デクー(LBX)

登録日:2011/07/20 Wed 13:47:37
更新日:2022/11/10 Thu 00:58:19
所要時間:約 4 分で読めます




デクーとは、ダンボール戦機に登場する小型ロボット『LBX』の一種。


同名の会社が実在するが、多分関係無い。

名前の由来は「木偶の坊」からだろうか?

◆機体解説

神谷重工が製作したイノベーター(イノベイターに非ず)専用のLBX。イノベーター壊滅後は神谷重工がクリスター・イングラム社に買収されたためそこから市販されている。
重装甲のブロウラーフレームを採用しているが、非常にバランスが取れており高い汎用性を誇る。基本装備は片手銃「スキャッターガン」と部隊番号の入った迷彩カラーの盾「タイディシールド」。

そんなデクーの見た目だが、
  • 他より一回り太い胴体
  • ズッシリ構えた脚部
  • ごっつい腕
  • 頭に生える一本の角
  • 赤いモノアイ
と、どこぞのザクドムを思わせるようなフォルムをしており、さながらダンボール戦機界の量産機として日々暗躍している。
(※LBXは玩具として発売されているので量産もへったくれもないのだが)
なお、ボディパーツ(左右に大きなモールド、その下に赤いライン)を顔だと思うとカワイく見えてくる。

また派生も多く、色々なデクー達が存在する。


ゲームでのデクー

第1章から登場。
山野家の壁に穴を空けて侵入し、三体で主人公のバンに襲いかかる。

その後は各地で登場し、上記の派生機と共に登場したり、パーツを混同させた機体も登場する。

しかし、この手の機体の宿命故か、兎に角やられる
  • 斬られて爆散
  • 突かれて爆散
  • 叩かれ爆散
  • 殴られ爆散
  • 撃たれて爆散
……散々な扱いである。
(敵対組織の機体故仕方ないが)

敵側の機体だが、こちらでも使用可能。
フレームが合わなくても装着出来る。(そもそもゲームにはフレームの概念が無い)
中盤のイベントでデクー縛りのバトルがあるため、ワンセット確保してある程度ACを上げておくとストーリー攻略が楽になる。

OPでも大量に出現してバン達を迎撃。ウォーリアを1機撃墜するも、アキレスに5機以上、ハンターのスティンガーミサイルでも複数機撃墜され、最終的に全滅した。

アニメでのデクー

第1話から登場。
イノベーター側から持ち去られた最重要機密、「AX-00」の回収のために投入された。

いきなり主人公の家の客間をマシンガンで穴だらけにし、LBXの危険性を(視聴者に)知らしめた。

が、素人ではない主人公バンがAX-00を起動し、そのまま三体のデクーを撃破。
敵量産機の宿命というべきやられっぷりである。

その後もエージェントの機体や監視型が登場し、見事にやられまくっている。

プラモデルでのデクー

バンダイから1/1スケールの物が発売されており、現在「デクー」と「デクーカスタムR」の二種類が発売されている。
出来も良く、無改造でガンプラの武器を装着可能。

派生機体

元から性能に余裕を持たせてあるためバリエーション機・強化発展機がかなり多い。
これらもジェネラル、OZ、DC系を除いてイノベーター崩壊後に市販されている。

  • デクーカスタムR(監視型)
デクーを監視用に特化させた機体。フレームタイプはブロウラーフレーム、基本装備は対物のビーム弾を撃ち出す両手銃「AMBライフル」。
頭部モノアイ前のモニターが特徴。カラーリングは灰を基調とした渋めのもの。

  • デクーカスタムL(軽装型)
軽量化されたデクー。基本装備は片手銃「スキャッターガン」と迷彩カラーの盾「バトルシールド」。
カラーリングも大差ない上、軽装型のくせにブロウラーフレームのまま(=重量据え置き)なので影は薄い……

  • デクーカスタムC(砲戦型)
デクーの遠距離砲戦仕様。フレームタイプはパンツァーフレーム。
基本装備はロケットランチャーとビームシールドを内蔵した武器腕「デクーキャノンアーム」なのだが、普通の武器腕と装備構成が別物なせいか続編のダンボール戦機Wでもプレイヤーは使えない。
おかげでどうあがいても全身揃えることができない……。

  • デクー改
設計を一から見直した後継機。上級エージェントに与えられる。
フレームタイプはブロウラーフレーム、基本装備は元から市販されているランチャー「ロケットランチャー」。
青いカラーリングなのはグフを意識しているのだろうか。
肩や足がトゲトゲになったりしているが基本的なシルエットは変化無く、能力も重さは据え置きで全体的に上がっている。

  • デクーエース
最上位のエージェントに与えられる指揮官機。基本装備は片手銃「スナップリボルバー」。
これまでのデクーとは違って、ストライダーフレーム(クノイチやジョーカーと同系統)のかなりスリムなデザインで、赤いカラーリングと相まって女性型にも見える。実際アニメでの使い手もエージェントの女性である。
パーツも軽い為、肉抜き無しでもそこそこ早く動ける。

  • ジェネラル
八神英二専用LBX。フレームタイプはブロウラーフレーム、基本装備は大口径の両手銃「アーチャーライフル」。
厳密にはデクーではないが、デクーをベースに開発された発展強化型。
高精度センサーの搭載により長距離狙撃などの射撃戦に対応し、デクーより遥かに強固な重装甲は格闘への適性を高めている。
加えて脚部ブースターにより運動性も損なっていないと強力なLBX。あの赤いポッチリってブースターだったのか…
性能の高さの分ピーキーに仕上がった様子で、デクーと比べて扱いが難しいらしく、使い手を選ぶ機体となっている。

なお後に設計データがオメガダインに流出しており、LBXシーサーペントの開発母体となった。

  • デクーOZ
続編の『ダンボール戦機W』に登場するライバルキャラクター、風摩キリトの機体。赤くて角付き。センサーはこれまでのデクー系とは異なる黄色。
ベースはデクーだが、キリトのカスタマイズによって性能を極限まで上げられており、
ヤマジュンのハンドメイドのワンオフ機であるエルシオンやペルセウスとも互角にやり合えるほど。

  • フライトデクー
同じく『W』で登場したデクーの新たな派生量産機で、白基調のカラーリング。フライトユニットを増設することで飛行能力を得た……が、ゲーム中で性能に差異は無い。
基本装備はマシンガンタイプの両手銃「ガトリングショット」。

  • トロイ
漫画『ジン外伝』に登場するLBX。後に『BOOST』でゲームに逆輸入された。
フレームタイプはブロウラーフレーム、基本装備はガトリング内蔵の武器腕「デスバレル」。
神谷重工がデクーをベースに開発した、凶悪な火力を備えた無人機……と言う設定であるが、
ぶっちゃけそのでかすぎる頭部と言い、武器腕に変更された両腕と言い、
デクーの面影はモノアイくらいしか残ってなかったりする。

なお、『凶悪な火力』と言う設定ではあるものの、ゲームでは武器腕そのものが残念性能なので……と思いきや、60発というマシンガン顔負けの装填数でテンション消費も少なく、さらにリロード時間も短いというトンデモ性能を引っ提げて登場。設定に見合う性能を見せつけて対戦環境をめちゃくちゃにした。

漫画『WARS外伝』にはさらなる強化発展機として「デストロイ」が登場した。

  • DCオフェンサー
さらに続編である『ダンボール戦機ウォーズ』における、ジェノック、ハーネスの量産機体。DCとはデクーカスタムの略称であり、デクーのカスタム機体であることが分かる。
フレームタイプはブロウラーフレーム。量産機体らしく標準的な性能をしているものの、搭乗者によっては最後まで使える等、インフレにもついていける機体となっている。
さらに量産機であるためカスタマイズも豊富であり、劇中だけでも、脚部をブルド改をベースに車輪の構造にし、肩部に二門のキャノンを搭載し、腕部を武器腕エリアルアームに改造した、DCエリアル。脚部をアサシンベースのワイルドフレームに改造し、3段ジャンプを可能としたDCブレイバー、ゲーム版限定だが、外見こそ変わらないものの強化発展型となっているDCブラストアームなどが存在する。


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最終更新:2022年11月10日 00:58