頭文字D

登録日:2009/08/02(日) 00:29:42
更新日:2024/03/12 Tue 23:39:36
所要時間:約 18 分で読めます




公道最速伝説

頭文字(イニシャル)


概要

週刊ヤングマガジンで連載されていた漫画、全48巻。
著者はしげの秀一。

群馬県内の峠道を舞台に、走り屋たちが繰り広げる公道レースを描く。
主人公はAE86形スプリンタートレノに乗っているが、それがスカイラインGT-RやRX-7といった名だたるスポーツカーを相手に勝利を収める姿が人気を博し、自動車漫画としては抜群の知名度を誇ることとなった。

漫画は主人公の藤原拓海が高校を卒業するまでが第一部、それ以降が第二部に当たる。
アニメはこれが3期ずつに分けて制作された。
作者自身が第二部はあまり乗り気でなく、頭文字Dは第一部までとの酷評もある。

本作で登場するAE86型は中古車人気が急騰し、トヨタに新たなスポーツカー・86を開発させるきっかけにもなった*1

現在、本作と同じ世界の近未来を舞台とする「MFゴースト」が連載中。MFゴーストには本作の主要人物が登場している。

読み間違える人はいないと思うが、頭文字は「イニシャル」と読む。断じて「かしらもじ」「あたまもじ」ではない。

映像化

過去複数回アニメ化もされており、その回数は
テレビアニメ:5回
OVA:1回
アニメ映画:4回

と、かなり多く、その人気の高さがうかがえる。
特にテレビアニメは最初のシリーズから車のシーンは3Dが用いられており、
今となっては珍しくもなんともないが、当時としては非常に斬新だった。

香港・日本の合同制作で実写映画化もされているが、
  • イツキが立花祐一の息子で実質、池谷ポジション
  • 何故か中里毅が高橋涼介と同格扱い
  • 高橋啓介が一切登場しない
  • 藤原文太が飲んだくれのダメ親父に
  • 岩城清次がかなり嫌みったらしい性格に改悪
  • 最終決戦がハチロク、FC、ランエボⅢの三つ巴

…と、原作レイプバリバリなので見る必要は正直ない。
ただし、撮影場所が秋…榛名ではないとはいえカーアクションはがんばっているのでそこは楽しめる。一部アングルの関係で合成のカットもあるが、マジで峠道を封鎖して撮影しているのだ。追い抜きのシーンなどはできる限り再現している。

ただ、本来峠バトルは立派な道路交通法68条違反(共同危険行為)である。
また、有名な作品が故に原作中に登場する実在する峠には毎晩いわゆる「走り屋」が押しかけ、付近住民には非常に迷惑な存在となっている*2

主な登場人物

愛車:AE86スプリンタートレノ GT-APEX 3door
CV.三木眞一郎(アニメ)/宮野真守(新劇場版)
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////‾丶 \丶丶 丶
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レレ|=、 |ノ=レ||ハ| |
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  / / /    |

この物語の主人公。
中学生の頃から父である藤原文太にドライビングテクニックをしこまれる。ただしその内容は、無免許運転で豆腐の配達をするというギンギンの法律違反。
五年間にわたり、ほぼ毎日秋名山を往復していたことから、知らず知らずのうちに高いドライビングテクニックが身に付き、
秋名であればまず負けない実力を持つに至った。

秋名スピードスターズと赤城レッドサンズの対抗戦に担ぎ出され、高橋啓介を一蹴したことで注目を浴び、「秋名のハチロク」として様々な走り屋から挑戦を受けることになる。

愛車のハチロクは型落ちの旧車*3の部類である。現代の最新マシンと互角に渡り合えるのは専用エンジンの恩恵も大きい。京一戦の途中でエンジンブローしてしまうが、文太がどこからか取り寄せてきたAE111用グループA仕様のレース用エンジンで復活する。
この時の工賃には拓海のバイト代も使っており、文太から「お前の金を使って修理したから半分はお前のものだ」と宣言される。

プロジェクトD編ではヘッドライトを消し、相手を攪乱する「ブラインドアタック」を習得。無論非常に危険なので絶対に真似しないこと。実際にレッドサンズの一人である中村ケンタも真似して事故った。

普段はぼんやりした性格だが、キレると手が付けられないタイプ。

ちなみに恋愛については、当初はほぼ無関心だった様子。
第一部終盤では同級生の茂木なつきと付き合っていたが、最後の夜に秋名で同乗走行した時を除いて自分からはアプローチしておらず終始振り回されていた*4。最終的にはなつきが上京したため自然消滅。第二部で一度だけ思い出すシーンがあるが、それ以降全く触れられなくなった。
第二部では神奈川編から新たにゴルファーの上原美佳と付き合い始めたが、こちらには自分から「呼び捨てさせてほしい」と発言するなど積極的な姿勢を見せている。なお、彼女のことは自身と同じ「夢に向かう者」として自分と同格以上の存在と見ている模様。
なお、高校でのアンケートにて女子生徒からの人気が高い(アンケートで第2位)ことが判明しているが、本人は全く意に介していなかった。

何気に主要キャラの中で付き合ったまま最終回を迎えているのは拓海と美佳だけだったりする*5

MFGではプロD後にラリーの道に進み、ターマック(舗装路)では速いがグラベル(土)には不安を抱えつつもイギリス国内選手権を制覇、
トヨタのワークスチームからWRC本格参戦*6を目前にテスト走行中のマシントラブルで重傷を負い、一時表舞台から姿を消す。
その後、突然イギリスのレーシングスクールに講師として現れたらしい。
一応カナタを乗せて走行していたというエピソードはあるので半身不随とかではないみたいだが、レースドライバーとしては再起不能らしい。
復帰は出来たが後遺症のせいでクラッシュしまくってたロバート・クビツァ*7のような状況なのかもしれない。
主人公のカナタ・リヴィントンをMFGに送り込んだのも彼。
渉曰く、「変わらず飄々として」いて、MFG本編一年前に「名前は言えないけど埼玉出身の女子ゴルファー」(ほぼ確実に上原美佳*8)と結婚してイギリスで暮らしているとのこと。
名前は頻繁に出てくるが、今のところ本人は出てきていない。

  • 藤原文太
愛車:AE86 スプリンタートレノ GT-APEX 3door → GC8 インプレッサ WRX STi Version V
CV.石塚運昇(アニメ)/平田広明(新劇場版)

藤原拓海の父親。
今こそ豆腐屋を営んでいるが、かつては「伝説の走り屋」と言われていた人物であり、元ラリー屋である。拓海がまだ13歳の頃からハチロクでの豆腐配達をさせている。
当時の愛車だったハチロクのエンジンブローからの復活をきっかけに、「修理代に拓海がバイトで貯めた預金も使ったから、半分拓海のもの」として自由に使えるように許可する。

ドリフトの最中でハンドルから手を離し、煙草に火をつけるという、あまりにも危険すぎるドライビングをしたこともある。
実際「セルフカウンター」と呼ばれる勝手にハンドルが戻る現象があるため、その間であれば手放しでも問題ない。
D1GPに出てるようなプロでも、自分でカウンターを当てるより速くハンドルを回せるのでセルフカウンターに頼るドライバーは多い*9
最初のカウンターを当て始めるタイミングだけ手で回して残りはセルフという「ハンドル投げ」なるテクニックもある。
作中では披露されてはいないが、ドリフトしながら居眠りすることも可能らしい。

無口で無表情だが、内に秘めた情熱は今でも拓海に負けていない。拓海の実父だけあって息子同様、負けず嫌いな性格で「秋名山の下りならシューマッハよりも速い」「GT-Rやポルシェが相手でも勝てる」と豪語している。
拓海の神業的運転ですら「へたくそ」と言い切っており、事実インプレッサの試乗でも拓海をいとも簡単に打ち破っている。
何気に拓海を破った数少ない走り屋の一人であり、最後まで拓海は彼を破ることはできなかった(そもそも再戦の機会自体がなかったのだが)。
そんなこともあってか、拓海は旧アニメ版時代のゲーム作品でプレイヤーがインプレッサだと「よりにもよってインプレッサが相手か(AS8)」などプレッシャーを感じる模様。

一部のゲームでは彼に挑戦できるモードがあるが、難易度は異常なほど鬼畜。


  • 池谷浩一郎
愛車:S13 シルビア K's 1800cc
CV.矢尾一樹(アニメ)/土田大(新劇場版)

秋名スピードスターズのリーダー。
立花祐一が店長を務めるガソリンスタンドに勤務しており、健二とは古くからの友人同士。藤原拓海と武内樹の先輩で、面倒見の良い優しい性格。
彼女はいないが、シルビアを愛しているので一応それなりに幸せ。S14型シルビアが好きではないらしく、理由は自分がS13を買った直後に出てしまったからだとか*10
走り屋としての実力は高くないが、一般人としての運転は丁寧で上手。

インパクトブルーの佐藤真子とはそれなりに良好な関係ではあったものの、奥手な性格が原因で寸前の所で関係は消滅してしまう(一応後日談にあたる「旅立ちのグリーン」にて中途半端に終わってしまった2人の関係にしっかり決着はつけたが)。
MFGではガソリンスタンドの所長になったが、相変わらず独身な上に頭髪がかなり後退している

余談だが、旧アニメ版がニンジャマン、新劇場版がニンジャブルーとなぜか忍者戦隊カクレンジャーレギュラーが続けて中の人になっている。


  • 武内樹
愛車:AE85 カローラレビン SR
CV.岩田光央(アニメ)/白石稔(新劇場版)

通称「イツキ」。藤原拓海の親友。
お調子者であり、それらの言動に拓海も呆れたり振り回されつつも、拓海が樹だけに本音を語るシーンも多く、仲の良さがうかがわれる。
樹も拓海がいかなる相手と勝負に挑もうと、まわりがネガティブな思考に陥る中で「拓海なら絶対に勝てる」と拓海を心から信用している。
立花祐一が店長を務めるガソリンスタンドでアルバイトをしており、高校卒業後はそのまま正社員となった。

ついに念願のレビンを買うが、AE86(ハチロク)ではなく廉価版のAE85(ハチゴー)だった。それを池谷らにからかわれ落胆するも、拓海がハチゴーでガラの悪い走り屋をごぼう抜きにしたのを目にして「ハチゴーでもテクニック次第で速く走れる」ことを実感したため、乗り続けることを決意する*11
プロジェクトD編ではターボ化することで戦闘力をアップさせ、更に「ヒール・アンド・トゥ」をマスターしている。

秋山和美とは一時期恋人同士だったが途中でふられてしまう。
そのことは兄の渉が拓海を通じて謝罪している*12
MFGでは妻子持ちになっており、太った。


  • 健二
愛車:RPS13 180SX TYPE II
CV. 高木渉 /勝杏里(新劇場版)

「秋名スピードスターズ」のメンバーで、池谷とは幼馴染であり、親友である。拓海やイツキも「健二先輩」と呼んでおり、名字は不明。
実家はクリーニング屋であり、普段はその仕事を手伝っているが、暇な時はよくガソリンスタンドへやって来て池谷達と話したり、様々な走り屋の情報を持って来たりする。
MFGでは既婚者になったが、相変わらずガソリンスタンドで池谷達と話したりしているし苗字も判明していない。


  • 高橋啓介
愛車:FD3S RX-7 Type R
CV.関智一(アニメ)/中村悠一(新劇場版)

第一部ではライバル、第二部では準主人公。
高橋涼介の弟で、兄がリーダーを務める赤城レッドサンズではナンバー2の実力を持っていた。兄のような理論派ではないが、直感的なドライビングテクニックでは兄を凌ぐ才能を持つ。
秋名山で拓海に2度負けて以来、拓海に強いライバル心を持っている。第二部からはプロジェクトDのヒルクライム担当となり、ダウンヒル担当の拓海とでチームの「ダブルエース」を担っている。
兄・涼介の公道最速理論を最も近いところで学び、アクセルワークの技術を磨いていった。その成長の凄まじさは勝ったことのある拓海も「敵じゃなくて本当に良かった」「彼の本気のダウンヒルを見るのが(自分より上達していそうで)怖い」と恐れられるほど。実際に激情的だった性格も後半になる程クールさが増して理知的なドライビングをするようになる。

兄に比べて出来が悪かったため、かつてはグレて暴走族をやっていた。土坂のランエボの男とのバトルでは、群馬全体をシメていたと言われている当時の舎弟が登場している。

医者の息子のため金持ち。

プロD後はさらに派手になったFDでレースデビュー。MFGで社長になっており結婚して妻子もできた*13
諸星瀬名を育成しており、第3戦からMFGに送り込んだ。


  • 高橋涼介
愛車:FC3S サバンナRX-7∞(アンフィニ)Ⅲ
CV.子安武人(アニメ)/小野大輔(新劇場版)

高橋啓介の兄で、赤城レッドサンズのチームリーダー。
弟とは違い群馬大医学部でトップの成績を誇る秀才。群馬周辺では抜群の知名度を持つ常勝不敗の走り屋であり、レッドサンズ結成以前は「赤城の白い彗星」の異名で呼ばれていた。
両親の後を継いで医師になることを決めており、プロのレーシングチームから誘いがあるもレーサーにはならず、関東全域に地元の走り屋が何年掛かっても更新できないコースレコードを作り、最速の名を残す「伝説の走り屋」になってからの引退を決めていた。

数々の走り屋を打ち破る拓海に興味を抱き、自ら挑戦。愛車FCのパワーをわざと落としてまでダウンヒルに特化したセッティングにして挑む。
最初はわざと拓海を先行させ、彼にプレッシャーを掛けた後、5連続ヘアピンでハチロクがアンダーステアで外側に膨らんだスキを付き、オーバーテイク。
しかし、拓海の走りをコピーしたことが原因でタイヤがダレてしまい、最終コーナーで僅差で敗北する。

その後、遠征用チーム「プロジェクトD」を立ち上げ、ダウンヒル担当として拓海をスカウト。自身は監督ポジションに退き、拓海および啓介に自ら構築した公道最速理論の全てを伝えようとする。
公道最速理論の最終地点へのアプローチとして異なる2つのスタイルを各ドライバーに適用しており、啓介にはモータースポーツ仕込みのテクニックを公道に応用する「正統派」スタイル、拓海には純度100%公道でのみ適用されうる*14テクニックを使用する「変則派」スタイルとなっている。

最近、風貌がチャラくなった。

MFGでは普通に医者をやっているが、謎の人物「リョウ・タカハシ」としてMFGの立ち上げを行っている。
タイヤ幅決定のルールとか作ったのもこの謎の人物。
ライバル関係にあった須藤京一もMFGに取り込んでいるが、4WDに対してだけはやや厳しめのレギュレーションを敷いている。
MFG作中の時間軸で急に結婚することが決まったが、メイン二人に比べてかなり遅めであることから啓介からは「アニキは結婚なんて俗なことはしない」などと思われていた。


  • 中村賢太
愛車:S14 シルビア Q's エアロ
CV.岡野浩介/成家義哉(新劇場版)

通称「ケンタ」。「赤城レッドサンズ」のメンバーで、啓介の愛弟子。
レッドサンズ入団前は“タイヤの消耗を抑えることが出来る”という理由から雨の峠を攻めていたという経緯があり、レインバトルを得意とする。

妙義山で拓海にレインバトルを申し込むも、後半で追い抜かれ完敗。いかに雨の経験が豊富であろうと、365日配達で走り込んでいた拓海相手では分が悪かった…。

第二部ではプロジェクトDのワンボックス2号車の運転手としてレギュラーになり、時々バトル内でちょっとした仕事をしてサポートをしている。基本的に啓介か史浩としか会話をしていない(一応拓海との会話シーンもあるがあまり話が合わない)。

MFGでは啓介の会社で働いているが、なぜか不動産業に。
MFGイベント担当になりたいらしいが、何気に不動産事業の成績が良いので異動させてもらえない模様。

  • 史浩
愛車:ユーノス・ロードスター
CV.細井治(アニメ)/福田賢二(新劇場版)

「赤城レッドサンズ」で交渉などを担当する外報部長で、涼介の幼馴染。
よくカウントダウンをやっている。
本格的な登場は第二部のプロジェクトD編からで、外報部長として同じ役割を担当。
その役割からか主要メンバーとして大幅に出番が増えている。
スポーツカーに乗っているが、走り屋であるかどうかすら定かではない。

MFGでは「上有史浩」というフルネームが判明。元ネタはもちろんあの人(外報部長という肩書の時点で察した人はいるとか)。
MFG統括本部長という重役に就いており、リョウ・タカハシの意向に逆らわずに意志を最大限に汲み取って進行を行っている。
ぽっちゃり系が好み。

  • 松本修一
愛車:アルテッツァ(新劇場版)
CV.西凜太朗

プロジェクトD編におけるハチロク担当のメカニック。
メカニック以外の部分にも精通しており、拓海にアドバイスを送っている。

その後もメカニックを続けていたらしく、MFGでは「群馬県のゴッドハンド」と呼ばれるほどになっている。

  • 宮口
CV.高橋良吉

プロジェクトD編におけるFD担当のメカニック。
アニメでは啓介がプロデビューした後もメカニックとして共に戦っている。

MFGではまだ登場しておらず、またハンドの対と言えるフットの方をチーム・スパイラルの奥山広也が持って行ったため群馬勢でゴッドハンド・ゴッドフットの継承はできなかった。


  • 中里毅
愛車:BNR32 スカイラインGT-R V-specII
CV.檜山修之(アニメ)/諏訪部順一(新劇場版)

妙義山を拠点に活動しているチーム「妙義ナイトキッズ」のリーダー。ドリフト走行に疑問を抱き、確実にタイムが出せるグリップ走行にこだわっている。
かつてはS13シルビアに乗っていたが、白いR32のドライバーにパワー負けしてしまったことから、自分もR32に乗り換えた。

拓海をターゲットとして挑戦したが、感情任せのムラっ気の大きい走りが災いして、無理にマシンをぶん回した挙句、GT-R世代(R32~R34)のスカイライン共通の弱点であるスーパーフロントヘビーから来るアンダーステアとフロントタイヤの熱ダレが露呈*15して自滅。ハチロクに敗れた後、「腕を磨いてもう一度挑戦するか」と言っていた。
涼介曰く「中里の長所は思い切りの良さと勢いでアクセルを踏み込んでいく巧みなドライビングにある。
ツボにはまると速いが、プレッシャーに弱くキレやすい
」との事。実際、後に高橋涼介直伝のテクニックを身に付けた、高橋啓介のFDにも僅差で敗北している。

エンペラーの岩城とのバトルでも、焦りからアクセルを強く踏み込み過ぎてアンダーステアを誘発、右フロントが壁にヒットして車をクラッシュさせてしまい敗北。ほぼ同じ要因で3戦連敗(拓海→啓介→岩城)という散々な扱いだったが、その後中里が主役のドラマCDが製作されるなど、人気は根強い模様。ドラマCD内ではドライビングを改善し、白いR32のドライバーとのリベンジも果たしている。


  • 庄司慎吾
愛車:EG6 シビック SiR-Ⅱ
CV.藤原啓治/阪口周平(新劇場版)

別名「焼け野原ひろし」
中里毅と同じ「妙義ナイトキッズ」のメンバー。ダウンヒルを得意とする。
残忍な性格で、勝つ為には危険な手段もいとわない。正々堂々とした戦いを好む中里とは反発し、対立しあっている。
左足ブレーキを駆使した鋭い突っ込みを得意とし、下りなら中里をも凌駕する。

拓海に自身が得意とする「ガムテープデスマッチ」を仕掛ける。序盤は不慣れな片手固定の操作に戸惑うも、程なく順応しペースを上げてゆく拓海に脅威を感じ、ハチロクをクラッシュさせようと追突するも、偶然の360度ターンで見事難を逃れられて驚愕する羽目に。
そして悪質行為にブチ切れた拓海の、怒りに任せたラフな走りで猛追され溝落としで追い抜かれる。
勝てぬならせめて共倒れと、最後はダブルクラッシュを狙おうとしたが速い突っ込みによってかわされ、自爆する形で単独でクラッシュしてしまう。
ついでにこの時ガムテープで固定していた結果もろにクラッシュによる車の姿勢変化の影響を受けて右腕を負傷している。

拓海に敗れた後は少し丸くなった模様。
拓海と涼介のバトルを観戦してFRの魅力を再確認し、ホンダがFRを出したら乗り換えるつもりらしい。
後にS2000が出たが、幼馴染でもあるインパクトブルーの沙雪に「S2000買うの?」と尋ねられた際には「欲しいけど、貧乏だから買えない」と答えている。
旧アニメ版時代のゲーム作品でプレイヤーがNSXやS2000に乗ってるとものすごく意識してくる


  • 佐藤真子
愛車:RPS13 シルエイティ
CV.根谷美智子/原由実(新劇場版)

碓氷峠を拠点とするチーム「インパクトブルー」の一人。
高橋涼介にあこがれ、幼馴染の沙雪をパートナーに迎えて走り屋になった。
豪快なドライビングとは対照的に、普段は清楚な女の子。本人曰く「ハンドルを握ると性格が変わるクチ」。女だからとバカにされるのが大嫌い。
走り屋引退を考えて、最後の一戦に「秋名のハチロクと碓氷峠で戦いたい」と言ったことから拓海と戦うこととなる。結果は真子の自滅で敗北に終わったが、拓海とのバトルで技術の深さを思い知り、引退を撤回する。
池谷に出会った事から、拓海とのバトルをセッティングした彼とホテルへ行く約束をしたが、池谷の劣等感からの思い込みとアクシデントによって叶うことは無かった。

番外編である『インパクトブルーの彼方に・・・』では拓海とのバトルでの経験を生かし、
群馬エリア制覇の為に碓氷を視察に来た「エンペラー」の下っ端を難なく打ち破っている。
『旅立ちのグリーン』では池谷と偶然の形で再会を果たし、行き違いの経緯による誤解が解かれた。
その後自動車雑誌のライター兼レーサーとして働くことを池谷に伝え、旅立った。
なお、旧アニメ版ではレースデビューした模様。

上記の通り、拓海に敗れはしたものの、実力は相当のもので拓海を終始苦戦させていた。


  • 沙雪
CV.かかずゆみ奥野香耶(新劇場版)

同じく「インパクトブルー」の一人。真子の幼馴染だが、性格は大きく異なり快活で外交的。
真子がハンドルを握る時は助手席に座り、ナビゲーター役を務める。先のコーナーから、対向車とすれ違うポイントを予測できる。
「ラリーのナビみたいなものか」と言われていたが、やっていることはやや異なる。
ナイトキッズの庄司慎吾とは、小・中学校が同じで家も近所だった幼馴染。

年下でかわいらしい拓海を気に入って、一緒に滑り台で遊んでいた。


  • 須藤京一
愛車:ランサーエボリューションⅢ GSR
CV.田中正彦

日光いろは坂に本拠地を構えるランエボ軍団「エンペラー」のチームリーダー。
徹底した合理主義者であり、滅多なことでは取り乱さない。ドリフトなどの派手なアクションを嫌い、基本に忠実という職人のようなタイプ。
実力が互角ならば、確実に有利なマシンを用意してそれ自体の戦闘力の差で勝つ、という徹底的な合理主義者。
愛車であるランエボIIIにも、ターボ過給によるアクセルレスポンスの悪化(ターボラグ)を解消する為にWRCでエボⅢより採用されている「ミスファイアリングシステム」を起動させている*16
「モータースポーツ技術の公道に対する優位性」を唱え、「峠には峠のテクニックが必要」と唱える涼介と対立している。そんな涼介とは過去にいろは坂で敗れており、涼介へのリベンジとランエボの優位性を知らしめるべく群馬県内への攻撃を仕掛けて来る。

作中で拓海を破った数少ないドライバーの一人であり、彼はその一人目。
赤城山ではバトルではなくセミナーと称して、マシンの戦闘力の差とその重要さを見せつけ*17、拓海に黒星を付ける。
この勝負は元からセミナーなのでレッドサンズ側も勝負ではないと称してるのでバトルではないが、ハチロクのエンジンブローによって水入りとなっているものの、勝敗が完全に決した時点の場合では明らかに敗北であった。何より拓海自身が敗北を確信していた。

翌日に行った涼介とのバトルでは、エボIIIの性能を活かして一時は涼介を完全に追い詰めるが、前日のハチロク戦でデータを取られていた事で事前に涼介に対向車の来ないサーキットや、サーキットと同じ環境にある一方通行のいろは坂を拠点とするがゆえの「右コーナー時の対向車への恐怖心」を見破られ、最終盤にヘアピンカーブでのカウンターアタックによって敗北。

その後、新エンジンに換装して復活した拓海のハチロクといろは坂で再戦。
互角のバトルを見せたが、ゴール直前に並びかけた所をハチロクのトリプルカウンターにかわされ、惜敗した。ただし“京一が拓海を追い抜けば勝ち”という拓海に有利なルールであった為、拓海は「引き分けかな」と語っている。

ちなみに東堂塾出身であり、舘智幸とは東堂塾時代の同期。

MFGではラリーストとして活躍していたことが語られており、MFGのアドバイザーに就いている。
打って変わって敬語になっており、「プロの世界に揉まれて丸くなった」と言われているとかいないとか。レギュもあるので「確実に勝てる車」を用意するのも限度があるし。

  • 岩城清次
愛車:ランサーエボリューションⅣ RS
CV.川原和久

「エンペラー」のメンバーでナンバー2。かの名言「アウト・オブ・眼中」を言った人物。
気性が荒い性格で、あまり頭の良い方ではないが、作中で「計り知れない実力を持つランエボ使い」と書かれているとおり、ドリフトしにくい4WDをドリフトに持ち込むステアリングの速さや、エボIVの弱点とも言えるトラクションの弱さをカバーする技術といったマシンの潜在能力を引き出す、WRCドライバーにも匹敵する超一流の腕を持っており、涼介に「雨の日にバトルしたら俺たちでも歯が立たない相手」と称されるほど。
拓海でさえ、「立ち上がり重視の溝走り」という奥の手を使わざるを得なくなるほどの苦戦を強いられ、勝利はしたものの『勝った気がしない』と言わしめたことがそれを物語っている。

群馬のドライバー達に「1か月で群馬を制圧する」と宣言。ナイトキッズの中里を含む全ての走り屋をその圧倒的な戦闘力でなぎ倒してきた。
その行動で群馬県内全域を恐怖に陥れたが、拓海とのバトルではその気性の荒さや京一が指示したシミュレーション3を無視した(=ハチロクを舐めきっていた)ことでタイヤへ負担を掛け、最終盤に抜かれて敗北する。

上記の通りガラの悪い人物ではあるが、慎吾や土坂のランエボの男らとは違い、正々堂々とバトルしているし、何ならば赤城といろは坂で京一がバトルした際にはハチロクならば何かを起こすのではと心の裏で思うようになる一面も。

その名言などから同人ではいじられキャラとして人気が高く、後述の電車でDでは腹話術人形として登場している。
ちなみにテレビアニメでは間違っても特命係の亀山ぁ~とは言ってない。


  • 秋山渉
愛車:AE86 カローラレビン GT-APEX
CV.松本保典

埼玉県秩父地方に拠点を置く走り屋。妹・和美と共に群馬エリアにやって来た。
愛車のAE86レビンで勝つ事に拘りを持っている。理由は「古い車というハンデキャップを逆手にとって相手を追い詰める事が快感だから」らしい*18
過去にエンジンを壊して修理する際にターボチャージャーを組み込んだ結果、「ドッカンターボ*19」と呼ばれる特性を持つモンスターマシンへと変貌した。

凄腕のハチロク使いの噂を聞き、和美と友達になった樹を通じて拓海に接近した。
ところが、結果的に労せず手に入れたレーシングエンジンを、メカの知識不足*20もあいまって"遅い"と評する拓海に怒りを覚え、激しく勝利への執念を燃やすようになる。
熱くなりやすい性格に加え、走り屋としてのアイデンティティやプライドも合わさり、この出来事のように車のことになると周りが見えなくなる事もあるようで、妹の和美も「兄は車のことになるとムキになる」と語るほど。

その後、拓海と地元・正丸峠で往路・復路で合計5本にも及ぶ壮絶なハチロク同士の先行後追いバトルを繰り広げるも敗北(決着の経緯はアニメと原作で異なる。アニメではかなりの荒業を使う)。

プロジェクトD編でも登場。ターボエンジンのブローをきっかけに、最大パワーと引き換えにより扱いやすいスーパーチャージャー*21に換装し、ドッカンターボのフラ付きを消し洗練されたマシンで、従兄弟の延彦が発足させた埼玉北西エリア連合のヒルクライム担当ドライバーとしてプロジェクトDに立ちはだかる。
拓海との関係は以前よりも軟化しており、とある理由でハチロクへの自信を失っていた拓海から相談を受けたり、ファミレスで食事を共にする事も。
プロジェクトDの“ニセモノ”退治にも協力し、本物登場の前に「ドリフトを見せてほしい」と一芝居を打ってカマをかけた。彼合図の後に出て来る拓海のハチロクは必見。

MFGでは京一と同様ラリーストとして活躍していることが語られており、MFGのアドバイザーにも就いている。


  • 秋山和美

秋山渉の妹。
親戚の旅館での手伝いの為、兄・渉と共に群馬にやって来た。
その中で武内樹と出会う。
樹と出会った事により、後に運転免許を取得する。

プロジェクトD編で再登場し、樹とはいい雰囲気だったが和美の元彼(年配のおじさん)がよりを戻そうと和美に接触したことにより破局に終わる。
このため渉が樹に謝っている。


  • 小柏カイ
愛車:SW20 MR2 G-Limited → ZZW30 MR-S S EDITION
CV.神奈延年

いろは坂のダウンヒルスペシャリスト。
幼少の頃から、父親である健にカートの英才教育を受け、レースで何度も勝って来た。高校通学の為に利用していたバイクでいろは坂のコースレコードを塗り替えたことも。

拓海と戦い「インベタのさらにイン」という、ヘアピンの高低差が激しいいろは坂とミッドシップで立ち上がりの加速と旋回性の高いMR2ならではの空中に描くラインを駆使して拓海を苦しめた。
だが、拓海もバトル中に同様のテクニックを素早く身に付け、カイの動揺を激しく誘った。
最後はカイがゴール直前に落ち葉に足をすくわれスピン、並走していた拓海が抜き去った。

プロジェクトD編で再登場。
MR-Sに乗り換え、レーシングチーム・カタギリの一員として拓海にリベンジマッチを申し込む。

MFGではレーシングチームの監督を務めている。
チーム名のカタギリというのはMFGの主人公の苗字だが…?

余談

同人サークル〇急電鉄の刊行作品として、電車でDという作品がある。

簡単に言えば電車版頭文字Dであるが

  • 阪急電鉄など実在の大手私鉄路線が舞台
  • 電車を使ったバトル
  • 複線ドリフト
  • 黒いアーバンライナーや覆面新快速(223系)
  • 暴走するデキ3
  • 運転士が腹話術人形
  • 何のプロだかわからない人とバトル

といったカオスな展開になっているので面白い。車両限界や軌間など現実の構造はガン無視なので鉄道の知識があればなお面白い。ちなみに女性キャラの画は本家より上手かったりする。
なお、作者は当初「自分の作品をオフセット印刷で刷ってみたい」という軽い気持ちで始めており、原作の初回バトルに相当する1話のみで終わるはずだったことを明かしている。
初版は1999年に刊行されたため、すでに20年以上続く長期連載に…(いい意味で)どうしてこうなった

ちなみにサークル地主一派よりゲーム化もした。
こちらのアニメがBGMにユーロビートを使ったことで大変盛り上がったこともあり、こっちもゲーム中にオリジナル・二次創作問わず多くのユーロビートが使われている。

なおこの作品は、講談社から公認を受けており、2014年に行われたコミケ86の際はMEGAWEBで両者まさかの共演も行われた。






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すべて不明
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最終更新:2024年03月12日 23:39

*1 本作でもテレビアニメ版の最終回と新劇場版に登場している。

*2 アニメの監修を務めた土屋圭市も、プロになる前は峠を攻めていた走り屋だった。

*3 生産は1983年〜87年。漫画の連載開始の1995年には7代目のAE110/AE111型に変わっていた。

*4 最後まで「茂木」と名字で呼ぶなど、自分のカノジョという自覚があったかもはっきりしない。最後の夜に「何か」があったことを示唆する描写はあったが・・・

*5 すれ違いつづけた池谷と真子、本編前に死別した涼介と香織、走りのために振り切らざるを得なかった啓介と恭子など。拓海も別れは経験している。別れなかったというだけなら一部のライバルキャラやモブがそこそこいる。

*6 おそらくトミ・マキネンと豊田章男が率いるTOYOTA GAZOO Racing WRTでヤリスWRCのステアリングを握る予定だったのだろう。

*7 F1ドライバー。ラリーもやっていたのだが、ある時運転席側のガードレールに接触した際にたまたまそこが切れ目であったため左フロントからリアハッチまでぶち抜かれ片腕に重傷を負ってしまった。

*8 負傷直後からリハビリのサポートをしていたらしいのだが、渉は「国内ツアーに出ていた」としか言っていない。拓海のためにキャリアを捨てた可能性がある。

*9 谷口信輝のように手で回してるように見えて、実はハンドルを撫でているだけ(手の速度より速くハンドルが回っている)と、紛らわしい人もいるが。

*10 なお、S14は大型化したため、スポーツ志向のドライバーからはS13の方が評価する声もある。実際にはボディの大型化によるメリットが大きくてS14の方が良かったりするのだが

*11 ハチゴーは流通数が少なく、程度の良い個体ともなればハチロク以上に希少だったりする

*12 最悪のタイミングで和美の元カレを連れてきてしまったため。ただし和美の決断についてはイツキ自身にも非はある

*13 作者曰く恭子ではないらしい

*14 一応、ラリーなど公道を走る競技はあるのでモータースポーツにおいて無意味ではない。実際、続編で触れられた内容では拓海はラリーに進んでいる

*15 実際、当時のレースシーンでもブレーキフェードによるリタイアは少なくなかった、V-Spec以降ブレンボのキャリパーを装備したのはこのせい。じゃあV-specIIのクセして何でそうなるの?とは言ってはいけない。

*16 三菱で言う「二次エア供給システム(Post Combusion Control System:PCCS)」。FIA規定の関係で工場出荷段階で既に装備はされているが、実際に起動させるにはECUの設定をいじる必要がある。その他エキゾーストで常に未燃焼ガスを燃やしまくるので、マフラーなどの熱廻りの処理も重要である。

*17 なお、この時経験した「ハイパワー4WDマシンのすさまじさ」を、拓海はのちに父親によって違う形で再認識させられることになる。

*18 AE86は登場当初から圧倒的に人気だったのはレビンで、生産台数も2倍の差があった。また、当時行われていたツーリングカー選手権やラリーなどでは格上相手に勝つことも珍しくなく、代表例がかの土屋圭市は雨の富士スピードウェイで行われたフレッシュマンズレースで、クラスが上の筈のNISMOのスカイラインRSターボよりも一時速かった(雨が上がったので2位になってしまった)ためNISMOから物言いがつき、マシンを分解してまでレギュレーション違反がなかったことを証明する羽目になった。それ位極めてしまえば速い名車なのである。

*19 最大出力を重視して大型のタービンを装着した結果、ターボラグ(アクセルレスポンスの悪化)が大きすぎるために高回転になるといきなり出力が上がる状態。無理にハイパワー化したためそもそも足回りが負けてじゃじゃ馬マシンになる上に、一度回転が落ちると再び立ち上がるのに時間がかかるシングルタービン仕様。

*20 新エンジンであるAE111用4A-Gははレブリミットが11000回転の超高回転型ユニットだが、拓海がメカ的に詳しくないことを逆手に取って、文太がわざと7500でレッドゾーンに入る(MAX8000)AE86純正メーターのままにしておき、本来はそれ以外に必要となる後付けタコメーターの追加やエンジンの解説などをしなかったため、本来の性能を発揮できていなかった。

*21 AW11/AE92以降で用いられるスーチャー用の4A-GZEの可能性が高い