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ケイゾク

登録日：2011/07/28(木) 17:10:32
更新日：2023/09/30 Sat 23:46:20
所要時間：約 7 分で読めます


あのー、犯人わかっちゃったんですけど


ケイゾクとはTBS系で放送されたドラマである。
映画化、漫画化もされた。
アンソロジーコミックも出ている。

SPEC 警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿とは同一世界観。
本作の10年後の物語に当たり、ケイゾクして登場する人物もいる。


【あらすじ】
警視庁捜査一課弍係に配属された東大卒のキャリア、柴田純と公安出身の叩き上げ刑事、真山徹が数々の難事件、そして過去の因縁に挑んでいく。


【概要】
堤幸彦の出世作として知られており、独特の陰鬱な雰囲気と演出は一部の視聴者にカルト的人気を博した。
同時に柴田と真山を演じた中谷美紀と渡部篤郎もこの作品で知名度が高まった。特に中谷は女優としての地位を本作で確立したことで有名。
ストーリーの前半は普通の刑事ドラマだが後半は真山と朝倉とを巡る因縁を主軸としており、展開に大きく変化がみられた。


○捜査一課弍係
未解決事件を専門に取り扱う部署。なお、実際に警視庁にあるのは“二係”であり、地下に隔離されてもいない。

  • 柴田純（中谷美紀）
東大卒のキャリア警察官で父親は警視庁でも有名な参事官であった。
天才的な推理力と洞察力を持っているが自分のことにはとことん無頓着で何日も風呂に入らなかったり着替えなくても平気だがその度に真山に小突かれている。
おっとりとした優しい性格だがやや非常識な部分もある。
感動したり興奮すると「ワンダフル」「エクセレント」「トレビアン」などの単語が度々、口に出る。
柴田スペシャルなるハーブティーを持ち歩いているがその味は…
SPECの時点ではかなり上の方まで出世しており、時たま野々村に極秘機密を提供しているらしい。
情報提供者「S」の可能性が最も高かったが、漫画『SPEC零』に登場したことで確定した。
名前の元ネタは『太陽にほえろ!』の「ジーパン刑事」の本名からか*1。ジーパンの先輩役が本作での野々村係長だし。

  • 真山徹（渡部篤郎）
公安上がりの叩き上げ刑事で弍係主任。ぶっきらぼうかつめんどくさがりな性格だが、ストーリーを追うごとに柴田の相棒的ポジションになっていった。
柴田が変な行動や発言をする度にツッコミ役を担当するがそれは女性扱い、というより人間扱いをしているようには見えない……
独自の正義感で行動し、犯人を罵った時に暴力を振るうことさえある。
妹の沙織を輪姦された挙げ句に自殺に追い込まれたという過去があり、首謀者の朝倉をストーカー紛いの執拗なマークを続けている。
ドラマ版SPEC零にて、2009年までに殉職したことが判明。また、その時の会話の内容からスペックホルダー絡みの何かで死亡したようだ

  • 野々村光太郎（竜雷太）
捜査一課弍係の係長。
基本的には波風が立つことを好まず、温厚な気風だが昔はゴリゴリのゴリさん*2と呼ばれる程の敏腕刑事であった。
早乙女の不祥事を庇い、閑職の窓際部署に飛ばされた経緯がある。
女子高生である雅と不倫をしており、映画ではついに妻と別れられたがその際退職金を全て持っていかれてしまった。
DVDの特典映像の野々村光太郎の愛の日々では雅ちゃんとうらやまけしからんことを繰り返している。
SPECではミショウの係長に就任、雅とも結婚している。が、また別の「雅」という婦警と不倫している。
前世は柴田と同姓同名な刑事や眼魔世界の大帝、スーパーGUTS隊長に仕置人、キョウリュウレッドの父等が後輩な刑事だったかもしれない。

  • 近藤昭男（徳井優）
元は本庁で会計の仕事をしていたが上司の愛人関係を指摘したために弍係に飛ばされた。
バイクやフラメンコ、パラパラなど非常に多趣味。
身長が規定に満たなかったために採用試験では頭にシリコンを入れてやり過ごした。
SPECでは弐係係長に出世。

  • 谷口剛（長江英和）
元マル暴の刑事。家族を殺され、自分も殺されかけた恐怖心から一線を退いた。
ストーリー後半で朝倉の支配下に置かれ、最後は……

  • 遠山金太郎（生瀬勝久）
特別篇から登場。
自称遠山金四郎の13代目末裔で柴田と入れ代わりに弍係へ配属された京大卒のキャリア。
ストレートに東大から警視庁に入庁した柴田と違い、東大を四浪、司法試験に合格するために四留した。
犯人を自信満々に指摘するが実際は全くの的外れであったりする。何かと東大を敵視し東大卒の柴田を「東大ちゃん」と呼ぶ。
真山と係長の青い柿ピー入りのサンライズ（メロンパン）を食べあい、大変なことになったりもした。
決め台詞は「もろたわ！、もろたがな！」

なお演者は後に、別世界で「アサクラ」と読む苗字の犯罪者となった。


○警視庁関係者

  • 木戸彩（鈴木紗理奈）
弍係に何かと出入りする一係庶務で資料の移動を理由に弍係でよくサボっている。
合コンと男が好きで高校生の時はバイクを乗り回すレディースだった。
元SWEEPで斑目とは深い関係にあった。

  • 壺坂邦夫（泉谷しげる）
退職間近の元公安の刑事。真山とは確執があるが互いに認めている節はある。
妻子を過激派に送られた爆弾で殺害され、自らも右足に障害を負った。
劇場版では……

  • 早乙女仁（野口五郎）
キャリア組の捜査一課管理官。
当初は柴田や弍係の手柄を横取りするだけの嫌な役回りであったが後半では……

ちなみに演者は昔コント番組『カックラキン大放送』(『太陽にほえろ!』と同局かつ前時間帯番組)で「刑事ゴロンボ」役を担当しており、後にTBSドラマ『メゾン・ド・ポリス』で元科捜研の男性を演じることになる。

  • 斑目重友（村井克之）
特殊捜査斑・SWEEPで元は真山の部下。
冷淡に仕事をこなすだけに見えたが時折警察官としての葛藤が垣間見えることもあった。
後にバラ怪人の社長になったとかならなかったとか。


○その他の登場人物

真山の妹の沙織を輪姦したグループのリーダー的存在で当時は未成年だったために罪には問われなかった。
真山に監視されていると見せかけて逆に監視していたなど不信な点が多い。
他人を暗示で支配する力を持っている。



追記・修正も“絶賛継続中”です。

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最終更新：2023年09月30日 23:46

*1 奇しくも『SPEC』の続編にあたる『SICK'S 恕乃抄』ではそのジーパン刑事のリアル息子がレギュラー出演している。

*2 演者がかつて『太陽にほえろ!』で「ゴリさん」というあだ名の刑事を演じたことから来た中の人ネタ。