デボラ(DQⅤ)

登録日:2009/07/21 Tue 06:19:35
更新日:2024/03/21 Thu 18:13:35
所要時間:約 6 分で読めます





あんたって よく見ると小魚みたいな 顔してるのね

小魚は身体にいいし 嫌いじゃないわよ

ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁 DS版にて追加された花嫁候補。

CV:朴璐美(ライバルズ)

サラボナの富豪ルドマンのもう一人の娘で、フローラの実姉(似てないけど)。
花嫁候補なので、当然ながら天空人の子孫である。

派手に盛った髪型にピンクのミニスカワンピース、ファーやハイヒールなど特徴的なファッションを着こなす。
…どう見てもキャバ嬢です。何気にベルトだけはフローラと同じ。

性格は高飛車、わがまま、唯我独尊。
かなりの毒舌家で、初対面の主人公ビアンカに辛辣な一言を放って引かれたりもした。
結婚後も主人公からは使うと1ターン休みに出来るコワモテかかしと同類扱いされている。完全に恐妻家

普段はルドマン邸3F(登場にあたり旧作から増築された)で優雅なニート生活を送っているが、運命の選択の際に突如乱入。そこで選択すると嫁になる。
嫁にしなかった場合は、そのままニート続行。本編にも絡んでこない。



他の嫁2人と異なり、前衛向きのステータス(あくまで嫁の中ではだが)を持っている。
装備も爪系、奇跡の剣、魔神の金槌など強力なものを使用可能で、特に魔神の金槌+星降る腕輪による高速メタル狩り要員として非常に優秀。
(他に魔神の金槌を装備出来るキャラは、終盤かつ成長の遅いギーガ以外は腕輪を付けてもなお遅い)
ドラクエ5自体が終盤では物理偏重ゲーになるのもあって、普通に実用性の高いキャラとなっている。
そのためデボラ派は、必要な時を除いて家族PTを組むプレイヤーが多いとか。

魔法面は攻撃がベギラゴン止まりで、回復も覚えないためバイキルトやルカナンによる補助役になりがち。
嫁の中で固有と呼べるものはメダパニぐらい。

なお、専用のがまさかのである(装備可能な盾はそれのみ)。……まぁ、鍋の蓋だって盾になるしな。
しかもビアンカやフローラの最終盾である鱗の盾よりも1だけ硬い。ハイテク繊維か何かで?*1
ちなみに初期装備も限定品なため、アイテムコンプを狙う場合は必然的にデボラと結婚することになる。

フローラの姉なだけあって、フローラと結婚した場合と同じくルドマンからの支援金や物資提供を受けることが可能。
ゲームシステム的に、かなり恵まれた花嫁となっている。



とはいえ、その特徴的なキャラクター性から発売前のファンからの期待は低く、誰得扱いだった。
幼年期と青年期で絡みがあるビアンカ、結婚イベントで主軸となるフローラに比べると、結婚しない限り本編にもほぼ絡まない空気。
結婚自体もかなり唐突な乱入かつ、キツい物言いや町の人からの散々な評判もあって、二の足を踏んだプレイヤーも多いだろう。

生みの親である堀井氏いわく、
SFCじゃビアンカばかり選ばれると思ったのにフローラ選ぶ人が意外といた」
「新しい嫁候補は誰にも選ばれないようなキャラにした」
とのこと。加減しろ莫迦!

しかし、結婚するとなかなか素直になれない昔ながらのお嬢様な性格が見えてくる。
近年のツンデレに慣れきったプレイヤーには温故知新のごとく新鮮に映り、一定のファン層を獲得した。
そもそも愛情表現が独特なだけで主人公のことは高く評価しており、多大な信頼を寄せている。
実は一目惚れもしていたことが最終決戦前に判明するなど、何だかんだで他の嫁に劣らず終始デレデレなのだ。
そんな彼女も夫が猫に話しかけ始めた時は引いてた

というか、そうでもなければあんな唐突に「私と結婚しなさい」と乱入したりはしないだろう。
選ばれなかった場合、外見や金目当ての適当な男を侍らせたりすることなく独り自室で佇み続けている事からも、あのシーンがどれだけ本気かつ真剣であったかがうかがえる。

ちなみに、興味がない人間への態度はDQ6のDS版で見られるが、半端ない塩対応である。
ただDQ11でのゲスト出演時は意外とマシな対応をしてくれるので、単にDQ6主人公が気に入らなかっただけかもしれない。
ちなみに本編中ではビアンカと結婚した時の子供達も塩対応に怖がる

主人公を「小魚みたいな顔」と評した(分かりにくい人は金魚売場に行こう)のも、妹いわくデボラ流の褒め言葉であるらしい。
フローラと結婚した場合限定だが、青年期後半フローラ復帰後に子供を連れた状態でデボラへ会いに行くと分かる。

会話は基本的にツッコミ系だが、お嬢様ゆえか色々とズレていることが多い。
かなり発想が奇抜なので、何を言うか分からないびっくり箱的な楽しみがある。

KYのように見えて、主人公や不幸な目にあった人を気遣う部分もちゃんとある。
ミルドラース戦前の「告白」が有名だが、パパスの死んだ遺跡やサンタローズでの会話などが顕著。
子供を喪って落ち込んでいた老人が、青年編後半でもまだその事で落ち込んでいる様子に少々呆れたりもするが、これも冷たさというよりは彼女なりの前向きさとも取れる。*2

努力しない天才肌を装っているものの、美貌を保つために早寝を心がけたり、鏡を見れば身繕いを始めたりと意外に努力を怠らない。
自身の芳しくない評判についても原因を含めて自覚的であり、決して盲目的な自己賛美に溺れているわけではない。



子供たちに対しても普通に良き母であり、子供たちの決定を尊重し、悩める時は支えにもなっている。

中でも女の子
「お兄ちゃんは勇者なのに私は何の力もない」
という悩みに対して、
「あなたにはあなたの力があり、それもまた沢山の人を守れる素晴らしいもの」
と諭す会話は印象的。
ちなみにこの悩み発言は誰が母親でも見られるが、それを母親が諭すという展開はデボラのみだったりする。

自分たち姉妹がルドマンの実子ではない(フローラとは実の姉妹)ことは、既にルドマンから聞かされ知っていた模様。
母親だけは娘たちが知らないと思っており、EDで告白するが「私もフローラも気にしてない」と流した。
血が繋がっていなくとも、愛しのパパとママなのである。
とはいえ、母親の引け目につけ込んで我儘を言うような形になっていたことを察し、少しは大人しくなろうかと零した。そして主人公から茶化された。

彼女と結婚したあとビアンカに会うと、「他人とは思えない」という発言をする。
実の妹であるフローラもビアンカには同様の発言をするため、ビアンカもまたデボラ達と姉妹なのかも知れないが真相は不明。



趣味はファッション、ショッピング、カジノ遊び。
ルドマンが厳しかったので、意外な事に結婚するまで夜遊びをしたことはないらしい。
レヌール城での会話などからお化け関係が、チゾットでの会話などから高いところが、それぞれ苦手なようだ。

EDのダンスシーンをよく見ると、主人公の方が回されている。
(他の嫁およびダンスに参加しているカップル達は女性のほうが回る)
これもまた、彼女らしいといえばらしい演出。あんたが回るのよ!





主なセリフ

「あんたってよく見ると小魚みたいな顔してるのね。小魚は身体にいいし嫌いじゃないわよ」

「ふつつかっぽい主人公だけど、めんどうみてあげるわ。ちゃんとついてくるのよ」

「ここに水のリングがあったのね。……キレイな場所だけれど水が多いせいか少し寒いわね。
 ねえ 主人公。ちょっとこっちへいらっしゃいよ」
【はい】
「ふふっ、これなら寒くないわね。せっかくだしもう少しだけ……こうしていましょうか主人公」
【いいえ】
「もう何を照れているのよ。いいわよ、私がそっちへ行くから。
 どう? あたたかいでしょ? せっかくだしもう少しだけ……こうしていましょう主人公」

「えっ? 昔はそのベッドのところにカンオケが? おまけにガイコツがゾロゾロと……? 
 もう主人公! わ、私がそんな話を聞いたくらいで怖がるなんて思ったら大まちがいよ!」

「さて……と。なんだか私もぱふぱふの勉強がしたくなってきたわ。
 もちろん練習台はあんたよ。そのあと顔を洗わずに町の中を歩き回るの。……わかったわね?」
【はい】
「とびっきりの美人にしてあげるから楽しみにしていなさい主人公」
【いいえ】
「あんたに断る権利はないのよ。とびっきりの美人にしてあげるから楽しみにしていなさい主人公」

「全然こわくないわよね。ってちょっと主人公。どうして私とかかしを見比べてるのよ」

「ここが私が石像として過ごした場所ね。よく覚えてないけどみんな私の前にひざまずいていた気がするわ」

「娘はきっと主人公パパに似たのね。魔物の気持ちがわかったりするでしょう? 
 たしかにあなたは勇者じゃないわ。だけどあなたのそのチカラもたくさんの人を守れるすばらしいものよ」

「ねえ主人公。あんたのことだからわかってはいるでしょうけど……。
……って、もしかしたらわかっていないかもしれないから、いちおう言っておくわね。
主人公……運命の出会いって信じる? あんたをはじめて見た時、じつはね、私……ビビッて感じるものがあったの。
あんたが物好きで良かった。ふつうなら私を妻になんかしないわ。
あの時選んでくれて本当にありがとう。言いたかったのはそれだけよ。
さあ行きましょう。そして生きてグランバニアに帰るわよ。」

「わーいわー……ってわ、私はつられたりしないんだからっ。何を笑っているのよ、主人公っ!」




モンスターバトルロードⅡにも第4章でSPカード「フラワーパラソル」として参戦(排出率は1/800)し、全国の小魚を歓喜させた。
使用効果は「主人公が装備した盾のガード確率を最大(100%)まで上げる」。
しかし、しにがみのたて以外は防ぐ攻撃が限られる上、主人公にしか効果がないため、どちらかと言うととどめの一撃専用カード。

とは言うもののレジェンドカード伝説の勇者(Ⅲ主人公)を使うときは別。
伝説の勇者はソロでありながら勇者の盾を標準装備しているので、
フラワーパラソルを使うことでそのターン中物理と特技の攻撃を防ぐことができる。
物理と特技が多い真ゾーマデスタムーアオルゴ・デミーラと戦う時には下手な防御SPより便利。

とどめの一撃はモンバトオリジナルの烈空カカト落とし。
乳は揺れるしパンチラも見れる。

絵柄違いのモリーセレクションでは主人公と背中合わせにフラワーパラソルで相合傘をしているという、
なかなかに「分かってる」イラストとなっている。



ちなみにドラクエVの話題になると頻発するビアンカVSフローラ戦争だが、
デボラ派がその戦争に積極的に加わることはほとんどなく、現れたとしてもデボラ様への愛を一人つぶやいて帰ることが多い。

星ドラにゲスト出演したときは彼女が一番人気だった。


追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ドラゴンクエスト
  • ドラクエ
  • DQ5
  • 天空の花嫁
  • 天空の鬼嫁
  • おっぱい!
  • 文武両道
  • その実良妻賢母
  • お嬢様
  • 不器用
  • ご主人様
  • まじんのかなづち
  • メタルハンター
  • 小魚
  • ツンデレ
  • 乙女
  • 黒髪
  • 外見で損←否、そこがいい
  • デボラ
  • 第三の女
  • 根はいい奴
  • DQヒロイン
  • 朴ロ美
  • 朴璐美
  • 女子力(物理)
  • 濃すぎるキャラクター性
  • 実はいい人
  • 本当は優しい人
  • 子供に優しい

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月21日 18:13

*1 ただしダメージ計算の都合上被ダメージは鱗の盾と同値

*2 まぁ、10年前に出会った人物が10年経っても同じ事でぐちぐちしていればデボラが呆れたくなるのも仕方がないが。