メタルマックス3

登録日:2013/7/31(水) 00:10:00
更新日:2023/10/11 Wed 16:47:00
所要時間:約 2 分で読めます




METAL MAX3とは、2010年にエンターブレインから発売された『戦車と犬と人間のRPG』のDSソフトである。
METAL MAX2の発売から17年の歳月を経てのMETAL MAXシリーズ新作に、シリーズファンたちは涙した。
ん? メタルマックス2壊?何のことかな?

本作はMM1の「伝説の大破壊」により荒廃した、かつてのアメリカ合衆国中西部にあたる地域の近未来を舞台とした物語。
主人公が死から蘇ったところから話が始まる。

伝説の"大破壊"によって、人類の文明が滅んだ近未来。
「さぁ、よみがえるのだ! この電撃でぇぇっ!」
叫び声と共に主人公は目を覚ます。
其処は「電撃蘇生学の権威」Dr.ミンチの研究室だった。
この世に蘇った主人公は記憶を失っていた。
自分は何者なのか? どうして死んでしまったのか?
失われた記憶を取り戻すため主人公は荒野に旅立つ!
(公式サイトより引用)

システム面はメタルマックスシリーズを踏襲しつつメタルサーガにおいて良好だったシステムを受け継がせた感じであり、ファンのみでなくシリーズに初めて触れる人にも良好。
メタルサーガシリーズは一部システムに難があったりバグが多かったりとお世辞にも良作とは言い難いが、その血筋は本作に受け継がれている。


メタルマックスシリーズにおける新システム

青文字はメタルサーガシステムより流用したもの)

  • 『男らしさ』の追加
MS2こと『METAL SAGA 鋼の季節』に登場したパラメーター。
男性キャラはレベルアップにより上昇し、女性キャラはレベルアップで下がる。上限は999で、下限は-999。
全職業共通の必殺技『男気パンチ』『パンチラキック』の威力に影響する。
男らしさマックスの男気パンチや男らしさマイナス999のパンチラキックは、相手次第で戦車砲すら超える威力も出せる。
全体的に女性専用防具が充実しており、高性能になっている傾向が強い(ステータスは男女による違いはない)


  • 白兵武器が三つまで装備できる
MS2より採用され本作では各属性に対し弱点や耐性を持つ敵が多いので、武器を切り替える手間なくスピーディに戦える。
なお、敵の弱点は主人公(または酒場で作成できるハンター)が、攻撃を仕掛ける敵を選択する際に知ることが出来る。
白兵戦が主体となるソルジャーにおいてはその恩恵は顕著で、スキル『ぶっぱなす』で装備武器全てを一斉発射できる。

  • クルマの塗装が可能
自販機のアタリなどで手に入るスプレー缶や、塗装店に頼むことで戦車の塗装が可能。
選んだ塗装次第で細かなデザインなども変更されたりする。
何故か『キミキス』とコラボしており、戦車に痛塗装を施すことも可能になっている。
ちなみにゴールドカラー塗装は続編ではできないので本作やるならお試しあれ。

  • クルマのシャシー改造
シャシー改造を行うことで、武装バリエーションが増える
例えば、改造前は『機銃』『主砲』『SE』の三つしか装備出来ない戦車があったとしよう。
改造店で改造を施すことで、穴構成A『機銃』『機銃』『機銃』『主砲』 穴構成B『機銃』『主砲』『SE』『SE』など
改造によって武装の数やバリエーションを増やすことが出来る。
穴構成パターンと改造パターンはクルマごとに異なるものの、『主砲』×5や、『機銃』×5など、クルマによっては無茶な改造も可能である。
また、シャシーごとに『主砲の会心の一撃の確率が上がる』『回避率が上がる』『装備している全ての機銃で攻撃する』などの特性(シャシー特性)が設定がある。
更にシャシーの改造パターン次第ではシャシー特性が変わることもある。
……しかし、シャシーの改造は非可逆式であり、周回プレイをしてもシャシーの穴構成はそのままという欠点がある。
そのため、攻略本や攻略サイトを見ずにシャシーの改造を行うのは危険。他のクルマやメイン搭乗者の事をよぉく考えていかないとまず後悔する。
次回作のMM2Rではこの問題点が解消され、救済されたクルマも多数。

  • マルチパーティー編成システム
ドラクエで言うところの「ルイーダの酒場」。
本作において、『ヌッカの酒場』で自由に仲間を作成でき、かつ自由に入れ替え可能。
物語の進行具合と敵対する賞金首に合わせてパーティを編成することで、より戦略の幅が広がった。
特に戦車戦を得意とするメンバー、白兵戦に長けたメンバーで構成を変える事で、より賞金首やボスの攻略がしやすい。
逆に一人旅や犬だけプレイなど縛りプレイもできる。


  • 『バイク』の登場
メタルマックスリターンズのバギーのように、乗車したまま白兵武器で攻撃でき、アイテムを使用できるようになった。
ただし、バギーと違い乗り手が直接攻撃を受ける事があり、ガスの影響もふつうに受けるため、装甲タイルの他にも乗り手のHPに注意を払う必要がある。
火力のインフレが進むにつれてこの特性は危険なようにも見えるが、煙幕や携帯バリアなどを使って生存力を高めることが出来る。
シャシー特性『身交わし走行』+迎撃Cユニット+携帯バリアの三つでバイクを固めると、戦車以上のしぶとさを見せる。

  • ダブルエンジンシステム
本作で追加された新たな改造で、その名の通りエンジンを二つ搭載できるというもの。
これにより今までのシリーズでは考えられなかったような無茶な仕様のクルマを運用する事が可能になった。
ただしどんなクルマでもダブルエンジンにできるわけではなく、一部のシャシーで、それもある程度改造段階が上がってからに限られる。

  • ワイヤレスプレイ&対戦機能
本作ではDSの無線通信機能を用いることにより、シリーズ初のワイヤレスプレイが実装された。
これによりゲーム内で入手したアイテムを他のプレイヤー同士で任意の値段で売買できる。
ゲーム内で育成したキャラクターやチューンした戦車同士での対戦も可能。
重量、レベル、車種などを制限するルールを設定することもできる。
特にこれを利用した「タキオンテレポーター」で続編であるMM2Rにアイテムを送れるのが目玉。
この機能を使わないとMM2Rでは手に入らないアイテムも多く、劇的に効果が変化するアイテムもある。

  • ロストパスワード
ゲーム中に一切ヒントがない特殊なパスワード式ロックのお宝が置いてある。
それらは発売後に雑誌やWebサイトなどで随時発表していく形式となっており、プレイヤーは購入後も続報を心待ちにワクワクを味わえた。
このシステムは以降の作品でも引き継がれている。

  • ランダムショップパターン
本作で追加された新たな要素で、周回プレイを前提とした特殊なパターンシステム。
一部の戦車パーツ屋の品揃えがユーザーごとに違い、3パターンの中から選ばれる。そのパターンでしか手に入らない装備が多い。
パターンはゲーム開始時にA,B,Cの3種類からランダムで決定される。クリア後、「強くてニューゲーム」で最初からやり直すと変更される。
クリアして二周目は前周で選ばれなかった2種類から選択、三周目は残りのパターンで固定となる。
これのせいで最低3回はクリアしなければアイテムコンプリートが出来ないので、賛否両論あったが、MM2Rでも引き継がれた。

  • 量子ドール
ハラヘリ砂漠にいるドール博士に会うことで作成することができる、MM2に登場するLOVEマシンのようなもの。
「チューブ」と「波動○○」というパーツの構成次第で様々な効果を発揮することができる。
MM2ではLOVEマシンがテッド様攻略に必須のアイテムだったが、本作ではなくても問題なくクリアできる為、若干影が薄い存在。

戦車一覧

No.1 チョッパー
主人公の愛車にしてシリーズ初のバイクで、チョッパータイプのハンドルが特徴。
滝壺に落ちていたところをベルモントにより引き上げられた。
流石は愛車というべきか、HPと運転レベルが高い主人公にピッタリな仕様になっている。
シャシー改造も実に手が付けやすく、大砲やドリルを擁するルートの「キャノンライダー」系統か、連射数が多く超改造もアリそうな機銃型ルートの「トゥーハント」系統に大きく派生する。
中には主砲を一つしか積めないのに特性がキャノンラッシュという意味不明なタイプもある。

実は他の冷血党員も乗ってたりしてそうなのはナイショだ。

No.2 パトカー
グレートキャノンに保管されているパトカー。モデルはランボルギーニ・ガヤルド。
本作では唯一の一般車両枠で、塗装次第でパトランプを外したスポーツカーやタクシーなどにもできる。
シャシー改造次第で機銃5挺によるバルカンラッシュなど無茶な設計もできる自由度の高いシャシー。
無難にザコを機銃祭りで蹴散らすか、クレイジータクシーごっこなS-E路線で暴れさせるかが悩ましいところ。
機銃も固定兵装二種も弾数無限なので、弾数不足に陥りやすいラストなどで意外な活躍を見せる。

No.3 モトクロッサ
極楽谷の底に沈んでいたモトクロスタイプのバイク。モデルはBMW R1200GS。
手に入れてしばらくはHPの高い主人公の愛車替わりになるだろう。それ以外でも基本は高HPキャラの足になりやすい。
バイクの中では固定武装が多すぎる為、自由度や拡張性は低く、大砲の運用に向いてもいない。
しかし固定武装の威力はゲームクリアまでなら通用するものが多く、意外と死荷重になりづらい上に、S-Eラッシュでぶっぱなしやすい。
生身被弾のリスクに目をつむって運転レベルの高いキャラを乗せて運用するロマンもある。

No.4 MBT77
モデルはMBT*1-70。Cユニットがバグって人を襲うようになった、通称「イカレタンク」。倒せば手に入れる事ができる。
スタンダードな戦車タイプの中では、普通に進めていれば一番最初に手に入る。ダブルエンジン対応車だが、改造可能になる段階が最も遅い。
Rウルフに比べると改造パターンがすこし素直ではなく、装備の自由度か固定武装のカブキ路線のどちらかが損なわれがち。そしてどの段階においても特性は一切つかない、という劣化ウルフな有様。
最終段階はフェニックスVに収束するが、機銃以外全て微妙な固定武装になってしまうなど問題も多い。ぶっちゃけ罠。
極めたプレイヤーなら話は別だが、他のクルマとの運用感覚を比べて少しずつ改造したほうがいいだろう。
周回プレイでは冒頭イベントクリア後にこのクルマをいの一番に回収することになるので、最低限使えるように改造しておこう。
第6段階まで改造すれば戦車装備バグが使えるようになる。

No.5 Rウルフ
シリーズ恒例の赤い戦車、レッドウルフ。モデルはイスラエルの主力戦車メルカバMk-III。
本作では「金で買える戦車枠」での登場となり、ラスティメイデンで30000Gで売り物にされている。
バランスも良く、どう改造しても十分な性能を発揮できる名車で初心者から玄人まで人気がある。
改造をあまり進めないなら兵器選びの自由度が、進めるならキャノンラッシュ車としての強さが光り輝く。
ダブルエンジン可能で全ての穴に自由に装備が積み替えられるRウルフIIIが最も無難で人気が高い。

No.6 スカウター
樹海の中にひっそりと埋まっている装甲車。毎度毎度、なぜ装甲車は埋まってる宿命なのか…。
モデルはナチス・ドイツの8輪重装甲偵察車Sd Kfz 234。どう改造してもシャシー特性は「耐熱仕様」。
MBT77と並んで初期から車載可能な道具数が多い為、荷物持ち用牽引車として引っ張りまわされやすい不遇のシャシー。
固有S-Eは色々揃ってるといっても、レンタルタンクで見るだけならできてしまうのがネック。
主人公戦車にしないのであれば他のクルマの支援をするセッティングをしてやるとよい。
第4段階のトリックスター(大砲1、機銃3、S-E1)がバランスが良くてオススメ。
ダブルエンジン不可能なのに、改造させていくと固定武装がどんどんついていくので重量が嵩張ってしまう。このクルマに限らず、今作のクルマはどれも邪魔な固定武装がついていくケースばかりなのだが。

No.7 バイオタンク
戦車と言うか、戦車の形をした生き物と呼ぶべきだろう。人間と同様、経験値によってレベルアップする。
マンモス、ビートル、タコ、トリケラの4種から一つを選んで作成でき、素材さえあれば何度でも作り変えられる。
シャシーの改造は一切できないが、レベルアップすると守備力と弾倉が増え、勝手にシャシーランクがアップして固定武装が増える。
しかもこのパワーアップでは重量が増加しないという利点がある。お金をかけずにどんどん強化できる。
弾数が多く範囲も広い属性武器が運用できるクルマとして大きな立場が示せるだろう。

だが、あくが強く扱い難い上、どうしても後半ではダブルエンジン車と比べると見劣りしてきてしまう。
育て直しもできるとはいえ手間がかかるので、なにかしら集中育成してストーリー攻略中に最終段階到達できるようにしてやりたいものだが。
筆者は適当なキャラとオイホロカプセル呑ませて麻痺させた主人公を犠牲にしてタンクの経験値だけ稼ぎまくりました

No.8 ツングースカ
ホホアナの最深部に隠されている対空戦車。モデルは同名のソ連の対空戦車ツングースカで、ランクアップしたシャシー名もロシア語。
対空戦車の名に違わず、シャシー特性は「対空能力」…だが何故かフル改造すると固定武装だけに対空能力を委任してしまい、「迎撃能力」に置き換わる変なシャシー。
純粋な戦車系シャシーで唯一ダブルエンジン不可など、かなり扱い辛いが、それだけにプレイヤーの手腕が試される。
しかしシャシー特性で「迎撃能力」が付随する唯一の戦車でもある。(ただし発動・迎撃率は専用S-Eより低め)
ボス戦での最大のダメージソース、花形になってもらいたいのであれば特攻ムウロメツなどのS-E路線がおすすめだが、チームバトルを意識するのならSP重視のスペツナシュカ止まり、大砲役としてのキャノヌシュカWを目指すなど、選択肢は一択ではない。
というか、改造段階が進むにつれて余計な固定武装がゴテゴテ付く(光るものこそあるが、対空戦車なのにドリルって……)ので低い段階で止めときたい……がそうなると火力に乏しく、しかもダブルエンジン不可……と本当に扱い辛い。色々不遇。

No.9 サイファイ
どう見ても金田のバイクです。本当にありがとうございました。*2
実際、塗装の種類名の一つがアキラレッドである。人気だったのかMM2Rでも再登場している。塗装名は「キラァレッド」とちょっと捩ったものになったけど。
未来的なデザインのSFチックなバイク。スピードキングを撃破すると、ある男が譲ってくれる。
バランスがいいが穴の関係で特性が使い辛く、運用するにはそれなりに拘りが必要。
3段階目までなら防御特性が優れているのでソルジャーやレスラー用の選択肢としては有力。
固定武装があまり恵まれていないので、あえて低い段階(というか初期状態)で運用するというのも良い。

No.10 ソイヤウォーカー
シリーズ最高のイロモノ戦車。デザインした山本貴嗣自身、今後これ以上のネタ戦車が出るか怪しいと言うほど。MM4ではだんじり戦車が出ました。
その見た目は完全にお神輿である。お神輿っぽい、ではなく、完全にお神輿。担ぎ手の男達(ロボット)付き。
この担ぎ手ロボ達も一人一人顔が違うという謎の力の入れよう。それと神輿本体の下には脚が四本生えている。
脚と本体の部分の形状で言うなら、モデルはハーバード大学が開発した四足歩行ロボット「BigDog」だろうか。
さらにシャシー特性「神の怒り」は喧嘩神輿のように体当たりで敵を薙ぎ倒すという力技。
手に入れ方も特殊で、バラバラになって世界中に散らばった上半身やら後ろ足やらを集めて完成させるというもの。
こんなふざけた見た目に反して、本作でもっとも最強に近いシャシー。
どこに積むのかダブルエンジンも可能で重量も異常に軽く、固定武装の数々が他の戦車が血涙流しそうなレベルで撃ち放題。
「神の怒り」は搭乗者の守備力に依存するので、搭乗者を固めまくり守備力だけ低いような雑魚を轢き殺す愉快な活躍も可能である。
改造パターンも全車両最多。ちなみに初期装備のCユニット「サンバカーニバル」はこのクルマ専用の身交わし「歩」行特性。

No.11 ラスプーチン
秘密工場に隠されている巨大戦車で、入手時からダブルエンジン仕様になっている。モデルはソ連の試作重戦車オブイェークト279。
改造パターン次第で最大5門全てを大砲にする事ができる為、その際の瞬間火力は最大級となる。
ただしその分改造段階は三段階目までしかなく、基本的な特性にあまり大きな違いがない他、シャシー特性もない。
ロマンなら5門大砲のツァーリプーシュカだが、生存性を気にするなら他のクルマの全体迎撃で補うか、イムピラトル+迎撃S-Eの4門大砲で我慢しよう。

メカニック♀+アメリカン塗装+ツァーリプーシュカ+キャノンラッシュは世紀末のロマン。

No.12 ディノヒウス
未来型デザインの戦車。ドールハウスに保管されていて初期からダブルエンジン可能な大型戦車で、モデルはない本作オリジナルデザイン。
シャシー特性が電磁バリアで電撃ダメージを半減させられ、アースチェイン同様Cユニット破損を防いでくれる。
同じ重戦車のラスプーチンと比較してこちらはS-Eに特化しており、シャシーを改造すると強力な固定S-Eで埋め尽くされる。
その為、戦力としては強力ながらあまり自由度がないシャシーとなっている。
デザイン的にドリルやレーザーが違和感なく似合うだけに、悩ましい部類と言わざるを得ない。

賞金首

本作における賞金首は、メタルマックス及びメタルマックス2においてモンスターデザインを担当した山本貴嗣氏に加え
3のメインキャラクターデザイン担当の廣岡政樹氏、3の戦車(ソイヤウォーカー以外)のデザイン担当の紀世俊氏がデザインした。
全賞金首共通として、1ターンあたり複数回行動をとるようになっている。

賞金首一覧はこちら⇒ メタルマックス3の賞金首


登場キャラクター

主人公サイド

本作の主人公。ゲーム開始時点では死体。シリーズ恒例のあの人の電撃で蘇ったところから物語が始まる。
一切の記憶を失っており、なぜ自分が死んだのか、自分は何者なのかを知る為に旅に出る。
ゲーム史上最強のレベル1(公式)。
なぜ「ドラムカン」なのか、詳しくは個別ページにて

  • コーラ・ギンスキー
本作のヒロインその1。防壁都市シエルタのリチャード・ギンスキーの娘で強引な性格のお嬢様。
幼馴染のホアキンと無理矢理駆け落ちしようとして連れ戻されそうなところで主人公と出会う。(だが華麗にスルーされる)
その後、色々あって命を救われた主人公と駆け落ちしようとし、駆け落ちを拒んだ主人公のバイクを勝手に持ち逃げして路銀替わりに売り払う。
再会した際も悪びれる事なく、『自分の気持ちを裏切ったのはあんただ』と開き直るという根っからのはねっ返り娘。
(なお、駆け落ちする選択肢を選ぶとエンディングに突入するため、拒まざるを得ない)
しかし逃げた先でカスミという女性に保護されてから相当丸くなり、キスもしてくれるようになる。
非常に深い訳があって、冷血党に命を狙われている。

  • シセ
本作のヒロインその2。ワラの街の滝壺の洞窟に父親のベルモンドと二人で住んでいる少女。
引き上げたバイクに潰されそうになったところを主人公に命を救われて以降はベタ惚れ状態。
(一瞬の咄嗟の判断の為か彼女を助ける際、助ける助けないの選択肢が提示されない)
ハンターを目指していた兄ダニエルがいたが、賞金首ユムボマに殺されてしまった。
ユムボマ討伐後は話しかければタダで家に泊めて、彼女のおやじさんも戦車の破損を無料で直してくれるようになる。
(MM1でいうねえちゃん・とうちゃんのような存在)
また、ある程度ストーリーが進むと彼女と結婚することができるようになる。
恩人との約束を果たしてなかろうが、世界の破滅が迫ってようが、たとえコーラを連れている状態であろうが
全てを投げ出してエンディングを迎えることが出来る。

  • ベルモンド
シセの父親で腕のいい修理屋。娘を溺愛しており、娘を助けてくれた主人公とシセを結婚させたがっている。
かつてスクータロ家の奥方と恋愛関係にあったが、それが元でトラブルとなって滝壺の洞穴で暮らす事になった。
『謎の○○』というパーツを拾い集めて彼に渡す事でソイヤウォーカーを組み立ててくれる。

  • カスミ
崖っぷち海岸に一人で住んでいる女性。彷徨っていたコーラを保護して一緒に暮らしている。
かつては「爆音のカスミ」と呼ばれた名の知れた女ソルジャーであり、オズマと一緒に仕事をしていた事もある。
病気がちで何かと死亡フラグを立てるが、どっこいしっかり生き抜く肝っ玉母ちゃん。
『双銃身の魔女』ではハビエルの知己でもあり、若い頃はパーティーを組んでいたことが明かされる。

  • オズマ
「魔犬のオズマ」の名で知られる凄腕ハンター。すでに老齢だが現役であり、多くの犬達と共に暮らしている。
父親がかつてジャガンナートに関わっていた士官で、その起動キーである「双子の蓮」を守っており、それを奪おうとするグラトノスに狙われる。
グラトノスとの戦いで何者かと手を組んでいたが失敗したらしく、ビーカップでヤケ酒を飲んだくれていた。

冷血党

荒野を脅かす悪の組織にして、本作の敵。
今作に登場する幹部4人が全員賞金首であり、ストーリー上一人を除いて全員戦わなければならない。

冷血党のボス。
自身を「人を超えた存在」「人としての感情は過去に捨てた」と語る超人。
しかし死んだ恋人の事を未だ引きずっていたり、主人公にやられてすぐ苛立ったり、やってることは結局『復讐』である辺り、本作で最も人間臭い人物である。
やってることは外道の上、メインキャラの死もコイツが原因であったりするのだが、それには深いワケが……詳しくは個別ページにて。


  • オルガ・モード
冷血党ナンバーズのNo.1で、冷血党全体の実質的No.2。賞金額は90,000G。
手配書の写真が黒塗りされているのは、彼女(彼?)が変装の達人であり、正体を知る者は一人残らず殺されるからであるという。
タコの変身細胞を埋め込まれており、オクトパスモードというタコ女に変身する事もできる。

  • オーロック
冷血党ナンバーズのNo.2である牛頭の巨漢。賞金額は60,000G。
口癖は『ぶももォォォオオオッ!』、そして『まんたーんドリーーンク!
メタルマックス2におけるどこぞのトラウマを想像させるが、直前でセーブ&戦車戦が可能であり、また理不尽な強さは無い。
寧ろ、彼と戦うまでに生身で30階もあるビルを生身で散策しなければならないのが……

冷血党ナンバーズのNo.3。賞金額は100,000Gだが、ストーリー開始時には既に討伐済。
詳細は個別記事で。

  • ムガデス
ブレードトゥースが倒された事で、繰り上げで冷血党ナンバーズのNo.3に収まったムカデ人間。賞金額は40,000G
戦うのはストーリー中盤だが、白兵戦最強武器である『マグナムガデス』をドロップするため、
全国のドラムカンから命を狙われ続けているんだとか……。

  • ドミンゲス
冷血党の遊撃隊長で、主人公が一番最初に出会う冷血党の主要メンバー。賞金額は9,999G。
見た目も言動もヒャッハーな世紀末ザコ一直線な男。武器もチェーンソー。
メリーアンという少女をさらってメイド服を着せて身近に置いておくなど、ロリコンらしき様子がある。

第三勢力

  • ルーシーズ
かのブレードトゥースを打ち取った(という噂の)殺し屋集団。しかし集団とは名ばかりでリーダーを含めた身内3人だけ。
リーダーはルーシーという名の緑髪ロングヘアーの女性。構成員は弟達、ミグとアトゥク。ルーシーズ号という戦車も所持している。

  • 煮えカカシ
ゼインとトレドが立ち上げた反冷血党のレジスタンス同盟軍。
名称のカカシとは「人々を守るための存在」、煮えは「冷血党に対する怒り」を意味している。
しかし現在リーダーのゼインは行方不明、トレドはフリーのハンターに転向してしまった。
現在はイヴリンが実質的なリーダーではあるが煮えカカシが崩壊した理由の9割は彼女が原因である。

  • 赤亀
レッドをリーダーとするプエルト・モリの反冷血党自警団。病人や老人、子供といった弱者を保護してコンテナに匿っている。

その他の人物


  • ヌッカ
酒場を営むオネエ言葉を話す筋肉ムキムキの黒人男性
仲間を入れ替えたいときは彼と話そう。

  • Dr.ミンチ
シリーズ名物キャラ。死者を蘇らせる研究をしている。
オープニングの通り、ストーリーの頭で彼にお世話になることになるが、シナリオに関わることは無い。
死体は新鮮なうちに彼の元へ運ぼう。5回以上全滅すると、彼のテーマ曲が変わる。

  • ホアキン・スクータロ
ワラの町にある名家スクータロ家の一人息子。チビで金髪、シセの兄ダニエルとは友達だった。
オープニングでコーラに駆け落ちして欲しいと言われるが引け腰になった挙句、護衛のレスラーに殴られて一発でのされた。
コーラに振られた後はシセにちょっかいを出し、ギンスキー家を怨んでシエルタに嫌がらせをするのが日課となっている。

  • キングズレー・“キング”・ギンスキー
既に故人。コーラの祖父にあたる人物で、ノアによる大破壊以前の人物。
MM2でも有名なブラド・コーポレーションの大株主であり、アメリカ政財界の大物だった。
ノアの軍勢に対抗する為という大義名分で軍を投入して築いた要塞を私物化し、物語のきっかけとなる禍根を生み出し娘すらも手をかけた。
このゲームにおける全ての元凶にしてキングオブクズ
シェルター入居を餌にして人々を働かせ、完成すると自分達だけ逃げ込んでシェルターを閉鎖、取り残された人々はノアにほぼ皆殺しにされた。
そのまま外に出る事もなく、シェルター(シエルタ)内で老衰によりこの世を去る。レモン大佐、カスミの父など色々なところで怨嗟の言葉が遺されている。

  • ニックマン
グラトノスの研究に携わっていた研究者であり、オルガ・モードの実の父親。
残酷な実験に反対した為、現在はプエルト・モリ地下に幽閉されている。

  • タンクレディ博士
バイオキングダムに住む従来シリーズのバトー博士に当たる博士で、しゃべり方が甘ったるい。
大量の鉄くずとぬめぬめ細胞があればバイオタンクを作ってくれる。

  • ドール博士
テッペンタウン南西にあるドールハウスに住まう博士。特定のアイテムを集める事で量子ドールを作ってくれる。異常なまでのドール愛好家。

  • パッツィ・パツキントッシュ博士
マスドライバー研究所に住む教授でいつも昼寝をしている。
かつては電磁レールを使ったマスドライバーの研究をしていたが、現在は頓挫したことで何もしていない。

  • ダフネ
「地獄耳のダフネ」の二つ名で知られる腕利きの情報屋。
金さえ払えばどんな相手にでも情報を売るが、払わない相手には殺されても絶対に教えない。

仲間

本作ではドラクエ3のように酒場で仲間を自由に作成する事ができる。

  • ハンター
シリーズ定番職にして、シリーズにおける主人公ポジション。
運転レベルが高いので、被ダメージが抑えられる上に車載兵器の威力が上がりやすい。
スキル『電光石火』『全門発射』など、強力なクルマ専用特技を習得するため、戦車戦では無類の強さを誇る。
従来シリーズの主人公をもう一人連れ歩けると考えればいいだろう。最低一人は育てておきたい。
ドラムカンよりひ弱だが、素早さと敵の攻撃を確実に避けるスキル『ゴーストドリフト』がある。
グラフィックは男女ともにどちらかと言えば「少年少女」といったやや幼さが残る顔立ち。
ヘルメット+ゴーグルというシリーズ主人公に似た恰好をしている。

  • メカニック
シリーズ定番職。修理のプロ。例え戦闘中でも破損したクルマのパーツを直せる。
本作では戦闘中におけるタイルの貼り付けが出来るようになり、戦車戦、とくに賞金首との戦いにおいて大きく活躍する。
スキル『ゆるめる』は、例え賞金首であろうと機械系の敵の防御力を下げることができ、スキル『解体』は機械系の敵を即死させる。
また、戦車・機械系の敵にはダメージ補正が掛り(クルマ搭乗時も有効)、クルマによってはハンター以上にダメージを与えることもある。
グラフィックは、男は銀色長髪に溶接面を頭にかぶりツールエプロンに工具を満載した人相の悪い男。
女が「整備士がそんな恰好で大丈夫か?」と言いたくなるほど露出の多い恰好をしている。
どうでもいいが両者共およそ数十kgはあろう巨大レンチを片手で軽々扱っている。お前ら絶対「腕力」強いだろ。

  • ソルジャー
シリーズ定番職。肉弾戦が得意で、ストーリーダンジョン攻略の友。
運転スキル除く高いステータスと豊富な装備品が特徴。前述のバイクに乗せると吉。
HPがドラムカン、レスラーに次いで3番目に高いので多少の攻撃を受けても大丈夫。レスラーよりは運転レベルもマシ。
是非とも4回攻撃武器『マグナムガデス』を持たせてあげたい。スキル『ダブルアタック』で怒涛の8回攻撃が可能。
武器が3種類装備できる本作の特性を存分に活かしたスキル『ぶっぱなす』も非常に強力。
周回でマグナムガデスを3つ揃えてぶっぱなせば脅威の12回攻撃が可能になる。
グラフィックは、男は如何にも傭兵という風貌で、女はちょっとだけ露出度高めのショートカット。
『ニンジャステップ』など身軽さを重視したスキル構成もあってか、屈強な戦士と言うよりはやや細身の印象。
シリーズ通して『ソルジャー=女』であるため、シリーズ経験者は新鮮さ欲しさに男を選んでみても良いかもしれない。
ただし強武器のセクシーソードは女性専用なので好みが分かれる。

  • ナース
新ジョブ。シリーズ初の完全ヒーラー特化のキャラクター。
回復アイテムの効果が(移動中、または戦闘中に自分が使えば)2倍になる。
人間用スキル『戦場の天使』で、戦闘中に全員にアイテムを使用することが出来る。
これと『まんたんドリンクバグ』のせいでとんでもないチート性能を発揮する。
スキル『禁断の注射針』は、一部のボスにも有効な生物系の敵を即死させる特技。
人間・生物系の敵にはダメージ補正が掛り(クルマ搭乗時も有効)、クルマによってはハンター以上にダメージを与えることもある。
スキル『戦場のAED』は、戦闘中・移動中に死亡した味方を生き返らせることが出来る、蘇生手段が限られている本作には嬉しい特技。
グラフィックは男がハゲ頭の黒人系看護師、女は露出度控えめだが太ももが美しい看護婦の恰好をしている。
続編のMM2Rでは誰も予想し得なかったであろう恐ろしい人物がこの職業についている。

  • レスラー
新ジョブ。ソルジャーと同じく肉弾戦が得意であるが、瞬間火力では圧倒的にこちらが上。
しかし装備が恵まれておらず、HPこそ高いものの防具の関係上、打たれ強ささならソルジャーの方が上という違いがある。
スキル『ヨコヅナオーラ』(数ターン超絶ステータス強化)からの『ドラムストレッチ』(次のターン攻撃力2倍)が超強烈。
その後の『台風チョップ』は、戦車の装甲をぶち破るどころか、そこらの大砲なんかよりもずっと強く、一撃で賞金首が死ぬ事もある。
まさか、続編のMM2Rでこれを使用してくる敵が出てくるなんて……
反面、運転レベルは最底辺であり、装備可能武器も単体攻撃のものばかり。複数出てくるザコの掃討は大の苦手。
前述の通り鬼火力を発揮するまでに最低2ターン、使用回数の少ないスキルの準備が必要など、一言で言えば『ボスキラー』。
グラフィックは……男が『モヒカン筋肉ダルマ』で、女は『パッキンポニテ女子レスラー』である。

  • アーチスト
新ジョブ。砲弾作成や戦車改造ができる「ゲージツ」のスペシャリスト。
この職業でのみ作成できる『セメント弾』が一部ボスを封殺する上で必要な超強力砲弾であるため、一人は育てておくのも悪くない。
廃人ご用達スキル『超改造』は、習得がレベル45とかなり遅いものの、255回までクルマ兵器を改造できる。
全体的にステータスは低めなものの、人間、クルマ両者のスキルをバランスよく持っており、クルマのパーツ修理も可能である。
要するにFFシリーズで言うところの「赤魔道士」、ドラクエで言うところの「サマルトリアの王子」、器用貧乏系オールラウンダーキャラ
しかし実戦に耐えられない性能でもないので、ストーリーを進める上ではラスボスまで戦えるだろう。
一点特化性能を求められる賞金首との戦いでは厳しくなるので、そこはパーティ編成を検討しよう。
スキルの『砲弾ゲージツ』と『超改造』の為だけに一人育てて、アイテム作成時にのみ呼んで実戦には連れて行かないという選択肢もある。
グラフィックは……どちらともアーティストっぽい『イロモノ』である。

こちらもシリーズ定番の助っ人キャラ。
前作MM2のイメージだと賞金首やボスの攻撃でいつの間にか死んでいるイメージだが、今回は汚名返上。単なる犬と侮るなかれ。
本作で登場したアクセサリ『ポチカー』『ポチタンク』などの犬用戦車により、戦車以上に固くなった
(特に『スーパーポチタンク』入手後は、クリア後の賞金首が相手でない限りはまず死なない)
しかも、アクセサリー扱いの為、クルマが侵入できない白兵戦時でも問題なくボチタンクに搭乗して戦える
命令は受け付けず、犬が生きていても人間が全員死亡or麻痺or誘惑で全滅扱いなので注意。







本作における評価とかそういうの


本作は、ななめ移動が出来ない、後述のシャーシ改造システムに不備がある、やっぱりバグがあるなどの不満があるものの、ファンからの受けは上々。

戦車デザインについては従来のデザインを踏襲していて悪くない上に、自由にカラーリング出来、かつ戦車装備で外観が変わるなどといったシステムのため、
『気に入らないのなら自由にアレンジしちゃえばいいじゃない』という感じである。
痛塗装は賛否両論だが……嫌ならしなければいいだけの話である。
今作におけるネタシャーシ『ソイヤウォーカー』は必見ものである。
特に『METAL SAGA~鋼の季節~』のように、攻略に必要な戦車強化をすると見た目も固定装備も酷い戦車になるという事が無くなっただけでも改善された。

ヌルヌル動く敵味方のドットアニメーション、およびアレンジされた従来のBGM及び新BGMもおおむね好評。
特に新BGM『宿敵』は『お尋ね者との戦い』に並ぶ名曲とされる。
それに至るまでのメタルサーガがお世辞にも良作とは言えない出来であるのが原因だが……
それらのシステムはさらに改良されて、後に発売されるMETAL MAX2 ReLOADEDに受け継がれる。



追記、修正はドラムカンを名乗ってからお願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • メタルマックス
  • メタルマックス3
  • DS
  • RPG
  • エンターブレイン
  • 世紀末
  • マッドマックス
  • モヒカン
  • 北斗の拳
  • キャトルコール
  • クレアテック
  • 角川ゲームス
  • ゲーム
  • ニンテンドーDS

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年10月11日 16:47

*1 メイン・バトル・タンク、即ち主力戦車のこと。

*2 前方部分はよく似ているが、後方部分は異なる。流石にモロにそのままじゃ色々問題あるからね。