仁ママ

登録日:2010/11/12(金) 20:38:15
更新日:2023/10/29 Sun 09:16:21
所要時間:約 5 分で読めます




仁ママ

CV:岡村明美(旧アニメ)・東條加那子(新アニメ)

仁ママ(じんまま)は浜岡賢次の漫画作品「浦安鉄筋家族シリーズ」の登場人物。
その名の通り、主人公・小鉄の親友である土井津仁の母親で、同作を代表する名物キャラクターの一人。

初登場は無印第5話。
無印時代の登場人物紹介では「変人だ!!」と云うとんでもない記述をされていた。……が、全くその通りなので救いようがない。

【人物】

夫が自殺し、一人息子の仁を連れて浦安にやってきた。
当初は貧乏より不幸を売りにしたキャラクター造形がなされていたのだが、仁のレギュラー定着に伴い、仁親子の描写も不幸さよりも貧乏に主題を置いたものへ変化。
現在まで、貧乏生活の中で(よくも悪くも)したたかに生きる姿が描かれ続けている。

性格はかなりエゲツなく、意地汚い上にガメつい。
また、自己主張、自己顕示欲が強い面も見られ、常に騒動の大元になる。
小鉄らからは保護者として見られておらず、「仁ママ」という呼称も、大人に対する敬称ではなく、同格の相手に対するあだ名のようなものである。

生きるために実質的な犯罪行為にも手を染めており、コンビニでレトルトカレーの中身のみを吸い出して元に戻したり、墓地の隣に住む事からお供え物を日常的に盗んだりしている描写があり、指摘されても逆ギレするか、しれっとした態度で開き直る事が多く、その態度が周囲の反感を呼ぶ事も多い。

貧しいながらもおしゃれに気を使う心はそれなりに残っているようで、作中ではチョークの粉を白粉、クレヨンを口紅として使う姿を度々見せている。
仁はジーンズやデニムに強い拘りを持っているが、仁ママは赤いハイヒールに拘りを持つ。
勝負服は同じく赤いワンピースで、授業参観の準備にそれを用意していたのを見た仁が本気を感じ取り、戦々恐々とし、全力で阻止に乗り出したほど。

ちんぺー(後述)の興味を引くためにちんぺー好みのゴージャス美人に化けるなど、意外と研究や努力を惜しまない面がある。

「毎度」からはややまともな一面も見られるようになり、これまで通り争うこともあるが仁のために働いたり仁の友達を保護するなど、普通に"仁のお母さん"としての出番も増えた。特に父の日には仁のために父親の仮装をし、小鉄やのり子らを感涙させた。

【通販】

仁親子が貧乏なのは、実は仁ママが働かないからであり(無印初期には「働くのはまっぴらゴメン」と吐き捨てるシーンさえあった)、貧乏に貧乏を重ねるという悪循環にある。
しかし物欲だけは人一倍で、お金もないのに豪華な食事や買い物をしたがる。無印後半からは「金もないのに通販にハマっている」という設定も加わった(通販自体はそれ以前にも利用している)。
仁によれば、代金の支払いを巡り複数の通販会社とトラブルになっているらしく、普段から母親の行状に頭を悩ませている仁をさらに苦しめる結果になってしまっている。
土井津家にとってあまり使い道のない物を機能の面白さから衝動買いしてしまうのが特徴で、深夜の通販ではお馴染みの万能ワックスや、大量の壁フック、ペダル開閉式のゴミ箱などを購入、騒動の果てに自ら家を破壊したり重症を負う結果になる。
最近は通販を利用する描写はそんなにない。

【能力】

連載を重ねるに連れ、常人離れした身体能力、それに付随した戦闘能力の持ち主として描写されるようになった。
あっという間に屋根の上へと駆け上がり、細い塀の上を走り抜け、自動車にも追いつくほどの走力を持ち、霊柩車の屋根に跨った姿はまさに「鬼婆」。
鋭利な手足の爪を使って垂直の壁をも登れる他、目標を切り裂く武器や人家に侵入するための合鍵としても使う。
フカヒレを手に入れるべく水中で鮫と戦い勝利、ヒレをもぎ取った事もあった。

しかし、現在の浦安市内には仁ママ以上の戦闘能力を持つキャラクターが多いためか、日常の一コマとして流されてしまっている。
暴れる時には奇声をあげながらの興奮状態でいる事が多いためか、戦闘スタイルは野獣のそれに近い。

【職業】

奇行が原因で仕事をしてもクビになることが殆どだったが、「毎度」では万引きGメンをやっていて、現在もやっているのかは不明だがクビになった描写はない。

【家族・交遊関係】

息子。
絆が深く、大切にしている……と思いきや、お互いにドライに相手の動向を窺っている面も見られ、独特の関係にあると言える。ただ「毎度!」では父の日に父親のいない仁のために父親っぽい仮装をするなど、親としての自覚はある様子。
詳細はリンク先の当該項目を参照。

  • 小鉄軍団
仁がメインキャラである事もあってか、よく絡む。もはや友達と言ってもいい関係。

  • 大沢木順子
言わずと知れた小鉄の母。
本作の主婦の代表格であり、主婦失格の仁ママとの絡みも多い。
腕っ節も仁ママより遥かに強いため、力づくで暴走を止める事もある。
実は(結果的に)仁ママを通販にハメたのは順子。

  • 住職
無印第335話に登場した、隣の墓地を管理している寺の住職。
作者がカンフー映画にハマっている時期のエピソードで、上記のように日常的な墓荒らしをしていた仁ママとワイヤー・アクション的な超絶バトルを繰り広げた。

  • 谷村信司(ちんぺー)
谷村新司のパロディで、仁ママのアイドル。
浦安に来る度に仁ママの被害に遭うため、鬼婆と呼んで恐れている。
代表曲は「昴レオーネ」「少年チャンピオン」。

  • スピピパーク監督
スティーブン・スピルバーグのパロディキャラ。
晴郎も敬愛するハリウッドの大物で、来日した際に仁に目をつけ新たな映画のモチーフとして連れ去ろうとした。
それを仁ママが全力で阻止し、その姿に感動したスピピパークにより、土井津親子が題材として映画化された。
タイトルは『ふたり』で、仁ママをモデルとするシングルマザー(メ○ル・ストリープ)が苦労しながらも合衆国初の女性大統領になると云う内容。途中で仁をモデルにした子供が死んでしまうなど、涙腺崩壊必至の感動作だったようである。
小鉄とあかねは内容にツッコんでいたが、のり子と田中(中田)は大泣きしていた。
ちなみに、仁のみをモデルに作ろうとしたのはB級感漂うSFパニック映画。


「えけけけけ!! 追記、修正はあたしがすんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

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最終更新:2023年10月29日 09:16