ダイアモンドドレイク

登録日:2010/03/29(月) 14:03:15
更新日:2019/01/05 Sat 07:24:11
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ダイアモンドドレイクとは、『Wizardry DIMGUIL(ウィザードリィ ディンギル)』に出てくる隠しボスのことである。
ディンギル以前のウィザードリィ外伝シリーズにて登場する隠しボス「ダイアモンドナイト」の系列と言うべきオリジナルモンスターで、「Wizardry界最強のボスモンスター」の名を欲しいままにしている。
一応公式に用意された救済処置もあるのだが、それを使わずにまっとうに倒す場合はRPG界でも上位のボスに成り上がる。

本項目ではその詳細や理由を書いていこう。

出現条件

  • 本編クリア後に行けるようになる隠しダンジョン「ドラゴンの洞窟」の最下層にて起こるイベントにて戦うことができる。
  • ダイアモンドドレイクとその護衛「ダイアモンドナイト×3」で構成されたパーティーで襲い掛かってくる。
  • 彼らを倒すと、名誉的称号ともいえるアイテム「魔法の魔除け」が手に入る。

特徴

<ダイアモンドドレイクの特徴>
  • 物理攻撃力が恐ろしく高い。さらに攻撃の射程が長く(後列に居ながらこちらの後衛にも物理攻撃を繰り出せる。遮断手段はない)、AC-129(回避キャップ)でも完全回避が見込めないくらい命中率も高い。
    しかもその攻撃には発狂(行動指定不可&ランダムターゲット攻撃)・石化(治療するまで行動不能、自然治癒しない)・ノックアウト(HPが瀕死になるまで低下&数ターン行動不能)・Lv16エナジードレイン(受けたキャラクターのレベルと獲得経験値を16Lv分下げる)・クリティカル(即死効果)が付与されており、高確率でこれらの状態異常を受けてしまう。
  • クリティカルが付与されたブレス(息)攻撃をパーティー全体に行ってくる。
  • HPはランダム幅もあるが約3万~3万2千ほどで、毎ターン120HPの自然回復あり。
  • 全呪文系統及びブレス攻撃に対するレジスト率95%(必中の呪文以外は95%の確率で無効化される)。
  • 全ての状態異常と特殊攻撃(クリティカル&ノックアウト)、攻撃呪文「ラバディ(対象のHPを瀕死になるまで吸い尽くす)」に対する完全耐性を所持する。

<ダイアモンドナイトの特徴>
  • 物理攻撃力が恐ろしく高い。さらに回避キャップでも完全回避が見込めないくらい命中率も高い。
    しかもその攻撃には麻痺(治療するまで行動不能、自然治癒しない)・石化・ノックアウト・Lv8エナジードレイン・クリティカルが付与されており、高確率でこれらの状態異常を受けてしまう。
  • HPはランダム幅もあるが約2万8000~3万ほどで、毎ターン100HPの自然回復あり。
  • 全呪文系統及びブレス攻撃に対するレジスト率85%。
  • 状態異常「睡眠(起きるまで行動不可&物理ダメージ2倍)」以外の状態異常と特殊攻撃、ラバディに対する完全耐性を所持する。

護衛のダイアモンドナイトだけ見ても過去作の隠しボスと比較して「設定した奴は頭がおかしい」レベルの強さなのに、さらにそれが3体&輪をかけて強いドレイクまでもが出現するという、挑戦する側にとっては「悪夢」としか言いようがない光景が広がっている。

攻略法(正式仕様に則った正攻法)

とは言えきちんと攻略法も存在しており、基本的には「呪文『マハマン』のうちいくつかの効果は使用解禁して戦う」のが前提のバランス調整が行われている。
+マハマンについて
魔法使いの呪文系統において最高ランクに属する呪文。Lv13以上のキャラクターでないと使用不可能。
効果は「詠唱時に下記に挙げる7つの効果の内ランダムで3つが選択肢に挙がり、その中から好きな効果を選んで発動できる。ただし、代償として詠唱者は1Lv分のエナジードレインを受ける」という物。
本編のイベントボス戦闘に関しては「効果が反転した悪い結果しか得られない」という対策が課せられているのだが、ダイアモンドドレイク戦においては通常通りの効果を発揮する。

  • 魔力を回復する:パーティー全員のMPが全快(全系統全Lvオール9化)する。戦闘中に行える唯一のMP回復手段。
  • 吸い取られたレベルの回復:パーティー全員の「その戦闘中に受けた」エナジードレインの効果を無かったことにする。この効果を発現させたマハマンで下がった分に対しては無効。
  • 健康と復活:パーティー全員のHP全快&全状態異常完全回復。戦闘中に行える唯一の蘇生手段。
  • 呪文の効果を上げる:「敵全員のレジスト率をゼロにする」というのが本来の効果だが実は…。詳細は後述。
  • 魔法からの保護:パーティー全員のレジスト率を最大まで高める。
  • 防御力を上げる:パーティー全員のAC(回避値。数値が低いほど良い)を-10する。戦闘終了後も街に帰還するまでは効果が持続する。
  • モンスターをテレポートする:敵が全滅する。詳細は後述。


  • 撃破に必要なレベルは2000以上、物理攻撃をフルヒットさせられる命中値と、数千程度のHPの確保、全系統の呪文習得が必要。
  • 前衛は3名全員を「人間またはムークの侍」で固めるのがベスト。理由は最強クラスの武器「村正」と攻防一体の防具「剣聖の鎧」両方を装備できるため。
    剣聖の鎧には「君主系倍打(ナイト・ドレイク両方に対する与物理ダメージ2倍)」と「被クリティカル成功率-40%」という効果が備わっており、これに村正を組み合わせることで高火力(DPT数百ダメージ。睡眠の倍打も合わせると1000ダメージを超える)と死ににくさを両立できる。
    鬼神の兜(被クリティカル成功率-15%)、奇跡のアンク(被クリティカル成功率-10%)も合わせれば一撃死の可能性はかなり低くなる。
  • 後衛は回復・補助呪文要員と割り切って全員司教にするか、1人くらいは三光剣または手裏剣二刀流の忍者で物理火力を補強する。

<戦闘の流れ>
1.パーティーのうち誰か一人は何かしらの召喚呪文を唱える。攻撃力としては期待できないが、敵の攻撃に対するデコイとしては十分機能する。以降も召喚モンスターが場に存在する状況を維持すること。

2.手の空いたメンバー全員でバマツ(パーティー全員のACを低下させる呪文)、コルツ(パーティー全員のレジスト率を上昇させる呪文)を限界まで重ね掛けする。

3.手順2が終わったら、手の空いたメンバー全員でノーフィス(敵のレジスト率を5%低下させる呪文。必中かつ重ね掛け可能)を限界まで重ね掛けする。

4.手順3が終わったら下準備完了。それぞれの役割分担に応じた仕事をする。
前衛は集中攻撃で1体ずつ敵を潰す。ただし全滅しては元も子もないので基本的には回復・防御優先で立ち回ること。
後衛はダイアモンドナイトにカティノ(敵1グループを眠らせる呪文)をかけて行動を封じたり、召喚魔法を唱えたり回復したりする。
回復は基本的にマハマンの「健康と復活」で行い、MPが切れそうになったら「魔力を回復する」も使用する。レベルを吸われすぎていたら、戦闘終了直前に「吸い取られたレベルの回復」もかけておくといい。


と、言うだけなら簡単なのだが、問題点がいくつかある。
まずは「ダイアモンドドレイクとまともに戦える戦力」の育成にかかる時間が桁違いであること。
そもそもゲーム本編は「平均Lv30、数十時間もあれば余裕でクリア可能」というバランスなのだが、そこからドレイク戦に必要なレベル上げやアイテムを集めるのに1000時間越えの時間と手間、そして単純作業に耐えられるだけの精神力が要求される。凡人はもちろん並の廃人ですらお断り、後述する多少のインチキ(?)も焼け石に水と言えるくらいの苦難の道である。

次に、ここまで人事を尽くしてもなお運の要素が強すぎること。
開幕イキナリ即死攻撃を食らってパーティー半壊、次ターンでマハマンを選択するも詠唱前に殺されたり、マハマンの効果の中に「健康と復活」がなくて詰む…なんてことは日常茶飯事。しかもそんな綱渡りの状況が戦闘終了までずっと続く。大抵の場合、敵の攻撃に耐えられるようになるまでに全滅する。

ちなみに「マハマンの使用をも『邪道』と断じる」人も結構多い(というか大半のウィズフリークがそう)。
マハマンが使えないと戦闘中の蘇生とMP回復ができなくなるため、討伐難易度は暴力的に跳ね上がる。

攻略法(救済処置)

・マハマンの「モンスターをテレポートする」を発動させる
この効果は簡単に言うと「成功率100%、一部のボス敵にも効くバシルーラ」。ダイヤモンドドレイクにも効く。
経験値は得られないが、魔法の魔除け入手や図鑑コンプは可能。

バグ・不具合を利用した戦術

実はディンギルには多数のバグ・不具合が確認されており、ゲームバランスに影響を与えるものも少なくない。
これらを活用すればより楽に倒せるが、人によっては「邪道」と断じる人もいるので、ダイアモンドドレイク戦について語る際にはバグ技の使用の有無を明記した方がいいだろう。

・マハマンの「呪文の効果を上げる」を発動させる
実はこれの効果が「敵の内部レベルを激減させる」という効果に置き換わっており、これを使用すると計算式の関係上、敵の物理攻撃の命中率及び特殊効果の発動率も激減する。
こうなるとドレイク達も頑丈なだけのただの置物と化してしまう。

・敵の麻痺・発狂の完全耐性が機能していない
そのため、上記の状態異常はドレイク達にも通る。こちらと違って敵の場合はターン経過で自然治癒するので完封とはいかないが、それでも防御面でのハードルはかなり下がる。
これを利用するならば、ロークス(敵1グループを麻痺させる呪文)、ラシオス(敵全員に中ダメージを与え、さらに確率で発狂を付与する攻撃呪文)を使用するとよい。

・「武器の最大ヒット数補正が異常上昇する」バグ技を使用する
プレイヤー間では「+あ武器技」と呼ばれているバグ技。初回盤のみ使用可能で、バグ修正が行われた再販盤では使用不可。
ディンギルでは「武器ドロップ時にランダムで強化効果が付与されており、これにより物理攻撃の最大ヒット数が上昇する」という仕様が存在している。
通常は武器の補正上限が「+5回ヒット」、レベルアップによるヒット数上昇の上限が「10回ヒット」なので、合わせて15回ヒットが物理攻撃の最大ヒット数となる。

ところが、ある手順を行うことで「武器のヒット数補正が最大で+256まで高くなっている武器」を作成することができてしまう。
といってもあまりに高すぎるとループして逆に弱くなってしまうので、上昇限界である「+117(ゲーム中では「+あ」表示)」で留めておくのが定石となる。
10回ヒット500ダメージの物理攻撃が127ヒットになったら…後はわかるな?

・武器「死神の大鎌」を重ね装備する
死神の大鎌は呪いの品かつ武器としては微妙性能ではあるが、「被クリティカル成功率-20%」の特殊効果が備わっている。
また、ディンギルには「司教が鑑定失敗で呪いの品を装備してしまった場合は、同カテゴリの武具でも複数装備可能」「転職しても呪いの品は外れない」という仕様が存在する。

この2つを合わせると「低レベルの司教にわざと死神の大鎌の鑑定を失敗させて5個重ね装備させることで、クリティカルに対する完全耐性を獲得することが可能。しかも転職してもその状態が維持される」という芸当が可能。ドレイク戦においてクリティカル完全耐性の存在意義は非常に大きい。

総評に変えて


無理ゲーと称される隠しボスはゲーム史には何体も存在する。
彼等は強い。間違いなく強い。しかしインフレ(敵の強さ限定)の頂点に達した本作においては、おまけダンジョンでは上記ボス以上の強さの雑魚敵が複数現れる。

そしてこれらが本気で可愛く思える強さをダイアモンドドレイクは持っている。
こいつと比べてしまえば、「昨今のゲームはヌルゲーで一杯」と言われるのも無理はない。

…この項目を見て少しでも興味が沸いた廃人ゲーマーがいたら、是非挑戦してみるといい。
「理論上勝てるが、自称を含む数多の廃人が『正気の沙汰ではない』と匙を投げた」裏ボスである。見事打ち勝つことができるのか、それとも「自分はまだまだ軟弱だった」と思い知る事になるのか。それを決めるのはプレイヤー自身である。
無理ゲーと言われる「マハマン無しの」撃破報告も2000年代初頭には挙がっているし、動画サイトにその撃破動画が上がったこともある。
世の中すごい人もいたもんである。


追記&修正はマハマン無しでダイアモンドドレイク軍団を撃破した方からお願いします。

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