ポケモン不思議のダンジョン マグナゲートと∞迷宮

登録日:2013/08/03 (土) 22:33:20
更新日:2022/06/30 Thu 15:33:39
所要時間:約 8 分で読めます




ポケモン不思議のダンジョン ~マグナゲートと∞迷宮~』(Pokémon Mystery Dungeon: Gates to Infinity)とは、2012年11月23日に発売されたニンテンドー3DS専用ソフト。
サブタイトルの「∞」は「むげんだい」と読む。
ポケモン不思議のダンジョンシリーズ4作目にあたり、BWのポケモンが新たに追加された。


【新システム】


◇主人公およびパートナーの自由選択
ピカチュウツタージャポカブミジュマルキバゴからそれぞれ選択可能。
主人公/パートナー候補にドラゴンタイプがいるのは後にも先にも本作のみ。

◇本格的な3Dグラフィック
救助隊』『探検隊』では2Dドット絵、『冒険団』ではデフォルメされた3Dだったが、
本作では本格的な3Dグラフィックになっており、ポケモンの表情の変化等も細かく表現されている。

◇ポケモンパラダイス
主人公とパートナーの土地を開拓し、冒険に便利な施設やミニゲームを建てることができる。
難しい依頼をこなせば貴重な素材が手に入り、施設をグレードアップさせることも可能。

◇あずかりボックス
過去作のガルーラ像に該当。道具やお金を預けることもできる。
町にも置かれているため、店としての倉庫や銀行は無くなった。

◇なかまモード
パラダイスにいる仲間達を操作して冒険ができる。ちなみに倉庫に預けた道具は主人公達のあずかりボックスと連動する。

◇はっけん!マグナゲート
3DSのカメラ機能を使ったモードで、身の回りにある丸いものを写すと「マグナゲート」が発生し、そこから生じるダンジョンに挑める。
クリアすると、入手したアイテムとボーナスアイテムが本編に反映される。

◇技の使い込み&強化
一定の技を使い込むことでレベルが上がり、PPや威力を増やすことができる。
主人公orパートナーをキバゴにし、ダブルチョップを強化するのは誰もが通る道

本作ほどユルユルではないが、超や救助隊DXでもこのシステムは引き継がれている。

◇Vウェーブ
特定タイプのポケモンの技の威力や貰える経験値の量が増える。
ダンジョンにいる敵ポケモンにも影響するので注意。

◇みんなでアタック
チーム2匹以上でダンジョンを歩いたり敵を倒すと「心のはどう」が揃い、みんなでアタックが発動できるようになる。発動させることで同じ部屋の敵ポケモンにダメージを与える。
新たな対モンハウ兵器

◇不思議度
クリア後のダンジョンには1~5までの「不思議度」が付加され、「不思議なひずみ」によって様々な現象が起こる。
敵が弱くなる等のメリットがある反面、タネやきのみが使えない(=オレンのみによる回復やふっかつのタネ無効)という凶悪なものまで。
また、途中で未知のダンジョンへ迷い込むことも。


今作は「想いの力」「信じる心」をテーマにしており、序盤から涙腺を刺激させてくる。
BGMも相変わらずの神曲揃いなのもポイント。


【あらすじ】


ある日、主人公は夢の中で不思議な声を聞きます。

「私達の世界を助けて!」

すると主人公の姿はポケモンになり、気が付いた時には空中から森へと落ちてしまいました。
そこを旅していたポケモン(パートナー)と出会い、彼の夢である「ポケモンパラダイスの開拓」を手伝うことになります。

そして主人公は、自分がポケモンになった理由と、この世界の真実を知ることになるのです…。


【主な登場人物(CVはスペシャルムービーより)】


主人公
CV:小清水亜美
元人間。夢で不思議な声を聞き、ポケモンの世界へやってきた。
スペシャルムービーではミジュマル。

パートナー
CV:釘宮理恵
パラダイス開拓を夢見ており、その夢を実現しようと土地を購入する。
その道中で主人公を発見し、パラダイスの開拓に誘う。
実は歴代パートナーの中で一番重い過去を持つ。
スペシャルムービーではピカチュウ♀で中の人はくぎゅ。

ヌオー
パラダイスの管理人だぬ。何かに感動するとじーんと来ちゃうだぬ。
その昔はGODヌオーとも言われた凄腕の探検家だっただぬ。あ、ちょっと自慢話…。ぽっ……
探検隊のプクリンポジに該当するだぬ。

エモンガ
作中一のムードメーカーにして愛すべきバカ。ちなみに一人称は「オレ」。
終盤では漢と化す。
チームの名前を「スーパーエモンガーズ」にするのは文字数的に不可能なので諦めよう。

ノコッチ
CV:古島清孝
エモンガの相方であり親友。気弱な性格だが、いざという時は勇気を出すタイプ。
ビリジオンに憧れている。

ビリジオン
CV:西墻由香
冒険家。ノコッチの憧れのポケモンにして、宿場町のアイドル。
親友のケルディオを失ったショックで心を閉ざしている。

ドテッコツ
凄腕な大工で、弟子のドッコラー達を連れている。
ぶっきらぼうに見えるが、実は情に深い。
序盤の涙腺崩壊兵器

スワンナ
宿場町の宿屋を経営する女将。
面倒見が良く、主人公やパートナーを快く迎え入れてくれる。
「ゆっくりしていってね!!!」

ビクティニ
風と共にやってきたポケモンで、Vウェーブを商売道具である…Vルーレット!!で変えてくれる。
ちなみに…Vルーレット!!は1日に1回しか回せないため、回す際は慎重に。
難しいダンジョンへ挑戦する際は是非この…Vルーレット!!で有利になろう。
え?いちいちVルーレット!!ってテンションがウザい?わかった。次からはやめるね。たぶん。きっと。

Vルーレット!!

ブラッキー
CV:鳥海浩輔
マグナゲートを研究する冒険家だが、研究の途中で何者かに襲われ、宿場町で行き倒れになる。

エーフィ
CV:野中藍
ブラッキーの相方である冒険家。ブラッキーとはぐれてしまい、行方が分からなくなった。
ちなみに性別は恐らくと思われる。俺ら歓喜

ムンナ
CV:佐藤恵
主人公の夢の中に度々現れ、助けを求めてくる。
詳しくはリンク先を参照。

サザンドラ
夢の中でムンナを襲うなど、「恐ろしい怪物」と恐れられるポケモン。
詳しくはリンク先を参照。



【賛否両論点・問題点あれこれ】


過去作(特に空の探検隊と比較されがち)よりもボリュームがダウンしており、前評判が高かった今作の評価を下げることになってしまった。

  • 第5世代のポケモンが初登場(メロエッタ、ケルディオを含む)するが、登場するポケモンの総数は150匹程度まで減ってしまった。*1

  • 過去作に比べ、画面の視界が極端に狭い。場合によっては物陰に隠れて見えなくなったり、ダメージの数値が見えないことも。

  • クリア後のストーリーがダンジョン1本分だけと少ない。過去作はクリア後も様々なストーリーが楽しめたが、今作はそういったものはない。

  • まさかのDLC

etc…


…とまぁ、欠点ばかりを挙げたが、シナリオ・BGMのクオリティが相変わらず高いため、かなり惜しい出来になったと言える。
ただ、今作でローグライクゲームやポケダンに触れる方は入門用としてもオススメであるため、一度はやってみたらいかがだろうか。


追記・修正は「みんなでアタック」をしながら、どうぞ。

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最終更新:2022年06月30日 15:33

*1 ハードの世代交代を含めた3D化の弊害。過去の素材を使いまわすことができないので、仕方のない部分はあるが、ダンジョンに登場する敵の種類が少なくなってしまった。ちなみに第1作の救助隊では第3世代までのポケモン386種類が全部仲間になった上でゲストキャラまで居り、続編の時の探検隊・闇の探検隊は第4世代までのポケモン491種類が、空の探検隊ではそれに加えてシェイミ、冒険団ではアルセウスまで全て登場していた。