超時空要塞マクロス

登録日:2012/04/28(土) 04:58:33
更新日:2024/03/09 Sat 14:31:11
所要時間:約 6 分で読めます





『超時空要塞マクロス』とは1982年に放映されたTVアニメ作品で現在も続くマクロスシリーズの記念すべき第一作であり、また超時空シリーズの第一作目でもある。

概要

本作の制作には当時TVアニメを見て育ったいわゆるアニメファン世代の若いスタッフが多く参加しており、彼らが「自分達が観たいものを作る」というスローガンの元に生まれた実験的な意欲作であった。

その内容もまた実験的で、異星人との戦争というSF的な内容でありながら戦争の過酷さや政治劇は避けられ、主人公とヒロイン二人による三角関係の恋愛劇が軸であった。

さらに当時ブームだったアイドル文化も織り込こまれ、アイドルの歌が戦争を終結させるという独自性も話題となった。

斬新な内容が若者達の人気を集めた。まあ、お堅いアニメファンからは戦争の過酷さが描かれないために批判されたりもしたが。

あまりの人気から当初は全27話で終了する予定だったが、延長され全39話で終了した。
だが、この延長された戦後編に関してはファンの評価は低い。理由としてはトップアイドルから落ちぶれたミンメイの姿や、美沙と付き合うもミンメイに未練タラタラの輝、またそれまでの展開に比べてダラダラとした進行でドラマ性が薄かった等が原因である。
(もっともこの戦後編で明かされたプロトカルチャー関連の設定や宇宙移民計画という設定は、後にマクロスシリーズをリブートさせる際に根幹設定として用いられることとなったので、現在の目から見ればシリーズ内でもわりと重要な一編でもあったりする。)

しかし放送終了後の翌年には劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』が公開されさらなる人気を得た。


あらすじ

西暦1999年、謎の飛行物体が突如宇宙より飛来し、太平洋上の南アタリア島に墜落した。

調査により、この物体が全長1200mに及ぶ巨大な宇宙戦艦であること、異星人が実在しゼントラーディ軍と監察軍という勢力に分かれて戦争を続けていることが判明した。
地球防衛の必要性を感じた人類は、統合戦争を経て地球統合政府を樹立。墜落艦を改修し、戦艦「マクロス」と名付けた。

そして2009年、マクロスの進宙式当日にゼントラーディ軍の一部隊が月軌道上に出現。さらに突然マクロスが人類の制御を離れ、ゼントラーディ軍に主砲を発射した。実はマクロスは監察軍が仕掛けたゼントラーディ軍へのブービートラップだったのだ。

マクロスはゼントラーディ軍の包囲網から脱するために、ワープ技術であるフォールド航行によって月の裏側への退避を図る。しかしフォールドシステムの暴走により南アタリア島を巻き込んだ上、辿り着いたのは冥王星の軌道付近だった。さらにフォールドシステムは消失。かくしてマクロスは地球へ帰還するための長い旅に出るのだった。


登場人物

一条輝
CV:長谷有洋
主人公。飛行機乗りでフォッカーの招待で進宙式に遊びに来ていたが、戦いに巻き込まれ、その後ミンメイを守るために軍に入隊。バルキリー操縦の腕も優秀で部下思いだが、恋愛に関しては優柔不断。

リン・ミンメイ
CV:飯島真理
ヒロインその1。進宙式の日に伯父の家に遊びに来ていたが戦いに巻き込まれひょんなことから輝と知り合う。やがてマクロス市内で人気のアイドルとなっていく。彼女の歌は現実にも発売され今のキャラソンの走りとなった。視聴者の人気も高く間違いなくアニメ史に残るヒロインだが我が儘な性格からアンチも多かった。

◇早瀬未沙
CV:土井美加
ヒロインその2。マクロスの航空管制主任。美沙ではなく未沙。
なにかとキツい性格で初対面の輝からおばさん呼ばわりされ仲が悪かったが輝と共に捕虜になったのを機に急接近。同時に女として魅力的になっていき最終的には輝と結ばれる。

ロイ・フォッカー
CV:神谷明
スカル大隊の隊長を務めるエースパイロット。豪放磊落な性格だが弟分の輝を気にかけるなど繊細な面もある。しかし中盤まさかのパインサラダがフラグになりあっけなく戦死。視聴者もショックを受けた。彼の死後、愛機のフォッカースペシャルは輝に受け継がれ後半の主役機となった。

マクシミリアン・ジーナス
CV:速水奨
愛称はマックス。公式設定でシリーズ最強パイロット
8話より柿崎と共に輝の部下として登場。初陣からすでにチートだった。

柿崎速雄
CV:鈴木勝美
柿崎ィィィィィ!!!!

◇クローディア・ラサール
CV:小原乃梨子
マクロスの航法・火器管制主任オペレーター。気丈な女性でフォッカーとは恋人同士であった。フォッカーが自身の弱さを打ち明けた唯一の女性。
声を務めた小原氏はナレーションも兼任している。

◇ブルーノ・J・グローバル
CV:羽佐間道夫
マクロスの艦長。ブリッジは禁煙です!

◇リン・カイフン
CV:鈴置洋孝
ミンメイの従兄弟で反戦家。ミンメイの面倒を見るためにマクロスに。カイフン氏ね。
映画ではミンメイの実兄に設定が変更され性格もまともだが、ここぞとばかりに妹とのキスに名乗り出るあたり変態かも知れない。


◆ゼントラーディ軍
戦うために生まれた巨人達。『愛・おぼ』と違い男女混合で監察軍という本編では一切姿を見せない敵と太古の昔から戦っていた。戦うことのみを目的に生きてきたが地球の文化と接触し変わっていった。

◇ボドルザー
CV:市川治
ゼントラーディ軍ボドル基艦艦隊司令。地球人の文化を目の当たりにし、地球人がプロトカルチャーではないかと疑念を抱く。そしてゼントラーディがプロトカルチャーに汚染されるのを恐れ地球に総攻撃を仕掛ける。

◇ブリタイ・クリダニク
CV:蟹江栄司
ボドル基艦隊所属の分岐艦隊司令。ゼントラーディの中では珍しく寛容なお方。星一徹に似ている。鉄パイプでバルキリーと戦ったり生身のまま宇宙空間で活動可能(短時間ではあるが)。

◇エキセドル・フォルモ
CV:大林隆介
ブリタイ艦隊の記録参謀。映画や7とはかなり姿が違う。ワッタシーノカレーハパイロットー

◇カムジン・クラヴシェラ
CV:目黒裕一
ゼントラーディの荒くれ者。通称「味方殺しのカムジン」

◇ラプラミズ
CV:鳳芳野
女性のみで構成されたボドル基幹艦隊直衛艦隊司令官。戦後はカムジンとバカップルに。

◇ミリア・ファリーナ
CV:竹田えり
ラプラミズ配下の一級空士長。マックスとの一騎打ちに敗れ、その屈辱からマクロスにスパイとして潜入。そこでマックスとナイフで一騎打ちを挑むが、またも敗北。かと思えば
いきなりマックスと結婚した。
後のシリーズではマックスとの娘や孫が出たり、ゼントラーディのキャラが出てくるのは恒例となる。

登場メカ

VF-1 バルキリー
詳しくは当該項目参照。
TV版で最も有名な機体はJ型の輝機であるが登場は6話からと遅く、あまり活躍できないまま退場してしまうなど本編では不遇だった。
ちなみによくスーパーパックとセットで商品化されるJ型であるが実は本編では一度も装備していない。

SDF-1 マクロス
詳しくは当該項目参照。
映画版との違いは腕部にはアームド01、02ではなく強襲揚陸艦ダイダロスと空母プロメテウスが設置されている。
また「ピンポイントバリア」なる物も装備されており、これを右腕のダイダロス艦首に集中しパンチ、その後ダイダロス内に配備したデストロイドによる全弾発射で敵内部を破壊する「ダイダロスアタック」も行われた。

◇デストロイドトマホーク
◇デストロイドディフェンダー
◇デストロイドファランクス
◇デストロイドスパルタン
◇デストロイドモンスター
モブさん達が乗る脇役メカ。どれも砲撃戦に特化しているため機動性に乏しく殆ど砲台としてしか機能していなかった。
一度だけ輝がスパルタンに乗ったことがある。 



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最終更新:2024年03月09日 14:31