少女少年

登録日:2010/04/01(木) 04:32:54
更新日:2022/03/25 Fri 10:21:30
所要時間:約 6 分で読めます





「少女少年」とは「ないしょのつぼみ」のやぶうち優が主に小学館の学年別学習雑誌で連載していた漫画シリーズ。
それぞれのシリーズにつながりはないが、基本的な話の流れは
「訳あって女装して美少女アイドルとしてデビューすることになった少年の成長物語」である。
何気にこの作品の根幹の大部分を10年以上も前に先取りしている。
またシリーズごとに村崎以外の登場人物の名前に特定の括りがあるのも特徴。

村崎ツトムという芸能マネージャーキャラが毎回登場しているが、恐らく全て別人。

古くはストップ!ひばりくんから始まる女装少年ものであり
昨今の男の娘萌えとは小学生の時にこの作品やコロコロのバーコードファイターに触れた人間が主なターゲットなのかもしれない。


以下シリーズ作

【少女少年】

(『小学六年生』97年4月号 - 98年3月号)

シリーズ第1作。他シリーズとの区別のために【少女少年Ⅰ -MIZUKI-】と表記されることもある。
主人公が正体を偽ることによる様々なもめごとや不都合に重点が置かれている。
登場人物名には色の名前が入っている。

○水城晶(みずき あきら)
主人公。自宅で姉に女装させられてカラオケで歌っているところを村崎に見つかりスカウトされる。
「白川みずき」の芸名で、主にアイドル歌手として活動。
女装をしている時のかつらの髪型は水色のロングヘア。


【少女少年II -KAZUKI-】

(『小学六年生』98年4月号 - 99年3月号)

シリーズ第2作。主人公が、幼い頃に自分を手放した母親に近づくために女優として芸能界で活動する。
シリアス性が高い展開で、シリーズ中最もドラマ性の高い物語との評価がある。
登場人物名には、自然に因む単語が含まれている。

○星河一葵(ほしかわ かずき)
主人公。村崎に女の子と間違われてスカウトされ、大空遥の娘役のオーディションを受ける。
落選するが、それがきっかけで芸能コースのある学校に転校し「星河かずき」の芸名で女優として活動。
ただし学校生活がメインで、実際の芸能活動はテレビドラマ主演1作のみしか描かれていない。
シリーズ中唯一、ウィッグや髪飾り等を全く付けずに女装する。


【少女少年III -YUZUKI-】

(『小学五年生』99年3月号・『小学六年生』99年4月号 - 00年3月号)

シリーズ第3作。女の子との同居やデビューまでのレッスン、グループとしての活動等に重点が置かれ、学校がほとんど登場しない珍しい作品。
シリアスな村崎も見れる。
Ⅰ~Ⅲまでで三部作とされており、以降のシリーズとは絵柄が違っている。
登場人物名は植物に因んでいる。

○橘柚季(たちばな ゆずき)
主人公。香川県丸亀市のとある島の出身。
普段から2人の兄に女物の服を着せられ遊ばれていた。
兄たちに履歴書の性別欄を書き換えられ、東京で女の子としてオーディションを受け、見事合格。
「橘ゆずき」の芸名で、桃園ユリ・梅咲文華との3人でグループ・ガーリッシュを組んで歌手として活動。


【少女少年IV -TSUGUMI-】

(『小学六年生』00年4月号 - 01年3月増刊号)

シリーズ第4作。女装癖がある少年が芸能界や恋・友情に奮起する様を描いた作品。
中でも特に恋愛に重きを置き、シリーズ中最も人気が高い。
登場人物名は鳥の名前から付けられている。

○白原允(しろはら みつる)
主人公。普段から「女の子の方が得だから」と趣味で女装をしている男の子。
女装をしている時のかつらの髪型は下方にウエーブがかかったロングヘア。
女装姿で街を歩いているところを村崎に声をかけられ「白鳥つぐみ」の芸名でTVCMでデビュー。
テレビ番組に出演したり写真集を出したりしているが、メインの活動分野は不明。
仕事を通して先輩アイドルでクラスメートの藍沙に次第に思いを寄せるようになる。
歴代主人公の中で唯一、完結時点で女装での芸能活動を続けていたり、自ら意識的に女の子っぽい振る舞いを見せたりなど、シリーズ内でも特異な存在。
そのためかつぐみも合わせてシリーズ中トップクラスの人気の主人公。


【少女少年V -MINORI-】

(『小学六年生』01年4月号 - 02年3月増刊号)

シリーズ第5作。自分の考えや都合を押し付ける親に対する子供なりの反抗を描いた、少々重い作品。
登場人物名は、農業に関する単語から付けられている。

○蒔田稔(まきた みのる)
主人公。クラスメートの茜の家に行った際、茜に女の子の格好をさせられていたために女の子と間違えられるが、とある出来事により、茜と女の子2人組としてデビューすることに。
「MINORI」の芸名でグループ"ma-da"としてデビュー、歌手として活動。
シリーズ中、女装していた期間が最も短い主人公。


【少女少年VI -NOZOMI-】

(『小学四年生』02年2月号 - 3月号・『小学五年生』02年4月号 - 03年2月号)

シリーズ第6作。芸能界絡みの話だが、主人公はデビューせずあくまで代役。
登場人物名は新幹線の愛称から。

○谷川光(たにがわ ひかる)
主人公。人気アイドルである青葉のぞみが仕事を抜け出す際に扮する男装姿と瓜二つで、のぞみの格好をした女装(変装)姿までもが普段ののぞみと瓜二つだったために、のぞみの「替え玉」として活躍することになってしまう。
代役として行った仕事は、雑誌の表紙撮影・握手会・雑誌企画・ドラマ出演。
のぞみは後に歌手としても活動を始めるが、その代役はやっていない。
女装の上にさらに変装したりさせられたりするため、女装のバリエーションはシリーズ中最多。
幼なじみの児玉なすののことが好きだが、徐々にのぞみのことも気になりだす。
まあ最終回は男も含めたハーレムENDのようなものだが。


【少女少年VII -CHIAKI-】

(『小学四年生』03年2月号 - 3月号・『小学五年生』03年4月号 - 04年2月号)

シリーズ第7作。主人公が活躍する場は声優とミュージカル。
登場人物名は数字の桁から付けられている。

○十河太一(とがわ たいち)
主人公。4年前に見たミュージカルに出演していた同年代の女の子に憧れて芝居をはじめ、演劇サークルで女装していたところを村崎が地域ローカル番組で見かけスカウト。
芸名は「万丈千明」
声がボーイソプラノでインパクトがあったことから、おもに声優として活動。
他に、ラジオ番組のパーソナリティやミュージカル出演もこなした。


【~少女少年~ GO!GO!ICHIGO】

(『ちゃおデラックス』2004年春の増刊号・初夏の大増刊号・夏の超大増刊号・秋の大増刊号・冬の超大増刊号・2005年春の増刊号)

シリーズ第8作。どこから見ても美少女にしか見えない女装少年とその少年に惚れてしまった少女のラブコメ。
女の子が主人公で、かつ芸能界が関係せず村崎も登場しない異色の作品であり、番外編的な扱いとされることも多い。
登場人物名は果物に因んでいる。

○宮坂杏(みやさか あんず)
シリーズを通して唯一の女の子主人公。小学5年生。
とある出来事で見た目も中身も女の子ないちごに惚れてしまい、いちごが男の子だという事を隠そうと毎回奔走する。
幼稚園時代はガキ大将で、いじめられていたいちごをいつも助けていた。
髪型はショートカット。

○章姫一期(あきひめ いちご)
体は男の子だが、外見と心は女の子な美少女少年。ボクっ娘。
自分の心に正直に生きる、との信条で普段から「章姫いちご」と名乗って女の子として生活しており、周囲からも女の子として扱われている。
幼稚園時代に過ごした町に転校生として戻ってきた。
髪型はウェーブがかかったロングヘアでリボンをつけてサイドテールにしている。




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最終更新:2022年03月25日 10:21