鷹野三四

登録日:2009/07/27(月) 15:40:55
更新日:2024/02/14 Wed 05:25:56
所要時間:約 7 分で読めます




ひぐらしのなく頃にの登場人物。
祭囃し編の主人公。


声:伊藤美紀、大浦冬華(幼少期)


通称:特になし
必殺技:緊急マニュアル
得物:H173、拳銃


入江診療所の看護婦。

しかしほとんど診療所では見かけることがなく、私服でウロウロしてる姿が見られるため看護婦という印象は薄め。

実際、看護婦として登場したのもかなり後半からである。
本人は医師免許を持っている為女医としても普通にやっていける…筈なのだが何故か看護婦。
田舎の病院に医師二名体制よりも、こちらの方が偽装に丁度良いと判断したのかもしれない。

性格は一見おっとりとしたあらあらうふふめいた優しいお姉さんに見えるが、
大石とはまた違う意味で煙に巻いたような話し方をしたり、含み笑いをしたりと人を小馬鹿にした感じが強く、かなり「いい」性格であることがうかがえる。


雛見沢の黒歴史を調べるのが趣味。
知的好奇心が旺盛で、欲求を満足させるためなら古手神社の祭具殿といった禁足地に不法侵入するなど手段を選ばない。
(本人曰わく、猫耳ブルマしっぽ付で空のミルク皿の前で四つん這いになって「ご主人様のミルクが飲みたいにゃ~」くらいはやってもいいらしい)
しかしある事情から梨花がそれを拒んでいるので、幾つかの世界では富竹を共謀させて不法侵入をしている。

また調べた雛見沢の黒歴史やそこからの彼女なりの解釈を子どもたちに語ることを楽しみとしている(ただし子供たちからも単なるデタラメの面白話として受け止められている)。
自説を書いたスクラップブック数冊を所持しており気に入った相手には見せるが、
内容はもっともらしいのから某メガネのマガジン編集者並みに胡散臭いのまで千差万別。
しかし、下らないなりに読み手の心を掴みかねない内容なようで、精神的に参っていたり焦っている人などを信じさせてしまう事も。

以下、作中で明らかになったオヤシロさまの正体という設定の珍説
  • ナチスの秘密兵器説
  • 鬼ヶ淵の珍獣「オッシー」の仕業説
  • 冥界と現世が激突した際に流入した霊魂説
  • 地底人説
  • UFO説
  • 寄生型宇宙人説
  • 寄生虫説


富竹ジロウと交際している。
彼とカメラ片手に雛見沢を散策している姿は割と有名。
どちらかというと上手く利用しているような印象を受ける反面、彼のことを気にかける素振りも見せる。


毎回綿流し祭の後に、隣県の山中でドラム缶の中から焼死体となった姿で発見されているが、
検死の結果、死亡日が綿流し祭の前日ということが判明している。
つまり、彼女は 綿流しの日には既に死亡していた 事になる。だが、綿流し祭には富竹と参加し、多くの世界では圭一たちとも談笑している為、「死人が歩き回ってる」などと更なる謎を呼ぶこととなる…。


【以下、重要なネタバレにつき閲覧注意】
















実は死体は偽装されたもので、本人は富竹を暗殺した後雛見沢を脱出していた。


正体は「東京」より派遣された入江機関の実質的な最高責任者。
防衛省が企画している都合上陸上自衛隊に所属しており階級は三佐で、直属の行動部隊「山狗」を持つ。

ほとんどの世界で古手梨花をかつての綿流しになぞらえて殺し、
女王感染者の死による雛見沢症候群感染者の暴徒化の仮説を理由に、オヤシロ様の生まれ変わりである梨花が冒涜的な殺され方をしたためオヤシロ様の怒りに触れたとでっち上げ雛見沢村の住民を「滅菌作戦」で全滅させていた。
雛見沢一帯に硫黄ガスを撒いてガス災害を装い雛見沢を封鎖し、警察や一般的な自衛隊に紛した山狗をはじめとした機密保持部隊達が村人たちを学校などの施設に集め、毒ガス缶で一網打尽にするのである。世間では沼から湧き出た毒ガスによる大災害…雛見沢大災害として扱われることとなる。

彼女の偽装死体の死亡推定時刻がズレているのは純粋に山狗の選定ミスで、それに対し「雛見沢を滅びに導くオヤシロさまの使いが祭の前日に歩き回っていた」というストーリーを面白半分に描いた彼女があえてそのままにさせておいたのが理由。
岐阜県警にいる協力員である大高警部などの暗躍もあり、怪しまれこそしても皆殺し編までは死体の推定時刻から尻尾を掴まれる事は無かった。
(死亡推定時刻をずらすようなトリックも言及されておらず、鷹野が同時期に生存を確認されていたことからも別人の遺体だと判断する方がむしろ自然なのだが、隣県で管轄が違うせいで大石も手が出せなかった)



本名は田無美代子。

平凡な家庭の出身で「お子様ランチの旗を20本集めると願い事がかなう」と信じている普通の夢見がちな女の子だったが、列車(アニメなどではバス)事故で両親を失い、親類も無かった為孤児院に入れられた。
しかし、そこは国からの助成金をむしり取るために孤児を集め、異常な規律や暴力で子供たちを統制する強制収容所のような場所であり、熾烈な日々に耐えかねある日ルームメイトの提案で集団脱走を行う。
その際、偶然見つけた電話ボックスで父の恩師で高野一二三に助けを求めるが、その直後に職員に見つかり連れ戻され、常軌を逸した折檻を受ける事となった。
しかし、彼女の孤児院を割り出した一二三が彼女を引き取った事で解放される事となった。
彼女が具体的にどんな事をされたのかは原作でもぼかされているが、漫画版では トイレの中に落とされる 事を示唆する描写があり、今でも入浴の際は過剰なまでに体を洗わないと気が済まないらしい。

やがて雛見沢症候群研究の第一人者である一二三の研究を微力ながら手伝うようになる、
だがある日彼が学会の権威達を招いて論文を発表した際、研究をオカルト扱いされて嘲笑され論文を踏みつけられた一二三の無念の涙と嗚咽をドア越しに知り、単なる小間使いとしてではなく同じ研究者として…本当の意味で祖父を手伝える存在になれるよう決意。
猛勉強の末東大を主席で卒業して主席卒業生のみが加入を認められる同窓会に入会。即座に研究者の道を進む。この際に片手間で医師免許もとっている。
秘密結社「東京」の重鎮である小泉が一二三の親友で、自分とも幼い頃から交流があったため、小泉の強力なコネクションを頼りに、「東京」の幹部や防衛省からの支援を得て研究を完全に引き継いだ。
身内が研究を引き継ぐマイナスイメージを持たせないため「鷹野三四」と名乗り、雛見沢症候群の研究を続ける。
この「三四」というのは一二三の後を継ぐ…「三」に続く「四」を数え、その先にある「五」を目指す…という意味合いで名乗っている。
この事実は富竹にのみ語っている。ただし、かつて名乗っていた「美代子」については彼にも語っていない(後にバレるが)。
本編で三四という名を本名と断言し、防衛省内などでもこの名前で通ってるあたり、法的にも完全に改名したものと思われる。


高野一二三から、研究者は研究成果が後世に残り続けることで永遠に生き続けるという死生観を歪んだ形で受け継いでおり、
研究成果こそが人生であり、研究成果のためならばどれだけ人を害しても良いと考えるようになっている。*1
ゆえに成就の為ならば手段は選ばず、どんな罪も厭わないと入江に断言するなど鋼の如く意思も持っており、解明の為ならば表面上とはいえ親しくしていた沙都子の非道な解剖や非人道的な実験*2、果ては殺人でさえ躊躇なくこなす程。これらの思想や使命感が非常に強い反動で罪悪感といったものが限りなく希薄で患者への慈悲といった心も表面以上のものはそれほど無い(本来なら関わらなくても良い筈の皆殺し編での陳情団への参加を自ら入江たちに提案したり、圭一達の活動に理解を示したり、条件が整えば改心したりと0ではない)。
なお、本性を現した際に特別な梨花はともかくとして沙都子に対しては特に辛辣な態度だったことは他の子どもと比べても特に生意気だったり、元々辛抱強く接していた反動だと思われる。
入江の研究優先だが人道にもとる行為は避けたい当初の姿勢も、雛見沢症候群撲滅を決意して以降も良い感情は抱いておらず、一時は「坊や」「無能の用無し」呼ばわりまでしていた。
ただし彼の研究意欲や腕は認めているため、重要な駒として軽視せずに重用している。

プレイヤーからは人体実験などへの狂気的な振る舞いから猟奇的な行為そのものに執着していると思われがちだが実際はそうではなく、被験者への非人道的な実験についても寄生虫の性質上こういう手段をとらざるを得ないという部分が大きい。例えば入江が沙都子に対する解剖計画を拒否して治療薬を開発した際は形はどうあれ雛見沢症候群研究に大きな躍進をもたらしたとして純粋に賞賛しており、その結果により解剖を拒否された事については特に気にしていなかった(アニメ版では露骨に不貞腐れていたが)。


当初は各界に大きな影響力を持つ小泉が雛見沢症候群の研究を強く推薦したため
時に強引な手法を取ったり、現場レベルの問題は度々起きつつも周囲の権威達を動かしつつ目的に向けて着実に進んでいっていた。
その間小泉から10億もの現金を支援金として受け取っており、この金の大半を用いて山狗を部隊ごと買収し私物化していた。本編時点でも1億近く残っているようだ。
が、小泉が急逝してからは「東京」の派閥争いが激しくなり*3、特に小泉に与していた派閥が目の敵にされ一気に追い詰められるようになる。
雛見沢症候群の研究に至っては小泉個人の一存で推進された派閥の総意とは言い難い計画であり、以前より否定的だった「東京」の人間も多かったところに小泉の死で派閥内からも表立って馬鹿にする人間が出る始末で、そもそも新たな理事会自体が「平和外交の面から国の発展を進める」と方針を変えており、それを覆しかねない兵器開発の側面も持っていた事から掌を返され、一気に縮小の一途をたどる。
とはいえ富竹や防衛省の要人達のように研究を支持する人間がいない訳でもなく、当初は即時中止の流れだったが三年かけての段階的中止に持ち込めてはいた。

しかし、この中止とは最終的に「雛見沢症候群を秘密裏に抹殺する」事であった。
3年という一見長い猶予も残務処理や引き上げ期間を加味するとそれほど長い期間研究に没頭できる訳でもなく、何より雛見沢症候群の研究を世に明かしたい三四は研究の無期延長を求めるべく単身「東京」の新理事会に嘆願するも、資料*4もろくにも読んでもらえなかったばかりか余計に悪印象を抱かれ、研究中止の意思をより強固にさせるという最悪な結果に終わった。
アニメ版では尺の都合で「小泉の通夜中にも拘わらず理事会に呼び出され一方的に中止を告げられる」という、まさに泣きっ面に蜂な流れに変わっている。
ここにきて自身の研究そのものは大して見向きすらされておらず、小泉の威光によって無理やり維持されていただけ…自分は結局昔から周囲の実力者に支えられていたに過ぎなかったと考え、酒浸りになり打ちひしがれていた三四の元に「東京」重鎮の野村(※恐らく偽名)が接触。
野村の甘言で自身の傷心の本質を巧みにすり替えられ、彼女の目的に沿うよう誘導された結果、「祖父の偉業を政府に突きつける」べく一二三の論文の内容を使い「東京」の面々、そして日本政府を踊らせ、自分や一二三が「神」となるという独善的で短絡的な考えを持つに至り、その手段として梨花の殺害による滅菌作戦の強行を選択する。
*5

それが最初の惨劇から数えて5年目、本作の始まりである。


「オヤシロ様の祟り」に関しては彼女が黒幕…と作中内外で指摘されているが、内実は半分正解で半分間違い。


三四が直接事件を起こしたのは3年目、本編に当たる5年目の惨劇~大災害のみでそれ以外は惨劇への誘導すらしていない。
その5年目に関しても、富竹・入江殺害と梨花の死(大災害)以外の惨劇は彼女の手によるものではない場合が大半で、滅菌作戦の強行に必要な梨花の死すら綿流し編や目明し編などでは関与していない。
 元より計画遂行のために必要不可欠な富竹の排除と梨花の死、そして自身の偽装死体で成立するため、他の惨劇を用意するデメリットはあってもメリットはあまりない*7。)
一方、棚ぼたとばかりに検体としての利用や証拠隠滅で事件を迷宮入りにするなどという形で関わっており、そういう意味では「半分正解」なのである。

5年目では村の暗部の話や自身の研究ノートを披露するなどして圭一達の疑心暗鬼を膨らませ、それがその編の事件に発展する場面もあるが、
こちらも目的のために…というには方向性が曖昧でメリットもほとんどないので、本当にただの趣味と思われる。
(澪尽し編ではこれらの行動も計画の一部として扱われている風だが、上記の通り確実性もメリットもこれといってなく、逆に故意にやっていたとしたらどうなるか予測が難しい上に山狗による場のコントロールも難しくなるだけである。まぁ澪尽しは原作者監修とはいえ別ライターのシナリオなので独自解釈という見方もできる。)
むしろメリットどころか災いに転ずる事もあり、「綿流し編」「目明し編」では村への疑心を膨らませた詩音が御三家である梨花を殺害し園崎家の地下に遺棄=48時間以上経過した死体として発見され女王の感染者の前提が崩されて終末作戦がパァというパターンで雛見沢が滅びなかった世界も存在する。
ルールXの暴走によってルールYが崩壊するという事例であり、身から出た錆とも言える。


なお、梨花についても計画に準備を要することやタイミングも合わせなくてはならず(あくまでも最適なタイミングが決まっているだけで予定が遅れても実行されるが)、
不慮の死が起きると三四としても非常に困ることに加えて、入江はともかく富竹に疑われると困るため、
普段から緩めの監視も兼ねて警護している*8ことは4年目以前どころか5年目でも祭りの開催が迫るまでは嘘偽りのない話である。


しかし結局は彼女も利用されている立場に過ぎず、最終的には野村に見捨てられ山狗にも裏切られており、滅菌作戦の成否に関わらず、終了後に毎回殺されている可能性が高い*9
これは野村の目的は「東京」の小泉派の解体にあるため、そのために利用できるものなら何でも良かっただけであるため。
ループ中に揺らがないのか?という点については前述の通り「東京」の派閥争いではあからさまな穴なためか、
雛見沢症候群の研究と小泉の死のセットによってこうなる流れはほぼ確定するものと思われる。

余談だが、小此木を見るに山狗達は職務として以上に案外三四に対しても理解があり、防衛省と同じく雛見沢症候群が存在するということはちゃんと信じていた。
ただし、滅菌作戦の根拠である女王排除後に患者が一斉発症するという仮説については疑問視していた。信じようにも、梨花が死ななければ実証しようもない訳だが。
しかもそれが真実であったため(『雛見沢大災害』後を知るプレイヤーとしては考えれば分かる話なのだが登場人物は立証できない)、ある意味で雛見沢に最も理解のある集団だったと言えなくもない。
なのだが三四は一二三の論文が全て正しいと信じているために、この仮説についてもほぼ断定的に信じている。*10
祭囃し編で偽装トラップを仕掛けられると、計画が根底から台無しになり、それ以上に自分の信じていたものがひっくり返された衝撃と祖父の論文の信ぴょう性が薄れることに対して凄まじく狼狽していた。






見た目には余裕がある大人だが、良くも悪くも子供っぽい性格で、精神的には未成熟。
物事が上手くいかなくなるとすぐ癇癪を起し、体に爪を立てる癖がある。

ただ、一二三や小泉の死を嘆く気持ちや、目的に沿うとはいえ大量虐殺への誘いは精神耗弱状態でも逡巡する、使命感が優先されるだけで富竹に対しては好意も相まって対応が甘いなど、倫理観の類も一応皆無というわけではない。
また目的だけに執着するのではなく趣味は趣味で楽しまないとと考えるなど、目的の比率が極端に高いが一応それだけで動いているわけではない。
怪物と言っても過言ではないがあくまでも生い立ちがそうさせたのであって、この様に雛見沢症候群などが絡まない素の部分は普通の人間だと言っても良いだろう。

カケラ結びを一回も未開放のカケラを選択せずにクリアすると見られる祭囃し編裏エンドでは、
子ども時代の彼女の前に謎の女性(アニメでは大人の梨花の姿をしている)が現れ、
彼女の言葉を聞いて違う行動をとったことにより両親の死が回避されて幸せな生活を送る「もしも鷹野が幸せになれたら」のifが語られた。
アニメでは特に何の説明もなくこのシーンが出たため、アニメしか見ていないファンには意味不明なことになっていた。



ちなみに黒幕だと明らかになった皆殺し編以降は東京の衣装を着ているのだが、メーテルに似ているという指摘をされている。
というかその後公式でもメーテルのパロをしている。


富竹のことは利用しているのもあったが、不器用ながら実直で自分のことを理解もしてくれている彼に惹かれてもいた。
そのため、殺す前にも野村に富竹の買収を提案したり、「自分のものになって欲しい」と呼びかけていた(どちらも拒否されたため殺害するが)。
皆殺し編では余裕があったためかあっさり殺害していたが、
祭囃し編では梨花たちの反撃、何より彼への想いが強まっていた事から「髪の毛の一本まであなたに捧げるから」と縋るように呼びかけている。そして最後には…


外伝「昼壊し編」等では本来の嫉妬深い性格が露になっており、レナにデレデレしている富竹にマジギレしていた。
その上レナに懐柔された結果、男を「オス猿」呼ばわりしレナの「お姉さま」になろうと考えてしまい、騒動が終わったあともこれは元に戻らなかった。
漫画版では場面によって表情が面白すぎるほど変わっているので必見。




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最終更新:2024年02月14日 05:25

*1 一二三自身は研究が認められない失意のうちに死に、また研究に没頭するあまり本来の家族と疎遠になったものの、美代子を必死に助けようとしたことやその他の回想からも研究のためなら何をしても良いという気持ちはなかったはずである。

*2 末期発症者の頭蓋を切開し脳を露出させ、生命を維持したまま脳に直接刺激を与え反応をチェックするなど

*3 そもそも「東京」は戦前日本…大日本帝国の権威を取り戻そうという極右な政治家などの集まりだったが、その最後の1人である小泉が急逝してからは若手たちの手により「東京」自体が平和外交路線に切り替わり、それに反する兵器開発などが次々と廃止された。

*4 この機会の為だけに、知識のない新理事会の役員にも十分理解できるよう膨大な資料を平明な形で作成しなおしたもので、覗き見した入江が驚嘆するほどに完成度の高いものであった。

*5 追い詰められるまでは一二三の研究成果を公に認めさせる流れに乗せることができていたため、ここまでの陰謀は考えておらず、むしろ嫌悪感や態度はどうあれ研究存続のために本当に梨花を守ろうと考えていた。

*6 残虐行為であることに疑いの余地はないが、これにより雛見沢症候群が立証されて後の沙都子などを救う基礎になっている

*7 証拠隠滅の大半は山狗の本業で富竹(監査)も承知の上であり、実は4年目までは富竹に対してやましいことすらも山狗の買収ぐらいしかない。しかし、本気で怪しいと踏んで探られると困るので(実際疑われ始めたら裏金が割とあっさりバレている)『他の惨劇を自ら用意する』は必要ない行動なので余計なことをして足が付きやすくなるだけである。実際祭囃し編において圭一達も終末作戦の根拠を崩して山狗を動かすことで富竹を間接的に手伝うという行動を取っている。

*8 異常と判断したり梨花が望めば監視を強めるものの、村民の目や頻繁な定期検診もあるためかなり緩めであることは作中の節々の描写からうかがえる。

*9 祭囃し編で野村が「終末作戦後に雛見沢症候群の研究を陸自の部隊が引き継ぐ事になり、鷹野はその所長として引き続き研究に没頭できる」と電話で吹き込むシーンがあったが恐らく嘘。三四自身、多少冷静になった時には流石にこれらは嘘くさいと思っていた模様。

*10 実際雛見沢に来て研究を進めるまでは資料不足で論文の大部分が仮説に過ぎなかったが、それでも正しいと信じてここまでの事態を進めてきたのだから、彼女視点で考えるとこの仮説だけ疑ってみるなんてことは非常に困難であるしいっそ不自然ですらある。