死神カメレオン(ショッカー怪人)

登録日:2011/10/19 Wed 11:52:29
更新日:2024/03/13 Wed 04:34:34
所要時間:約 3 分で読めます





さあ…娘の命が大事か、それともナチスの秘密が大事か!



出典:仮面ライダー/東映/第6話「 死神カメレオン」/1971年5月8日放送
出典:仮面ライダー/東映/第7話「 死神カメレオン 決斗!万博跡」/1971年5月15日放送

所属組織:ショッカー
モチーフ::カメレオン
登場作品:『仮面ライダー
話数題名:第6話「死神カメレオン」、第7話「死神カメレオン決斗!!万博跡」
出身地:メキシコ
声:沢りつお


【能力解説】

カメレオン型改造人間。
保護色による透明化で周囲に溶け込み、任務や戦闘でも相手を欺き奇襲を行う。
相手を追い詰めた際に不気味な笑い声を響かせてさらに恐怖を与える。タクシー運転手に化けて罠にかけたこともある。
口から舌を伸ばして標的を絡め取り、ヤモリのように壁や天井に張りついて移動することも可能。

ちなみに本来は「カメレオン男」という名前なのだが、当時の視聴者にタイトルの「死神カメレオン」で名前を覚えられてしまい、そのまま公式となった。
とはいえ、「カメレオン男」と呼ぶ人も少なくない。
この怪人に限らず、ショッカーの初期怪人には資料によって本来の名前と二つ名が錯綜しているケースがままある。
なお、東映が運営するWebサイト『仮面ライダー図鑑』では「カメレオン男」の名義で登録されている。


【『仮面ライダー』】

第6話ではナチスの財宝を探し出して組織の資金源とする為、その秘密を握る元日本海軍の砂田という男を襲撃する。
全く口を割らない為、入院中の砂田の娘を襲うがそこへ本郷猛が現れた為、砂田を連れて一時撤退する。
砂田を拉致した死神カメレオンは、ナチスの鉄箱を発見した本郷に様々な罠を仕掛けて鉄箱を奪おうとする。
城南大学に侵入して立花藤兵衛から鉄箱を奪いアジトへ戻るが、変装して戦闘員に紛れ込んでいた本郷を首領が見破り、「ライダー殺し」の罠を発動させて密室に落とす。

続く第7話にて落下の際に風圧を受けてライダーに変身されるが、風のない密室に閉じ込めたことでライダーのエネルギーを消耗させて変身解除させる。
しかし、鉄箱は偽物で本物の在処を教えることを条件に本郷を部屋から出す。
本物の鉄箱が大阪の阪神工業大学で本郷の恩師大山博士のもとにあることが判明するが、本郷は攫われた砂田を発見して共に脱出する。
大阪へ向かった死神カメレオンは、鉄箱を奪い藤兵衛や緑川ルリ子を捕らえてアジトへ戻る。
ところが、すでに大山博士が鉄箱を開けていた為に中身は空で、中に入っていた地図は本郷が持っていた。
死神カメレオンは2人を人質にして地図を渡すよう本郷に要求し、千里万博跡エキスポランドに現れた本郷から地図を奪いタワーから突き落とす。
地図でナチスの財宝の場所が分かり、棺を掘り起こすが先回りしていた仮面ライダーが現れる。
ナチスの宝はすでに仮面ライダーが掘り起こし、「人間に悪の心が生まれる汚れた宝は必要ない」と太平洋の底に捨てられていた
藤兵衛とルリ子は救出されて戦闘員は全滅し、長い舌を使って攻撃するも、最期はライダーキックとライダーチョップの連続技で倒された。

第13話「トカゲロンと怪人大軍団」で復活。この時も保護色を使用している。
トカゲロンを筆頭に軍団でライダーと戦うが無双されて全滅した。
合掌。

他にも映画『仮面ライダー対ショッカー』にも姿を見せている。


漫画作品

仮面ライダーSPIRITS
バダンの再生怪人として復活。
番外編では一文字隼人を捕らえようとし、改造人間としての実感を呟いていた。

いいぞ改造人間は…

やはり追われるより

追う方がいい…


◆仮面ライダー11戦記
秘密結社ガイストの再生強化怪人として復活
ブラック将軍の手下として、ドイツから日本に巨大メカを輸送する計画に加担していた。
元ブラックサタン怪人の機ッ械人カメレオーンと共に、巨大メカの積み荷を乗せた船の上で2号ライダーとスカイライダーを迎え撃つ。
だが、2人とも積み荷のシートの上で保護色能力を使ったために、シートのへこみで居場所を悟られるというミスを犯し、2人まとめて倒された。


ゲーム

格闘ゲーム『仮面ライダー(PS)』
最初からプレイキャラクターとして使用可能。
改造材料がヒルカメレオンと被るので地味。
ダッシュが速く、伸びる舌やワープ技を使った中距離戦が得意だが、移動速度の割に技の出はそれほど速くなく、攻撃力も低めなのでイマイチ決め手に欠ける、完全な上級者向けキャラである。


【余談】

いくら争いを産む原因になりかねないとはいえ、ナチスの財宝(史実から考えれば大元はナチスが大勢の人民から略奪した金品で返還すべき相手が存在するであろう代物)を勝手に海底に捨てた本郷の行為は、よく視聴者からツッコミの対象とされている。
仮に財産を受け取る人が誰も残っておらず「無主物」扱いになったとしても、所有権は土地の所有者と掘り起こしたライダーで折半であり、それぞれの取り分が確定しないうちに処分するのはやはり違法行為である。
これに関して円道祥之氏の『空想歴史読本』でもコラムで指摘されている他、盛田栄一氏の『空想法律読本』第2巻ではこの行為の是非を(書籍刊行時点の)法律に沿った上で検証している。

また、地面深く埋蔵されていた棺に仮面ライダーがどうやって入り、棺を閉めた上で埋めたのかという点も話題の種になりがち。
この時点で藤兵衛やルリ子はショッカー側に捕らわれており、一体本郷が誰に頼んでわざわざこんな演出を仕掛けたのか、本当に謎が尽きない。
なお、柳田理科雄氏の『空想科学読本』では「一人で棺の中に埋められる方法」として、「蓋に大量の土を積み上げておき、箱に入ったら土を崩さないように慎重に蓋を持ってきて、蓋をしたら内側から叩いて土をならす」というかなり面倒なやり方が考察されている。実際、物理的にはこれぐらいしか方法はなさそうである
……というか、ショッカーがうまいこと掘り出してくれなかったら、下手したらいくらライダーでもそのまま窒息死していたんじゃないだろうか……。
実際、前述の通り同じ回の前半で1号ライダーは無風の密室の中でパワーを失い、本郷の姿に戻ってしまった挙句、自力では脱出できず本物の鉄箱のありかを吐いてしまっているのでなおさらである。

作戦自体とは関係ないが、本郷が今回ラストで意味ありげに拾った次話で電極を装着して超音波への聴力を計測したのを最後に出て来なくなることも視聴者からツッコミの対象とされることも。

仮面ライダー龍騎』のTVSP『仮面ライダー龍騎スペシャル 13 RIDERS』に登場した「仮面ライダーベルデ」のデザインモチーフになっている。


―――追記・修正を怠る者には死、あるのみ。

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最終更新:2024年03月13日 04:34