面白そう。やるやるー!」

ってな感じだったらしい。oh…

現世をエンジョイしまくっており、シロウにパソコンを所望したりしている。

序盤からスパルタクスを焚きつけて敵地に突っ込ませたりと場を引っ掻き回しているが、本人は戦う気はないと堂々宣言し、そのハイテンションな態度といちいち自分の著作から引用したフレーズを使うことから他のサーヴァントを苛々させている。

彼にとってはこの聖杯大戦の結末を見届けることこそが願いであり、その過程を最後まで傍観することが自分の使命らしい。


Fate/Grand Order

スマホアプリ版Fate/Grand Orderにもキャスターとして登場。
レアリティは星2で、無料のフレンドガチャからのみ出現する。
最後まで霊基再臨を行った際の邪悪なオーラと表情が特徴。

ゲームの性能としては自己保存(HP回復+1ターン無敵)で居座りつつエンチャントによるバスター強化で味方を支援するサポート型。
最終再臨後に解放される強化クエストをクリアすれば国王一座(スター発生率UP+NP20)を習得し、さらにサポートに磨きがかかる。
バスター攻撃主体のバーサーカーは勿論、ジャンヌ・オルタの様に多段ヒットするバスター攻撃のサーヴァントならスター発生率UPも活かせる為高相性。
ジャンヌを貶しまくった作家と他者の想像から生み出された「復讐者」としてのジャンヌと言う中々に皮肉の効いた組み合わせだが

宝具は本編と同じく『開演の刻は来たれり、此処に万雷の喝采を』。
イメージ的にはバフ・デバフを付与する支援宝具の方が近いのだが、何故か設定的にあり得ない攻撃系宝具になっている。
バスター属性の全体攻撃で、低確率でスタン付与。強化クエストをクリアすることで威力とスタン確率が上がる。
バスターかつ多段ヒットもするのでエンチャント・国王一座の恩恵を受けられ、自バフだけでもなかなかの威力を出せるが、基本的に味方の支援に回したほうがいいので使うのは主に周回の時か。
スキルレベル1の状態からNPを20チャージできるので比較的入手しやすい無凸虚数魔術+適当なNP20配布サーヴァントの組み合わせで宝具が打てるのは利点。

無敵スキルを持ちはするが、レアリティ相応の低いステータスに加えてスキルの効果時間が1ターン限りなこともあり、下手に居座ってもらうよりもオーダーチェンジを駆使したピンポイントバッファーとして扱うのもあり。
この場合はさっさと攻撃で落ちてもらいたいのでターゲット集中礼装を装備するなどしたいところ。
最終再臨して国王一座を習得可能になった段階でレベル上げを打ち切るのも有り。
というかエンチャントのみの運用と割りきってしまえばレベル1のままでも(ステータスの低さ故に)十分有用である。

低レアリティキャスター仲間にはアマデウスや同じく作家のアンデルセンがいるが、向こうがアーツパのサポート兼クリティカル一発屋、汎用性に富む耐久エンジンでこちらはバスター強化兼NP配布と棲み分けは充分に出来ている。
あとは向こうが宝具含めて徹底的なサポート型なのに対してこちらは多少は戦える点も差別化になるか。

シナリオでは4章にて登場。
同じく作家のアンデルセンが事態の解決及びグランドサーヴァントについて突き止めるなど活躍する中、こっちは好きな脚本を好きなように書いてエンジョイしていた。働けや!

その後2016バレンタインイベントにて、まさかの主人公の相棒として抜擢。
甘々なバレンタインをまさかの怪しいヒゲ紳士と駆けまわる羽目になるとは想像できなかったプレイヤー多し。
ナーサリーライムのお茶会に付き合わされ、和やかな空気に当てられてバッドエンドを書きたくなる症候群を発症していた。ダメなり。


ははははは!終わりだ!これで終わりだ!完結した、完結したぞ!
ああ、だがしかし―項目は吾輩が追記・修正したかったなぁ!

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最終更新:2023年10月05日 21:25

*1 ちなみにシェイクスピアは史実においても、戯曲『ヘンリー六世』においてルーラーの元ネタを魔女扱いしていた。