サルゲッチュ

登録日:2012/01/22(日) 18:41:07
更新日:2023/11/06 Mon 15:05:52
所要時間:約 7 分で読めます






サルゲッチュはソニー・コンピュータ・エンターテイメントから1999年に発売されたゲーム。
以降、様々な続編が発売される事となり、同社を代表する人気ブランドとなるが
本項では初代ゲームに触れる。


<あらすじ>
発明家のハカセは、ある日とんでもないものを開発してしまう。
それはヒトの潜在能力を引き出す効果を持つヘルメット
『ピーク・ポイント・ヘルメット(通称ピポヘル)』である。

遊園地で芸をしていた小猿のスペクター
(入手ルートは不明だが)このヘルメットを被ったとたん、悪い心が芽生えてしまい暴走。
ピポヘルを量産して沢山のサルに被らせ、人間が支配してきた歴史を変えようと企む。
(その問題のピポヘルとピポサルとの関係はバイオハザードでいうところのプラーガガナードに近い。)

そんなある日、町の少年であるカケルは親友ヒロキと共に、前々からハカセが研究を進めていたタイムマシンの様子を見にハカセの研究所を訪れるが
そこにはピポヘルを被ったサル(通称ピポサル)が研究所を占拠し、ハカセと孫娘のナツミが捕獲されている、何ともシュールな光景が広がっていた。

そして一匹のピポサルが何かのボタンを押すと、完成間近だったタイムマシンが作動してしまい、カケルと沢山のピポヘルは過去に吹き飛ばされてしまった。
カケルはスペクターの歴史改造計画を阻止する為に、ピポサルを捕獲しながら
現代への帰還を目指すことになる。



■概要
前述の通り、SCEが1999年に発売したプレイステーション用のゲーム。
後に何度も続編が発売されるだけあって、その完成度は非常に高く、根強いファンも多い。

世界初となる『デュアルショックコントローラー専用ゲーム』だったり、
「敵を倒す」のではなく「捕まえる」のが目的、という当時は珍しかったゲームシステムに加え、
グラフィックの綺麗さやステージ・サルの多さなどのボリュームと言った観点から
PS時代の名ゲームを語る上では欠かせないソフトとしてよく名が挙がる。

デュアルショックコントローラーをフル活用するのに作られたゲームのため、これまで持て余し気味だった右スティックを多用する操作になっている。。
左スティックでカケル(プレイヤー)を動かしつつ、ボタンで武器(ガチャメカ)を選び右スティックの動かし方でそれらを使用・操作すると当時としては斬新な操作方法だった。
そのためハードの仕様上2つのスティックを使った操作が出来ないPSPへの移植版のP!では醍醐味が失われたと言われることもある。

演出もかなり評価されており、特に最終ステージの終盤は評判が良い。
最初は無音→アンディという黄パンツのサル(能力は白か緑にしか見えない。ミス?)がカケルを発見、警報を鳴らす→BGMスタート、と言う流れは一見の価値あり。
コミカル色が強くなる後の作品に比べるとストーリー展開はややシリアス寄り。

「サルを捕まえるゲーム」とあるが単純に捕まえるだけの作業ゲーではなく、
そこら中に居るスペクターが送り込んだモンスターや武装したピポサル、
中盤以降のステージに出てくるボスキャラとの戦闘、
ガチャメカと呼ばれるアイテムやプレイヤー本人の知恵を駆使して攻略しなければ先へと進めないステージギミック等も立ちはだかり、
単なる作業ゲーとは言えない作りになっている。


以上の点から、操作性・発想・度胸の全てが要求される非常に歯ごたえのあるゲームとして名高い。



■登場人物
  • カケル
CV:瀧本富士子
主人公の小学4年生。成り行きでサルを捕獲する時間旅行に出る事になってしまう。
素で2段ジャンプができたり、スペクターによる超能力を無効化したりと身体・精神ともにかなりの超人。

  • ナツミ
CV:川上とも子
ハカセの孫娘で中学2年生。サルを指定数捕まえたりそのステージのサルを全て捕獲すると、リザルト時に研究所で何かしらの作業をしている様子が確認できる。また、このとき彼女から労いの言葉を聞ける。
終盤でハカセ共々獲らわれている間は研究所がもぬけの殻になる。リザルトも同様。
極度のオバケ嫌いであるがよりによって救出ステージは洋館、それも真下にオバケが蠢く棺桶ゾーンである。
リメイク版P!ではマチノシティ前の拉致ムービーにてパンチラが2度拝める。
扉を押さえる姿勢を変える瞬間に見える純白のお宝を見逃さいよう目を凝らしてみよう。

  • ハカセ
CV:八奈見乗児
前述のとおりピポヘルやタイムマシンを作ったとんでもない発明家。物語が進むにつれ、様々なサポートアイテム「ガチャメカ」を開発してくれる。
サルたちに襲撃されてタイムマシンが作動したときに作動要因を推察して完成を喜ぶなどちょっと呑気な一面も。
終盤で捕らわれた際にはサーカス場のオリに入れられカケルとピエロ団長の戦いに巻き込まれることになる。

3ではメタルギアソリッドに登場するキャンベル大佐とはハイスクール時代の友人という設定が明かされ、「ストーンヘッド」というあだ名で呼ばれていた。
何気にオタコンとも面識がある。


  • チャル
CV:川上とも子
ハカセの手伝いをしている少女型プログラム。
ステージに入った時に捕獲するピポサルの数を表示する他、ハカセ達が拐われている間は彼女からガチャメカを受け取る。
ちなみに初音ミク発売当初、ミクが彼女に似てると一騒ぎあったとか。
ちなみに服装は靴と靴下と博士の顔がプリントされたボディスーツ。訳の分からない組み合わせを着せる博士のセンスが疑われる。
リメイク版P!ではグラフィクスの進歩でカクカクだった身体がなめらかに。わずかな膨らみや細かな陰影がピッチリしたボディスーツ越しにしっかり表現されているので一見の価値アリ。

  • ヒロキ
CV:伊倉一恵
カケルの友達。洗脳されてスペクターの手駒となり、3度カケルと戦う事になる。
2戦目までは専用のコースで先にゴールすることを目指すレース対決であり、3戦目は直接対決でバトルする。
が、その内2戦は別にクリアしなくても先に進める(最終戦は勝たなければ先へと進めない)。
両腕を真横に伸ばして走る独特な走法を見せる。
元々後ろ髪を束ねた長髪だったが、リメイク版P!では短髪になった。

  • スペクター
CV:坂本千夏
今回の騒動の元凶2にしてこの作品のラスボス
元々は遊園地にいた白い子猿。
他のサルたちは多少知能が上がった程度だが、こいつのみ人語を喋る事ができ、
超能力で他人を洗脳したり攻撃したりできる。
唯一ピポヘルが褌みたいな形をしている他、容姿も他のサルとは大分違うので分かりやすい。
メインストーリーだけでは表向きの事件が解決したにすぎずスペクターは逃げたままである。
スペクターとの決着は完全クリアを目指す必要があるので気合を入れて臨むべし。
ラストバトルでのカケルのやりとりと最後のムービーは必見。

  • ピポサル
色んな時代に飛ばされたサルたち。モチーフはニホンザル。
パンツ(場所によってはコートだったりバトルスーツだったり)の色で大体個性がわかる。

黄色…ノーマル。最も多い。捕まえるのは特に苦労しないがたまにレーザー銃などで武装してるのもいる。
また、すばやさの数値の割にあきらかに足が速い*1ので、それこそ最序盤の個体だからって高をくくってなかなか距離を詰められないのは初心者あるあるだろう。

水色…恐らく一番のザコ。特に危害も加えないし足も遅いので見つかってしまえば捕まえるのは楽。*2
ただ、臆病な性格からか意外な場所に隠れてることもあり、サルレーダーを上手に活用しないと探す時点で労力を費やすことも。

青色…ほとんど攻撃はしてこないが足が速いので一度見つかると後が大変。警戒心も強いので、無理せずパチンガーの爆裂弾、誘導弾やダッシュフープを上手く使った方が無難。

白色…黄色とほぼ大差無いが警戒心が高く、感づかれずに近づくのはほぼ不可能に近い。UFOやタンクに乗ることも多い。
2ではまわりがよく見えておらず逆に警戒心が最低レベルになってしまうも、攻撃力の高さとメカ好きな個体が多いのは一貫している。

◇黒色…サングラスをつけたガラの悪い暴れん坊。マシンガン*3で武装している。
終盤の例外を除き、警戒心が薄く逃げ足もノロマ*4な個体が多いのが救い。

緑色…目がいい(というより特殊ゴーグルを装着している)ので遠距離からもカケルを見つけてくる。ミサイルランチャーの追跡能力も高いのでやっかいな相手。
なおミサイルランチャーは続編になるたびに弱体化していった。

赤色…好戦的。殴ってくるわマシンガン撃ってくるわ爆弾投げつけてくるわミサイル飛ばしてくるわで全サル中最も多く危害を与えてくる。特に後半からは警戒心・素早さも高いという完全無欠の性能でメチャクチャ強い。
こいつと相対する時は可能な限り体力をMAXに近づけていないと危険。特にマチノシティのブロンソンは異常に手強い。
2からはマシンガン・爆弾・ミサイルランチャーを装備しなくなったため攻撃方法は突進パンチのみとなり警戒心・素早さも大したことなくなり大幅に弱体化した。


更に個々のサルでステータス・名前が違ったりと、かなりバリエーション豊か。
サルレーダーというガチャメカで観察すると中々面白い。
暇なときはクシャミをしたり、バク宙をしたりして遊んでいるのもかなり居る。

レーダーで読めるサルのコメントには、
  • みはらしがよくて いいきぶん
  • マジメにけいびしている
  • マシンガンをわすれたようだ
など、油断か警戒かの参考になるようなものも有る一方、

  • うみのバカヤロー
  • あいなんて しんじない
  • みわくのハスキーボイスのもちぬし
  • 「だれかのケータイなってない?」
  • ビデオのえんたい5300えん
  • ゆうきゅうをつかいはたした
  • 「かえりにフルーツぎゅうにゅうだな」
  • のまずくわずでいっしゅうかん
  • 「え?めだまやきにはソースでしょ?」
などと言った笑えるような意味不明なコメントもかなり多く、こちらは勿論攻略には何の役にも立たない。

  • クリーチャー
スペクターが作り、様々な時代に送り込んだ怪物。
様々なタイプが居て、基本的にガチャメカで倒すことになる(倒さなくても構わない)。
クリーチャーによって素早さや耐久性等は様々だが、どのクリーチャーも
1撃でカケルの体力の1/5を削る、と言う点だけは共通している。
倒すとカケルの体力であるビスケットや武器の弾、
稀に残機にあたるジャケットを落とす。

3では代わりにトモウキが開発したロボット、テレボーグが登場。



■ガチャメカ
ハカセが作り出した、サルゲッチュシリーズに欠かせない装備アイテム(武器?)。
カケルが寒い所など極地でもある程度大丈夫なのはガチャメカに守られているかららしい。
ポーズ画面で□△○×のボタンにセッティングしておけば移動中にワンボタンで切り替えることができる。
主に操作は右スティックで行う。

最初はゲットアミとメカボーしか使えないがゲームを進めることで使えるガチャメカが増えていく。
新しいガチャメカを手に入れる場合はステージ開始前にトレーニングステージに移動させられ使い方を覚えることになる。

下記の他にも装備としては登場しないが、特定のステージ内に置いており乗り込んで進むボートとタンクがある。

  • メカボー
剣のような打撃武器。1では外見がライトセイバーっぽい。
振り下ろし攻撃とスティックを回すことでその場で回転切りを行う。
主に敵を殴ったり(サルを殴ると一定時間怯む)、モノを壊したりと使用頻度はかなり高い。
ステージに設置してある、くるくるハンドルはこれの回転切りを利用して回す。

  • ゲットアミ
サルを捕まえるために必要なアミ。見た目はまんま虫とり網。
サルゲッチュはこれが無ければ成立しない。
操作法は上記のメカボーと同じだが敵にダメージを与えるなどのサルを捕まえる以外の用途には使えない。

  • ミズメカ
ちゃぷちゃぷいけから使用可能になるガチャメカ。
これだけは装備する必要は無く水中に潜ると勝手に使用する。
攻撃はできないが右スティックを押しこむことでスイチュウアミという専用のゲットアミを発射する。

  • サルレーダー
ジャングルリバーから使用可能になるガチャメカ。
サルがいる方向や隠れているサルを探したり、近辺にサルがいるかどうか確認するのに使う。
サルが近くにいる場合サルカメラという機能でそのサルのステータスや名前やコメントなどの情報を確認することができる。


  • パチンガー
ダレガタテタいせきから使用可能になるガチャメカ。パチンコ。
威力は低いが無限に撃てるノーマル玉と威力が高い爆裂玉、敵を追尾する誘導玉を使い分ける事ができる。
爆裂玉と誘導玉は敵を倒すことで落とす事がありそれで補充ができる。
主観視点の狙い撃ちも可能。

主に空中の敵を撃ち落としたり、遠くの敵やスイッチを押すのに使うが、
引いた瞬間にカケルの足元に地面判定が出る事を利用し無限ジャンプをすることが可能。
文字通りの「飛び道具」となる。
タイミングは非常にシビアでかなりの練習が必要かつ使わなくても十分にクリア可能なのでRTAやTASぐらいでしか使わないか。


  • ダッシュフープ
げんしビーチから使用可能になるガチャメカ。フラフープ。
右スティックで素早く回すことで高速移動が可能になる。
高速移動中はバリアが張られるため体当たり攻撃ができる。
一定時間経つと渡れなくなってしまう床を駆け抜けたり、素早いサルを追いかけるのに使う。
タイムアタックでの地上移動はほぼこれを使いっぱなしになる。


  • トビトンボ
ツラーラどうくつから使用可能になるガチャメカ。タケトンボの羽の部分のような形状。
スティックを回すことで一定時間浮上し飛行が可能になる。
形状が形状なため回さないといけないように見えるが実はスティックを適当にガチャガチャしてるだけでもOKだったりする。
この事はゲーム内でも触れられる。
一応攻撃に使う事も可能だが攻撃判定が微妙な為、使いにくい。

通常プレイでは移動の要としてかなりお世話になるガチャメカだが、
RTAやTASでは空中移動は前述のパチンガーの無限ジャンプで行う事が多いため下位互換的になり扱いが不遇になる。


  • メカヨンク
マチノシティから使用可能になるガチャメカでミニ四駆。
右スティックで操作しスティックを押しこむことでその場に呼び出す。
カケルが入れないような穴に入ってアイテムを集めたり、スイッチを押したりするのに使う。
後半では細く狭い通路でこれを上手く操作しないといけないので慣れておかないと厳しい事になる。
攻撃を受けたり水没すると爆発する。

サルはメカヨンクに驚いて逃げる習性があるため、誘導することでカケルが入れない所からサルを出させる事ができる。
これでサルをいじめた人も多いはず。

名前からして元ネタはミニ四駆である。


  • マジックパンチ
ゴリアックアーマーを倒した後に使えるようになる最強ガチャメカ。マジックアーム。
メガボーと同じ打撃武器だがリーチが長く攻撃力もかなり高いため、これまで使ってきたメガボーの立場が一気に不遇になる。
とはいえメガボーよりは癖があるため慣れは必要。
これでなければ壊せない物もあり、そういう箱に隠れているサルもいるのでサルを全て捕まえるのには必要になる。


■ステージ
基本的には1つの時代に3ステージ存在する。
次に進めるためにはそのステージの全てのサルを捕まえる必要はなく、また初訪問の時点では必要なガチャメカを持っておらず捕まえられないパターンもあるので捕り逃しは気にしなくて良い。
大抵のステージはサルを指定された数捕まえればクリアになり次に進めるが、ステージによってはボスを撃破すればクリアになる所もある。

  • 中世代
「こだいのはらっぱ」「ちゃぷちゃぷいけ」「きょうりゅうバレー」の3つ。
最初だけあってステージは広くなく見つけるのも捕まえるのも簡単。
最初のステージのこだいのはらっぱからその時点で捕まえることが不可能で、必要なガチャメカを入手してから再訪問する必要があるサルは存在する。

  • 新生代
「ジャングルリバー」「ナンデココニいせき」「ダレガタテタいせき」の3つ。
ここから複数のマップで構成されたステージがメインになる。
人間はまだ居ないはずなのだが、何故か高度な文明の遺跡が残されている。サルの仕業でないとすれば世紀の大発見になるが、ゲーム中ではピポサルを止めることが先決なので謎のまま放置される。
遺跡ステージは落ちると即死になる場面が多い。

  • ヒロキアタックパート1
洗脳されたヒロキとレース対決することになる。
勝てばスペクターコインが5枚もらえるが負けても次のステージに進めるので後回しにしてもいい。
使用するガチャメカはミズメカのみで他のものは使用できない。
足場が悪い所が多く、ヒロキもそれなりに速く差を縮められる箇所が少ないため勝つにはコースを覚えてミスを減らしていく必要がある。
誤魔化しができない分ヒロキアタックの中では一番難しいかもしれない。

  • 原始時代
「げんしビーチ」「すいちゅうケイブ」「ガブリンのしま」の3つ。
何かしらの形で水が関わっている時代。
ガブリンのしまはガブリンという生き物の体内に侵入するステージでこれを想像してもらうと大体その通りの内容になっている。

  • 氷河期
「カッチンコールのうみ」「ツラーラどうくつ」「サルおんせん」の3つ。
半袖半ズボンのカケルにはとても寒いで済まなさそうなステージばかりだがガチャメカの力でなんとかなっているらしい。
この時代に登場するサルは防寒具のコートを着ている。
上に登ったり崩れる床を駆け抜けたりと温泉への道は険しい。

  • ヒロキアタックパート2
これも負けても次に進めるので後回しにできる。
今回使うガチャメカはトビトンボのみで、どこで手に入れたかは知らないがヒロキも持っている。
そのため登っていく場面が多い。
道が狭い上に障害物に妨害されるレースとしては厳しいルートがあるが、ショートカットで全部無視して大幅短縮することが可能なので誤魔化せる。なのでいくらか余裕ができるためパート1よりは簡単と言われている。
余談だがゴールの判定の関係で死にながらゴールして勝つことが可能。
その場合カケルが喜こんだ後に悔しがるという非常にシュールな光景を見ることができる。

  • 近代
「わびさびテンプル」「てくてくバンリ」「からくりキャッスル」の3つ。
和洋中と最もバラエディに富んだ時代でこの辺からステージが複雑化してくる。
からくりキャッスルはボスの甲冑ロボのスペクライザーを撃破すればクリアになるのでサルは捕まえなくて良い。

  • 現代
「マチノシティ」「サルテックファクトリー」「スカイTVタワー」の3つ。
サルの侵略行動が進むカケル達が元いた時代が舞台。かなり難易度が上がる。
マチノシティは下水道がメインで、サルテックファクトリーはUFOやロボなど兵器に乗ったサルが多数登場する。
スカイTVタワーは屋上に待ち構えているボスのバトルクルーザーを撃破すればクリアとなる。

  • サルの本拠地
「スペクターランド」1つ。
前半が遊園地となっておりナツミとハカセを救ってからヒロキを倒すと、後半部のスペクター城に招かれる。
遊園地のアトラクションは
①サルだけがいる西部劇のスタジオ「ウエスタランド」
②ボスのフトッチョを倒してハカセを救出する「スペクターサーカス」
③高難易度のジェットコースターの避けゲーをクリアして辿り着いた先の幽霊屋敷でナツミを救う「ハイドスピードコースター 」
④ハカセとナツミを救出した後に行けるヒロキアタック3を兼ねる「ヒロキカート」
の4つでスペクター城に乗り込むためだけならウエスタランドは無視しても良い。
ここもボスのスペクターが乗り込むゴリアックアーマーを撃破すればクリアなので捕まえるサルのノルマは無いが、一部捕まえないと先に進めない場所がある。
スペクター城にいるサルは戦闘員服を着ている。

  • 異次元空間
「ファイナルゲッチュ」の1つ。サル204匹を全て捕まえると出現する最終ステージ。
逃走したスペクターと再会し彼を捕まえればクリアとなる。
今回はゴリアックアーマーに乗っていないので超能力で応戦してくる。

■問題点
評価の高い本作だが、一番多く言われる問題点として子供向けにしては難易度が高すぎると言う事が挙げられる。

覇王鬼帝魔界村シリーズのような理不尽難度、という訳ではないが終盤の現代ステージは特に難しく、
それなりにゲームをこなしているプレイヤーでも結構苦労する。
主な購買層の子供にはクリアできずに投げだした子が続出した。
その為か、次回作以降は難易度が比較的易しめになっている。
特に主に緑パンツが使うミサイルをメカボーやダッシュフープで破壊可能になったのは大きい。
その仕様変更がなかったら全員(水パンツのスサルバーグや高速で逃げ回る青パンツでさえも)ミサイル装備してる最終ステージムーンベースの難易度が恐ろしいことになっていだろう…。

また、一部ステージでは処理落ちがあったりと、微妙に細かな所が残念であるとの声もある。

更に、一度捕まえたサルをもう一度観察するのにはタイムアタックを利用するのだが、一部のサルはギミックの関係でタイムアタック中に観察する事は不可能になっている。
特に近代以降でタイムアタック中に全てのサルを観察できるのはわびさびテンプルのみとなっている。
こちらもサルの行動の観察という要素が重視されるようになった2以降からは改善されており、タイムアタックで全てのサルを好きなだけ観察できるようになった。


後にPSP移植版が発売されたが、
ボタン数の多いPSのデュアルショックコントローラーをほぼフル活用するゲームを、ボタン数の少ないPSPに移植したものだから、操作性などがかなり劣化。(一応、移動に慣性が働きすぎないことやダッシュフープが扱いやすくなるなど改善部分も見られるが、劣化ポイントが多すぎるため目立たない。)
遊びたいなら素直にPS版を買うが吉。



■その他
BGMは後の作品にも関わっている寺田創一氏が手掛けておりテクノやドラムンベース調の曲が中心。
スペクター城のBGMの評価は演出も合わさり特に高い。
昔から度々要望があったサウンドトラックが近年発売されたが、発売されたのは何と2011年。12年越しのサントラ発売となった。

本作と続編を舞台にした4コマ漫画「サルゲッチュ!ウキウキ大作戦」は1999年から休載(その間クラッシュバンディクーの4コマに専念していた)を挟んで2011年までコロコロコミックに連載されていた。
作者は後藤英貴先生。




追記・修正はサルたちをゲッチュしてからお願いします。

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最終更新:2023年11月06日 15:05

*1 体感的にすばやさ3のはずの黄たち≒すばやさ4のはずの白と言った具合。序盤のすばやさ1のはずの黄パンツも意外に侮れない個体も少なくはなく、たとえば、のちに部隊ともどもダークネスストリームの餌食にされがちなジャングルリバーのトリー(黄)とフェブル(水)を比べると、足の速さはおなじすばやさ1でも一目瞭然の差がある

*2 今回は最弱を演出することに重きを置いたか、2と違って警戒心も最低レベルである。

*3 とは言うものの実際はアサルトライフルと言った方がいい形状である。

*4 近代ステージで比較すると、すばやさ3のはずの黒たちが、すばやさ2のはずの黄パンツたちと比べて明らかに目に見えて遅い。