桜満集

登録日:2012/01/18(水) 01:44:00
更新日:2021/05/15 Sat 15:15:14
所要時間:約 6 分で読めます




桜満 集(おうま しゅう)



年齢は17歳。ごく普通な高校生だったが、いのりに出会ったことで大きく運命が変わっていく。

天王州一高校の2年生、現代映像研究同好会所属。

ファンからの通称は集さん。ちなみにアンチにもこの人と同じ理由からか集さんと呼ばれる。なので大体の人から集さんと呼ばれる。

□性格
内気であまり積極的ではなく、友人とも良い関係を築けていない
(本人は友達の振りをしているだけだと思っている)
とても傷つきやすく、友人の颯太にキツい言葉をかけられた時は「俺の傷つきやすさの方は無視かよ……」とへこんでいた。
だがおっぱい揉み事件などを見るかぎり、本人が思っているほど豆腐メンタルではないと思われる。
母親や校条祭に対しては割と普通に会話している。

母親の桜満春夏と二人で暮し、高校に通う退屈な日々を送っていた。

しかしある日、ネット上で活躍中の歌手でテロリストグループ〈葬儀社〉のメンバーであるいのりに偶然高校の旧校舎で出会う。
□能力
文化系らしく身体能力は普通よりは下程度、頭はそこそこの様子。
葬儀社に入ってからは鍛えられており、体力も少し改善された。

そして体内に「ヴォイドゲノム」を取り込んだ事により《王の能力》と呼ばれる物に目覚める。
これは人の心を武器にするというもので、対象となる人物のトラウマやコンプレックスによってそれぞれが違った形状と能力を発現し、エンドレイヴ相手でも無双出来たりする。
中盤で能力が進化したことにより、ヴォイドを取り出す際に相手の手を取ることで対象はヴォイドを取り出されても意識を失わず、尚且つ自分自身のヴォイドを使えるようになった。

取り出す為には条件があり、
1.相手と目を合わせていること
2.取り出せるのは17歳まで

作中では涯が任務に合わせて適切なヴォイドの持ち主を見つけ、集がそのヴォイドを取り出して使用している。

  • ヴォイド
『全てを集める右手』
第19話で明らかになった。形状は右腕。
再びヴォイドゲノムを手に入れた集が、自らの心を晒け出し、摘出。
この時から《王の能力》は左手に宿る。
集の心の有り様を見てきた涯によれば、その能力は以下の通り。

【他者の心(ヴォイド)を受け取り、自分自身の中に転写し宿す】
【善も悪も強さも弱さも清濁合わせ呑み、他者のダメージさえ吸収してしまう】

後者によって集は、魂舘颯太の発症していたキャンサー結晶を肩代わりしている。
弱さまでも取り込んでしまうため、確実に死に近付いていく諸刃の剣である。
また、借り受けたヴォイドは強化されるようである。(例;颯太のヴォイドは物を「開ける」だけだったのが空間ごと「消失」する程になった)
以前からも第二期OP内で登場していた。
逸らし続けた自らの罪の象徴。人の弱さと罪を暴けど、審判も断罪もせず、許し他者の受け入る。悩んで悲しんで間違って汚れてきた集だからこそ成せる心の象徴と言える。


□作中での集について

初期はとにかく優柔不断で事大主義。
葬儀社に誘われた時も一度拒否しており、視聴者を苛つかせ始める。
その後も最前線で敵前逃亡したり、泣き言を言っては和を乱したりと株はどんどん下がるばかり。

いのりについても勝手に独占欲を働かせて駆け落ちの提案を出すなどとやりたい放題。
だがそんな集も葬儀社に入り、涯のカリスマ性の影響やその他のメンバーどとの交流を機に、少しづつだが、自分に自信を持ってチームワークや協調性をつけていく。

だがしかし

もちろん制作陣がその後もそんな王道を集に用意してくれるはずもなかった

  • 唯一親友だと思った奴に裏切られる

  • 度重なるいのりのNTRフラグ
(1クールだけでも脅威の三回。無論全て未遂or勘違い)

  • 自信を持ち自分で行動すると大体裏目に出て更なるどん底に

  • 祭が友人の先走った行動のせいで殺される

  • 苦心の末レッドウォールから皆を逃がすも、クーデターを起こされる
→生きていた涯から右手を切り落とされる
そして王の力を失った……

余りにも不幸すぎて集の駄目な子振りが若干隠れるレベルである。


□関連人物

校条祭(めんじょう はれ)
集との交友は中学から。読めない。
優しくて周りに気を配るいい子。そしておっぱい。
15話で重症を負いながらも自らのヴォイドで瀕死状態の集を助け、死亡。集の悪い部分は見えない。
詳しくは項目参照だが、彼女こそが集の最大の理解者であり、集の良心の最終ラインであった。

○魂館颯太(たまだて そうた)
集の友人(1)。読みにくい。
一話で集にきつく当たっており嫌な奴かと思われたが結構良い奴。
むしろ彼の告白を邪魔した集の株が下がった。
中の人からも「集、ひでえな」と言われた。
祭を間接的に殺した。その際、彼の懺悔と謝罪、集の怒髪と冷淡で残忍な仕打ちは必見。

○寒川谷尋(さむかわ やひろ)
集の友人(2)。読めそう。
社交的で葬儀社に巻き込まれた集のフォローをしたりするイケメン。
弟を救うために集を裏切る。が、その弟を集に殺される。が、責め立てるどころか和解する。
ヴォイドランク制発案者。

○草間花音(くさま かのん)
集のクラスの委員長。読める。
八尋にぞっこん。貧乳。
乳揉み事件の被害者だがEDでは許してもらえたようだ。


□小説版(ゆうきりん著)での活躍
アニメを踏襲したノベライズのため、基本的な性格や言動は一緒。
しかしアニメよりも少々頭が回る。

  • 谷尋から初めてヴォイドを出した際は「(自分の写真の)データのありかを聞き出して回収してからヴォイドを抜いてたら、紛失したと思わせられるのでは」という旨の発言をする
  • 衛星兵器ルーカサイトの墜落時にはダリルのヴォイドを用いたルーカサイト撃墜方法をイチバチで実行する

等々、幼少期の決断力や胆力が垣間見える。


【台詞】

たまには自分らしくないことをやれ!

「すみませぇぇぇぇん!!(通り魔)」

「みんな今の忘れてくれないかなぁ。もしくは死んでくんないかなぁ……」

いのり、君を……信じていいかな?

「いのりは僕のモノだぁぁぁ!!」

「そんなシロウト考えじゃ、死ぬよ」

「だって祭は僕の事好きなんでしょ?」

「涯だったらどうするかじゃなく、自分に出来ることをやるんだ」

「あんまり僕を怒らせないでよ」

「クズは区別しなくちゃいけない」

僕は王になる

「僕にはいのりがいてくれればいい」

「だったらあなたがやってくださいよ!」

「それが嫌なら僕に従え!」

「腕があああああ! 僕の王の力があああああ!!」

「ごめん……みんな、ごめん。僕が……間違っていた……」

ずっと逃げてきたんだ……でも僕は、今こそ僕を晒け出す!!

「都合のいい話だけど……もう一度だけ、君達の力をアテにさせて貰えないかな」

「僕は決めたんです。皆の為にこの身を汚しきるって!」

「綾瀬は綺麗だよね(天然タラシ)」

「僕に命を預けて、信じてくれている人がいるんだ」

僕に悪意を向けた人だって、誰かに愛されて生まれたんだ……







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最終更新:2021年05月15日 15:15