当麻紗綾

登録日:2012/06/06(水) 16:34:34
更新日:2022/12/07 Wed 05:51:48
所要時間:約 8 分で読めます




「いただきました!」



当麻紗綾とは、『SPEC 警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿』及びその派生作品の主人公兼メインヒロインである。

演:戸田恵梨香


警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係に所属している刑事。階級は警部補。
ボサボサの髪、地味なグレーのスーツを着用、餃子の口臭がする24歳の日本人女性。
本編前の『零』における事件で左手をニノマエに切断され、以後三角巾で吊るしている。
本人はおしゃれしているつもりらしいが周囲からはセンスがないように見られており、とにかく身だしなみに関して言えばかなりだらしない。
風呂にもあまり入らないようで、シャワーを浴びることすら珍しいらしい。

魚顔扱いされることも多々あり、零ではディアブロに「サカナゲル」呼ばわりまでされた。

……が、素体が良いからか割とモテており、作中でも冷泉や海野からセクハラまがいの行為を受け、地居からは本気で好意を寄せられていた。
常に捜査資料や証拠品や書道セット等物が大量に入った赤いキャリーバックを持っており、彼女のトレードマークとなっている。

けれどそんな一方、IQ200を超える天才的な頭脳を持っており、京都大学を卒業した後FBIで研修を受け成果を出していた。
その頭脳は一歳の頃から「何故世界は人間を産みだしたのか」を考えるほど。

性格は人を食ったような飄々としたもので、非常にマイペースかつ不遜。
気に入らない人物に対しては、意図的に神経を逆撫でするようなことを言って怒らせて楽しむ悪癖がある。
若干過激な思考をすることも度々見られる。

しかし根の部分は優しくまた慈悲深い人物。
被害者のために心を痛めたり、悪逆な行いをした人物や真実を隠蔽しようとする上層部に対して怒りを見せることも多々ある。
瀬文やナンシーのような彼女の優しさを知っている人間からは、憎まれ口を叩かれながらも大切にされ、感謝されている。

相棒である瀬文とは性格の相性が見事に悪く、しょっちゅう殴り合いのケンカに発展する
お互い根が子どもっぽいせいかケンカの内容もほとんどがしょうもないものばかり。

それでも共にスペックホルダー達との戦いに身を投じる者として絆を感じており、
一方が闇に堕ちかければもう一方が支え、互いを救いあっている。

もう結婚しろお前ら

推理の際は事件のキーワードを毛筆で書き、それを束ねて一気に破り捨てることで脳内で事件の要素を整理して真実に辿り着く。
しかし漢字が苦手なのか誤字をたまにして瀬文にツッコまれる。
そして、その度にひらがなで書きなおしてドヤ顔をする。かわいい。

家族は両親と弟がいたが飛行機事故で失っており、現在は祖母と二人で暮らしている。
うち父の当麻天は「はやぶさ」の開発にも関わっていた有名な科学者で、「ファティマ第三の予言研究所」にしつこく協力を迫られていたほどである。
彼女の頭脳は父親譲りのようだ。


実は前作『ケイゾク』の主人公、柴田と面識があり、彼女からスペックホルダーについて教えられた。

また、彼女との出会いが当麻にとって警察を志すキッカケとなっている。


そして彼女を語る上で外せない物があるとするならば、それは……




壊滅的な味オンチ



だろう。

  • ニンニクが尋常ではないほど入った餃子
  • たこ焼き鍋
  • マヨメロン
  • ふりかけパイン
  • 流し餃子


……などなど。
一般人からすると明らかにゲテモノなそれらを作中でおいしそうに食べていた。
特に餃子のニンニクの量は同じ味オンチであるはずのニノマエが顔をしかめるほど。
他にも蜂蜜をボトルから直接ゴキュゴキュ飲み干したりと食に関しては色々とおかしい。
その味オンチっぷりは「舌バカ」とまで揶揄される。

しかも異様なまでに食欲旺盛で『零』では五十人前の餃子のレシートをみたニノマエを呆れさせていた。
本人は人より脳を活動させるから人の10倍食べなきゃならないと言っているが…






※以下は本編のネタバレを多分に含みます。苦手な方はブラウザバックでお戻りください

















実はスペックホルダーであり、その能力はスペックホルダーを対象とした死者召喚
地面に左手を付け、引きずりだすように死者を召喚することができ、
その人物の行動をトレースすることでその人物のスペックを発動することが出来る。
呼び出したスペックホルダーにはきちんと肉体もあり、物理的に干渉することも可能である。

非常に強力なスペックだが、呼び出されたスペックホルダーが当麻に従うかは呼び出された人物の自由となっており、
しかも死者の怨念に引きずられてスペックが度々暴走しかけるというかなりの危険性を孕んだスペックと言える。
海野曰く「死者との絆のスペック」、野々村曰く「神にも悪魔にもなれるスペック」。

……サトリと絆なんかあったか、とか言ってはいけない。

また、セカイ曰く彼女のスペックは歴史の必然らしく、人の手で封じたところでどうこうできるものではないらしい。
発現の理由は家族を失ったときに、「家族と会いたい」と強く願ったから。
ファティマ第三の予言に登場する「左手に火の剣を持つ天使」との共通点が示唆されていたが、
これはSPEC世界ではファティマ第三の予言はセカイが人間に与えたものであり、まさに当麻のことを予言していたためである。





※更に劇場版『結』のネタバレ注意





































その能力の正体は「現世と冥界を繋げ、霊体を体に取り込んだ後実体を与えるSPEC」。「次元を越えるSPEC」とも称される。

セカイはこの能力を利用して、現人類を滅ぼしてガイアのリセットを起こさせた後、当麻に先人類の霊を実体化させることで現世に返り咲こうとしていた。
当麻はその計画を逆に利用して、セカイやユダを含む先人類の悪霊全てをその身に取り込んだまま死ぬことで先人類を永遠に冥界に葬ろうとするが……

実は真のSPECは右手に宿る『腕(かいな)』。
その能力は違う二つの世界、即ち「並行世界を一瞬重ねる」というものである。
その副作用として、普通ならばどのようなSPECでも決して遡らせることができない時間をも支配することが可能となる。
……正直これだけだと意味がよくわからんが、要するに「時間を逆行させて世界を再構築する」という神の如き所業が可能ということ。

セカイらを取り込んで死ぬと同時にこの能力を使うことで、
当麻はセカイに滅ぼされかけていた世界を元に戻し、今までに非業の死を遂げた人々も平穏に暮らす世界へと改変を行った。
だがその代償として当麻はどの世界の誰からも認識されない存在となる無限地獄に陥ってしまう。


そんな彼女の手を、彼は、掴み、彼女も、それに、応え―――




【主なセリフ】

「いただきました!」

「いらっしゃいやせ」

「お疲れ~した。ありがと~した」

「知りたい? ねぇ、知りたい?」

「痛い痛い~! 公務執行ぼーがいだぁ~!」

「仲はまあ、まったくよくなかったけど……絆はあったと……私はだいぶ思ってます」

「だからって何すか?沢山食べたら悪いんすか? 犯罪ですか? てか何罪ですか? 高タンパク高カロリー取締法ですか? そんなのカラスの勝手でしょ」

「茹で5、焼き5、ニンニク増量」

「たかまる~っ!」

「ウマッ! バカウマッ!」

「左手動けええええええええっ!」

「お疲れ3月、始めて4月、すっかり疲れて5月病~」

「キモッ! ウナギモッ! スナギモッ! ワダアギモッ! アダモステ、ペイッ!!」

「私がこれから生きていたい人生は未詳の仲間との人生ってことです。それが壊れるくらいなら……私は何もいらない」

「瀬文さんの手……熱くも冷たくもないんすよね……」

「スペックホルダーだって人間なんだよ!!」

「お前のセリフをまんまお返しするよ……『まだ生きてたの?』」

「……畜生……一生、ガチで巻き込んでやるからな……」

「殺す……殺す……殺す!!」

「お前らの陰謀はちょいちょい、美鈴ちゃんのおかげで! くるっとまるっとお見通しだぁ!

「それは『愛』っつー最も大事な人の想いだばかやろう‼︎」

「だが、アタシの仲間は……自分の命よりも仲間を、この世界を大事に思う奴ばかりだったよ」

「うす」



「ま、追記しなっせ。たーんと修正しなっせ」

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最終更新:2022年12月07日 05:51