アンチショッカー同盟(仮面ライダー1971-1973)

登録日:2012/02/25 Sat 21:05:57
更新日:2023/03/19 Sun 17:37:43
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アンチショッカー同盟(仮面ライダー1971-1973)は小説 『仮面ライダー1971-1973』に登場する架空の組織。TVシリーズにも同名の組織が登場するが、その性質、目的は全く異なる。

概要

名前の通りショッカーと敵対する組織であり、ハヤト曰く、「各国政府、軍部、企業の寄り合い所帯でできた非合法組織」
秘密結社としての規模はショッカーと同等かそれ以上。本気でショッカーを潰そうと思えばそれが出来るだけの力を持っている。
しかし彼らはそれを実行しようとはしない。何故ならばアンチショッカー同盟の目的はショッカーの保有する技術、資産、人脈等の力を手に入れ、最終的には完全にショッカーに成り代わるというロクでもないものだからである。
その為に一般社会の裏で人知れず小規模な小競り合いを繰り返し、ショッカーの技術や資産、人材をかすめ取るようにして少しずつ吸収している。
反ショッカーという意味で当面は利害の一致している本郷猛とは一応の協力関係にあるが互いに利用しあっているに過ぎない。しかし中には人間を護る為にショッカーと戦う者も存在している。多分。

各国の軍隊や警察が掌中にあるため、彼らを動かすことも可能で、現場封鎖や戦闘に利用している。
第1章では区間の封鎖や散在するショッカーのゲート位置の解析の際に横田の名が度々登場している。
また、ショッカー箱根基地<ラビュリントス>攻撃の際は神原隊とは別にアメリカへ帰還するはずの特殊部隊を中心とした本隊が丹沢山中に展開し、ショッカーの重要機材、情報搬出を狙っていた。(神原隊の構成は厚木の米軍を借用している) 

ちなみにTVシリーズに登場したアンチショッカー同盟はショッカーの被害者を中心に構成されており、ショッカーへの憎しみこそあるものの小説版と比べると割とまともな組織である。
尚、第2章ラストでショッカーに宣戦布告した緑川ルリ子率いる緑川グループとも協力関係を結んでいる。


コマンド部隊

同盟の実働部隊……といえば聞こえはいいかも知れないが、実際は同盟に雇われた、ただの兵隊である。
ショッカーとの戦闘、ショッカーの標的となった人物の護衛などを担当する。
作戦実行を担当する部隊は数十チームがいるが、人的消耗が激しく、改造人間との戦闘での犠牲は然ることながら、保護した相手がショッカーの工作員でコマンド部隊が全滅することも。

装備は特殊繊維の耐熱、防弾のツナギや暗視装置、M14、火炎放射器など。火炎放射器は焼却など事後処理にも使用する。
1973年の時点で技術者の協力やショッカーの装備品の再利用によって生存率はかなり向上している。
例としては強化プラスチックのヘルメットやボディーアーマー等。
M16も配備されているが、滝隊では信頼度、改造人間に対するストッピングパワーからM14が重宝されている。

蜂女戦では視界が制限される暗視鏡や暗視スコープ、ライフルの射程の関係などからほぼ一歩的に殺害されかなりの被害が出た。
箱根基地戦では神原隊が投入され、蠍男、蜥蜴男、サラセニア人間、ヤモリ人間など改造人間の大部隊との血を血で洗い流す凄惨な戦いが繰り広げられた。


メンバー

●田中二郎
アンチショッカー同盟の幹部。
ショッカー日本支部の幹部である〈大使〉田中一郎の双子の弟で顔は瓜二つ。
しかし両者の間に馴れ合いは無く、純然たる敵同士と語る。
必要な事以外は語らない性格で、その辺りはおしゃべりな兄とは対照的。本郷からも割合信用されているが、やはり胡散臭い人物である。

●神原龍作
第1章に登場したアンチショッカー同盟のコマンド部隊〈神原隊〉隊長。
大柄ないかつい男で、ハヤトからはオッサンと呼ばれていた。
改造人間との戦闘経験も豊富らしく、楠木美代子いわく「本物の戦士」
ショッカーから脱出した本郷とハヤトを保護した。
寡黙ながら実直な人物で、アンチショッカー同盟にとっては本郷もハヤトもさほど重要では無く、後に控えているショッカー箱根基地攻撃の為の囮に過ぎなかったが、神原は護衛に手を抜く事は無く部隊に死守を命じている。
ハヤトの死後、簡易ながら彼の火葬を本郷とともに行い、その後予定通りショッカー箱根基地攻撃を実行、激戦の中で彼も致命傷を負い、その場に現れた楠木美代子を本郷と誤認、彼女に本郷へのメッセージを遺した。そのメッセージは美代子の口から本郷へ伝えられた。

●西原
第2章から登場した、神原の後任のコマンド部隊隊長。
しかし神原とは違い自ら前線で銃をとって戦うタイプではなく、どちらかというと文官タイプ。
その所為か〈弐番〉こと滝和也をはじめ神原隊時代からの隊員の人望は薄いようで、本郷とも相性は良くなかったようである。実際本郷には一度殴られている。
第3章では事務方に異動しており、コマンド部隊隊長よりはそっちの方が向いていると思われるが、やっぱり現場からの人望は薄いようである。

●滝和也
第1章から第3章まで全てに登場。
但し名前が出るのは第2章後半で、それまでは〈弐番〉というコードネームで呼ばれている。
神原隊及び西原隊の副隊長的立場で、第1章終盤の箱根基地での戦闘で発見された予備の強化服サイクロンを神原の指示で回収した。第2章では隊長の西原があまり現場に出ない為彼が本郷のサポートの任務に当たっている。
モスキートに精神的に追い詰められた本郷が「今の自分に持つ資格は無い」としてハヤトの形見のマフラーを捨てた後、1人で雪の中マフラーを探し出し、再起した本郷に手渡した時に名前を明かした。
第3章では異動した西原の後を引き継ぐ形で隊長に昇格。引き続き本郷のサポートを行っている。
変形機能が不調になったサイクロンの替わりに本郷にカワサキ製バイクを用意している。良い物を選んで来て得意げだったが、本郷の反応は薄かったためがっかりする事になる。
ショッカーに命を狙われる「芽」と呼ばれる少女達を護る中、彼女達を利用しようと企んだ同盟を部隊ごと離反し、本郷、立花籐兵衛とともに逃亡する。

立花籐兵衛の事を「おやっさん」と呼ぶのは本作では彼であり、第3章では名コンビ振りを見せる。
エピローグにあたる 2009年には、彼と思しき壮年の男が仮面ライダーをサポートしている。




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最終更新:2023年03月19日 17:37