アルマ(鉄のラインバレル)

登録日:2012/03/14(水) 21:21:37
更新日:2023/03/18 Sat 20:02:44
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アルマとは『鉄のラインバレル』に登場する機動兵器の名称の一つである。
この項目ではこのアルマについて解説をしていく。


《概要》

平たく言ってしまうと『マキナと呼ばれる機動兵器の兵器部分だけをコピーした機体』の事。
オーバーテクノロジーの産物であるマキナの持っている『高度な陽電子頭脳とリンクする固有ナノマシン』、『固有ナノマシンによる自己修復能力』、『パイロットの超人化』などの能力は持っていない。
『簡易量産をメインにした(原作漫画版ではマキナをホイホイ作れない別な理由もあるのだが)ロボット』と言える機体。

操作には基本的に神経とリンクした特殊な針を通して、体内の電気信号を利用してまるで体とリンクするかのように動かす。
リンクシステムが不調の場合等には緊急時のマニュアル操作もあるがマキナにはかなわないとの事。
ちなみにコックピットは機体と着脱可能で、脱出装置として射出が可能。

また、基本的には一般機のアルマは軽装の足軽の様な機体だが、各加藤機関幹部の隊長機はカスタムされた機体に乗る。
正統派な改良・進化型の機体から原型がわからない程に魔改造された機体まで千差万別である。
ちなみに隊長機の機体名の多くは、日本神話神々から取られている。


《加藤機関のアルマ》

◇アルマ
加藤機関の一般兵が登場する大量生産型の機体であり、現行アルマの基本形。
機体表面をゴム状の素材で覆っており、金属装甲が少ないのが特徴。
所属部隊ごとに独自のカスタマイズが施されている。

  • 四番隊機
最もオーソドックスなタイプ。
武装はアサルトライフル「タネガシマ」と長槍「一閃」。

  • 五番隊機
頭部に強力な電磁パルス発生機(EMP)を内蔵したアルマ。
仮面のような頭部と重装甲化されている下半身が特徴。
EMPの効果範囲は30m程度でマキナには通用しないが新型迅雷程度なら充分行動不能に出来る。


《加藤機関の各隊長機》

◇ツクヨミ(月読)
加藤機関総司令加藤久嵩専用機
頭が長い鯰尾兜を被った鎧武者の様な格好をしており、武装に2つの手斧を持っている。
巨大すぎて前線に出られないシャングリラの代わりとして加藤久嵩がマキナ狩りに好んで使った機体。
本編から50年以上前に建造された機体であるが、アルマの兵器としての基本は既に完成されており、整備も行き届いているため現行機に見劣りしない。
本機の予備機を改修した兄弟機に初代一番隊隊長・石神邦生専用機『スサノオ』、初代二番隊隊長・市川伴三郎専用機『アマテラス』が存在した*1
最終章では総指揮官である久嵩に代わって城崎絵美の乗機として活躍する。


◇ツラナギ(頬那芸)
加藤機関二番隊隊長真田八十介のアルマ。
見た目は量産型の一般型の機体の頭部をのしイカの様な物に差し替えた機体で武装も変わった物は無く槍一本。
主に水中戦を得意とする機体。


◇カグヅチ(迦具土)
加藤機関三番隊隊長デミトリー・マガロフの専用機。
身内に『ゴテゴテ付けている』と言われるぐらいの重装備で、着脱可能なミサイルポッドと大型マシンガンを装備している中距離から遠距離支援の得意なアルマ。


◇イダテン(韋駄天)
加藤機関四番隊隊長沢渡拓郎の専用機。
大破されては改修されており、いくつかバリエーションがある。

  • イダテン
通常のアルマをパワーアップさせた機体であり、基本スペックを向上させた高機動アルマである。

  • イダテン弐ノ型
背中に巨大なブースターを背負ったイダテンの高機動型。表皮や装甲も初代イダテンより更にパワーアップしている。
沢渡の機体と言えばこれと言うラインバレルファンは多い。「一閃」を装備

  • イダテン参ノ型
新手の機動戦艦の様な姿の巨大な機体で、最早頭部以外原型を止めていない。
レーザー砲を装備しており、そのビームの威力は絶大。ラインバレル・アマガツ戦では転送フィールドでビームを跳ね返されて撃墜。

  • イダテン四ノ型
今までのイダテンの集大成。
カグヅチ、ヤオヨロズといった様々な機体の要素を取り入れた最強のイダテンであり、主武装は参ノ型から引き継がれたドラム状の大型ビーム砲。

  • イダテン試作型
正確には高機動アルマの試作型で、沢渡が使用したためにこう呼ばれているに過ぎない。
ヤオヨロズを失った王政陸が元の持ち主の沢渡から借り受け使用した。


◇カガセオ(香賀背男)
加藤機関五番隊隊長レズナーが搭乗する大型のアルマ。
ミサイルポッドやビーム砲を大量に装備した機体で、全長がほぼ20mのヴァーダントを踏み潰しかねない程に馬鹿げたサイズを持っている。
その姿は人型兵器と言うより『動く砲台』と言う方がふさわしい程で迎撃機としても優秀である。

ただし、森次さんに言わせれば「ただの的」。その通り、ヴァーダント戦では全く歯が立たずに撃墜されている。

◇タケミナカタ(建御名方)
世にも珍しい人間アルマで、加藤機関六番隊隊長ジャック・スミスの体内に直に組み込まれている。
超小型と言えるサイズのアルマとは言うもののパワーは絶大で生身でマキナと渡り合える程。
イクサー4……もといジャックの技量も相まって凄まじい戦闘力を誇る。


◇ツバキヒメ(椿姫)
加藤機関七番隊隊長ユリアンヌ・フェイスフルの専用機。
高威力なチェーンソー「クビキリ(首斬)」を所持した女性型のアルマで、瞬間的なスピードはマキナを超えるとの事。


◇ヤオヨロズ(八百万)
加藤機関八番隊隊長の王政陸専用アルマ。
見た目は対弾性を重視した表皮をしているため鈍重そうなずんぐりむっくりした機体ではあるが、スピードはなかなか早くラインバレルを翻弄出来る程。
武装はシンカヒア(神火飛鴉)と言う操作可能な随伴爆弾であり、体内と外付けポッドに大量に仕込んでいる。



《防衛用アルマ》

衛星兵器の防衛システムとして配備されている無人のアルマ。
筒状の見た目をしており、電子レーザーを撃つだけという単純な機体だが、馬鹿みたいに大量に配備されているため、ラインバレル程の回復力を持つ機体であっても、弾幕をくぐり抜けて衛星兵器へ接近することは困難。



《新型アルマ》

マキナに限りなく近いが、あえて電脳を積まず『アルマとして完成させた』機体。
見た目はモノアイにして角とスタビライザーのビーム砲を取ったラインバレルそのもので、主な武装は両腕に取り付けられた二対の日本刀の様な
戦闘力は今までのアルマよりは遥かに高いが、流石に電脳ユニットの制御無しではマキナにはかなわない模様。
ちなみに製作者の加藤久嵩曰く『量産型マキナ』らしく、ヴァーダントとは何かしらの関連性がある。

正体は城崎天児を目覚めさせるために用意されたプロトタイプ・ラインバレルの量産型*2

アニメ版ではセントラルによって送り込まれた「量産型マキナ」となっている。



《迅雷》

キリヤマ重工製の対マキナ用人型兵器。
正確にアルマとマキナの技術を組み合わせたハイブリッド機で、桐山英治プリテンダーを参考に開発された。
原作では最初から無人機として開発されており、武装はナイフ一つのみ。
それでも無人機故の変則的な挙動と少々の破損を物ともしない継戦能力で格上の機体であるマキナすら翻弄していた。
アニメではデザインがかなり変化しており、有人タイプとその改良型である無人タイプの二種がある。



《新型迅雷》

キリヤマ重工を吸収したJUDAが開発した新たな迅雷。
迅雷の意匠は残されているが、よりマッシブになったボディや白い装甲など外観は大きく変わっている。
武装等のスペックがパワーアップしており、操縦にも思考制御ナノマシンを用いるなど改良が加えられている。
また石神曰く「マキナ」らしく、新たにマキナの要素も所持しているようだがやや謎が多い機体でもある。



《ディスィーブⅤ》

加藤機関新三番隊隊長道明寺誠と遠藤シズナの搭乗機。
「ディスィーブ」の名を持つが、ディスィーブやディスィーブⅣ(プリテンダー)の正統後継機というわけではなく、イダテン参ノ型をベースに新型迅雷などの要素を組み込まれた純キリヤマ重工製の大型可変機。
ディスィーブのバックアップデータから作られた疑似電脳を持ち、バインダーに収納されたビームカノン、背部コンテナに納められたナーブクラックを使用する。
なおナーブクラックは有線・無線二種類を搭載している。


追記・修正で富を築いた国の人間の言うコトか!!

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最終更新:2023年03月18日 20:02

*1 前者の処遇は不明、後者は過去のマキナ狩りの際パイロット共々失われた

*2 必要だったのはその見た目のみ