ヨヨ(バハムートラグーン)

登録日 :2009/11/07(土) 10:46:41
更新日 : 2017/07/22 Sat 02:21:40
所要時間 :約 10 分で読めます




◆概要
バハムートラグーンの登場人物。


◆略歴
※一応ネタバレ注意





ゲーム開始直後にグランベロス帝国によって滅ぼされたカーナ王国の王女。ゲーム本編では18歳の設定。

主人公のビュウとは幼馴染みの関係である。
ゲーム中の描写によればビュウとヨヨの仲は非常に良く、
周りの人間(あのマテライトですら)もなんだかんだで「ビュウと王女がくっつくだろう」というような想像はしていたらしい。
(ただし、小説版においてはビュウはヨヨを妹のように扱っているフシがあるなど、
当人たちがどのような感情を抱いていたかについては想像の余地がある)

このカーナ王国は神竜バハムートを守護竜と崇める国であり、
カーナ王家は代々神竜の声を聞き、神竜の力をその身に宿す事が出来る「ドラグナー」の血を引いている。
彼女もその例に洩れずドラグナーの血を引いており、神竜の力を使い、心を通わせることができる可能性を秘めていた。
それ故にカーナ陥落の際に、「空を手に入れた。だが、完全ではない」と神竜伝説に挑もうとするグランベロス帝国皇帝サウザーによって連れ去られ、数年間を牢屋の中で軟禁されて過ごすことになる。
その獄中生活の待遇がどのようなものであったかは定かではないが、
身近な人間の死を体験した挙句に見知らぬ地での孤独な生活を強要された彼女の心中は推して知るべし、である。

しかし、そんな彼女の獄中生活はある男の登場によって一変する。
グランベロス帝国の将軍パルパレオスである。
ヨヨの状況を見過ごせなかったパルパレオスは自ら話し相手としてヨヨと積極的に接するようになり、お互いに親交を深めていった。
このパルパレオスという”心の拠り所”がいなければ、ヨヨは壊れかけた心を保つ事が出来なかったかもしれない……。

その後カーナ王国の生き残り達で結成された反乱軍達によって、キャンベルにおいて助け出されそのまま反乱軍に参加する。
グランベロス帝国の支配から各ラグーンを開放する戦いを続けながら、彼女は各地に眠る神竜を目覚めさせていった。

ドラグナー(ゲーム上ではこの頃はまだワーロックだが)は神竜の心をその身に宿すことによってその召喚が可能となるのだが、
その反面、神竜と一体化しているヨヨは神竜の心の影響を強く受けてしまう。
このバハムートラグーンという作品における神竜達はバハムートを除いて非常に若く我の強い連中ばかりであるので、
神竜達がバハムートへの怒りを露わにするなど傍若無人な振る舞いを続けた結果、宿主であるヨヨの精神的ダメージは蓄積し続けた。
そのために彼女は心身の不調を抱えるようになり、しまいには寝込んでしまう事もあった。

なおゲーム中の神竜達(ヴァリトラ・リヴァイアサン・ガルーダ・ユルムンガルド)の会話によれば、ヨヨ自身はドラグナーとして不十分であり、
故に自分達神竜を何匹も抱え込み、死にかけている状態だったらしい。
(どうでもいいがこの後ヨヨがドラグナーに覚醒したり、比べ物にならないくらい強大な怒りを放つアレキサンダーを抑えこむなどしている辺り、上の4体の神竜の見る目が無さすぎると言わざるをえない。
元々人間をいじめて楽しんでいたのをバハムートにたしなめられて戦争を起こしたような奴らなので仕方ないといえば仕方ないのだが……)
ちなみにこの死にかけ状態は後に脱出。どうやら神竜の怒りをセンダックに押し付けたようである。

その後、カーナにてサウザーの命により反乱軍に参加すべくやって来たパルパレオスと再会し、共に祖国カーナをグランベロス帝国の支配より解き放つ事に成功。
これにより、正当な王位継承者であった彼女は若くして即位しカーナ王国の女王となる。
本格的に、反乱軍改め、オレルス救世軍の指導者的な立場に居座り、グドルフ将軍に実効支配されたグランベロス帝国を叩き、神竜の伝説を追いかけることになる。

そしてカーナ神殿でバハムートを目覚めさせ、その心を受け止め、他の神竜のバハムートに対する怒りすら彼女は抑え込んだ。
結果ヨヨは、真にドラグナーとして覚醒し、人間と神竜の梯…文字通り世界の命運を握る存在となったのであった。
このときバハムートラグーンでは唯一のクラスチェンジがいつのまにか行われるが気にしない気にしない。

なお、このときにはすでに(バハムート除く)神竜との力関係は逆転したようであり、神竜の心を覗けるようにまで成長し、最終決戦の舞台、神竜達の故郷「アルタイル」への扉をバハムートと力を合わせて開いたりしている。
アルタイルでの最終決戦でもそのキャラクターを遺憾なく発揮し大活躍をし、名実ともに最重要キャラとしての面目を保つ。
また、ヨヨの中にいた神竜の内6体がヨヨの体を離れ復活するのだが、最終的にヨヨに憑依したラスボスだけが復活の依り代が足りずに、ヨヨの体内に残ってしまう事になる。

しかし、続編が描かれる事は無かったのでその後それがどのような事態を呼んだかについては分からないままである。


◆悪女という評価について

『ヨヨと言えば悪女』 というのは実際にゲームをやった事のある人にも、やった事のない人にも、下手するとバハムートラグーンを知らない人にもおなじみの見解である。
スクウェア三大悪女RPG史上最大の悪女 などと揶揄され、定着した悪女っぷりは有名。
それ故にヨヨという名前とヨヨの発した迷言 「サラマンダーよりはやーい!」 (実際のテキストは「サラマンダーよりずっとはやい!」だが、前者での二次使用が多い)だけが一人歩きしている。

<劇中でみせた行為>
  • 主人公と物語開始時点では恋人だが、帝国に攫われて敵将に心変わり(ただ、ここではある種のストックホルム・シンドロームだった可能性はある)
  • その恋人と主人公との思い出の場所(訪れた男女は必ず結ばれるとの噂の教会)にその恋人の竜に乗って「サラマンダー(主人公の竜)よりずっとはやい!」
  • みんなで一緒に暮らしている戦艦内でその恋人相手に「夜な夜なヨヨ様の苦しそうな声が聞こえるの」
  • そんなどっぷりなのに最終決戦で「貴方はやっぱりわたしの大切な人なのいまだけでもいいの……わたしに……強さを!あの頃のように!」という無茶な発言。

これらのことからもしかしたら察した人もいるかもしれないが、ヨヨが悪女であるという評価を底上げしている要因として、
作品そのものの「 エロジョークの多さ 」がある。
バハムートラグーンというゲームは子供が見てもなんのこっちゃだが、大人が見ると「あー」と思わされるネタが数多い。
「夜な夜なヨヨ様の苦しそうな声が聞こえるの」や「12個入りのたんすのアレ」はまさにその筆頭である。

特にヨヨに対してはそういうエロジョークが数多く割り振られており、
  • 「夜な夜なヨヨ様の苦しそうな声が聞こえるの」
  • クルーからふられた気晴らしにエロ本を与えられるビュウ
  • ヨヨの部屋に入ると急いで走ってくるパルパレオスとベッドで寝ているヨヨ
  • 基本的にヨヨのベッドから手に入る「おうじょの???」
などなど、ヨヨとセックスを匂わせる描写は枚挙に暇がない。


ピュアなプレイヤーにとっては、
ヨヨとは主人公=プレイヤーを振った挙句に最初敵だった男に腰を振ってしかも最後にはヨリを戻そうとしてきたという経緯から
とても我慢ならないキャラクターなのであろう。
もしもこのような「エロジョーク」的要素がなければ三角関係に揺れ動く恋多き乙女程度に収まり、ヨヨは悪女とまでは呼ばれなかったかもしれない。

バハラグのヒロインは彼女から別の女性キャラに挿げ替えられているプレイヤーも多いらしい。
大抵は病弱僧侶のフレデリカ。次点でルキアやメロディア、センダック、サラマンダー、バハムートなど。
(余談だがこのフレデリカ、設定画も無く専用イベントも少ないのにかつてRPG最萌で準優勝したというかなりの強者である。やはり薬屋は格が違った。)

しかしながら、彼女もまた祖国の滅亡・父親の死・長年の拘留といった数え切れぬトラウマを抱えていたり、
神竜の怒りによって何度も死の淵まで追いやられたりする紛れもないストーリー上の被害者であることも忘れてはならない。

そもそも彼女一つ見ても仕方のない部分がある。
一途に居ない者を思い続けた男と新しい世界で別の幸せを見つけた女、よくある話であり、ヨヨの決断は現実的である。
ただこの恋愛観の差は子供だった僕らにはショックが強すぎたのだ。

ビュウはバハムートと共に空を駆け巡り、パルパレオスも死ぬというエンディングを、ヨヨに対する天罰と取るかは人それぞれであろう。
だが、一つ言えるのはヨヨの行動・言動だけでこのゲームを「クソゲー」だの「シナリオが糞」と安直に判断して欲しくは無いという事である。


◆ヨヨは誰を愛していたのか?

ビュウと仲の良かったヨヨはパルパレオスとくっついた。
これだけ聞くとヨヨの件に関してはビュウが一番の被害者と思われがちだが、パルパレオスこそが真の被害者という見方もできる。

プレイヤーはビュウ視点でバハムートから「ヨヨの中にお前はいない」と言われているため、
既にビュウに愛情はなくなったことを知りえるのだが、ではヨヨはパルパレオス一筋だったのだろうか?

というのもヨヨを精神的な部分で支えたパルパレオスだが、本編で一度たりともヨヨに対して「愛している」という類の発言をしていないのだ。
結婚直後こそ幸せそうなものの、次第にヨヨと共にいる時間が減っていく。
また、ビュウに対してヨヨの件で嫉妬・羨望・罪悪の念を抱いている描写、教会以降一度たりともビュウに話しかけない(会話が行われない)事実。
果たして彼はヨヨに愛されていたのだろうか?
最終的にはパルパレオスは自ら暴徒に暗殺されることを望む。

エンディングでの「グッバイ、ヨヨ…」はそれだけに色々と深みを持つ発言なのである。
はたしてヨヨは本当は誰を愛していたのだろうか?その答えは誰にもわからない。


◆戦闘面でのヨヨ
以上のようにシナリオ面では散々な評価をされている彼女だが、戦闘面では超優秀なキャラである。
さすがヒロインと言ったところか。

以下、その脅威の性能を列挙していく。
  • 味方使用可能キャラ中最高のMPとまりょくを誇る
  • ほぼ同業のセンダックのほぼ上位互換(クラスチェンジによって完全上位互換に)
  • 広範囲高威力のMAP兵器「ガルーダ」「バハムート」「アレキサンダー(2周目限定)」を使用可能
  • 近接戦闘でも高威力全体攻撃「バハムート」による大ダメージが期待できる
  • 近接戦闘の攻撃力を1.5倍に上げる最強の支援魔法「ビンゴ」を使用可能

他にもリヴァイアサンでフィールド上の水を凍らせたり、ホワイトドラッグで回復もこなせたりするが、
ヨヨを攻撃もしくはビンゴ以外で利用するのはちょっともったいないかもしれない。
それほどまでに攻撃面での性能がずば抜けているのが彼女なのである。

バハムートラグーンでは基本的に「同職は同職で固めたほうがわざのレベルが高くなる」という都合上、
同職で固めたくなるのだが、ヨヨとセンダックについては固めないことによるメリットも大きいため運用に悩まされる。

~ヨヨとセンダックを組ませるメリット~
  • バハムートやアレキサンダーをLv.20で撃てる(特に近接戦闘時には2連発が可能)
~ヨヨとセンダックを組ませないメリット~
  • ビンゴを2連発できる
  • MAP兵器神竜Lv.10を2連発できる

だが、これだけ優秀な性能にもかかわらず、
彼女の言葉から受けたショックを処理出来ずに、敢えて彼女を外した人もまた多い筈。
ゲームである以上、使う使わないは自由なので、自分なりの方法で楽しんでください。








「ビュウ…今までありがとう…」
「でも…わたし…もう戻れないの」
「楽しかったあの頃に…」
「ねぇ…ビュウ。大人になるってかなしい事なの…」


彼女を一途に想う人、彼女を許しきれない人。

追記・修正をお願いします。

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