ブラストモン

登録日:2011/02/10(木) 23:47:57
更新日:2023/04/14 Fri 09:44:33
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抱き締められた……!?

まさか俺のこと……



















!!!!!




\チュドーン/


『ブラストモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。


【基本データ】

英名 Blastmon
世代 究極体
タイプ 鉱物型
属性 ワクチン種
必殺技 ダイアモンドマシンガン
強烈なパンチと共に体中のクリスタルをマシンガンの様に打ち出し、一発で数百の敵を一掃する。
ダイアモンドヘッジホッグ
硬い身体と重量を活かした技。身体を丸めて転がるだけだが、その下敷きになって原型を留ていられるものなど存在しない。
クリスタルブレス
太陽を体中に取り入れ、超高熱・高圧縮のレーザーを吐き出す技。
日中しか使えないのが唯一の欠点であるが、欠点を補って余りうる破壊力を見せつける。
アニメ版では第25話で使用。この時は日中にも関わらず使用された。
必殺技
(アニメオリジナル)
極上ダイヤモンドテール
先端にダイヤモンドがついた尻尾を叩きつけて 攻撃を行う。第13話にて使用。
ファイナルズバゴーンパンチ
両手を組んでおもいっきり地面に叩きつけて土砂を巻き上げる技。 第25話にて使用。
キリハからは最悪のネーミングセンスと言われる。
必殺技
(漫画オリジナル)
純情エメラルドチョップ
巨大な体から繰り出される上から振り下ろすようなチョップ攻撃。第14話にて使用。
絢爛クリスタルボルケーノ
勢いよく突進しながら攻撃を行う。第15話にて使用。

【概要】

鉱物の体を持つ超重量級デジモン。
壊れても壊れても再生する硬質クリスタルの鎧を身に纏い、多彩にして高威力の技を誇りながらゆっくりと移動する姿は難攻不落の移動要塞である。
その光り輝く体とパワー故に、自らを“もっとも美しく気高き存在”と呼んでいるナルシスト。

初登場はアニメ『デジモンクロスウォーズ』。
クロスウォーズからの新種であるため、世代・属性は存在しなかったが、2020年10月2日に世代・属性が判明した。
ちなみにXW終了(2012年)から8年後のことであるが、なんとまさかのワクチン種!!
※元デスジェネラルであったオレーグモンやアポロモンと同じ。

どう見たってウィルス種っぽいが、どうやら三元士は属性をバラけさせている様子。
既にウィルス種かつ七大魔王であるリリスモンは変えられないせいでワクチンとデータをタクティモンと取り合いになった結果と思われるが…。


【関連種】

◆ゴグマモン

世代 完全体
タイプ 鉱石型
属性 ワクチン種
必殺技 ジャイアントグレイター
爪を閉じて巨大な棍棒状にした腕のクリスタルで敵をすり潰す技。
カース・リフレクション
クリスタルの先端から蓄えた光のエネルギーを放つ。
巨大な身体を持つ鉱石型デジモン。
現存する個体数が少ないと言われており、ほとんどが洞窟の奥で孤独に生息しており、食事らしい食事もほとんど摂らないという。
ときどき洞窟から出て身体のクリスタルに光を取り込むことでエネルギーを蓄えるという、ブラストモンの『クリスタルブレス』と似たような設定を持つ。
名前の由来はゴグマジオス、古代ブリテン島の伝承に残る巨人「ゴグマゴグ」。

初登場は2022年の『デジモンペンデュラムZ』。
この時点ではゴーレモンやバブンガモンから進化し、究極体はエンシェントボルケーモンであった。
が、同時期に展開されていた「デジモンカードゲーム」でブラストモンへ繋がるルートが示された。


【関連作品でのブラストモン】

アニメ『デジモンクロスウォーズ

CV岸尾だいすけ日本語版。剣ゼンジロウ、ベルゼブモン兼任) / パトリック・ザイツ(英語版。スターモン、オレーグモンと兼任)

作中ではバグラモンが率いるバグラ軍の三大幹部である『三元士』の一人として登場。
クリスタルをかき集めたような身体が特徴で、全身をダイヤ等の宝石で覆っている。そのため硬度が異様に高く、並大抵の攻撃では全く効果が無い。テラジュエル・ドーパント。一人称は「俺」または「俺様」。

同じ三元士の同僚であるタクティモンを「タクちゃん」、リリスモンを「リリたん」(アニメ版第2期から)というあだ名で呼んでいる。

身体のクリスタルはエネルギーを大量に放出すると輝きが鈍り、回復には宝石を直接摂取するか水晶風呂に入らなければならないらしい。
また、防御力だけでなく力も優れているパワーファイターである。
加えて、両腕はバズーカになったり、ブースターにして飛行に使用できたり、なかなか便利。
身体の破片から分身を生み出し、それを操る能力も備えている(分身は顔こそ本人だが身体がガリガリで痩せている。漫画版では未使用)。
このように、防御とパワーを両立しつつ、かつ様々な特殊能力を持つ強さは、さすが三元士といったところだろう。

しかし能力の高さの割りに頭が弱く、凄まじいバカ。
「大男、総身に知恵が回りかね」とはよく言ったもの。

バカ

ホントにバカ

だが愛すべきバカ


宝石に目がなく、宝石絡みで暴れると手が付けられない……らしいが、実際には宝石以外が目に入らなくなり、勝手に突っ走って自滅している。

明らかに某声優を意識した“ぶらぁ”な口調に加え、凄まじいネタだらけ発言によって視聴者からは大人気になっている。
台詞があまりにもカオスなので、恐らく中の人のアドリブだろう。

特に本格登場の第12話でサイバードラモン(XW版)の「グラットンファング」で捕縛された際に

「抱き締められた!? まさか俺のこと……好きなのかー!!!」

と凄まじい内容を叫びながら大爆発(攻撃による爆発)して人気も爆発した。
また、口調も安定せず、その時々で様々な方言も交えている。

ネーミングセンスもなく、『極上ダイヤモンドテール』や『ファイナルズバゴーンパンチ』と変わった技名をつける(漫画版も同様)。
キリハ「最悪のネーミングセンスだな」



ちなみに、部下(特に3体のイビルモン、主にツッコミ役を担当)からはおっかないと思われているようだが、コイツほど愛嬌のあるボスキャラはそうそういない。
ワクチン種であるのも頷ける(?)。


第26話でクロスハートのシャウトモンX5Bと戦い撃破された……と思ったら頭だけの状態で生き延びた。
ちなみに第25話放映後の予告で『次回はいよいよブラストモンとの最終決戦』とされたが、いよいよもなにもクロスハートとは初戦闘である(一応一回蹴られたけどさ)。

敗北後も生存しているが、コードクラウンを全て失い、身体も失っていることから、実質リタイア(身体の再生には数百年かかるとは本人の弁)。
因みに顔だけで生存したのは視聴者からの人気が高かったかららしい。
もし視聴者からの人気が低ければ、シャウトモンX5Bに跡形なく消されていたのかもしれない。天晴れ、ブラストモン!!

アニメ版での名(迷?)台詞集

+ 濃すぎるので格納
「貴様ァ……ブルァアアアアーゥルモン(バアルモン)!!」

「ぶるぁ!!」

「ええぇッ!?」

「聞いてねぇよォ!?」

「呼ばれて飛び出てェ、ブララララァアア!! ブラストモンで、ありーんッス!!!!」(本格的に初登場した際の台詞)

「ピカーン!!!!」

「拳を振り上げバスン!!」(パンチした)

「ハハハ、宝は俺様がいただきマンボー!!」

「お前ら一体なんだべさー!?」

「黒のクロスローダーと、青のクロスローダーのガキ共は、仲間だたのかァ」

抱き締められた……!? まさか俺のこと……好きなのかああああ!!!?」(史上最大の迷台詞)

「両手でブロックゥ」

「えぇいうるさいハエめェ、いい加減におしー!!」

「ほんまもんの水晶風呂に入りに行くっぺい!」

「こんな輝きのないボディで戦うことなどォ、できまへん!!」(部下のイビルモンに「ですが、戦いがまだ…!」と言われて)

「お久しィ…ぶりの出番ね」

「40点満点だから問題なァし!」(ダメモンに40点と言われて)

「11回もダメって言うな!(ダメモンに「ダメ」と11回言われて)

「タクちゃん(タクティモン)に変わって、俺様があのゾーンを取りに行ってやるっしょ」

「お前誰ェ?」(部下(コンゴウモン)が「お待ち下さい!」と言い、通信に参加した時に言った)

コンゴウモン「ははぁ!」
「いや俺おめぇの母ちゃんじゃねぇし?」(「母」と聞こえたため)

(こォォォゥれが偉大なるバグラモン様のお姿ァ……。物静かなァのにィ、なんていうんですか威圧感。ハートドキドキこれが恋……

リリスモン「クロスハートなら、もう始末済みよ」
「え゛ッ!?」
バグラモン「素晴らしいよリリスモン。私の後継者になるのはキミかな……」
「え゛ッ!?」
リリスモン「光栄ですわバグラモン様」
「え゛ッ!?」

キリハ「これでコードクラウンは12個……」
「俺様22個ォ↑!!足したらァ、おいくつゥ!!」
キリハ「34」
「ふん、さすが青のジェネラル」

「俺様気付いちゃったァ。お前か赤のジェネラルを倒せばァ、コードクラウンが一気に増えるとなァ……。いざ勝負ゥ!!!!」

キリハ「こんな程度か、三元士とは」
「なんじゃとー!!!? この金髪青瓢箪がー!!!!」

「そうだたぁ!!よっしゃあ!!」

「ボコォ!!」

「なァにそれェ?」

「頑張って押しても……痛くも痒くも」
シャウトモンX4「うおりゃ!!」(蹴りを喰らわせる)
「痒ーい!! 季節外れの虫刺されェ!!」

「グスッ……忘れないで、ボクはいつも……こォーこにいるってばァ、さァ!!」

「このままだとォ、頭から落ち、落ち……!!」

「バッ……バレてるゥ……!!」

「おおっと、サプライズグッドアイディイアァ」

「今日のところは頭刺さってるし帰ろうかな……」

「これで俺様のコードクラウンはァ……、ひぃふぅ……あ~~!! とにかく、いっぱいだ!!」

「どーん! どーん!」

「なんかぐるぐるしたやつが飛んで……おお、吸い込まれ、るゥゥウウ!!」

「ぶはははは、これは所詮分身。本物の俺様はちゃんと家に帰ってるぜ」

「分かってないわね。俺はね、タクちゃん(タクティモン)。おめぇさんに勝ちてぇんだ」

タクちゃん(タクティモン)「武運を祈る」
「なにそれ?」

「バカ言ってんじゃないよ! パワーでも美しさでも、全てにおいて、俺様よりグッドなデジモンなんているかァ!!」

タクティモン「敗れたか…悔いはなかろうブラストモン」
「ありありありァ……」

「身体が復元するのに、何百年かかるのかなぁ~~……っタクちゃん(タクティモン)! そこの飴とって!」


アニメ『デジモンクロスウォーズ ~悪のデスジェネラルと七つの王国~』(第2期)

デスジェネラルの台頭により、ランドの支配などの重要な任務からは外された模様。

休暇から復帰した後にはダークナイトモンの直属の部下に配属され、ユウのダークネスローダーでリリスモン・イビルモンズと強制デジクロスし鉄球型の武器となっている。

その後は暫く登場しなかったが、第16話(通算第46話)で再登場を果たす。
ブライトランドのヘルズフィールドにてベルゼブモンと戦うも*1、続く第17話では敗北。
更に続く第18話(通算第48話)ではデスジェネラルの一人であるアポロモン:ウィスパードの助けを借り、彼の量産型ダークネスローダーによってリリスモンと強制デジクロスし、魔獣リリスモンとなる(下半身を構成)。
最期は自身の命を懸けたベルゼブモンにより止めを刺されてリリスモン共々消滅。
この戦いにより三元士は全滅した。


漫画『デジモンクロスウォーズ

アニメ版と同じく三元士の1人。
当初は殆ど出番が無く、第2話ではシルエットの状態で登場。
第10話では全体像が判明し、第12話より存在感を増すようになる。
北方の山地で天災の如く恐れられていたが、気まぐれで、『何らかの組織に所属することなどない』と、ロイヤルナイツには思われていた。

圧倒的なパワー、強固な装甲はタクティモンを遥かに凌駕する。
単体ではデジタルワールド最強の生命体の一角、単身で一軍に匹敵するとも評され、「天災」と表現されるほどの戦闘力を誇る。
だが、キリハの投げ槍なに簡単に騙されてしまうように、やっぱり「バカ」である。
そのように簡単な嘘も信じてしまう程単純であるが、それ故に思い込みが強く、唯でさえ一撃一撃の攻撃が必殺の域であるのに、思い込みにより気合を入れた一撃は凄まじいものになる。
ダメモンに唆されランチ目的で人間界に侵攻。
オメガシャウトモンとジークグレイモンを圧倒するが、シャウトモンX6に敗れ、傷ついたところをダークナイトモンに強制デジクロスされてしまう。

ズィードミレニアモンが強制クロスオープンされた後は描写は無いもののリリスモンと共に元に戻った模様。
最終決戦後はデジタルワールドを彷徨い、リリスモンを背中に乗せ宝石を食べている姿が描かれた。
悲劇的な最期を遂げたアニメ版とは違い、こちらは最後まで生存した。


『最強ジャンプ』第1号の特別編および春号の特別編2では、本編に先駆けて多くの出番があり、一人称が「俺様」になったりオネエ口調になったりしていた。
アニメ版とは違い、部下の3体のイビルモンやスコピオモン(サンドゾーンでの配下)は登場していない。
また、ここではリリスモンを「リリちゃん」というあだ名*2で呼んでいるが、タクティモンとは関わらなかったため彼を「タクちゃん」と呼ぶことはなかった。

単行本に収録されているオマケ漫画ばぐら家の横顔』では高校受験真っ只中の長男になり、丸眼鏡を掛けたり、外したりする。
好きな哲学者はウィトゲン・シュタインとハイデガー。
エドワード・ウィッテンの論文を読むのが趣味だったり、漢文が好きで陶淵明や白居易の詩を読んでいるらしいが、やっぱりバカとなった。


アニメ『デジモンアドベンチャー:

第37話「ミミちゃんウォーズ」にてゴグマモンが登場(CV:乃村健次)

ゴツモンやゴーレモンに宝石採掘の重労働をさせ、採掘した宝石を独占して食していた。
『食事らしい食事を摂らない』とは何だったのか。ある意味で、鉱石は『食事らしくない食事』ではあるが。

しかも、鉱石だけでなくこき使ったゴツモンをおやつにすることもある。
ただ、鉱物を食べるが、それに含まれるダイヤモンドは噛み砕けないため、吐き出している。

宝石の独占(と重労働)に怒って城に侵入してきたミミ達を迎え撃つ。
だが、食事の際にダイヤモンドを吐き出す理由に気が付いたミミがリリモンに差し出したダイヤモンドを使った攻撃で装甲を砕かれ、そのまま追撃を受けて城外へ吹き飛ばされた。


アニメ『デジモンゴーストゲーム

第62話「幻ノ階」。
クラヴィスエンジェモンが管理する、マンション(の位相のズレた階)に住んでいるデジモンの一体としてゴグマモン(CV:ボルケーノ太田)が登場。
なのだが、このマンション、基本的に人間界で暮らしていけないデジモン等のシェルター的な役割も担っているのであった。
その証拠に、住人の大部分は幼年期か成長期。
そんな中に完全体のゴグマモンがいたのはなぜなのだろうか・・・。
(ゴグマモンとしては)比較的小さな個体のようなので、その辺りが理由だろうか。
もしくは、マンションの警備・用心棒的な役割が期待されてのことなのかもしれない。



【余談】

名前は似ているが、ロックマンエグゼに登場する雑魚とは関係はない。

元々はサメをモチーフにしたデジモンになる予定だったらしいが没になってしまった。
ちなみに、実はデジモンにはサメをモチーフにしたデジモンが存在しておらず、モチーフになる予定だったのもそれが理由だったとか。
なお、サメ型と誤植されたことがあるティロモンは古代生物のティロサウルスがモチーフ(海竜型)なのでサメではない。
※2021年、バイタルブレスで『ダイブモン』(人型のシュモクザメ)が登場。

2020年12月18日に発売されたデジモンカードゲームの拡張パック『グレイトレジェンド』ではカード化と共に、アニメ版オリジナルの必殺技である「ファイナルズバゴーンパンチ」までもがオプションカードになるというとんでもない事態が発生した。




追記・修正された!?

まさか俺のこと……


好きなのかあああああ!!!!!


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最終更新:2023年04月14日 09:44

*1 遭遇時に彼のことを「色男」と呼んでいるが、二体共岸尾氏が担当。

*2 アニメ版では前述したように「リリたん」