ガンダムシュピーゲル

登録日:2012/07/26(木) 23:52:14
更新日:2024/01/02 Tue 21:51:11
所要時間:約 7 分で読めます





貴様には、体に直接教えてくれる!


機動武闘伝Gガンダム」に登場するMF。
「シュピーゲル」は「」という意味のドイツ語
これは操縦するシュバルツがキョウジのコピー=鏡像である事のメタファー。




登録番号:GF13-021NG
全高:16.3m
重量:7.3t
装甲材質:ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材、レアメタル・ハイブリッド多層材

武装:
シュピーゲルブレード×2
メッサーグランツ
アイアンネット

必殺技:シュツルム・ウント・ドランク

ガンダムファイター:シュバルツ・ブルーダー(キョウジ・カッシュ、ウォルフ・ハインリッヒ?)


■概要

ネオドイツが第13回ガンダムファイト用として造り上げた機体。
かつて第7回大会で優勝したカイザーガンダムの系列機であるとされている。

全体的に忍者を思わせるシルエットをしているが、頭はフリント型のヘルメット、胴体部はトレンチコートを来たような意匠になっている。

その性能はかなり高く、ゲルマン流忍術を完璧に再現できる程。光学迷彩機能も備えているおかげで周りの景色に溶け込めるだけのステルス性能も有している。
MFの例に漏れずコクピットはモビルトレースシステムを採用し、ファイターはドイツ国旗と同じ黒・で塗られたファイティングスーツを着用する。




背中にはバックパックを兼ねた移動車両「コアランダー」を搭載し、その後ろ側にはリパルスリフターユニットと呼ばれるスラスターを兼ねたユニットが備わっている。他にも各部に補助スラスター、謎のスリットやピットなどが存在し、「ゲルマン流忍術の使用と何か関係があるのでは」とも言われている。

主にゲルマン流忍術を使った変幻自在な戦い方を得意とするが、純粋なポテンシャルも高いため小細工抜きの格闘戦でも十分に強い。



○武装

  • シュピーゲルブレード
両腕に装備された。普段は折り畳まれている。
ネオドイツの高い刃物技術とネオジャパンから採り入れたの技術を融合させた結果、鋭い切れ味と高い精密さを兼ね備えた武器となった。なんでも髪の毛1本を縦に10本に切り分けられるらしい。
刀身は回転させることも可能。

  • メッサーグランツ
どこからともなく取り出して投げつけるクナイ。
爆薬を内蔵していて、刺さると爆発する。

  • アイアンネット
両腕に内蔵されている網。
電流を流すこともできる。



○必殺技

  • シュツルム・ウント・ドランク
シュピーゲルブレードを機体の外側に向けて展開し、駒のように回りながら相手に向かって突撃する技。名前の意味は「疾風怒濤」。
凄まじい攻撃力を持つ。
ちなみにときた版では当初「シュトゥルム・エクスプロズィオーン」となっていたが、単行本化の際に修正された。



○劇中の活躍

ガンダムファイターはシュバルツ・ブルーダー。

機体の性能に彼の高い実力も相まってサバイバルイレブンや決勝大会を無敗で勝ち進み、新宿ではマスターガンダムと互角以上の戦いを演じた。また新生シャッフル同盟、特にドモン・カッシュに対して何度も力を貸している。

決勝大会でもドモン以外のシャッフル同盟に勝利し、最終戦デスマッチでドモンのゴッドガンダムと死闘を繰り広げるが、石破天驚拳の前に敗北。
その後、ランタオ島のバトルロイヤルに割って入り、現れたデビルガンダムを止めるべく突撃を敢行。最後はバルカン砲で機体をバラバラにされて爆散した(シュバルツは脱出してデビルガンダムのコクピットに侵入している)。




ガンプラ

1994年に1/144、2002年にMGが発売。
1/144はコアランダーとブレードの展開を再現しているが、刀身の回転までは不可能。可動範囲もあまり広くはない。

MGはGやマスターのMG同様にアクションフレームにより、当時としては広い可動範囲と強固な関節を実現。
コアランダーとブレードの展開はもちろん、腕組みできるように凹む胸部、表情付きマニピュレータなど再現できることが大幅に増えている。
アンテナはPS以外にも軟質のPEにすることもできる。
1/20のシュバルツとレインのフィギュアも付属しており、レインはマスクの有無を選択できる。



ゲーム

スーパーロボット大戦
Gガンダムの参戦している作品では、既にキョウジ=シュバルツが故人となっている後日談設定の『R』や『MX』などを除いてほぼ全てに登場している。
しかし、味方ユニットとして長期にわたって使用できる例は稀で、大抵は操作不能のNPCユニット、悪いときにはイベント用のアイコンしか無い場合すらある。

性能自体はMFにしては高めに設定され、パイロットのシュバルツも高い技能を持っているが、いかんせんスポット参戦で改造や強化パーツ装備などが一切できないため活躍は望めない。そもそも経験値泥棒のNINJAに撃墜させるのは論外だし…。

珍しい例では『IMPACT』がある。パイロットのシュバルツが補正技能である『忍者』持ちのうえに、高水準でバランスが取れ、改造段階の伸びしろも上々。
瞬間的な最大火力はゴッドやマスターに一歩譲るが、総合的なユニットの使い勝手は遥かに上というファン驚喜の扱い。

ストーリーでもキョウジ・シュバルツが両名とも存命するという夢のようなIFが描かれている。
この時のドモンは実に嬉しそう。プレイヤーも喜ぶと良い。


Gジェネ

特殊射撃のメッサーグランツと相手を1ターン行動不能にするアイアンネット、特殊能力のステルスシステムがウリの機体。その一方でモビルファイター故か射程は短めなのが難点。
ギャザビシリーズでも何度か登場しているが、一作目ではシュバルツが登場しないのでキョウジが乗ってくる

CROSSRAYSではシャッフル同盟陣を差し置いてDLCで参戦。
必殺技のシュツルム・ウント・ドランクにテンション制限が無く回転率が良い事、機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ参戦に伴う実弾主体機体の重用などで相対的に株が上がった。


機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダムNEXT

コスト2000として参戦。マスターと同じだがゴッドより下である。

MFの例に漏れず地走型のインファイター…ではない

地走ではあるが、後述する射撃チャージの挙動による空中戦の多さやダメージが伸びにくい格闘、パンプアップ能力なしで射撃武器が豊富という、かなり変わった特徴を持つ。

メイン射撃のクナイ、チャージのクナイ爆撃は慣れるとけっこう使いやすく、特に爆撃はシュピーゲルの要。
サブ射撃はアイアンネット射出。発生は遅いが当てやすい上、当たればスタンなので格闘がねらえる。また格闘コンボ中に出すと派生攻撃が可能。

格闘は強くはないが伸びはいい。また後ろ格闘でカウンターの畳返しができ、成功するとハイテンションで相手を踏みまくる

特殊格闘でシュツルム・ウント・ドランクによる独楽攻撃。判定がかなり強く、ほとんどの格闘をつぶせる。
特殊射撃の分身攻撃はタメ動作と直線移動があるので生当ては難しい。

アシストはレインのライジングガンダムデュナメスばりの弾速で狙撃する。


「紹介しておこう、私のパートナーを!」と喋るが、言い終わるころにはもう消えてるので良くネタにされる。

素早い動作で相手を翻弄する忍者なので、真っ向から殴り合わず、豊富な射撃武器でかき乱すのが得意。

上手いシュピーゲルはブロントさんネタをとって「汚い」と賞される。
シュピーゲル使いに汚いは褒め言葉です。

「ヒトヲシンジルココロガアレバオソレルモノハナニモナイ!!」
 ↑すごい早口です


機動戦士ガンダム Extreme vs. FULL BOOST

中間アップデートで参戦。コストは2000とゴッドとマスターよりも低くなってしまった。
ライジングガンダム呼出がコマンド入りし、以前の特殊格闘であるシュツルム・ウント・ドランクが覚醒技に移行。
相変わらず射撃CSのメッサー・グランツが要となっているが、本作では投擲本数が一本減り爆風もやや縮小している。
格闘派生の一部は距離や位置によっては外す事もあり、これは以降も修正されていない。
店舗内ポスターではアップデート告知以前より登場が確定しており、なんとセンターを取っているものもあった。

次回作機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOSTではコストが500上昇し2500に上昇。
新技こそ貰えなかったが基礎性能の底上げが行われ、特に後メイン射撃が直接出せるなど初動で相手に差し込める要素が強みとなった。
また新システムのドライブとはFドライブが相性の良さでずば抜けており、覚醒と相まってBD格闘が爆速独楽と化して襲い掛かる。

機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST ONでも続投。
BD格闘の伸びが減少する憂い目に会うが、中間アップデートで上方修正を得る。
ライジングガンダムの弾数増加、各格闘の調整などガンダムファイターらしいアップデートが入った。
しかし後に出た家庭用で検証された所、前作よりダメージが低下しているらしい部分もあり、環境的にも不遇面が目立つ。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2ではコマンドにようやくメスが入る。
射撃CSに縦投げが追加、格闘CSに分身突撃が追加されるように。半面機動力の要な特殊格闘が下方されてしまった。
後のアップデートで射撃CSの爆風範囲拡大と発生上昇、格闘回りの調整が入ったのだが、昨今の迎撃性能の高い機体が勢揃いする中にあってGガンシリーズ全体が不遇面が目立つ中、当機も例外ではなく格闘を差し込める隙間もないのが現状。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOST
今まで高機動機扱いだったのか低めだった耐久が同コストの格闘機並みに増加。
射撃CSはNが放射に、横レバー入力で移動してからの誘導付き単射に調整。前後のみ変わらないが、武装のバリエーションが増えた事で戦術的に対応しやすくなったのが今作での強みとなる。
特殊射撃のライジングガンダム呼出には突撃が追加。連続突きからの投げ飛ばしなので長時間拘束でき、よしんば追撃の手も入れやすいので初動に扱いやすい。
特殊格闘は速度が上昇し、N入力で急上昇が追加。単純に逃げコマンドのためにも、射撃CSの爆撃から逃げるためにも使える。
格闘周りは前格闘が叩きつけダウンになっただけなので実質弱体化のみと言えるが、中距離以上の戦闘で手数と戦術が増えたため、より万能機に近しい性能になった。
覚醒はF覚醒一択なのは変わりないが、一応S覚醒やM覚醒と相性が悪いわけではないので一考の予知あり。R覚醒とは相性が良いと思われがちだが、実際にはSA頼りな攻撃よりも他武装で引っ掛けたり背中から斬りかかるようなスタイルの方が安定するため非推奨。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 OVER BOOST
全機体共通修正で前格闘から接地判定が削除された。代わりに前格闘そのものに誘導切りが付与されたが、動作そのものの安定性は確実に欠いたため厳しいものを感じる。
一方でメイン射撃の性能が全体的に向上、耐久値が格闘機レベルまで上昇、前特殊格闘が水平移動ではなく上下にも動くようになるなどインファイトがしやすくなる調整がそこらかしこに見られる。

■余談

◇キョウジがシュバルツを生み出した際、大破していた本機も修復されている。
今川監督曰く、それ以来本機はDG細胞のおかげでメンテナンスフリーとなり、戦闘で破損しても自己修復が可能になったようだ(ゲームでは再現されたことはないが)。
また、シュバルツはサポートスタッフを連れていない。
キョウジのコピーとなる前からそうだったらしいが、ということは本物は自分で整備を行っていたのだろうか?

◇「ドイツなのに何で忍者?」とか「ゲルマン流忍術って…」とかよく言われるが、これはネオドイツが昔からネオジャパンと交流を持っていたことが要因の一つとなっているという。
何らかの形でネオジャパンからネオドイツに「忍術」を使う「忍者」という存在が採り入れられ、それが独自発展を遂げた結果、ゲルマン流の忍者や忍術が生まれた…と考えられているらしい。

◇なお、本物のシュバルツは予選時にデビルガンダムにたった一人で挑み、死亡している。
(時期列的には「サバイバル・イレブン」が始まってすぐぐらい)
キョウジは彼の記憶を読み取り、彼の肉体をベースにクローン体を製造、ゲルマン忍術をコピーした。

本物のシュバルツの素顔は、マスターアジアと同年代ぐらいの中年男性であったが、その正体は第七回覇者のウォルフ・ハインリッヒであったという説もある。
と言うよりは、前日談である7thに登場したウォルフはシュバルツのイメージと完全に一致する。って言うかシュバルツそのもの。
現在のシュバルツ(キョウジ)の口癖なども、このウォルフの記憶がキョウジに受け継がれたものと考えると納得がいく。

そうなると年齢(登録年齢28歳)はどうなのかと言われるが、シュバルツについてはネオドイツの運営委員会は誰ひとりとしてシュバルツの素性を知る者はいなかったと言う。
なので、なんとでもごまかせるだろう。
辻褄を合わせるならば、顔と名前が知られている自分が表立って動くと色々まずいので、登録上は昔の自分か弟子の一人のデータを差し出した…と言ったところだろうか。
その年齢がキョウジと同じ28歳だったのは、恐らく偶然だったのだろう。

デビルガンダムの脅威をいち早く察したのか、盟友であるマスターアジア(シュウジ)の過ちを止めようとしていたのか…
何れにせよ、たった一人でデビルガンダムに挑んだのは少々無謀であったと言える。

が、彼から学んだゲルマン忍術と「明鏡止水の心」で(素質はあれども)格闘技の素人だったキョウジは一気に達人レベルの格闘家となり、ドモンをサポートする事ができた。
確かに、格闘技はド素人とは言え、あのドモンの「何やっても勝てなかった世界一の兄」(漫画版での発言)がゲルマン忍術使えるようになったらそりゃバケモノみたいな強さになるわな
彼の死は、決して無駄ではなかったのである。

◇ドイツ語でシュバルツは黒、ブルーダーは兄弟を意味する。
つまり直訳で「黒い兄弟」であり、元々のシュバルツが別にいたとはいえ隠すつもりがなさすぎるネーミングである。
なお、シュピーゲルは「鏡」を意味しており、こちらもやはり正体を知っていれば納得できるネーミングと言える。



ここらで項目を追記・修正してくれるわぁ!!

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最終更新:2024年01月02日 21:51