宇喜多直家(戦国武将)

登録日:2012/03/13(火) 22:39:52
更新日:2023/05/02 Tue 05:22:44
所要時間:約 5 分で読めます




戦国時代の武将
1529−1582

宇喜多(うきた)直家(なおいえ)とは、尼子経久や毛利元就と並ぶ中国地方三大謀将である。

正直、マイナーな武将であるが、アニヲタ諸兄には「八丈島より泳いで参った!!!」で有名な宇喜多秀家の実父であると説明すれば理解頂けると思う。




経歴


浦上家家老を務める能家を祖父に持ち、将来を嘱望されていたが、
直家が六歳の頃に能家に嫉妬した同僚の島村盛実に暗殺され父と共に逃亡生活を強いられることになる。
因みに能家は主家を絶体絶命のピンチから幾度と救ったチートじじいである。
後に浦上家奥女中に入った母の尽力により浦上家家臣に取り立てられる。 ここから直家の謀殺伝説が始まるのである。


直家の数々の謀略


  • 怨敵であった島村盛実を中山信正(直家の舅)の殺害と引き換えに主の公認で暗殺する。後に妻は自害

  • 二番目の妻の実家であった谷川久隆を暗殺して勢力を拡大する。当然、妻は後に自害

  • 娘の嫁ぎ先を滅ぼす。当然、娘は自害。その後も何度か娘の嫁ぎ先を何度も攻め滅ぼす。その度に娘は自害

  • 男色家であった最所元常へ美男子の家臣を放逐後、偶然を装って召抱えさせてギシギシアンアン中に殺害して領地を拡大する。

  • 岡山城主金光宗高を過去に家臣を手打ちにしたと突如に言掛かり切腹させる。その後に岡山城は直家が接収。

  • ライバルの三村家親を顔見知りの浪人に依頼して射殺。日本初の鉄砲による暗殺を成功させる。

  • 最終的には主家であった浦上宗景を追放する。後に擁立した幼君とその母親を岡山城内にて毒殺。戦国大名として独立する。

  • 直家の死後、弟・忠家は「兄は恐ろしい男だった。そのため兄の前に出るときは鎖帷子をつけて望んだものだ((;゜Д゜)ガクブル」
    だが忠家についカッとなって人を斬ってしまうなどちょっと短慮な部分があったのに直家が目を瞑っているため、こうして怯えているのである。


以上が直家数々の謀略であるが、これは一部である。

これらから直家は毛利元就や尼子経久と並ぶ謀将と評されているが、その暗殺・毒殺など手段を選ばないことから梟雄と認知されている。
が、これらの鮮やかすぎる成り上がりの逸話は殆どが軍記物が出典であり、どこまでが実際のところかは不明。

しかし六歳の頃から逃亡生活を過ごし、また母親は浦上の奥女中(ようするに寝取られた)と苦悩の人生からスタートしているため、
多少のひねくれは仕方ないのかもしれない。父子揃ってわざと愚者を演じたと言われているし。
ちなみに父親も逃亡中に死亡している。

余談


そんな彼であるが浦上家に仕官したての頃のエピソード。

母の尽力で乙子城(ぶっちゃけ貧相な城)の城主となるが、兵糧が足りずに絶食の日を設けて家臣と共に耐え忍んだ。
しかし、それでも兵糧が足りず近隣の村民を襲って兵糧を得ていた。こうして直家と家臣は厳しい時代を乗り切ったのである。
この経験から直家と家臣団は強力な絆で結ばれていた。
故になのかは定かではないが、譜代家臣や一族の粛清などはやっていない。
弟である忠家との仲も良かったようで上記の忠家がした鎖帷子云々の話も忠家が話のタネとして誇張して言っているのではないかという見方もある。

後に直家は毛利征伐に出向した羽柴秀吉を通じて織田信長に臣従。以降、秀吉に従って転戦するが病にて岡山城で病死。
毛利征伐の際に秀吉と仲良くなったようで息子である秀家が豊臣政権下において重用されたのは直家の死に際し秀吉に秀家のことを託したからという説がある。
共にどん底からスタートし、高い地位にのし上がった戦国武将なので何かしらの通ずるものがあったのかもしれない。

息子、秀家は秀吉の猶子となり後に豊臣政権の五大老までに抜擢されるも甥の詮家らと一触即発の事態となった宇喜多騒動、関ヶ原の戦いにて没落する。

因みに信長の野望では義理3で能力は謀殺である。





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最終更新:2023年05月02日 05:22