へうげもの

登録日:2012/03/17(土) 00:36:35
更新日:2023/12/14 Thu 23:02:08
所要時間:約 2 分で読めます




生か死か、武か数寄か、それが問題だ。


「へうげもの」(Hyouge-Mono)とはモーニングで連載されていた、山田芳裕による漫画作品である。

織田信長、豊臣秀吉に仕えた古田織部を主人公に、合戦などの武ではなく、茶道をはじめとした戦国時代の美・数寄を中心に描いている。
緻密な時代考証を踏まえ、コミカルかつ大胆な描写で人気を博しており、2011年にはアニメ化もされた。


◆主な登場人物

本作の主人公。信長に近臣として仕えた後、秀吉のもとで大名となる。
物欲が強い一方で立身栄達を夢見ており、数寄と武功の間で葛藤する。
信長から壮大な世界性を、千利休から深遠な精神性を学びながら、やがて自身の数寄を形にしていく。
ネットなどでは信長から秀吉に与えられた名物の茶杓を自作の物とすり替える印象的なシーンから「ゲヒ殿」と親しまれている。

信長、秀吉に仕えた茶頭であり、堺の商人。
天才的な創意を振るう茶聖にして、あまりにも深い業を持つ茶鬼。
黒や侘びの美を理想とした。
その理想のために秀吉を通じて信長を暗殺する。
作者は本来は彼を主人公にする予定であったが、その人物の深さを知って描くには荷が重いと断念したという。

華を好む天下人。
派手な南蛮物を愛用し、多くの者に衝撃と影響を与えた。
壮大な世界観を持ち、天下統一の後、世界を制覇しようとしていた。
本能寺にて明智光秀の謀反にあい死亡するも、その影響は死後にも残った。

信長の下で出世した有力家臣。利休の計画にのり、明智を陥れて信長を暗殺した。
天下人になった後は信長をなぞるように朝鮮・明への野心を燃やす。
数寄の面でも信長の様に派手な華を好むが、センスに乏しい。
作中ではその野心とともに、肌の色が日焼けという形で変化した。

三河の大名。
正義を重んじる実直な人物だが、信長の死後強かさも備えていく。
良くも悪くも武骨な田舎者で数寄を介さないが、その必要性も認めていく。

信長の弟で織部の悪友。
要領がよく、過酷な戦国時代を巧みな処世術で生き延びてゆく。


◆名物・物品

  • 平グモ
松永久秀が所有していた茶釜。
一話で松永の自害とともに砕け散るが、蓋のみ古田が回収し修復した。

  • 珠徳の茶杓
信長から秀吉に褒美として与えられた名物の一つだったが、古田によってすり替えられる。

  • 三肩衝
三つ揃えれば天下を獲ったと言われる茶入。
「新田」「初花」「楢芝」



余談だが、セガのアーケードカードゲーム、戦国大戦15XX~五畿七道の雄~にて織部と秀吉がゲスト枠としてカード化された。


追記・修正はひょうげたものを願い候。

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最終更新:2023年12月14日 23:02