冒険王ビィト

登録日:2011/03/09 Wed 16:59:43
更新日:2024/03/20 Wed 18:59:38
所要時間:約 16 分で読めます





冒険王ビィトとは、原作・三条陸/漫画・稲田浩司によるファンタジー/バトル漫画作品。

●目次

<概要>

ドラクエを大胆にアレンジして人気を博した『ダイの大冒険』コンビの作品だが、今回は完全オリジナル。
ただしヴァンデルバスターのLV制度や賞金制など、RPGらしさはこちらのほうがむしろ上。
これは上記の制度を明文化した同コンビによる作品『DRAGON QUEST IV外伝 -地獄の迷宮-』が本作の雛形になっているからだと思われる。

月刊少年ジャンプにて2002年4月号から看板作品とされる程に好評連載されていたが、2006年9月号以降から、稲田氏の病気療養のため作品は再開予定のない長期休載に入っていた。
そして休載中に掲載紙の月刊少年ジャンプが廃刊。
その後も何のアナウンスも報じられず、実質的な未完作品になりつつあった。
また仮に稲田氏が復活したとしても、現在は三条氏が特撮・アニメ界隈の人になっており、その点でも月刊連載ができるか危ぶまれていた。しかし――。

休載から約10年が経とうとしていた2015年。
三条氏が『仮面ライダードライブ』で区切りをつけ、『ぬらりひょんの孫』の椎橋寛氏とジャンプSQ.CROWNで読み切りを掲載した、その号での出来事であった。

ジャンプSQ.CROWNにて、10年越しの連載再開が発表されたのである
長き沈黙、即ちファンにとっての「暗黒の世紀」はここに終焉を告げ、物語は再び動き始めたのであった。

「バロン編」の終了と共に再度休載し、その間にSQ.CROWNも休刊となったが、
2018年からは事実上の後継誌であるジャンプSQ.RISEで連載再開し、2023年現在も連載中。
なお、SQ.CROWN、SQ.RISE共に季刊誌であるため、この作品も季刊連載。

ちなみに再開後の作画は休載直後と比べてもほとんど遜色のないクオリティであり、10年のブランクをまったく感じさせない仕上がり。
SQで再開1発目の話を読んだファンからは「まるで前号まで普通に載っていたかのような違和感のなさ」と称された。

2004年10月から2005年9月にテレビアニメ版第一期が、
2005年10月から2006年3月まで完全オリジナルの第二期『冒険王ビィト エクセリオン』が放送された。
制作は東映アニメーション
全体的に原作のシビア・過激な描写や表現がかなり抑えられ*1勧善懲悪色が強まっている他、月刊漫画が原作という事で序盤からたびたびアニメオリジナルエピソードが挿入されたり、黒の地平の話を筆頭に過剰な引き延ばしがされたりしていた。
原作でグリニデを打倒した部分から完全オリジナル路線になっている。

2020年以降は漫画アプリ『ゼブラック』などで12巻分まで無料で読むことも可能。


<あらすじ>

突如地上に現れた人類に仇なす存在、魔人(ヴァンデル)とその配下たる魔物(モンスター)たちによって世界は蹂躙され、いつしか人々は「暗黒の世紀」と呼ぶようになった。
その魔人・魔物を退治する職業「ヴァンデルバスター」の中に、大陸最強と謳われる「ゼノン戦士団」がいた。
小さな里アンクルスに棲む主人公・ビィトは戦士団の面々に憧れバスターを目指す少年。
彼は周囲の反対もどこ吹く風とろくな実戦経験もないまま早々に、そして勝手にバスターの契約を済ませてしまい、戦士団の面々や幼なじみのポアラを呆れさせてしまうのであった。

そんな折、ビィトたちの里にある強力な魔人が姿を現す。
「惨劇の王者」と渾名される五ッ星の魔人───ベルトーゼだった。
ゼノン戦士団の首には、より人間を苦しめた魔人に与えられる「星」(魔人の間における称号)が懸けられていたのだ。
一進一退の攻防を繰り広げる戦士団とベルトーゼ。
そのすさまじい戦いを遠巻きに見ていたビィトは、ゼノン達が有利だと知ると昂ぶるあまり戦士団に声援を送ってしまう。
しかしその時、ビィトの存在に目をつけたベルトーゼが一瞬の間にビィトを捕らえ、致命傷を負わせたのであった。
動揺し陣形を崩す戦士団。
───ベルトーゼはその隙を逃さなかった。
自身の全冥力を解放する大技「ファントムエクスプロージョン」によって、五人に大打撃を見舞ったのである。
もはや勝機のなくなったゼノン戦士団。
彼らは、残り少ない生命力を自身の「才牙」に込めて託した。
ビィトを救うために、そして彼の持つ可能性に懸けるために───。

ビィトが目を覚ますと、戦士団もベルトーゼも消えていた。
少年は、自身のために命と才牙を託してくれた戦士団の面々に誓い、「暗黒の世紀を終わらせる」と号泣するのであった。

───そして3年後。
里から出て修行を重ね、見違えるように強く成長したビィトとその仲間たちの冒険が幕を開ける。


<ヴァンデルバスター>

魔人や魔物を倒すことで糧を得る賞金稼ぎ。
グランシスタ王国に本拠地を置く「バスター協会」によって管理される。
ほとんどは金を稼ぐための生業でやっているに過ぎず、ビィト達のように悪を討つ使命感を持っている者は稀。
と言うか主人公サイド以外、市井のバスターは「報酬を払えなければ平気で他人を見殺しにする」奴や果ては「法外な報酬を要求する」ロクデナシもまた多く、そもそも強力な魔物や魔人と渡り合える時点で異端な存在であり、一般人からは恐れられたり忌み嫌われたりしている*2
ただ、おいたがあまりに過ぎてバレると指名手配されBBに追われて逮捕されることとなる。

魔物や魔人を倒すことで鑑定小屋(ハウス)にいる協会の鑑定士から賞金と「昇格値」を得て、一定値に達するとレベルが上がり、鑑定士の手で胸元の数字が増える。
これらの報酬を得るには、鑑定士に眼球を介して過去に見た映像を鑑定してもらい、その魔物・魔人の最後を見届けたかをチェックしてもらう必要がある。
この鑑定士は年老いた老人たちだが、みな昔バスターとして活躍した天撃の達人であり、バスターの網膜を通じて過去をそのまま見る上に相手が偽物かどうかまで判断出来てしまうので偽証などは不可能…鑑定士さんパネェ。
これが不確かな場合は一切報酬がもらえない上に、過去を見る際は最後に鑑定士の顔も映るので二度払いもあり得ない。

また、鑑定小屋(ハウス)は情報収集の場にもなっており、魔人の報奨金や里や町での仕事の依頼も入ってくる。
レベルはあくまで管理手段なので強さには直結しないが、一定のレベル以上でないと通行出来ない箇所や閲覧できない地図などもある為行動範囲を広げるためにも必要。RPGの理不尽な点を強引に解釈したらこうなりました。
レベルが上がると首元に烙印(ブランディング)という古代の数字を押す形となっているが、これは初回のみ天力を操る素質を開花させるために激痛が走るがそれ以降は無痛*3
なお、胸元に刻まれるのは、「魔人や魔物との戦いで、ヴァンデルバスターは容易に手足を失うため」と言われている。

バスターは主に人の精神力を雷水火風光の力(天力)に変える「天撃」を駆使して魔人と渡り合う。
中でも光属性は「天撃の頂点」と謳われる神秘の力だが使えるバスターが最も少ない。素質自体は誰にでもあるようで、とっさのピンチにキッスが使い方を教えている。
そして天撃の究極奥義が、高まった天力で自分だけの武器を出現させる「才牙」の使用である。
というよりも ブランディングを受けた者だけが天力を操れるようになる ため原則的にバスターにならなければ天力を用いた戦闘技法は扱えない。

眠ると天力が回復します。そう、宿屋に泊まるとHP / MPが回復するあれです。


ブロード・バスター

通称「BB」。ヴァンデルバスターの中でも選りすぐりの精鋭に与えられた名誉ある称号。
BBになるには「レベル40以上」「上位天撃・才牙の習得」という条件・正義感といった人間性を満たして、本拠地であるグランシスタのバスター協会からその実力を認められる必要がある。
厳しい条件をクリアした代わりに特別な権限が与えられており、同業者のバスターを処罰する権利や監視することで多少の恩赦を与えられるなどの権利を持っている。

「カフス」という、長方形のO型の道具を所持しており、雷の天力の応用による電磁力で閉じることで捕まえた犯罪者の腕を手錠のように拘束したり、消耗の大きい才牙の代わりに手持ちの打撃用武器として使ったりする。
ミルファは「シルバーカフス」を所持。なかでも「ゴールデンカフス」は最高硬度を誇る。

才牙

熟練したバスターが練り上げる究極の武器。
多くの経験を積みより多くの天力をより高い練度で練り上げ、更に本人が思い描く「最強」の形が具現化したものである。
故にその形状や機能はいかにも頑強な剣や槍などといったオーソドックスなものから、一見華奢な不可視の刃や指揮棒といった変わり種まで千差万別。
だが共通している事は膨大な天力によって生成されたものである以上、通常の武器では殆ど歯が立たない魔人相手にも大きなダメージを与える切り札になりうる強力無比な代物であるという事。
上記のブロード・バスターの条件にもあるように、これを具現化させる事が本当の意味で一人前のバスターになる事への条件である。

才牙は基本的に一人につきひとつしか生まれない。
そういう意味では他人から譲られたものとはいえ5つも体内に秘め、練度は兎も角複数扱えるビィトはバスターは勿論魔人から見ても規格外も甚だしいイレギュラーという訳である。

だが何のデメリットも無く自在に振るえる代物ではない。
まず膨大な天力を用いて具現化させる為天力の消耗が大きく、あまり長い時間具現化させていたり更に天撃などを織り交ぜたりすると天力の枯渇による強制睡眠に陥るリスクが伴う。その為作中でもスレッドが言っているが「才牙はあくまで一撃必殺、長期戦は禁物」である。
才牙が傷つくと使用者本人もダメージを受ける。なので無策に魔人の攻撃を才牙で受け止めたりするのは厳禁。低級の魔人なら兎も角ある程度格を積んだ強者が相手だと拳や冥撃で才牙を半壊~全壊され戦闘不能にされかねない。
また任意に体内に戻す事も可能だが、具現化させたまま本人が気絶するなりすると自動的に才牙も本人の元に戻る…までは良いが一瞬でワープするのではなく律儀に軌跡を空に描いて戻ってくるため、才牙を置いて魔人から逃走などしようものならすぐ居場所を知られてしまう。

その為、たとえどんなに熟練したブロード・バスターであっても安易に魔人や魔物の大群相手に才牙を出したりしないし、しっかりチームを組んであくまで連携を第一に行動するのである。
全員が強力な才牙を扱え、レベルも恐らく40以上の強者揃いであるゼノン戦士団でさえ、雑魚魔物の群れ相手でも常に5人で戦い才牙も使っていない。

そして何より、才牙を単なる強い武器としか考えていないようでは真にその威力を発揮する事は永遠に出来ない。 才牙はその人の「魂」そのものであるからだ。 単純な練度のみならず、己の志と一つにする事で才牙は本来の威力を100%発揮するのである。
誰にでも出来るかは不明だが、自分の才牙を多くの生命エネルギーと共に他人に譲渡する事も可能。しかしそれは自分の「魂」を他人に託すに等しい行為である為、後に本人に返す事は出来ない。



<人間の生活>

魔人の出現により人間の国交や流通などはほぼ断絶。人々は基本的に門に囲まれた街の中でそれぞれ暮らしており、ヴァンデルバスターが依頼などを受けて街を守る。
金の単位は「MG(マギー)」。耐久性のためか通貨は全て硬貨。

都合よく町に魔物が入ってこないのは、天力を発する『門』が、上空及び外壁に天力防御壁で魔人や魔物の冥力があるものを弾く結界を張っているから(強弱有り)。これにより基本的には上からも入ってこれない。「暗黒の世紀」でこの門なしに暮らしている国はないといっても過言ではない。
門はバスター協会が管理。門には自我があり会話も可能。これにより通行者をチェックして人間は街の中に入ることが可能。
ただし、魔人も馬鹿ではないのであの手この手で盲点をついてくる。嗅覚が無い事を利用して魔物のドローマン系統を人間に擬態させて通過したり魔物を町の中に運び込んで結界の弱い内側から門を破壊したり、七ツ星クラスの魔人なら正面から突き破る猛者や搦め手で攻略する策士もいたりする。


文明レベル自体は現代に近く、飛行艇や場所によっては戦車も存在。
魔人は大地の力『冥力』を使うため、陸路・海路・空路だとこの中では空路が最も安全。街と街の間の移動は飛行艇が用いられるが、しかし時折空飛ぶ魔人もいるため空路でも絶対安全ではない。
海路だと少し魔人が増えるため、大型武装船が時折移動に使われる程度。
街の外の陸路は最も危険で、魔人に見つからないように徒歩が基本。砂漠地帯の国では装甲車や戦車も使われているが、上位魔人の場合、戦車を捩じ伏せてくることも。

地名


  • アンクルス
ビィト&ポアラの故郷。
非常に寂れており魔人からもあまり注目されていない。

  • レドウ
港町。大河を渡ることができ、門が港も囲っている。危険な外の世界に行くための港にして、安全圏に逃れてきた人には終着点となる港。
かつてはかなり賑やかだったが、近場でのグリニデの台頭もあって近年は人が少なめ。

  • 黒の地平
“深緑の智将”グリニデの勢力圏。トロワナの北西にグリニデの城があり、城は中枢部から送られる養液でほとんどの施設が稼働している。
グリニデが放った虫の魔物たちが増殖し、大地を黒く染めるだけでなく空も黒煙で覆ってしまいもう20年以上日の光が差さなくなっていることから「“黒”の地平」と呼ばれる。
グリニデの侵攻により人口が10分の1にまで減ってしまった。
グリニデがこの地帯を支配したのは、古代遺跡にある魔文字を回収・研究し独占するため。

  • トロワナ王国
レドウの大河を超えた先にある国。この国のヴァンデルバスターはグリニデの侵攻に諦めきっており、門の内側に入ってきた魔物を退治したり敵が攻めてきたときの加勢をしたりするくらいで門の外に出る気は無い上に民衆の足下を見るろくでなしがほとんどで、門の外に偵察に出ていた兵士たちはビィトの無償の善意を見て大変驚いた。
付近では一番の強国だったのだが、グリニデが住む黒の地平の勢力圏内になっており、本国は小型の虫魔物なら触れただけで霧散するほど強力な「門」のおかげでかろうじて生き延びてきた。
20年以上日の光がさしていないが、黒の地平で唯一門の中での食糧自給自足に成功したおかげで生活は何とかできている。
グリニデの死に伴い光が差し始め、ガイドブック『グランドアドベンチャー』によれば、バスター達も心を入れ替え門の外でも積極的に魔物退治するようになったとのこと。

  • テルセロン
アニメオリジナルの町。アニメ版では黒の地平においてビィト達が初めて訪れた町。ミルファともここで出会う。
かつては魔人によって荒廃していたがそこに訪れたテルセロン公が土地を耕し緑豊かで平和な町に生まれ変わらせ、町の名も彼の名をあやかって名付けられた。
しかし度重なる魔物の襲撃により門が破壊され再び荒廃、魔物が撒き散らす毒や地下に救うグルメアントによって地面の養分も吸い取られ不毛の地と化したばかりでなく町そのものが崩落する危険をはらんでいた。
生き残った人々は地下の居住区で希望を失い細々と生きる事を強いられ、ジーク戦士団がかろうじて彼等を守っている状態だった。
しかしビィト達の参戦でベンチュラ率いるグルメアントや女王を一掃し、ミルファの要請で訪れた協会の鑑定士や門の修理の専門家や救援部隊により救われ人々に再び希望が灯った。

  • ムスリー
黒の地平のトロワナの北にある街。トロワナに次ぐ硬度の門と結界を備えた堅牢な街だった。
しかし門内部に卵を運び込まれた後に成長させた門崩しの魔物ツチギンチャクにより、結界がない門内部から門や建物を溶かされたりして街は壊滅し住民も全滅した。

  • ベカトルテ
かつては世界最大級に栄えた工業都市。しかしそれゆえに幾度も魔人の襲撃を受けて門の外の施設は壊滅。
現在は近海を鉄や油を食べる五ツ星の魔人3体がたむろ。
行政は崩壊しており、暫定的に国一番の資産家であるメルマーデという女性が領主を兼ねており、専属契約のアーク戦士団が町を守る。
門の中の工場は動いているので、昼間は閑散としているが夕暮れは賑やかになる。

  • サンクミール
荒野の町。飛行技術で有名。
赤い月の夜には外を出歩いてはいけないという伝説がある。

  • グランシスタ
バスター協会の総本山がある王国。
城下町「バロックス」があり、その内側に門と城があるなど堅牢で、城下町でもポアラに言わせれば「レドウの10倍は立派」なほど栄えている。
地下から電気が供給されており夜になると街灯が点くので華やかな夜景が楽しめる他、常に明かりを絶やさない事で治安の維持にも繋がっている。
また国民の多くが魔物と戦う術を持っており、子供の殆どはバスター志望で魔物が襲ってきても臆する事なく手製の武器と知恵で立ち向かうなど防衛意識も非常に広く、戦うバスターを見ても怯えないどころか寧ろ声高に応援しておりバスターとの距離も近い国である。


<主な登場人物>


【ビィト戦士団】

ビィト

CV:木内レイコ
ビィト戦士団No.1
12歳の時にアンクルスの里を出て旅に出る。
3日起き続けて丸1日眠るという体質を持っていて、活動時間が常人より長い上に『眠り』は天力と深い関係性があるのでそこから才能を見出されている。
天力を消耗し過ぎると猛烈な眠気が襲うのだが、キッスを代表的として他キャラはそうでもないので何故かビィト特有の症状となっていたりする。設定上ではバスターなら誰にも起こりうるようだが。
エクセリオンブレードを中心にゼノン戦士団5人全員の才牙が使えるが、才牙の生成に必須な天撃はまともに使えないという異色なスタイル。
詳細は個別項目を参照。


ポアラ

CV:前田愛
ビィト戦士団NO.2にしてビィトの幼馴染にして嫁さん。戦士団の金銭管理やストッパーも務めるおふくろさん。
3年間修行してきたビィトは「オレの未来の奥さん」とその間言いふらしてきたため、ビィトの知り合いには「奥さん・嫁さん」扱いされる。
当人は5つの才牙を使うビィトや天撃の天才キッス、ブロードバスターのミルファらが周囲にいるためコンプレックスに悩むこともあり、一見するとビィト戦士団の穴に見えるものの、それ故敵の不意を突いたり最後の要として所々貢献していて彼女が居ないとやられていたケースも多々あり、彼女も欠かせない立派な戦力である。
七ツ星魔人ガロニュート・バロンとの戦いを経て、自分の才牙に目覚めつつある。


キッス

CV:久川綾
ビィト戦士団NO.3にして金髪の気弱な優男。
その見た目ややたらキザな物言いから女性にもてるが、本人は恋愛関係には無頓着でなんかクルスみたい。
最初はキザな感じとポアラに言われるようなキャラだが、それ以上に精神面はとんでもなく弱く、涙もろさも見せる。
2年前ビィトと知り合いそのときにビィトに将来の目標を聞かれたことで「世界一の天撃使いになる」という夢を持って、再会を誓って別れたが、
長年憧れていたエリート戦士団の一員になったものの手酷い裏切りにあったり、とても強い魔人に見逃して貰ったり、実はグリニデの配下だったことがあったり、
古の魔人の遺跡を発掘し文字を解読したりと、ビィトとは違う意味でバスターとしても人間としてもかなり波瀾万丈な人生を送っている。

一流バスターより天力を詳しく把握していて、冥力や古の魔人の文字にも詳しいため、それを教えたであろう彼の師匠とは一体何者なのか…そんなの魔人博士並の存在としか思えないんだけど?
ちなみに、彼の存在のせいで罪の清算がなされるまで鑑定小屋に立ち寄れなくなった*4。後に、ミルファのとりなしで一応解決した。


スレッド

CV:三浦祥朗
バンダナをつけていて、目付きが悪いのが特徴。風の天撃が得意と思われる。
3年間修行に明け暮れていたビィトと知り合っており、ビィトから性格が悪いと事あるごとに言われるなど口が悪く皮肉屋だが人は悪くなく、突然眠りに落ちたり度を超すお人好しだったりするビィトを気にかけている。
鑑定小屋の報酬のみならず依頼主からも請求することが金にがめついとビィトは言っていたが、バスターとしては特に逸脱していない。
むしろ修行中ずっと野宿で過ごす、鑑定小屋以外から報酬を受け取らない…どころか刻印に飽きて、面倒くさがって鑑定小屋にすら寄らなくなったビィトが異質&無頓着過ぎるだけである。
アニメ版では人間の金を集めていた魔人からその金で命乞いをされても『金などいらん!』とトドメを刺し、アニメオリジナルエピソードでは少女が全財産として差し出した小銭数枚で町を占領する魔人退治の依頼を引き受けている。

天然…というより純粋すぎて気付かないだけの他二人と違い、ミルファの色仕掛けを分かった上で軽く流すなどかなり大人びてもいる。
ビィトから話を以前聞いていたポアラを「(ビィトの)嫁さん」、年上でおませなミルファを「姐さん」と呼ぶ一面も。
一方キッスとはビィトとの付き合いを巡って一時対立していたがガロニュートとの戦いの中で和解し、「ヒヨコ」呼ばわりしつつも彼の実力と人柄に信頼を寄せるまでになった。お前キッスと同じくらいビィト大好き過ぎだろ。

実力があり、ビィトよりもレベルが高いが、格上の敵には苦戦することが多い…というか相手の実力とその相性のどちらもが悪過ぎた。
顔の良いクロコダイン。
とは言え、再登場時には五つ星クラスの魔人二体を気付かれる間もなく一瞬で両断しており、その他雑魚相手にもビィトに劣らぬ動きを見せているため、
やはり苦戦は相手が悪かったことと、奇襲からの瞬殺を旨とするスタイルなのに正面先頭に引きずり込まれている点が小さくないと思われる。

風の天力によって生成され、向こう側が透けて見える程に極限まで薄く研ぎ澄まされた不可視の薙刀のような才牙『サイレントグレイブ』*5を武器とし、刃の太刀筋を見極めるのが困難。修行後は五ツ星魔人を真っ二つにする実力を見せた。……なのだが七ツ星魔人クラスだと当てても致命傷にならなかったりかわされたりしている。
敵に才牙のからくりがばれても『天撃の旋風』という小型竜巻で魔人を覆い、魔人の視界を奪って急襲する。
暗殺系武術の出で、その過程でに対する耐性も高い。ただし回復薬や麻酔の効果も同時に薄い。

ビィトのことを気にかけてはいるが、今のところビィト戦士団に入っているわけではないので別行動の方が多い。
ちなみにBBでもないのに仲間を持たずに各地で活動している模様で、異端の存在である。



ミルファ

CV:宍戸留美
『BBミルファ』の異名を持つ凄腕の女性バスター。ボインボイン、の略ではない。若くしてブロードバスター(BB)になった天才。
普段は陽気なお姉さん然として振る舞っているがビィトと同じぐらい正義感が強く初対面で即座に意気投合した。
ロマンチストな上かなり惚れっぽい性格なため、小さい頃からゼノンに憧れた大ファン。初対面ながら若く才能溢れるビィトとの出会いを運命と感じた彼女は麗しい美貌とその悩ましげなボディで誘惑しポアラをやきもきさせた。(ポアラがビィトの嫁と知ってからはキッスに絞っている)
……が、キッスは自分にぞっこんだとも勘違いしており、その後バロンとの戦いでのキッスの再起を経て逆に自分がキッスに惚れてしまうというやや複雑な流れを経ている。

攻撃スタイルは、得意としている雷の天撃をあえて自分に落とし身体を帯電状態にした上で徒手空拳で闘う。
BBであるので雷撃以外の属性も全て使えるとは思われるが他の天撃は劇中未使用。
また、お尋ね者のバスターを逮捕する際の手錠も武器として使用している。
才牙は『ライボルトグラスパー』。レンチとビームキャノンを合体させたような雷属性の武器。
ビィト戦士団のメンバーの才牙の中で一番巨大でありパワーも桁外れ。ミルファの雷の天撃を増幅する効果もあるが、全体的に術者の消耗も激しいのでビィトやスレッドの才牙と違いおいそれとは使用しない。

服装はピンクのジャケットにミニスカート。ポアラもそうだがとにかくスカートの丈がかなり短い。初登場時(アニメ版は33話も含め)は全身をほぼ覆いそうな大きさのマントに身を包んで登場した。
武器や天撃を使って闘うポアラと違い、彼女の場合闘う時は主に素手での格闘戦を行う為戦闘の際はパンツ丸見えのシーンだらけである。*6
立っているだけのコマでも常時パンチラな場面は多く、その多さはダイの大冒険のマァムの僧侶戦士時代(旅人の服着用時)と武道家に転職した後の状態も含めて遥かに凌ぐほど。(武道家時代のマァムの下着はブルマーと思われるが)
カラーでのパンチラがない為、色は不明だがオードソックスにおそらく純白であると思われる。ポアラの黒い下着と合わせてふたりはプリキュア。
アニメ版『冒険王ビィト』ではスカートの丈は変わらないが中身がスパッツの為原作と違いミルファのパンチラはない。

本名はミルファ・ド・グランシスタで、実はグランシスタ王国の王女。
しかも王位継承者が自分だけなので、もしも国王に何かあったら彼女がグランシスタの女王ということになる。
本人が自分の身分で相手が畏まってしまうのを嫌がっていたし、知り合いのBBも普通に接していた*7為、ガレルから言われるまでビィト達は全く知らなかった。

【ゼノン戦士団】

3年前、名実共に大陸最強を謳われたヴァンデルバスターの戦士団。
そのため、「彼らを壊滅させれば、無条件で星一つ授与」というお触れが魔人に出された。
3年前のベルトーゼとの戦いで才牙を瀕死のビィトに与えて失い、ベルトーゼとの決戦の最中、何者かの能力によって空間のひずみに落とされ世界各地に散らばってしまって行方不明となる。

  • ゼノン
ゼノン戦士団のリーダーで光属性を持つ剣の才牙『エクセリオンブレード』の使い手。
ビィトの実の兄であり、弟を戦いに巻き込まないようアンクルスのポアラの両親のもとに預けて旅立っていた。
1話でカミングアウトされるまではあくまで他人としてやや冷たく接していたが、魔人を殺す事を生業としている事に対し力強く否定されビィトに大いなる素質を見出す。
才牙を次に進めるための{天力の次のステップに目覚めており、3年前のベルトーゼとの戦いの中では不完全ながらもその力を使い、自らの肉体そのものを天力に変え消費して己の死も覚悟で闘いを繰り広げた。魔人博士 ノアによれば、ビィトに才牙を与えずにその力を使えば才牙は全く別のものに進化しただろうと推察されている。
シャギーによればビィトと同じく何かしらの『特別な資質』を備えていたようであるが…。*8
その後の消息は不明。

  • ライオ
槍の才牙『バーニングランス』の使い手で、「一番槍のライオ」の異名を持つ切り込み隊長。
堅物だらけのビィト戦士団の中では珍しく陽気なお兄ちゃんといった性格でビィトにもくだらない口喧嘩などをしつつも親身に接しており、ビィトの方もゼノン戦士団の中で一番懐いていたのは彼であることは間違いない。*9反面捨て鉢になりがちな性格らしくゼノンから常々指摘されている。
旅先で惚れた女性が悉くクルスに惚れるので彼に嫉妬しており、魔人の毒を受けてもクルスの施しを受けたくないがためにそれを隠してブッ倒れたりした事もあるが、「アイツは本当は俺よりずっと強い」と実力を認めている。
軽はずみにビィトと交わした約束が、ビィトをバスターの契約をさせることになってしまう。
ビィトに槍の使い方を教え、彼の才能をいちはやく見抜き「アイツは将来大化けすると見た」と語っている。
ベルトーゼの戦いの後、七ツ星魔人のヒスタリオの元に飛ばされており、残る気力を振り絞り戦いを挑むも敗北。
そして…

  • クルス
水属性の盾の才牙『クラウンシールド』の使い手。
メンバーで一番の優男で、旅先でライオが惚れた女性はことごとくクルスに惚れてきた過去がある。
ゼノン戦士団の守りの要であり、同時にライオも「その気になれば自分より攻撃力はクルスが上」と認めているが、仲間を守ることを第一に考えている。
かつてのビィトに対してはゼノンと同じく素っ気なく接しており、アニメ版では魔人と戦うコツを教えて欲しいと懇願するビィトに手厳しい返事をした事も。その一方かなり遠回しにだが戦闘での立ち回り方についてアドバイスを送った事も。
ベルトーゼとの戦いで両腕がズタズタに負傷し、アンクルスから遠く離れたベカトルテに飛ばされ記憶も失ってしまい、メルマーデによる必死の介抱のおかげで絵筆を持ち「カイン」として日常生活を送ることができるくらいには回復した。
ガロニュートと戦うビィトたちの姿を見て記憶を取り戻し、記憶が戻ってからはビィトの事を1人前のバスターと認めベルトーゼの戦いでビィトが気絶した後を語るなど親身に接し、クラウンシールドの使い方や風の天撃について指南を行った。
ビィトはクラウンシールドをクルスに返そうとしたが戻すことは出来ず、加えて腕の怪我の後遺症から戦うことは不可能になっている。メルマーデというお嫁さんはゲットした。

  • アルサイド
銃の才牙『サイクロンガンナー』の使い手。常に兜を被っていて目つきがうかがえず、更に極めて寡黙で殆ど台詞を発さない。
表情も殆ど変えないが決して無感情という訳ではなく、ライオがビィトに槍の指南に赴いた際は微笑んだりベルトーゼからゼノンを庇うなど、義理人情を重んじる仲間想いな性格である事がうかがえる。
戦闘でも常に感情を乱す事はなく、第1話の戦いではベルトーゼの魔奥義で大ダメージを受けながらもただひとりサイクロンガンナーの連射で煙幕を張る事で即全滅という事態からメンバーやビィトを救っている。
アニメ版ではビィトとの会話が追加され精神統一を日課としている事が明らかに。更にベルトーゼとの戦いでは連射を見舞いつつ即座に全弾解放らしき技を跳躍しながら行うなど、後に同じくサイクロンガンナーを使いこなしたビィトより高度な攻撃を行っている。
現在は消息不明。

  • ブルーザム
斧の才牙『ボルティックアックス』の使い手。それこそ魔人の如く巨漢で、顔を仮面と布で隠している。
外見相応に無口で外見に反して意外と察しがよく、ゼノンの意図に一早く気付いたりしている。
台詞の節々に思慮深さがうかがえ、どんなにあしらわれてもバスターへの道を諦めないビィトについてゼノンとよく似ている、と零した。
顔を隠し、ビィトがもらったボルティックアックスは「魔技」など七ツ星魔人たちに大ダメージを与えられる屈指の攻撃力を誇るなど、ある意味謎の多い人物。
現在は消息不明。


【その他の人間】

  • 翼の騎士
グリニデとの戦い以降、度々ビィト達の前に姿を現し、助言したり守ったり修行をつけたりする仮面をつけた謎の男。「オレたちに会いに来い…!」とグリニデとの戦いの時に遠くから言っていたためビィトは最初ゼノンかと思ったが…?
ゼノンなのかとビィトに聞かれた際には、「ゼノン…よく知っている」と述べており、声についてビィトは「グリニデとの戦いの時はゼノンの声に聞こえたが、今はなんかすげぇ遠くから響いてくるみたいな不思議な声」と評している。ビィトの「死んでもやめないからな!」という返答に対し「おまえの答えはいつもそれだな…」と思うなど昔からビィトを知っている。
「翼の騎士」はキッスがつけた仮称で本人も否定せず受け入れている。
今は才牙をもたないが、どういう訳かライオのバーニングランスやブルーザムのボルティックアックスをビィト以上に自在に操りその「魂」に直接語りかけたり、剣一本やそれを応用した天力の弓矢などで天空王バロンと渡り合うなど未知数かつ屈指の実力者。
しかし肉体は特殊であり、時間制限?で体が天力化して実体を保てなくなる。普段はビィトの体内にいるようで、翼の騎士が消えると共にビィトが意識を取り戻したり、新たな才牙にとまどうビィトの心と会話したりもした。
後に半分だけではあるが仮面の下の素顔が見えたのだが、ビィトによれば「思った通りなんだけどなんか違う」という曖昧な言葉にしかならなかった。

  • ゴラン&シバ
トロワナにいたバスター。ゴランは大男でシバは褐色の女性。グリニデの侵攻に諦めきっており、グリニデ退治に協力してほしいというビィトを「バカを言うな」と一蹴し喧嘩になった。
ガイドブック『グランドアドベンチャー』によればゴランは植物を愛する一面があったり、一方シバはゴランをあごで使っていたりするとのこと。グリニデ死後は積極的に魔物討伐をするようになったらしい。
アニメ版ではグリニデの統制を失い無差別に里を襲うようになった魔物をビィト達と共に討伐する話がある。

  • グレスト&バドゥ
犯罪者となったバスター。
ムスリーにまで逃げたが、そこでブロードバスターのミルファにつかまりトロワナに連行された。
グレストはレベル31で才牙「レッドヴァンソード」を使えるほどの実力はあるが、それゆえに才牙を自分勝手な理由でふり人を傷つけようとしたことにビィトは怒った。
ガイドブック『グランドアドベンチャー』によれば、グレストは素行の悪さから依頼が減って空腹から窃盗などの犯罪をするようになり、グレストの犯罪の片棒を担いだバドゥは元々「黒サソリ団」という盗賊団の頭をしていたらしい。

  • メルマーデ
ベカトルテの資産家の女性。重傷を負い記憶を失っていたクルスにカインと仮の名を付け必死に介抱してきた。
クルスに惚れており、彼の身を案じている。

  • アーク
10名からなるアーク戦士団のリーダーを務めるイケメンの青年。レベル40の実力者。ベカトルテを守っている。
主なメンバーは、ゼノン戦士団に憧れていて多属性の天撃を得意とする女性のシグサと、ゴーグル付きの帽子を被り銃器を多数使い戦う男のレンド。他にも才牙を使える者が4名確認されている。
ガロニュートとの戦いでアークを始め何名か重傷を負った。

  • アルファ・ド・グランシスタ
グランシスタ王国の現国王で、ミルファの父親。
ビィトよりも前に「暗黒の世紀を終わらせる」と宣言した人物であり、多くのバスターをまとめ上げてきた。
豪放な性格でビィトとは初対面からウマが合ったが、逆にキッスに対しては彼の心の弱さを見抜いた上で「君を好かん」と否定的に接していたが…?
彼の扱う才牙、ジャッジメント・オールハンマーは自立型の才牙で、あまりに強力すぎるが故に現在は使い手が意識を失うと勝手に出てきて暴走してしまう。才牙の性格は国王を過激にした感じ。

  • ジーク
アニメオリジナルキャラクター。
OPでもちょくちょく顔を出しており原作ファンから「誰こいつ」「同じアニオリならこんな奴じゃなくてスレッド出せよ」扱いされていた。
ジーク戦士団を率いるバスターの青年で、仲間の双子リュック&ナックと共に活動している。
かつて故郷が魔人に襲われた際ゼノン戦士団に救われた経緯があり、彼等のようになりたいとバスターの道を進んだ
序盤からたびたびビィトの元に現れゼノン戦士団絡みで一方的に因縁をつけ、解決した後も彼をライバル視してつっかかってくるも最終的にはビィトと戦友になって自分自身の道を見出しトロワナ王国に定着する。
大の女好きで美人を見ると後先考えずナンパし妄想に浸って双子を呆れさせるも才牙を操り、陣形などのコンビネーションも巧みであるなど実力は確か。
才牙は『ブラスターエッジ』
大・中・小の三本の剣がひとつに組み合わさったような炎属性の大剣で、両脇の中・小の剣を射出する「ブラスターシュート」、刀身に炎を纏わせ敵を突き刺し内部から焼き尽くす奥義「ジークインフェルノ」がある。

◆ブロードバスター

  • カルロッサ
ミルファのおじで現役最高峰のブロードバスター。
風を操る彼の杖型才牙「ヘヴンズスゥインガー」は、並の魔人なら押しつぶし、天空王バロンの動きを止めてザンガを本気で戦慄させるほど強力。他にも炎を纏わせて放ったり、空気流のクッションを咄嗟に作るなど様々な攻撃が可能。
現在はブロードバスターの後進を育成しており、ミルファに慕われる人格者でもある。

  • ウル
ブロードバスター候補でカルロッサの元で修行中の青年。トンファー状の才牙「ワイルドスライダー」をもつ。
元々短気でとがった性格をしていたが、バロンとの戦いを経て翼の騎士の姿にあこがれ、そんな翼の騎士が守ったビィトのためにサンクミールでは修行相手を買って出る。辛抱強くビィトの成長を待つ姿を見せてカルロッサを喜ばせた。

  • サバラ
ブロードバスター候補でカルロッサの元で修行中の青年。
常識的で真面目なため、この中の面々ではやや影が薄い。使用する才牙は「ブロッカーブロック」。

  • ガレル
ヴァンデルバスターの本拠地グランシスタ王国のブロードバスター最強の青年。
その実力は師であるカルロッサをも凌ぎ、天空王バロンとの戦いを乗り越えたビィトと互角以上に渡り合えるほどの実力者。
雷の天力を強力な電磁力に変えて三本のダブルブレードを自在に操る才牙『トライア・フェンサーズ』を使う。剣は持ち手がスライド可能で長剣としても使用可能。
単純な才牙ながら自分の攻撃範囲・方法・威力を研鑽して熟知し、非常に幅広い応用力を見出した努力家。
必殺技は、二本の剣を放ち刃を避けてもわずかでも電撃流にあたれば動けなくさせる『()(どう)電雷撃(でんらいげき)』。
そのパワーは魔物の大群の進撃をも止めてしまう。
元々はロナウムという街唯一の生き残りで、カルロッサの元でミルファと共に修行した過去を持つ。
堅物であり、サンクミールでのビィトとの初対面ではミルファがビィトに惚れていると勘違いしてビィトに当初突っかかった。だがそれを知った後はビィトに謝罪して改めて手を取り合った。代わりにガチの罪人なのにミルファから惚れられているキッスにつっかかりだしたが。

  • モシェロ
ガレルの相棒を務める眼鏡をかけた女性。天才発明家。
「~ッス」などの独特の口調が特徴的で、滑走路がいらない「特殊飛行艇」やバスター同士を繋いで意識のみを宝玉内に閉じ込め、殺さずに全力で決闘を行なうための道具「魂の闘鎖」などの優れもの開発し、グランシスタ王国中に自身の私物である偵察・伝令用の機械鳥「ポッポ」を15機配備して緻密な情報網を敷いている。
彼女もまた才牙を操れる程のヴァンデルバスターであり、普段は球体だが持ち主の指示ひとつで無数の砲台が展開されそこから全方位を火炎放射で一掃する『ジェノサイドボール』を使う。

魔人(ヴァンデル)




「おまえは魔人(ヴァンデル)に生まれたのだから戦いに生きるのだ」

初めて目が覚めた時から
頭の中でそう何かが命じていた


本作の敵役。
ある日突然地上に現れ地上で暴虐の限りを尽くして「暗黒の世紀」を作り出し、各地に城を構えて魔物を率いて人間を襲う。
種族の共通項として額に「角」を生やし、左腕には魔人としての格を表す「星」が埋め込まれているのが特徴。
総じて人間よりも頑強な肉体と体力を持ち、致命傷でなければ重症を負っても自然治癒し、強大な魔人になると多少の傷ならばすぐさま癒えていく。
そのため生半可な攻撃だとダメージを蓄積することができない。
それ以外は極めて多種多様かつ千差万別の外見を持ち、角の形状も魔人によって異なる。
ノア曰く「戦うことが刻まれている」とのことで、ほとんどが凶暴で残虐。一見そうは見えない者も人格に二面性や問題がある傾向が強い。
全ての魔人を管理監督するシャギーをして「まともな方が一人もいないんだもの…」と言わしめる。

精神的・肉体的には戦闘に向いた荒々しい男性型がほとんどだが、性別の有無は不明だが生殖能力はない様子。
フラウスキー曰く「魔人は完全体で生まれてくる」とのことで、生まれたばかりのヒスタリオは体格こそ小さいが知能を十分に持っていた。
女性型の魔人はほぼおらず、七ツ星のロディーナくらい。魔賓館のバニーガール姿の女性スタッフである魔物シャギーガールの容姿は人間の女性に似ていたり、ガイドブック『グランドアドベンチャー』によれば非公認ロディーナ様ファンクラブや応援団もあるらしく、一応、魔人たちの審美眼は人間に近いのかもしれない。

と、これだけならただのよくあるボスキャラなのだが、なんとこの作品こいつらにもレベル制度がある
最大拠点である「魔賓館」で管理されており、有力なヴァンデルバスターを倒すなどして、
多くの人間を苦しめて功績を挙げた者には魔賓館で使える通貨「魔札」と腕に埋め込む宝石「星」が与えられる。
出世欲が強い魔人のほとんどは、魔人の支配者として認められる星を八つ付けた「八輝星」を目指しているが、星が高くなるほど新しい星を増やすことが難しくなる。五ツ星ならそれなりに数はいるが、かつて五ツ星だったベルトーゼ曰く「国一つ滅ぼしても星が増えない」とのことで、七ツ星ともなると作中で最大7名。グリニデの場合、緻密な戦略で100もの国や村落を滅ぼし黒の地平の人口を1/10にした功績でようやく七ツ星に昇格している。
人間も魔人も出世するのは大変らしい。
戦いを望まず、自分に襲い来る者を返り討ちにしただけで七ツ星に至った魔人博士がいかに異端なのかが分かる。
実力のあるバスターや戦士団が現れると、魔賓館側が『このバスター・戦士団を倒した者は無条件で星ひとつ授与』というイベントを開催する事がある。
これによって、大した利益にならない戦いを忌避しがちな高位魔人のモチベーションの維持などを図っている。

あくまで星の多さは武勲を意味する(星が増えたときに強くなるわけではない)ため、星が多い魔人は手ごわいことに間違いはないが、星が少ない魔人にもかなりの実力者がいる場合もある*10
負傷などで星を全て失う場合は魔人にとって死も同然であり、星を失った魔人は魔人としての権利を失う模様。
星の強奪などを防ぐため、魔人から星のみを抉り取ったりすると星はすぐさま砕け、魔人が死亡するとその星は自動的に崩壊する。

魔物やアイテムは魔賓館で売られており、魔札を払って購入する。ついでに飲み食いやギャンブルなどの娯楽も提供している。
七ツ星魔人専用のVIPルームもあり、シャギーとロディーナ達はビィト争奪戦の結果をよくそこで話し合うが、ヒスタリオは肌に合わないのかVIPルームにほとんど来ない。
通貨「魔札」は特殊な呪法で作られているため偽造不可であり、魔物の購入にしても居城の建造にしてもこれが必要。
粗暴で短慮ゆえに宵越しの銭を考えず「魔札」を束で使う者も多いらしい。アニメ版のワンシーンから値引きなども基本的に受け付けていない模様。

彼らが武器としているのが、超人的な身体能力に加えて魔人側における天力に相当する、大地の邪悪な力「冥力」
この冥力を用いて魔人は超常的なスキルや技を発動でき、雷水火風闇の5つの属性を持つ。
大地の力を使うだけあって、天撃の火が火球なのに対し、冥撃の火は大地から出るマグマをイメージした溶岩火球だったり、雷も地面を伝うといった特徴を持ち、上位冥撃ほど禍々しい。「魔」属性を使いこなせるものは少ない。
魔人の角はこの冥力をコントロールするための器官を兼ねているが、角を破壊されると蓄えられた冥力が制御不能になって暴走し、魔人の肉体は大爆発を起こす。
冥力の鍛錬こそ可能だが、魔人たちの能力は生まれつき千差万別であり、己の特殊能力に強さが規定されるところも大きい。冥撃の切り札や己の特殊能力を磨き必殺技としたものは魔奥義と呼ばれる。
本体の魔人が冥力で遠隔操作する分身体(ファントム)という、魔人や魔物の死肉を利用してかりそめの肉体を作ることも可能。その場合、本体と比べて相当弱くなり、報奨金や昇格値も大幅に減らされる。


魔人は基本的に単独行動を取るが、中には下位の魔人を従えて徒党を組むものも存在する。

人間並みの社会性を持つ一方で、魔人同士での縄張り争いや獲物の奪い合いも珍しいことではなく*11、他の魔人を殺して配下の魔物を奪うなどの行為も日常的に行われている。
特に殺し合いを禁じる掟などもなく、それを咎める者も存在しない。

魔賓館(まひんかん)


一人の少年(ビィト)をいけにえとして…!

暗黒の世紀…
最大のクライマックスの始まりです…!!
声 - 中尾隆聖
魔賓館館長。二本のツノが生え、ウサギのような顔を持ちベルトーゼには「あの兎」と陰で言われたことも。慇懃無礼な性格で、笑みと敬語を絶やさないが、時折凶悪な目つきをのぞかせる。
世界中の魔人全ての評価・星の授与などを管理しており、「地脈の扉」で世界中に駆けつける“世界一多忙な魔人”。
詳細は項目参照。

  • 暗黒なる(ダークネス・)(アイズ)
魔賓館の地下に存在。今のところ、シャギーのみが謁見している。
魔人の創造主とされるが、ほとんど詳細は明らかになっていない。

  • タロトス管理官
声 - 梁田清之
魔賓館の管理官。カメみたいな顔。魔人達の魔札による魔物購入などを管理している。

  • シャギーガール
魔賓館に来た魔人達をもてなすバニーガール型の女性スタッフ魔物。多数おり、皆ヒスタリオの演奏がお気に入り。

◆七ツ星

現在の魔人達の頂点にあたる存在。魔人の支配者として認められるという八輝星を目指す野心家もいれば、興味がない者まで様々。

惨劇の王者 ベルトーゼ
CV.石塚運昇
3年前の五ツ星のころ、大陸最強と謳われて「倒した者は無条件で星一つ」という破格の条件が出されたゼノン戦士団を倒すが、自身も重傷を負い、ゼノン戦士団は行方しれずになったこともあり星はもらい損ねた。現在は七ツ星に至っている。
戦闘狂であり、強い相手と戦うことと自分が強くなることを何よりの歓びとしている。
詳しくは当該項目を参照。


深緑の智将 グリニデ
CV.大友龍三郎
植物・昆虫系の魔物を従える七つ星。登場時点では六つ星だったが直後に星を授与され七つ星に。
屈強極まりない見た目に反して非常に優雅で知的な振る舞いを取る、冷酷ながらも紳士的な人物。
ロズゴートフラウスキー、ベンチュラら3体の魔人を配下としている。
詳しくは当該項目を参照。


不動巨人 ガロニュート
西方の砂漠地帯を主戦場とする七つ星。
パワー系のルックスだが、実は狡猾な策謀家でもある。
詳しくは当該項目を参照。


天空王 バロン
CV.田中秀幸
飛翔能力を備え、ベルトーゼと並ぶほどの実力を持つ七ッ星。
心技体に優れ、強敵との戦いを望むという点でも彼と共通しているが、こちらは正々堂々、真っ向からの全力のぶつかり合いを至上とする性格で、無駄な争いは好まず弱者とは自分からは戦おうとはしない。
その強さと人格から、他の魔人達にも一目置かれている。
詳しくは当該項目を参照。


凶刃 ヒスタリオ
ゾンビ或いは骸骨のような姿の七ッ星。
大地の冥力がある限り例え粉々に粉砕されても完全再生が可能な完全不死の肉体を持つのが最大の特徴。
不死身と言われているが、だからこそかかえって短気な性格らしい。
…凶刃なんて二つ名がつくぐらいなので人間・魔人問わず喧嘩っ早いらしい。
ちなみに演奏は巧いらしく「陰気なメロディ」が魔賓館のスタッフに好評だった。
詳しくは当該項目を参照。


小悪魔 ロディーナ
人間の女性そっくりの姿をした七ッ星で、キッスも左腕を見るまで人間と勘違いした。人間そっくりに加え、魔人には珍しい女性型。
簡素なマントを着ける程度が多い魔人には珍しく衣服も人間のように身につけている。
物腰も柔らかいが、魔人らしく残酷な面を見せることもある…結構な頻度で。あと、よく素敵な表情を浮かべてくれる。
ビィトだけでなく、同時にキッスにもかなり目をつけており、キッスに数奇な運命があることを告げた。おまえもか

人食いの小型魔物「シンシア」をペットにしている。

戦闘スタイルは不明だが、シャギーと同じく任意の場所に移動するドア「地脈の扉」で自由自在に移動する他、固有能力「ミスティサークレイ」は、事前にマークをつけた場所に自分や相手を飛ばしたりできる。直接的ではないだけで非常に恐ろしく、そして便利な能力の持ち主。

七ツ星魔人によるビィト退治争奪戦では、ガロニュートの工作を利用してあえて自分が最後となる等、なにかの思惑の元行動している。


魔人博士 ノア
CV.堀内賢雄
「魔」と「人」の両方の研究を極めつくし、「魔人博士」と謳われるようになった七ッ星。七ツ星達からは「博士」と呼ばれる。
魔人ではあるが戦いを嫌がるという珍しい性格を持つが、戦闘衝動はあるらしくそれに抗っている模様。
詳しくは当該項目を参照。


◆六ツ星以下

  • ()人沼(びとぬま)の策士 ムガイン
二ツ星。太った泥のような容姿。黒い()人沼(びとぬま)で人々を苦しめた。普段は敬語で話すが、計算外な事が一番嫌いでそうしたことが起きると取り乱し逆上する性格。
泥を腕に纏って刃にしたり、部下の魔物の数を正確に把握し魔物を効果的にけしかける策士。しかしビィトには「二ツ星でも強い魔人は自分が前線で戦うタイプだが、追い詰められると魔物をけしかけたり不意打ちするタイプに強い奴はいない」と酷評されている。
討伐に来たポアラをドローマスターで罠に嵌めて殺そうとするが、修行を終え街に帰ってきたビィトに体を両断され惨敗。それでも生き延びてドローマスターやアクアドッグ・鉄騎貝を食べて体を再生してビィトを罠に嵌めて拘束しリベンジしようとするも、現れたポアラの天撃でビィトの拘束を破壊され、それでも迎撃はもう不可能と考えて攻撃を強行したが、逆にビィトのクラウンシールドに砕かれて死亡した。
ガイドブック『グランドアドベンチャー』「魔賓冥典」によれば、沼の章の魔物を愛用してアンクルス周辺の84もの沼を支配し、三ツ星への昇格が内定していたとのこと。
「グリニデ閣下の魔人戦力分析」では、グリニデから「魔物を大量投入して侵略する戦略は知略溢れる私が考えたものである上に、その戦略は繁殖力に劣る沼の章の魔物では活かせず効果がでない。ムガイン君の猿真似には困ったものだ」と酷評された。

  • 金色(こんじき)の博徒 キャンバル
五ツ星。ベルトーゼに賭けをふっかけ、お互いの魔物による戦いを行うが、自分の魔物5体をベルトーゼの腹心ハザンに殺されて賭けに敗北。ベルトーゼに城を奪われた上に「オレの城に役に立たない者はいらない」として処刑された。
アニメ版ではグリニデを小馬鹿にした魔人が彼にされているなど大きく立ち位置が変わっており、ギャンブル好きという設定が加わった。アニメオリジナルエピソードでビィト達と戦うも倒される。
ガイドブック『グランドアドベンチャー』「魔賓冥典」によれば、魔物のナイトスナイパーを愛用。魔物用のトレーニング機材も購入し部下の魔物たちを大切にするのでタロトス管理官も好印象を抱いていた。

  • 鋼鉄の牙 バレアス
五ツ星。自称ベカトルテ近海最強。ガキ大将タイプで部下の魔物にはあまり好かれていないらしい。鉄を食べて武器を生成する能力を持ち、魔奥義は魚の骨のような大剣「オーシャンズエンペラー」。
ガイドブック『グランドアドベンチャー』によると、バレアスが異名を名乗り、それに対抗してエルダーやディアムらが「鋼鉄の〜」と名乗るようになったらしい。


  • 鋼鉄の角 エルダー
五ツ星。自称ベカトルテ近海最強。油を飲む魔人の代表格。口から吹き出す粘液に冥力を込め、さまざまな特殊能力を使いこなす。バレアスと仲が悪く、よく小競り合いを起こしていた。
鉄騎界の軍団を率いる。


  • 鋼鉄の爪 ディアム
五ツ星。自称ベカトルテ近海最強。鉄を食べ、堅い珊瑚の頭に柔軟な頭脳が宿る交渉上手な魔人。笑い声は独特で飛行機の残骸付近で彼の声を聞いたバスターも多い。マニヨン島を拠点にしており、バレアスとエルダーの共倒れによる近海最強を狙っている。


◆魔物

魔人が魔賓館で『魔獣大鑑』から選んで「魔札」を用いて購入し、人間殲滅のために使役する。
昆虫系の魔物は火炎の天撃に基本弱い、といった特徴がある。
人間社会に混乱を与える弱い魔物から、中には改造で知性を与えられ、主人である魔人の執事・補佐を務める者もいる。

詳細は項目参照。




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最終更新:2024年03月20日 18:59

*1 ほぼ全ての出血シーンにおいて出血量が不自然なくらい抑えられる・血液自体も主に人間のそれは光っていたり過激な言葉使いがマイルドなものに変わっていたり、原作では序盤からたびたびあった「バスターが世間から異端視されてる描写」の殆どが改変されてやたら歓迎されていたり。

*2 上記にもあるが、アニメ版には特にこの描写はない

*3 アニメ版では初回でも天力…と思わしきもので胸に刻む形に変わっている

*4 鑑定されると鑑定の形式上キッスが魔人とつるんでいた事がばれて捕まってしまうため

*5 才牙は天力を極めた末に形成されるバスター最大最強の武器なので、才牙の見た目は必然的に『強く』『大きく』『重厚』になる傾向がある。数多のバスター(魔人含む)を屠ってきた百戦錬磨のベルトーゼですら、当初は手刀によって放たれる真空波の攻撃と誤認しており、自身の返り血で武器の姿を浮かび上がらせるまで種がわからなかったことからも、この才牙の特性が相当に異端であることは間違いない。

*6 初登場時お尋ね者バスターをノックアウトしたパンモロキックが衝撃だった読者諸兄も少なくはないだろう…

*7 彼ら曰く「知ってて一緒にいるものだと思っていた」との事。

*8 より正確に言えばビィトがゼノンと同じ資質を持っていると言う方が正しいのだが。

*9 ゼノンとクルスは言葉ではなく背中で語るタイプ、アルサイドとブルーザムは必要以上のことは喋らない無口なタイプと、コミュニケーションに若干不安がある面々なのでそれを補う為、余計に彼にお鉢が回るといった感じなのだろう。

*10 生まれつき不死能力を持っていたヒスタリオ、手っ取り早い暴力ではなく知略による侵略を選んだグリニデ、わずか3年足らずで五ツ星から七ツ星に昇格したベルトーゼなど

*11 作中では「自分の城にいきなり他の魔人が現れたら攻撃するのは当然だ」という台詞もある