泣くようぐいす

登録日:2010/02/18 Thu 06:12:25
更新日:2021/07/13 Tue 19:48:35
所要時間:約 5 分で読めます






バスケに懸ける
男たちがいる・・・・



週刊少年マガジンにて連載されていたバスケットボール漫画
全7巻、作者は木多康昭。


【あらすじ】
3日前に逆ナンされて可愛い彼女ができた千石うぐいす。
しかしそれは盛大な素人ドッキリで、彼女は甲子園常連校のエース蘇我と付き合っていた。

うぐいすは復讐と童貞喪失を果たすため、野球で蘇我を倒すことを誓う。


【主な登場高校】
◆幕張第一高校
うぐいす達が通う高校。
野球部は弱小だが、いくつかの学校が合併してできたので運動部の環境は良い。
通称:幕一(マクイチ)


◆原宿幕張高校
蘇我がエースを務める甲子園常連校。
野球部は幼少からの経験者や特待生で構成されるエリート集団。
二軍でも結構な実力者が揃う。
偏差値は高め、通称:原幕(ハラマク)


◆私羅高校
一芸入試だけで入学可否を決める高校。
そのため空手からモノマネ、麻雀に至るまで各方面のスペシャリストが集う。
生徒は皆 仮面を付けており、頭に認められた者のみ「心の友」として素顔を晒せる。



【主な登場人物】

◆千石うぐいす
幕一野球部で守備位置はセンター。
天性の動体視力を持ち、過去に宇宙人から肉体改造を受けたからか身体能力も高い。
全く練習してないのにプロの球(150km/h台)をスタンドに放りこみ、初めてのマウンドで140km/hのストレートを投げ、23時間で変化球(SFF)を修得する怪物。
また、観察眼もあり、原幕のピッチャーの一人が操る魔球の破り方を看破したりもしている。
岡村や今の涙に動揺する一方、桂をブロック塀で殴打したり蘇我の思い出の品を川に放り捨て新品をさも探し出してきたような様子で返したりなど、人の心があるのかないのかよく分からない。

必殺技は千石パンチ、千石アッパー等。
童貞(女性経験無し)だけど非童貞(殺人経験有り)。


◆御共
幕一野球部マネージャーにして、スーパー経営者の娘。
マネージャーの質=野球部の強さなら初戦敗退と言われるなど、残念な顔立ちで競輪選手の脚を持つ。岡村からは首長族の女の真似で煽られた。
重度の筋肉フェチで「筋肉」という文字だけで正気を失うほど。
千石とはよく口論してるが、彼のピンチにロボを寄越したり麻雀の代打ちを務めるなど頼れる仲間。
剛田戦にてロボキング合体の犠牲となり死亡。


◆後藤 和義
幕一野球部で守備位置はうんこ。
うぐいすの友人でイケメン眼鏡だが女性との交際経験はない。
デベソ(遺伝)で、そのことを馬鹿にされると素手でロボを倒すほどブチ切れる。
金の為なら96歳男性でも抱ける。
ロボキング合体の犠牲となり死亡。


◆今 裕二
幕一野球部で守備位置はファースト。
斉○洋介にそっくりな顔だが、断固として認めない。閾値を突破すると泣き出すほど嫌がっている。
バットコントロールは千石以上で、打球を相手ベンチやバックネット裏のバケツに狙って放り込めるほど。
死んだ母親も斉藤○介そっくりで、母の遺言によると生き別れた父親は「斉藤洋す…」らしい。
ロボキング合体の時点では瀕死だったが、トドメを刺されて死亡。


◆金子 健太郎
幕一野球部のピッチャーで通称:プロケン。ブロッケンじゃない。
少年野球時代に蘇我に打ちのめされ、一度は野球を辞めかけたが打倒蘇我を目指し機会を待っていた。
ほぼギャグに絡まず、一番真面目に野球をやってる人。
金属バットがヘコむ程の剛球&チェンジアップで緩急を付けた投球スタイル。
切り札は高速スライダー。


◆佐々木 健
幕一野球部で守備位置はキャッチャー。
プロケンに比べると野球の腕が見劣りするのでアマケンと呼ばれる。
熱心に指導してくれた監督の平野を尊敬するも、彼女にブルマ着用プレイを強要した挙げ句 全裸でモー娘。を踊る姿を見て絶望。


◆岡村 博範
幕一野球部で守備位置はライト。
あるきっかけから千石に憧れており、勝負を経て野球部に。
桁外れの走力を持ち3打席連続バントヒット、バントヒットから盗塁だけで帰ってくるという離れ技をやってのける。
かつてその走力を買われて野球の試合に出たことがあるが、おそらく上記のようなことをやった結果、相手の外野が全員内野でスタンバイしていたという逸話を持つ。
逆に言えば、内野を越される心配はない程度の打力ということでもある。

そして誇り高き岡村ミリバールの孫。
千石と共に私羅高校に乗り込むもロボキング合体の際に死亡。


◆桂 和正
幕一野球部で守備位置はライト。
……なのだが、千石に何度か殺されかけて岡村にレギュラーを奪われる。
「傾奇者」という生き様を貫いた為にW立ち往生(立ち&勃ち)で絶命。


◆斉木 たくや
幕一ショート。
トリプってるため卒業前に成人式を迎える逸材。
一方、その分野球経験が豊富で、キャッチャーをやればプロの速球をうまくキャッチし、イレギュラーバウンドなどにも柔軟に対処できる。


◆小口 明
幕一野球部顧問。
初登場時に首を540°回転させられた。
ロボキング合体の際に死亡。


◆平野 浩史
幕一野球監督。
小口に惚れていた女子生徒を寝取った過去を持つ。
千石に弱みを握られた為ロボとなり殺害しようとするも、衝突を繰り返すうち信頼関係を築く。
ロボスーツ開発者で、ロボキング犠牲者5人の殺害容疑で逮捕される。


◆江花 孝夫
原幕野球部の二軍捕手。
口が達者で、ささやき戦術なども実行するタイプ。
今のバッティングに精神崩壊を起こしかけた相方のピッチャーを慰めたもの、さらに予想外の打球コントロールを見せられ、自分が壊れて謎のプロペラで空に逃げようとした。
最終的には大振り狙いで今のコンプレックスを刺激しまくった結果、狙い通りにはなったものの相方がピッチャー返しを食らって一緒に離脱する羽目に。
七三眼鏡で特技はあやとり。


◆マグロ
千石が偽物によって冷凍庫に閉じ込められた際、死因の偽装と警察を欺く変わり身に使われた。
その後 有村戦でも変わり身に使われるが「築地から持ってきた」という台詞から恐らく別個体。


◆エスパー伊藤
剛田戦にてロボスーツを収めていた鞄群に紛れ込んでいた。
唯一無傷で剛田戦を生き抜いた男。





1巻後半~3巻中盤は真面目に野球をやってるが、それ以外はいつもの木多作品。
例によって時事ネタと下ネタで各方面に喧嘩を売り、講談社には抗議の電話が殺到したらしい。
(特にガチンコファイトクラブ)


武士沢レシーブ等と同じ方向性で最終巻はある意味伝説。
当時のマガジンには野球漫画が3つも掲載されており、その都合で打ち切りが決定。

打ち切り宣告された木多は編集への当てつけかラスト10周で真面目に「野球漫画」を描き、幕一野球部員の覚醒や新たなライバル登場と燃える展開へ。
そして最後の最後で夢落ち→剛田殺害で主人公逮捕

無茶な終わり方は勿論、野球部分が無駄に面白かったため話題となった。
同作者「喧嘩商売」のバトルパートを思い浮かべると分かりやすいかも。


ついでに良い感じの名言も多い。
「いつもアホやってる木多が真面目な漫画書いた」という振り幅による錯覚かもしれないが。


最後に、冒頭のバスケ云々は喧嘩商売の巻末にある嘘宣伝である。


追記・修正をお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 漫画
  • 週刊少年マガジン
  • 講談社
  • 木多康昭
  • 打ち切り
  • バスケットボール
  • マグロ
  • タシロ
  • 千葉県
  • 千葉市
  • 幕張
  • 野球しろよ
  • 泣くようぐいす平安京
  • 驚愕のオチ
  • 泣くようぐいす

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2021年07月13日 19:48