じしん(ポケモン)

登録日:2011/03/20 Sun 15:26:36
更新日:2023/12/19 Tue 10:44:34
所要時間:約 3 分で読めます




ポケットモンスターシリーズに初代から登場する技。

◆基礎データ

タイプ:じめん
威力:100
命中:100
PP:10
分類:物理
接触:×
範囲:自分以外
主な習得法:わざマシン26(第1~7世代)→わざレコード10(第8世代)


◆概要

地面を力技で揺らし、文字通りの地震を起こして空中の敵以外の周囲にいるものに大ダメージを与える。
追加効果は無いが、威力・命中・PPの全てにおいてバランスが良く、タイプも攻撃面の相性に優れたじめんタイプと、安定した性能を持つ優秀な物理技。


じめんタイプであれば、進化するとじめんタイプでなくなるツチニン以外は全員習得可能。
他のタイプでも地面に足がついていてある程度の体重があればかなりの確率で覚えられ、特殊じめん技の代表である「だいちのちから」とは普及率に圧倒的な差がある。

第4世代まではほとんどの最終進化系、禁止級伝説のポケモンが技マシンで覚えられたが、第5世代以降はこれらに該当するポケモンであっても「じしん」を覚えられないポケモンが度々登場するようになった。
特に水御三家に至ってはエンペルト(第4世代)を最後に誰も覚えることが出来ないという状況が続いている。
フシギバナギャラドス(いずれも第3世代)、ツンベアー(第9世代)など、後の世代になって初めて習得可能になったポケモンも結構いる。

高威力を持ちながらデメリットが見当たらないため、対戦では世代を超えて高い採用率を誇る定番の技。
特に強力な耐性を持つはがねタイプに有効なことや、唯一でんきタイプの弱点を突けることが大きく、物理型ポケモンのサブウェポンとして重宝されている。
それ故、『「じしん」を覚えられない』という理由だけで「物理アタッカー失格」のレッテルを貼られることも少なくない。


ルビー・サファイア』までは攻撃技の物理・特殊がタイプごとに決まっていたため、一致技が特殊攻撃の物理型ポケモンは、「おんがえし」とこの技、もしくはタイプ一致の「めざめるパワー」でしか攻撃力を活かせないことも多々あった。

このように初代から人気の技だが、時代が進むにつれて強力なひこうタイプのポケモンが増えたり、特性ふゆう」、持ち物の「ふうせん」が登場し、相手にノーリスクでポケモンを交換される危険が増えた。特にこちらがこだわり系アイテムを持っている場合は退かざるを得ず、相手に1ターン自由な行動を許してしまう。
また第6世代から登場した「グラスフィールド」には「技『じしん』の威力を半分にする」という効果があるので、カプ・ブルルゴリランダー、ダイソウゲンと地震持ちは極めて相性が悪いといったデメリットも存在する。

現在では物理技のバリエーションも大幅に増え、「ストーンエッジ」「ばかぢから」等サブウェポンとしてのライバルも増えたが、覚えられるポケモンも多いことから未だに一定の人気を保っている。

一方ダブル・トリプルバトルでは自分以外の全てのポケモン(味方含む)をまとめて攻撃する無差別攻撃となる。
一見クセが強いように見えるが、まもったり、使用者の相方を飛行タイプや特性「ふゆう」持ちにすると強力な全体攻撃技として扱えるため、
ダブルにおいて必須のメジャー技…だった。第3世代の頃は今と違い 味方を巻き込む全体攻撃は威力減衰しない 為、とりあえずぶっぱしてるだけで非常に強かった。

が、強すぎたために案の定弱体化され、第4世代以降は威力が75%に低下してしまうことに。
地面技の中では基本性能、そして何より普及率の面でダントツに恵まれているため、結局ダブルトリプルでもじめんタイプはこの技が主力であるが、
「ドリルライナー」「ホネブーメラン」「10まんばりき」「じだんだ」などのダブルバトルだと相互互換である技が次第に増えてきた関係で一強ではなくなっている。
ぶっちゃけシングルほど強くないので、これに頼らざるを得ないじめんタイプ以外での採用率はシングルと比べると明らかに低い。
ランドロスのように特攻も高めのポケモンなら両刀気味にして「だいちのちから」を採用するという選択もあり得なくはない。

また、地面タイプを無効にするポケモンに注意。無効にできる味方が多いということは無効にする敵も多いということである。
相手も同じ戦法を使おうとする可能性は高いし、メジャーな戦法なので普通に対策される可能性も高い。
ダブルバトルの頂点に君臨するのがランドロスのため、見る機会も無効化される機会も非常に多い。

第7世代にZワザにより単体高火力技として全体技と単体技とで打ち分けできるようになり採用率が上がった。
まともな一致技のなかったダブルのガブリアスが歓喜したとか。結局30位圏外に飛ばされたが

第8世代になるとそのダブル性能で優れるその「10まんばりき」がバラまかれてしまい、ダブルではあまり見なくなった。
一応ダイマックスをした味方のじゃくてんほけんを発動させるコンボがあるが、より威力の低い「じならし」もある為なかなか難しいところ。

第9世代ではLEGENDS アルセウスで登場したじめんタイプ版インファイトの「ぶちかまし」の威力が100→120に強化され、じめんタイプの非専用技最高火力の座から陥落した。とはいえ無反動技としては火力トップなのは相変わらず。


◆アニメにおける「じしん」

アニポケでは禁止技となっている。
作中のルールによるものではなく、製作上の暗黙の了解で意図的に「じしん」を使うのを避けているのだ。

その理由は、2004年11月に放送予定だった「ゆれる島の戦い!! ドジョッチvsナマズン!!」が新潟県中越地震の影響でお蔵入りになったから。
この回以降「じしん」系の技はアニメに登場しない。これより前であれば使われている。
被災者への配慮や、不謹慎なので自粛というお決まりの対応であるが、それ以外にも、アニメ製作はそれなりにお金と労力がかかるので、パアにされるくらいならあらかじめ手を打っておく…というのもあるだろう。


ちなみに「マグニチュード」「じわれ」も同様。
「だいちのちから」「じならし」「グランドフォース」はセーフ。
「地面を揺らす攻撃」自体はOKなのか、格闘タイプの「アームハンマー」で地面を叩いて揺らすという戦法が取られた事もあった。
詰まるところ、あくまで現実の地震を思わせる名前の技だけがアウトなのかも。
これによってアニポケにおけるじめん技はかなりレパートリーに乏しいことになっており、どんなポケモンでもじめん技を使うならまず「あなをほる」が率先して使われる。
それ以外だと「ドリルライナー」「10まんばりき」などが使われる傾向にある。


じめんタイプ持ちなのに穴を掘るが使えないポケモンは扱いが悲惨なことになりやすい。
ドダイトスなんかはそれが顕著。サトシのゴマゾウも金銀編では普通に「じしん」を使っていたが、再登場してからはじめん技自体がラインナップから外れている。
同じく封印技である「なみのり」がなくても「ハイドロポンプ」等の技が豊富なみずタイプ技とはえらい違いである。

…後の2011年に1時間スペシャルとして製作された巨編「ロケット団vsプラズマ団!」が東日本大震災の影響でお蔵入りになったことを考えると、
「じしん」だけでなく建物崩壊禁止なども考慮しなければならないかもしれない。
つくづく、運が悪いというか何というか…。
だがXY&Zでは、ジガルデを模した巨大像がミアレシティを大破壊するシーンが普通に描かれているので、そこは杞憂に終わっているようだ。

なおAGまでの再放送で登場する場合は全く修正しないでそのまま放送している。


◆ポケダンにおける「じしん」

初代から一貫して「部屋中のすべてのポケモンにダメージを与える」という効果。マグニチュードも同様である。
モンスターハウスに対して効果的…なのは事実だが、「ふゆう」特性などを持っていない味方を容赦なく巻き込んでしまうので、メンバー編成を縛ったり、エスコート対象を誤爆で倒してしまうので予想以上に使いにくい。
敵が使ってくるぶんには誤爆を恐れず、大所帯で冒険したり突入したりするこちらをまとめて吹き飛ばそうとしてくるので、厄介な技である。
「救助隊DX」ではクリア後ダンジョンの仕様上、これによる誤爆で同士討ちした敵のポケモンが覚醒状態になって、さらに惨劇を起こしたりするから始末に負えない。

一方で「だいちのちから」はなぜか敵味方を識別する部屋全体攻撃になっており、こちらのほうが格段に扱いやすい。

それでも「マグナゲート」以降の作品では部屋全体技としては命中率が非常に高い上に威力も高めであり、特に「超」においてはレベルリセットダンジョンにて技マシンとして床落ちしているため、味方を連れる機会の多い「救助隊DX」と比較すると単騎プレイに向いている分お世話になる機会も多いだろう。


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最終更新:2023年12月19日 10:44