天之瓊矛

登録日:2012/01/15(日) 02:49:57
更新日:2023/08/06 Sun 11:29:40
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天之瓊矛(アマノヌボコ)とは国産み神話に登場する矛である。天沼矛とも。
瓊とは玉の事を意味しているとされ天之瓊矛は玉で飾った矛だという。

矛は大地をつくるようにと別天神たちからイザナギイザナミニ柱へと与えられた。

…ほらそこ、おまえら別天神たちでやればいいじゃんとか言わない。彼らは姿なかったり、性別なかったりするから。
イザナギ達だから出来るって理由もちゃんとあるんです。

矛を与えらた二人は天浮橋から海中に漂っていたトロトロな大地へとおもむろに突き刺すとかき混ぜかき混ぜまわした。すると矛先から雫がたれ、これが島になった。

オノゴロ島と名付けられた島へと二人は移り住み中央に柱をおいた家を建て結婚。次々と大八島や神々を生みだしていくのである。


愛する夫婦で二人っきりのマイホームとか畜生リア充爆発し…いや嫁がバーニングするんだったな。スマン


一度使われただけでお払い箱の天之瓊矛ェ…。
と思われがちだが中央に建てられた柱こそが矛なのだという。飾られている姿から金剛宝杵の名もある。

さて二人だからこそ出来るという理由だが、先に語った海に突き刺しかきまわしたという行動実は性交のことだという。
結婚する前に共同作業とかまるで出来ちゃったアレである。日本人は結局、神代の頃からなんだかんだで変わらないようだ。



天之瓊矛じたいがそもそもはアレのこと。
さてそうなると天之瓊矛の玉の意味も実は…。完成度高ーなオイ
マジレスしておくと古語の「玉(ぎょく)」は宝石類を意味する言葉なのでこれは多分偶然である

そんな矛、国産みでオノゴロ島に置かれて以来地上に残されたようで、
天孫ニニギノミコトが高天ヶ原から高千穂へと地上に天下ったさいに大国主神より譲り渡されて国家平定のために振るわれたのだという。
その後、国家を平定した後は国家の安定とそして二度と矛が振るわれる事がないように願いをこめて高千穂の頂に突き立てられ出番を終える事になる。

さてこうして出番を終えた天之瓊矛であるがなんと






実在する










今もなお実在する


場所は鹿児島・宮崎の県境にある霊峰、高千穂峰。この頂上に今もなお突き刺っている。
柄が大地に突き刺さり矛を上に掲げるという柄スゲエといわざるを得ない刺さり方をしているため天逆鉾の名でまつられている。















だが

実はこの矛、来歴は一切不明である。
誰がいつ、なんのために建てたのか一切不明、その位置付けから天之瓊矛と同一視されるようになったがやっぱり関連性は不明である。


しかし奈良時代には既に存在していたようだ
神話に名を残した矛かもしれないからと畏れられ誰も詳しく調べることはなかったが、時はズカンと過ぎて幕末。
日本人初の新婚旅行に浮かれていたかの有名な坂本龍馬は高千穂峰を訪れた際、
あろうことか引っこ抜いてしまったんだとか、このエピソードを自慢げに綴った姉への手紙は今なお桂浜の龍馬記念館に現存している。

今でも高千穂峰を登れば見ることが出来るが残念な事に現在の矛はレプリカ


本物は霧島噴火のさいに折れてしまい矛先は島津家に献上された後行方不明になってしまった…島津ェ…。




ただし柄のほうは確実にオリジナルの存在が確認されている。本当に柄スゲエ




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最終更新:2023年08月06日 11:29