あなをほる(ポケモン)

登録日:2011/03/20(日) 15:24:51
更新日:2023/09/04 Mon 13:37:14
所要時間:約 3 分で読めます




ダグトリオは あなをほって ちちゅうに もぐった!


ポケットモンスターシリーズに初代から登場する技。
使い手としてはダグトリオアイアントが有名。

威力:80(初代:100、第二・第三世代:60)
命中:100%
PP:10
タイプ:じめん
分類:物理
接触:○
範囲:単体
わざマシン28
効果:1ターン地中に潜って相手の攻撃を回避し、2ターン目に地中から飛び出して攻撃する。
備考:地中に潜っている間「じしん」「マグニチュード」だけはダメージ2倍で食らってしまう。
   また、洞窟内等のフィールド上で使うとそこの入り口まで戻る事が出来る。


1ターン使って相手の攻撃を回避し、次のターンに攻撃する溜め技

第六世代までは一貫してわざマシン28で取得可能。

攻撃と回避を両立する珍しい技であり、四足獣全般を筆頭に覚えるポケモンが非常に多いのも特徴。

…しかし逆に言えば2ターンもの間行動が縛られるという事であり、相手からしてみればむしろ隙だらけ。
ぶっちゃけ『穴を掘ってる相手にひこうタイプ特性ふゆう』持ち等のじめんに強い連中を無償降臨してください』と言ってるようなもの。
まもる」や「みがわり」にも弱い。
単純な攻撃技としては「じしん」の完全劣化と言っても過言ではない。

何故か世代ごとに威力が頻繁に変動している技であり、特に初代では「じしん」と同等という高威力。
入手時期について、2つ目のジムバッジ入手後にわざマシンが手に入り、同時期に出会う野生のディグダが普通に覚えている。
この時点で威力100が破格なのは言うまでもないが、ほとんどの攻略本で威力60と書かれていたため設定ミスの可能性が高い。
しかもフィールド技として使うと自然系のダンジョンから脱出できる無消費型『あなぬけのヒモ』なのでお得感がある。
対戦でも今と比べて有用なサブウェポンも少なかったためラッタオコリザルキュウコン等「じしん」を覚えないポケモンに採用されることがあった。
当時の環境的にじめん技を半減以下にできるくさひこうむしはいずれもマイナー(むし以外は一部に強ポケがいないでもなかったが)。
また、環境を支配していたエスパーは物理耐久が弱いポケモンが多いため、高威力の物理技はそれなりに効果があった。
というか当時の特攻=特防の仕様で特殊耐久が異常に高いため、物理技で攻めないと厳しいという面が強いが。
余談ではあるが初代では潜っている間に「じしん」が当たることはない。
初代で「そらをとぶ」を使用している間に「かみなり」があたることが無いのと同様である。
また、「やどりぎのタネ」+「どくどく」+「かげぶんしん」の初代特有の陰湿コンボにこの技を組み合わせるという発想もあったとかなかったとか*1

しかし後の世代では威力が激減、強力なサブウェポンも増えすっかりマイナー技に。
一応第二世代ではリザードンがこの技を使えば完全ノーリスクで潜れたが、だからどうしたという話である。
なんでノーリスクかと言われれば、潜ってる最中に「じしん」が通ると言っても、タイプ相性の影響をうけるため、ひこうタイプがあるリザードンに「じしん」を放っても完全に無意味なのである。

ちなみに威力が大幅ダウンした第二世代では一撃必殺技「じわれ」が当たるオマケ付き。まあ、気持ちは分からなくもない。

一応第四世代から若干威力が戻り、『パワフルハーブ』とのコンボにより1ターンで発動可能と強化され、
「じしん」を覚えないポケモンの代用技として期待されるものの「一発しか使えない」「貴重な道具欄を消費してしまう」等の欠点からあまり人気は出なかった。

攻撃目的でなく「どくどく」や「やどりぎのタネ」等と合わせた時間稼ぎ技としての運用が無難かもしれないが、
それでも小回りの利く「まもる」や「みがわり」のほうが人気…
メジャーな「じしん」に弱いというのもかなり痛いか。

正直かなり残念な技。
強いて言えば「ねこのて」を阻害しない溜め技のため、この技を主軸とするレパルガッサ等の催眠パや輪唱パで使われることがあるという程度。

しかしストーリーにおいては比較的早いタイミングで入手可能な事と、CPUは上手く交代を駆使しない事から、
貴重品である「じしん」の代用技としてそれなりに優秀。
わざマシンの使用回数が無限になった第五世代以降も「じしん」を入手するまでの繋ぎとして使える。
じめんタイプにはこの技を自力習得できるポケモンも多く、わざマシンを探す手間も省けてお得。
フィールド効果で「あなぬけのヒモ」を節約出来るのも地味な利点か。

そんな技だが、『ルビー・サファイア』ではレジ系3匹の封印を解くのに必要で、
無駄に消費してしまっていた人はツチニンかナックラーをレベル50前後まで育てなければならなかった。

またネタ方面にもかなり優秀で、特に「あなをほる」を覚えたガチホモ型のカイリキーネタポケの代名詞的存在。

第七世代ではZワザとして使うとタイムラグのない威力160のじめん技という実用レベルの性能となる。
…のだが、わざマシンから削除され、威力が4倍に強化されガチ化したむし技「きゅうけつ」に置き換えられた。
そのため、実用的なじめん技の追加を期待したブースターリーフィアの使い手が泣きを見ることに。ゲーフリェ…
それでもテッカニンやアイアント等にとってはサブウェポンの選択肢の一つとして考えられるようになった。  
特に前者は元々有用な攻撃技が少ないため、対戦での使用率が高い。

第八世代ではダイマックス中なら、タイムラグがないどころか使用後、とくぼうが一段階上がる「ダイアース」として、威力130のじめん技として使えるように。
嬉しいことにわざマシン15の中身として復活したので、覚えにくさで涙を呑んだというポケモンを使う方もニッコリ。
そして、1ターン目に地中に潜って身を隠すという性質は、ダイマックスポケモンに対する時間稼ぎ技としての機能になった。
「まもる/みきり」でも完全に防ぎきれずダメージを受けるダイマックスわざも相手が特性『ノーガード』でない限り完全回避でき、ついでに「ダイアース」等は地中に攻撃できない。
「じわれ」等同じことができる技はあるものの、サブウェポンとしての価値は上がってきている。


  • ポケダンでのあなをほる
一転してガチ技に昇格。
待ち伏せがセオリーになるローグライクゲームでは、1ターン無駄にした所でデメリットが少ないのも大きいが、
溜め技は威力に2倍の補正がかかるので破壊力抜群。
「そらをとぶ」「ダイビング」「とびはねる」といった身を隠す系統の溜め技はこの時点でかなり優遇されているが、
拾えるわざマシンで覚えられる上にPP多め、命中100、色んなポケモンが覚え、弱点つける相手が多い「あなをほる」は非常にメジャーな技になった。
ただし固定ダメージ技「マグニチュード」のダメージが2倍になって即死する危険が跳ね上がるため、相手を選ばないと酷い事になるのには注意。
あと穴掘ってる間に味方が倒してくれちゃったりもするので、単独行向け。


  • アニメでのあなをほる
アニメでは諸事情により「じしん」を使うことが憚れるため、代わりに「あなをほる」が頻繁に使用されている。
ただし、その対応パターンは大抵二種類に分けられている。

パターン1)
穴を掘られて見失う
→ サトシ:どこだ!どこから出てくる!?
→ 足元からです。

パターン2)
穴を掘られて見失う
→ サトシ:穴に向かって攻撃だ!
→ 相手:なにっ!?

我らがサトシ君は、この対応をほぼ交互にやるため呆れる視聴者も多いが、そんなサトシ君が大好きなのも視聴者である。

メタ的目線を加えるなら、地中にいるポケモンは描写しなくていいので、作画上の都合も良いと推測される。




追記・修正は地中に逃げられる前にお願いします。

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最終更新:2023年09月04日 13:37

*1 実際は「やどりぎのタネ」を覚えるフシギバナ・ナッシー共に「あなをほる」を覚えない為、机上の空論で終わってしまったが