朱い月のブリュンスタッド

登録日:2009/08/24(月) 23:49:19
更新日:2024/02/10 Sat 08:05:42
所要時間:約 7 分で読めます




TYPE-MOON作品月姫の世界の人物。

真祖を生み出すキッカケを作った人物であり、死徒二十七祖の三位。
現在空席。
タイプ・ムーン。月の王。アルティミットワン。


月姫・歌月十夜では名前のみ登場。
アルクェイドの深層意識に存在する側面も「朱い月」と呼ばれるが、あくまでそれは全ての真祖が持つ「朱い月」としての側面にすぎず、「朱い月のブリュンスタッド」とは別物。詳細は後述。

アルクェイドの中の『朱い月』の立ち絵が姫アルクなため女に思われがちだが、オリジナルの彼はおそらく男。
これはロアのモノローグで「彼」と言っていたから(それ以前に性別があるのか怪しいが)。

地球の生物ではなく月の系統樹最強の生命体であるアルテミットワン。
人類の存在に不安を感じた地球の声を聞きつけて地球にやって来た存在だが、
当人は何もなくなった月を見捨て、美しい世界を手に入れようとして地球に来た。
地球に協力したのもその計画のために過ぎない。

しかし、ガイア(星の抑止力)にもアラヤ(霊長の抑止力)にも属さない自分はいずれそれらに滅ぼされると予想し、地球のシステムに属する自分自身を作ろうとした。
地球に協力することで彼を参考にした受肉した精霊を作り出すシステムとして『自らを潜在させる真祖という種』が生まれる固有結界を地球上に存在させることに成功する。
これが真祖の始まり。
全ての真祖には朱い月のブリュンスタッドを迎え入れる箇所があり、朱い月と同域の後継が誕生した場合にのみ、そこに朱い月のブリュンスタッドが憑依することで彼は転生する。
尚、彼自身は真祖の元になっただけで厳密には他の真祖とは異なる存在。

しかし、生まれてきたのは自分の劣化コピーばかりであり、器足るものではなかった。
そのために死徒二十七祖を結成したりと様々なアプローチをかけていた。

アルトルージュ・ブリュンスタッドは能力的に不安定だったため、後継者候補止まりであった。
その後、気に食わないという理由でゼルレッチに喧嘩を吹っ掛けられ交戦するも敗北、消滅する。

最大の切り札は鏡像化した月を作り出し、敵に叩き落とす「月落とし」あくまで鏡像の月であり本物のような桁外れの大きさも質量もない。
しかし、その最大の切り札さえもゼルレッチの「無限エーテル砲」なるものでで受け止められたという。

朱い月対ゼルレッチの仔細は殆ど判明していないが、奈須きのこによると「魔法使いの夜で似たようなシーンがあるからあんな感じ」らしく、まほよの5倍ぐらいの予算があればイケるとかなんとか。

敗因はロア曰く魔術魔法の違いをよく理解していなく勉強不足だったから。
だが単に殺されただけではなく、ゼルレッチの血を吸い死徒にした。


後継者が生まれる前に消滅したが、後に彼の残した固有結界を用いて真祖という種族は彼と同等の真祖を造りだす事に成功する。
これがアルクェイド・ブリュンスタッドである。

しかし真祖たちにとって朱い月のブリュンスタッドは既に敵として認識されており、王様こと朱い月の復活は望んでいなかった。
そのため、真祖達はそれを回避しようと、アルクェイドには処刑人としての役目を終えたら城に戻して再び眠りにつかせる事を徹底した。

朱い月の消滅後は固有結界「千年城ブリュンスタッド」を作り出せる真祖のみにブリュンスタッドの称号が贈られているが、その名を冠する真祖はアルクェイドとアルトルージュの二体だけ。


仮にアルクェイドに乗り移れば、その時の強さは吸血衝動を抑制する必要のない100%状態のアルクェイドと同等になると思われる。
更にオリジナルの朱い月はライダーの石化の魔眼を超える最高位の魔眼「虹色」を所持していたとされる。
尚、この虹の魔眼は直死の魔眼の大元であるバロールの魔眼と同階級の模様。

ただし、二十七祖とサーヴァントの比較によるとプライミッツ・マーダーとORTサーヴァントでは勝負にもならないという、所謂別格扱いされているにも関わらず朱い月は別格の一人にはカウントされていない。
また、詳細不明の虹の魔眼等の特殊能力を考慮しないで単純計算をすれば、アルテミットワンとしての力を地球では発揮出来ない朱い月は、並のサーヴァント6体+α分の個体能力と12体+α分の強さということになることもあり、サーヴァントでも撃破可能の域にあるのでないかとも推測される。
まあ宝具の中には魔法級の効力を持つものも存在するとされているので、朱い月が魔法に敗北した以上はサーヴァントの中で勝ち目がある者もいるというのは不自然ではないとも言えるだろう。

カリスマが溢れる人物だったらしく、死してもなおメレム・ソロモングランスルグ・ブラックモアトラフィム・オーテンロッゼ等の死徒に影響を与えている。

ちなみに名前から分かるようにTYPE-MOONの会社名の元になった存在。


朱い月のブリュンスタッドと同一人物か不明だが、鋼の大地では月のアルテミットワン『タイプ・ムーン』が隠しボスとして現れる。
魔剣『真世界(リアル・オブ・ザ・ワールド)』を携えているとされている。
なお、鋼の大地における『魔剣』とは鋼の大地の環境に適応した新たな人間種『騎士』が持つものとして定義されているが、
魔剣『真世界』がどういった類ものかは不明である。



◆アルクェイドの中の『朱い月』

姫アルクとも呼ばれる。アルクェイドの中に用意された空席ともいえる部分であり、空席である今はまだロアの血を吸う前のアルクェイドの“生まれたままの人格”、星の触覚としての面が残っている。

全ての真祖は朱い月の分身であるが、同時にまったくの別個体でもある。
そのため真祖に内在する『朱い月』もあくまでその真祖の朱い月としての側面にすぎない。
故に、アルクェイド・ブリュンスタッドがアルクェイド・ブリュンスタッドと呼ばれている限り、朱い月ではなくアルクェイド・ブリュンスタッドの影でしかない。

歌月十夜やメルブラで出てくる「朱い月」はいずれもこのアルクェイドであり、
別人格、まして朱い月のブリュンスタッドでもなく、通常のアルクェイドも「朱い月」としての彼女も同じもの


歌月十夜ではロアと共融した遠野志貴の夢の中でアルクェイドの中の『朱い月』が登場。
以前17分割されたことを根に持ってるのか志貴を一睨みで18分割したおちゃめさん。
メルブラでは二十七祖にあった時などに「朱い月」としての側面を出した厳かかつ尊大な口調になる時がある。
祖を相手した時は「盟約」と言い、粗悪な祖など我が前に現れるなと語っている。


Actress Againでは「朱い月」としての側面が一時的に表にでて肉体を借りた隠しキャラとして登場する。
吸血衝動がないため10割の力を使える設定が反映されてか性能はチート。彼女のラストアークと負ける時のセリフは一見の価値あり。

続編のMBAACCでは設定が微妙に違う「真祖アルクェイド」として参戦。


◆真祖アルクェイド

星の頭脳体。夢見る石。原初の一(アルテミットワン)。性格や姿は姫アルクと似ているが、
彼女以上に人間離れした傲慢とも言える思考や発言、能力が目立ち、ワルク曰わく人間など何とも思っていない。シナリオでは最終的になんとなく人類を滅ぼそうとした。

きのこ曰わくこのシナリオは今後の月姫世界を語る伏線みたいモノ。
「アーキタイプ・アース」(直訳すれば地球の原型)や「最高純度の真祖、その素体」と称されている。

シエルは彼女の事を「アルクェイドではありませんね」「ロアの血を吸う前の彼女でもない」、「上位機種」「起源覚醒に近い」「アーキタイプ」と称している。
しかし、本人はそれを否定しており「元々我らは一つのモノ。私は単に目覚めの感覚が広いだけ」と語っている。
あくまで“朱い月としての側面”が表出しただけの姫アルクとも異なる存在らしいが、行動原理は違うものの本質は通常アルクと同じで別人格というわけでもないらしい。
本人曰く通常アルクとは「元々一つのもの」「姉妹のようなもの」。『空の境界』で言うところの式と識と“両儀式”の関係に近いと思われる。

やはり相当の怪物のようで完全武装シエルによると埋葬機関全員で掛かるべき相手と称し、アルクェイドを遥かに上回る力を持つらしい。
死徒二十七祖と戦った場合は純血ではない祖になど用はないとし、粗悪品と侮蔑して朱い月の最初の部下であり、死徒の王の一人であるトラフィムに文句を言い放つ。

夜明け近くになったために元のアルクェイドに戻ろうとするが、その前に人類の大掃除を始めようとするもシエルが立ちはだかる。
シエルは大掃除の内容は南極と北極を溶かす。地軸を溶かして大陸同士でピンボールをする等と予想しており、
実際だいたい合ってた。具体的に言うと地球の自転を止めようとした。
コレは本人曰く星の問題は自分の問題だし、誰かに壊されるだろうからその前に自分で壊してもいいじゃね?という超理論によるもの。シエルはこれを自殺と評している。
一応、一握りの人間だけは残しておこうと言うのものの、その人物はシエルと「あやつ(志貴?)」の二名と極少数のみ。
幾らなんでも人類を滅ぼすのはやりすぎだと自分でも思ったそうだが、「(初めての観光が)楽しくて楽しくてしょうがなく自分でも止められなかったから笑って許して欲しい」、との事。

しかし、突如目覚めた通常のアルクェイドに止められてしまう(この際、操作キャラがアルクェイドに入れ替わる演出がある)。
最後は受肉した手足にすぎないアルクェイドに星の大気そのものの手足である自身を破った事を笑いながら褒め称え、父(朱い月?)も思惑通りにいかない事を悔しがるだろうと語り消滅していった。

なお、初期はコンパチキャラのようなものだったが、アップデートで新規衣装となった。



なんか追記、修正されてるんですけどーー!?

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最終更新:2024年02月10日 08:05