イースIII/イース フェルガナの誓い

登録日:2010/01/07 Thu 16:40:55
更新日:2023/01/04 Wed 14:21:35
所要時間:約 4 分で読めます




イースシリーズの第3作目。

サブタイトルは
Wanderers from Y's
もともとアドルの冒険日誌としての題名は設定されていなかったが、
「フェルガナの誓い」としてリメイクされた際に「フェルガナ冒険記」と設定された。

イースIや、イースIIとはシステムが変わり、横スクロール型ARPGになる。
それによって前作には無かったジャンプをする要素が加わり、攻撃方法は体当たりから剣を振る動作になった。

その一方で、Windows版のフェルガナの誓いではさらにシステム変更をした。
システムはイースVI ナピシュテムの匣を引き継ぎ完全に3Dになりゲーム性は増した。

日本と海外でかなりギャップがあるのは2ちゃんねるでも有名
up.aniota.info
なお、セブンイレブンネットでは初回限定版が大量の不良在庫を抱え、600円で買えるという問題が発生した
7980円→600円 90% OFF
中古屋もビックリ。

さらには2k程度で買えるゲームパッドにもパッケージごと付属していた
もちろん体験版ではなく製品版

初回限定特典はサントラ7枚
さらには盾付き

RINNEというゲームが付属しているパッケージもある。

2023年春、HDリマスター版『イース・メモワール』がNintendo Switchにて発売予定。


【シナリオ】

エステリアでの冒険(イースI、イースIIの舞台)、セルセタ地方での冒険(イースIVの舞台)を終え、アドルは相棒となったドギとともに旅をしていた。
ドギの誘いによりドギの故郷を訪れることになるが、道中で遊民に戯れに金を払って占いをしてもらったら
不吉なものを見て水晶玉は割れ、占い師は気を失う。金は返され、遊民たちは早々と去っていく。
ガルバランという言葉が聞こえた。
その後、普段は見ないはずだった狂暴な山猫に知り合いが襲われているのを助けることになる。(ワンダラーズではドギの旧友のロアルド、フェルガナではエレナ)
そしてこの地は変わってしまったという話をされ不安になりつつも、綺麗な街であるドギの故郷、レドモントに到達する。


【登場人物】

※CVはPSP版「フェルガナの誓い」のもの。PCエンジン版やPS2版ではまた別の方が演じている。

(CV.PSP版以前はなし。Switch版では梶裕貴)
このシリーズの主人公の青年。今作では19歳。
真っ赤な髪と黒い瞳が特長。

  • ドギ
(CV.玄田哲章)
アドルの相棒。
かつてエステリアでは盗賊(義賊)をやっていた。
通称壁壊しのドギ。
フェルガナは彼の出身地。
彼はフェルガナを急に飛び出したらしい。

  • エレナ
(CV.野中藍)
ドギの幼馴染みの少女。
両親は既に他界しており、以前は兄と住んでいた。
そして今作最強の人物。本来そういう「ネタ」というだけであったが、原作でも単身で危険なところに乗り込み敵の大臣を刃物で脅す胆力を持っていたりしたせいか、今は公式もけっこうノっている。兄妹揃った騎士姿のイラストもある。

  • チェスター
(CV.伊藤健太郎)
エレナの兄。
行方不明。


【新旧の違い】

旧作(ワンダラーズ・フロム・イース)とリメイク版(フェルガナの誓い)ではシステムだけでなくシナリオなども大幅に異なる。

  • ただの中ボスだった上に倉庫にいて「さあ、こい」と襲ってくる存在意義も不明だった「デュラーン」が重要な登場人物になった。
  • アドルの台詞が一切なくなった。(よく誤解されるがアドルは1作目から台詞がある。本来しゃべるキャラである。)
  • ハーピィのボスのリガティが三姉妹になった。
  • 魔物だったボスの複数が機械を思わせるデザインになった。
  • ボスに二つ名がついた。
  • チェスター戦が追加された。
  • ラストステージの敵の種類がスケルトンのみから増えた。
  • ラストステージが塔の頂上でなく地底になった。
  • エレナ最強説が半公式化した。


【旧版の発売機種】

  • PC88
 オリジナル版。多重スクロールを実現。グラフィックは200ライン8色だった。

  • PC98
 グラフィックが400ライン対応16色に強化された。

  • MSX2
 BGMがPSG音源。

  • X68000 ファルコム最初で最後のX68000用ソフト。最後のボス、ガルバランが強化され倒し方が変わった。

  • スーパーファミコン
 音がパペパプー。絵はきれいだった。当たり判定がおかしい。ガルバランはx68仕様だが、
 それ以上に難易度が高い。オープニング、エンディングともに独自のものを採用した。

  • ファミコン 多重スクロールがなくなった。ガルバランはx68仕様だった。
 独自のオープニングが追加された。

  • PCエンジン
 I・IIに引き続きボイスつき、米光亮によるCD音源など豪華な仕様だった。ガルバランが88仕様。
 オープニングやエンディングは独自のものになっている。

  • メガドライブ
 BGMがFM音源なのでパソコン版に近い雰囲気の移植。ガルバランはx68仕様だった。
 パソコン版のマニュアルにあったあらすじパートをグラフィック付きでオープニングに採用している。

  • プレイステーション2
 ほとんど同時期に「フェルガナの誓い」が発売。出来もお世辞にも良いとは言えないが、
 キャラチップの描き込みや動きにはこだわりが見えた。ここくらいは褒めてあげたい。
 BGMは内蔵音源によるもので、発売時期を考えるとやや貧弱なサウンドと言える。

そのほか、携帯電話用のアプリにも早い段階で移植された。        



【フェルガナの誓い PC版からPSP版へ移植時の追加点】

  • アドル以外ボイス付き
  • PC88版とX68000版のBGMへの変更可に
  • ギャラリー(過去に配信されたイース3関連の画像)
  • Wブースト追加(イースオリジンでいうバースト)
  • 2周目引き継ぎ(テイルズのGRADEシステムのようなもの)




以下「フェルガナの誓い」ネタバレ




ジェノスとは、イース4及びイース6ナピシュテムの匣で存在が明らかになった有翼人の1人で、ガルバランを倒すべくフェルガナに送られた戦士。
ガルバランは、人間が有翼人の匣を奪うべく作り上げた龍神兵のうち、自我に目覚めたもので、フェルガナ地方を支配しようとしていた。

何故エレナが最強な人物なのか
フェルガナの誓いのバグで、敵以外のものに攻撃ができるようになるものがあり(イースシリーズ通してジェノサイドモードと呼ばれている)、通常の人物が攻撃に当たると大ダメージを受け、贓物をぶちまけながら死ぬのだが、エレナには1ダメージしか与えられず、さらにはHP自体がアドルよりも多い。
追記パッチをあてると追加される理不尽難易度であるinfernoをクリアした後、設定ツールを立ち上げると、エレナが「遂に私を超えました」と言う。
つまりはエレナが最強なのである。


後に発売される「イースVS.空の軌跡」にも剣を持ったエレナがサポートキャラとして登場する。
最早ヒロインでは無い。



以下余談


本来このゲームは、ドラゴンスレイヤーVI 「英雄伝説」となる予定だった。
しかし、既に完結したイースシリーズが余りにも人気になりすぎたため、イースシリーズを続けるために急遽シナリオが変更され、イースIIIとなった。
一方、英雄伝説は製作時間短縮のため、単純なRPGへシステム変更となった。
また、PC88版イース3販売直前に、イース作成チームスタッフの一部が退社しクインテットを設立した。
そのためなのか、イース3の製作チームは公表されていない。

また、タイトーが製作したPS2版イース3についてはクインテットも開発に関与していた。


イース3は曰く付きの作品である。



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最終更新:2023年01月04日 14:21