ベルペオル(灼眼のシャナ)

登録日:2011/10/24(月) 21:33:25
更新日:2022/08/30 Tue 21:27:00
所要時間:約 4 分で読めます




灼眼のシャナ』の登場人物。

●目次

【プロフィール】

真名:“逆理の裁者(ぎゃくりのさいしゃ)
炎の色:金色
所属:仮装舞踏会(バル・マスケ)
役職:参謀
CV:大原さやか

【概要】

この世の“歩いて行けない隣”にある異世界“紅世”の住人“紅世の徒”の中でも、特に強い力を持った“紅世の王”。

外見は灰色のタイトなドレスを着て、様々なアクセサリで身を飾った妙齢の美女。
瞳の色は金色で、額に第三の瞳を持ち、本来は三つ目なのだが、右目は「久遠の陥穽」発動時に盟主にマーカーとして渡したため、
XIX巻までは右目を眼帯で覆っており、左目と額の二眼だった。

この世に多数ある徒の組織の中でも最大級の集団『仮装舞踏会(バル・マスケ)』の最高幹部“三柱臣(トリニティ)”の一人。
組織の運営役で、盟主が不在の上に、他の『三柱臣』が組織の運営のためにろくに働かないので仮装舞踏会(バル・マスケ)の実質的なトップを務めている。
古臭いという理由で今は名乗っていないが、遥か昔の役職は「軍師」で、古株の部下であるオルゴンは軍師と呼んでいる。

ベルペオルを含む“三柱臣(トリニティ)”ら三体の“紅世の徒”は仮装舞踏会の盟主である創造神“祭礼の蛇”によって作られた眷属で、
創造神の権能の行使を手助けするためのシステムの一部。
眷属としての本来の役割は『審神者(さにわ)』。
祭祀において神託を受けた巫女の言葉を解釈し、神意を人々に伝える者……言わば祭祀における監督者を差す。
神威召喚“祭基礼創”の儀式の場を整える役割であり、後に組織を率いるようになってからは、その本来の役割が拡大解釈されて、組織の運営者となった。

盟主が帰還してからも、当の“祭礼の蛇”は自身の権能たる願望実現に一直線なので、基本的に役割は変わらず、
それどころか“祭礼の蛇”は気紛れで計画を変更して、その後始末は基本ベルペオルに丸投げのため、むしろ忙しさは増したほど。
とは言え、ベルペオルの本来の役割を考えれば、ある種当然の成り行きでもある。

眷属ではあるが“祭礼の蛇”は己の子供として扱っている。
また、例え死亡してもそれがイコール消滅ではなく、存在自体が「創造神の眷属」という世界法則に組み込まれているため、
“祭礼の蛇”が健在な限りは必要に応じて復活が可能。
尤も、“祭礼の蛇”同様に、機能上相応の時間が掛かる模様。

【人物】

狡猾で智略に長けており、およそ知る者が触れたがらない神算鬼謀の持ち主。
“紅世の徒”の中では珍しく、「思い通りにならない、ままならない物事に挑むことを喜ぶ」という一風変わった嗜好を持つ。
まあ、そんなんでもなければ我が侭放題の創造神の審神者はやってられないだろう。

部下に対しては冷酷に接したりするが、主である“祭礼の蛇”に対しては忠実に仕えており、彼の奇行に対し困惑しつつも彼の為にひたすら尽くす。
“祭礼の蛇”も彼女に迷惑をかけている自覚もありホントに済まないと思っている。
大命終局の蛇の無何有鏡の作成時、完璧な形で無何有鏡を作成出来たのに 「徒たちが悲しそうだったのだ」という理由で、
本来の形の無何有鏡を作成せず、今まで尽くしてくれた彼女に対し、申し訳なさそうにする蛇に対し呆れつつもそういう御方と笑って許した。

なお、基本的に盟主の我が儘に一番苦労するのは単純に一番やることが増えるベルペオルだが、
性格と与えられた在り様からすると、一番気をもんでいるのはヘカテーである模様。

同じ三柱臣のヘカテーとは割と仲が良いようだが、逆にシュドナイとは気が合わない。
外見からはベルペオルの方が姉でヘカテーが妹のように見えるが、生まれる順番としては一番最後。作者にも妹と言われている。

悠二に対しては「大命」の不安要素として厄介な存在と思っているが、能力面は評価している。
大命遂行時、彼と別離する際にはタルタロスの制御キーを渡して彼に協力。
蛇とは別の意味で惜しい存在と評した。

【戦闘能力】

役職柄戦闘を行うことは基本的にないが、並のフレイムヘイズでは束になって掛かっても敵わない超絶的な戦闘能力を誇る。
本編では結局、戦闘らしい戦闘は行わなかったが、
アニメ第一期では何をとち狂ったか、宝具タルタロスをその辺のチンピラみたいに振り回して攻撃している…
タルタロス本来の力は「あらゆる因果を切り離す」とも言われる、特定現象の切り離し及び遮断。
要するにありとあらゆる繋がりや力を封印する宝具なので、鎖にはいくつか燐子を封印しており、戦いの時にはこの封印を解いて応戦する。
それでも十分に戦えるのになぜスケ番戦法…
しかしII期では『タルタロス』の隔離能力を存分に行使し、“紅世の王”としての貫録を見せている。

宝具

  • タルタロス
拘鎖型の宝具。
主である“祭礼の蛇”から与えられた専用の宝具。
普段は『星黎殿』に置かれた大竈型宝具『ゲーヒンノム』に収容されているが、『大命』の遂行時においてのみ、使用が許可されている。他の三柱臣の宝具と同様、所有者が望まなければ破壊されることはない。
能力は特定現象の切り離し及び遮断。
「あらゆる因果を切り離す」とも言われており、作中ではヘカテーと『大命詩篇』の共振を断ち切ったり、
アラストールシャナの繋がりを断ち切りシャナのフレイムヘイズとしての力を封印したりした。
また、鎖の輪の一つ一つに“燐子”を封じ、その部分を砕くことで必要に応じて解き放つことも可能。

  • 非常手段(ゴルディアン・ノット)
鍵型の宝具。
ベルペオルが、子飼いの部下に持たせている黄金の鍵型の宝具。
所有者が死に掛けた時、その残された“存在の力”を使って、内部に込められた自在法を発動する。
込められる自在法はある程度自由が利くため、様々な用途に使用が可能。
ウィネが持っていたものには通話と破壊の自在法が込められており、『天道宮』を崩壊させた。
ザロービとビフロンスが持っていたものには転移の自在法が込められており、サブラクの離脱と坂井悠二の確保に用いられた。
また、所有者に死が迫っていなくても、ベルペオルの任意で発動が可能。

【作中の活躍】

サブラクに『零時迷子』に『大命詩篇』を打ち込むよう依頼し、『大命』第一段階である盟主の帰還を推し進めると同時にシュドナイに命じて各地の外界宿を襲撃させた。
祭礼の蛇が坂井悠二と合一を果たし『大命』が第二段階に移行した後は、盟主に従って『久遠の陥穽』に向かう。

障害を乗り越えて到達した『詣道』の最奥部『祭殿』で、黒い蛇骨の“祭礼の蛇”が覚醒すると同時に『旗標』となっていた右目を取り戻す。
創造神の目覚めにより、ヘカテーが『大命詩篇』を稼動させて“祭礼の蛇”神体にかつての豪壮な姿と莫大な力を取り戻した後は、神体に乗って『詣道』を遡る途中、追いついて来たシャナの姿とその決意を見聞きしたことで、シャナを自身の許容範囲外の危険因子と判断。
盟主の意向に背いてでも彼女を排除するべく、ヘカテーとシュドナイにシャナの抹殺を声なき声で暗に促した。
しかし、シャナの抹殺には至らず、『詣道』を一足先に脱出したフレイムヘイズたちに続いて、“祭礼の蛇”神体と共にこの世に還幸した。

『星黎殿』尖塔にて瀕死のフェコルーの最期を見送った後は、『祀竈閣』からヘカテーと教授のバックアップ及び敵侵入路の捜索を進めた。

『大命』最終段階では、御崎市全体を包む封絶を張った後に悠二の命令で『タルタロス』によって封絶内部の人間たちの“存在の力”への変換を遮断し、変形した『真宰社』の中央制御室から儀式を監督していた。
結局、最後まで戦場に出ることはなく、新世界がシャナたちが撃ち込んだ「人を喰らえない」理のまま創造されると気付いた時には盟主にその真意を問い、その答えを聞いたときには思わず大笑いしていたが、結局は受け入れた。

大命遂行後は蛇と共に無何有鏡に行く。
組織運営者として、あいかわらず仕事の日々である。
シュドナイが敗北し、ヘカテーと同じ場所にやってきた際にも「参謀は、一人だけになってしまいました」と文句を言われていた。
後書きでも泣いてしまいますとか言われることがあったりと、案外寂しがりなのかもしれない。

【余談】

名前の元ネタは悪魔ベルフェゴールの古名、「ペオル山の主人(バアル=ペオル)」。
三千年前の神殺しの戦いの時は西王母と名乗っていた。


追記・修正は祭礼の蛇に忠誠を誓ってからでお願いします。


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最終更新:2022年08月30日 21:27