スコーピオ(新機動戦記ガンダムW)

登録日:2012/09/02(日) 09:48:58
更新日:2022/09/21 Wed 21:16:55
所要時間:約 3 分で読めます




あれが番犬! スコーピオだ!




新機動戦記ガンダムW BATTLEFIELD OF PACIFIST』に登場する機動兵器。

スコーピオ
SCORPIO


型式番号 OZ-16MSX-D
頭頂高 23.5m
本体重量 17.8t
装甲材質 ガンダニュウム合金
武装 ビームベイオネット、A・S・プラネイトディフェンサー、ヒートロッド、マイクロミサイル×30
搭乗者
ビクター・ゲインツ


要塞防衛用としてOZが開発した重装甲の巨大MS。
名の由来は黄道十二星座の一つ、さそり座(Scorpio)。
デザインは石垣純哉。

2つの形態を持ち、機動性に長けたMA形態から、アーマーパーツを排除して白兵戦に長けたMS形態に移行できる。
ビームサーベルとビームライフルの性能を兼ねた遠近両用武装、銃剣ビームベイオネット、メリクリウスビルゴのプラネイトディフェンサーを強化大型化したA・S・プラネイトディフェンサーにより、攻防共に隙の無い性能を持つ。
ちなみにMS形態の外見が宇宙世紀のリック・ディアスに似ている。

しかしその巨体ゆえに量産化は見送られ、試作機が一機製造されたのみで開発は中断。その一機はOZの技術士官ツバロフ特佐が廃棄コロニーを改修して造り上げたMD製造プラント「ウルカヌス」に配備された。

通常はMDとして稼動しており、ウルカヌスに接近する物には「番犬」として容赦の無い攻撃を仕掛けてくるが、「56WI」*1と呼ばれる解除コードを送信することで指令系統を支配し、通常のMSとしても運用できるようになっている。



■MA形態

ビームベイオネットをハサミに見立て、ヒートロッドを尾とする、まさにさそりのような形態。
この形態ではアーマーパーツを装着している為、2対のビームベイオネットと後部のヒートロッドが使用できる。
攻撃力、推進力は高いが、接近戦にはむかないとされる。



■劇中の活躍

ウルカヌスの入手を目的とするブローデン率いるOZの船団を迎撃すべく、MA形態でウルカヌスより出撃。ブローデンに協力していた五飛の乗るアルトロンガンダムと交戦する。

その最中に同じくウルカヌスの入手を目的とするP3(パーフェクト・ピース・ピープル)の代表ビクターにより解除コードを送信されMDとしての機能を停止。そのまま彼の乗機となる。

その後アルトロンにガンダムヘビーアームズ改ウイングガンダムゼロを加えた三対一というどう考えても無茶な戦いをさせられ、最終的にはツインバスターライフルをくらい爆散した。

…一応フォローしておくとガンダムチームに宣戦布告した時点でビクターの手の者が314体のビルゴを擁するウルカヌスに侵入しており、ビクターの予定ではすぐにビルゴの援軍が来るはずだったのかもしれない。一度はA・S・プラネイトディフェンサーでツインバスターライフルにも耐えているし。
宣戦布告から部下のコントロールルーム到着まで時間が空いていたり、その間ガンダム5機を相手にすることになったり無茶な戦いには違いないが



■余談

前述の通り、設定上ではMA形態は接近戦にはむかないとされているが、接近戦を得意とするアルトロン(EW版)に乗る五飛は、ウルカヌス製のビルゴの相手もしていたとは言え、スコーピオを引き付けておくのが精一杯であった。余程優秀な戦闘プログラムが施されていたのだろうか?



■バリエーション


◆サーベラス
型式番号 OZ-20MSX-D

『Frozen Teardrop』に登場。
ウルカヌスに残されていたデータを基に開発された後継機で、やはりMDである。
ちなみに「サーベラス」とは「ケルベロス」を英語読みしたもの。


◆プロトタイプ・スコーピオ
型式番号 OZ-16MSX-06X

『G-UNIT オペレーションガリアレスト』に登場したスコーピオの試作機。
外観はスコーピオ(MS)と同じだがカラーリングは白とライトグレーとなり、背部にはビーム砲のエネルギーユニットを兼ねた試験AIユニットを装備している。
試作機故か、MA形態、ビームベイオネット、A.S.プラネイトディフェンサーなどオプションの類は持っていない。
工業コロニー・ガリアレストで開発されていたが、何かしらの欠陥があって保管されていたものをホワイトファングがコロニーを制圧した際に奪取され、その戦力となっていた。

武装は両手に持ったビーム砲で、戦艦級の火力を持つが、使用にはエネルギーチャージの必要があり使い勝手は良くない。
この欠点を補うのが砲身下部のグレネードランチャーから発射するディフェンサーネット。これはプラネイトディフェンサーを応用した電磁ネットで、これで相手の動きを止めてからエネルギーチャージを行い、ビーム砲でトドメを刺すというスコーピオの名に相応しいサソリを思わせる戦法を得意とする。
また、完成機と同じくマイクロミサイルを装備している。

一度はアディン達を撤退させたが、再戦ではガンダムグリープとガンダムカスターの連携攻撃によって背部のAIユニットを破壊されて沈黙した。
戦闘後は鹵獲され、有人機に改修されてロッシェの乗機となった。



■外部作品での扱い

出典がマイナーな漫画作品であるため、ゲームに登場したのは『GジェネF』くらいである。
…が、2019年発売予定の新作『Gジェネクロスレイズ』では登場。20年ぶりの復活である。
防御時に特殊属性を除くダメージを3500軽減するA.S.プラネイトディフェンサーによって壁役としては優秀であるが、火力が低いのが弱点。また、A.S.P.D発動時にENを30も喰うため、調子に乗ってガス欠にならないように。
クロスレイズでは、可変MSとして運用できるように調整されている。スコーピオはどちらかと言えばリガズィのBWSに近い方式だが、ゲームバランスの都合だろうか。






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最終更新:2022年09月21日 21:16

*1 ロームフェラ栄光の生まれた年と場所「1956年ウィーン」の中央。