マーフィーの法則

登録日:2009/10/08(木) 23:53:06
更新日:2024/04/05 Fri 22:20:53
所要時間:約 3 分で読めます




世の中でよく経験する皮肉なことを法則のように言ったもの。

世の中には要領の悪いヤツはいるもんだ

この法則の骨子は
可能性があるならば
常に最悪の結果になる
ということである

努力は報われず、手抜きは晒され、欲しくない時には山のようにあるのに必要になった途端姿を消す。

世に溢れる不運と無情を慰める為の言葉


「仕方ないよ、法則だもの……」



  • 蜂は、隣に誰かいても必ず自分目がけて飛んでくる

  • 傘を持っていくと晴れ、置いていくと降る

  • 血液型占いは、A・O・ABは外れることもあるがBは必ず当たる。そして、血液型占いに反発するのもやっぱりB型

  • 麻雀で字牌とか一枚持ってて引くの待ってると引けない。もう来ないと思って捨てた途端引いてくる

  • チャリで出かけたら行きが向かい風だったのに、帰りもなぜか向かい風

  • せっかく宿題やってきたのに、そんな時に限って先生が宿題を点検しない
    やってこなかった時は必ず点検される

  • ナリを潜めようとしたらトラブルに巻き込まれる

  • 会いたくない人を避けるように迂回するも、その迂回路で鉢合わせする

  • 宅急便はトイレや風呂に入ってる時に限ってやって来る

  • テトリスの長い棒がこない

  • 恩返ししたい時に親がいない
    これたしか本出てたよな?

  • 復讐したいときにも親はいない

  • 気付いてほしいことは気付かれず、気付いてほしくないことは気付かれる

  • 見たいテレビ番組は放送時間が重なる

  • 見逃した場面に限って良いところである

  • 映画のエンドロール中に帰った時に限ってラストに数秒重要なシーンが流れる

  • 実写でやるのに向かない内容の作品ほどやたら実写化される


  • パンが、バターやジャムを塗った面から絨毯の上に落ちる確率は、絨毯の価格の二乗に比例する*1

  • 風力は理髪店・美容院で使った金額に比例する

  • 自分の後にくじを引いた人は当たる
    当たりばかりの中に一つだけハズレがあるようなくじだと自分が一発でハズレを引き当てる

  • パチンコで数万円つぎこんで何時間粘っても全く当たらないのに、自分の隣に座って始めた奴はすぐに確変連チャンする

  • リアル兄弟姉妹は惨事

  • 二択は八割の確率で外す

  • 今年の流行は来年の笑い物。来年の流行は今年の爪弾き

  • 疲れて喋りたくない時に乗ったタクシーの運転手は、話好きである

  • 「絶対何もしないから」と言って女をホテルへ誘った男は絶対何かしてやろうと思っている

  • 3人以上でじゃんけんをすると自分だけ負ける

  • 洗車をすると雨が降る。雨が降って欲しくて洗車をする場合を除いて

  • フールプルーフ(バカでも間違えない)設計はできない。なぜなら、フール(バカ)は思いもよらないことを考え出すからだ

  • この世のよいものは、違法であるか、不道徳であるか、食べると肥るか、実験動物に与えると癌になるか、非常に高い税金がかかっている


  • 都合が悪いとすぐ地下にいたことにする

  • 一緒にいる時ほど一緒にいたくないヤツに出会すものである


  • 携帯の着信履歴なんてない方が何かと平和である

  • 「ダイエットしなきゃ」という女は大して肥っていない。言わない女ほど肥っている

  • 上司と一緒に昼食を取りに行くと、上司が注文したものが最後に出てくる

  • 女と別れ話をするとき、泣く女は鬱陶しく、泣かない女はふてぶてしく、笑う女は殺してやろうかと思うものだ

  • 声の一番デカいヤツが発言権を得る

  • 後ろを振り返って下さい。 振り向いたあなたは正直者。

  • 絶好のチャンスは、最悪のタイミングでやって来る

  • 歴史は繰り返す。それが歴史の悪い面である

  • 何かを試みようとすると、何物か・何者かの意図しない介入によって妨げられる
    それでも、ときには何かが成し遂げられるのは、邪魔しようとする何物か・何者かも、別の何物か・何者かに邪魔されるためである



身もふたもない言い方をすれば、バッドエンド信奉者の崇拝対象であり、
一度も自分の意志で何かを成し遂げた事がない人が、他人を貶す為に使う言葉である。

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とでも思ったか?




防災やセキュリティといった、「起こってほしくない物事の発生を阻止する・起こった場合の被害を最小限に食い止める」分野においては、
「発生しうる最悪の事態を想定せよ」という形でマーフィーの法則を念頭に置くことは常識となっている。
このことはしばしば、「事故は必然、無事故は偶然」と表現される。

ある建設工事で、「クレーンで荷物を吊り、道を挟んだ向こう側に置く」という工程があるとする。
この工程において発生しうる最悪の事態として、
  • 道の上空で吊荷が崩れて落下し、たまたま通行中だった歩行者の頭部に直撃して死亡させる
  • 吊荷を持ち上げたクレーンが風でバランスを崩してひっくり返り、ブームで付近の住居を両断、住んでいた人を巻き込み死亡させる
の2点が考えられる。

どちらもそうそう起こることではないが、マーフィーの法則を念頭に置けば、これらは起こってもおかしくないと考えることができる。
そう考えることができれば、
  • 荷物を吊るワイヤーの使用前点検を徹底する(吊荷の崩れを防ぐ)
  • 道の両端に警備員を配置して通行止めを行い、道が無人になったのを確認してから吊荷を道の方向に動かす(積み荷が落下しても死亡事故に繋がらなくする)
  • 吊る予定の荷物に対し充分に余裕のある車体重量を持ち、風速センサと連動した安全装置を持つクレーンを手配する(風でバランスを崩す前に、作業を中断せざるを得ない状況を作り出す)
といった対策を取ることができ、事故を未然に防いだり、発生した事故による被害を最小限に抑えたりが可能となるのである。


たかがあるあるネタなどとバカにはできないのだ。


ちなみにこれを無視した(結果、大惨事となった)実例として

「尻餅着陸して機体に穴が空いた?板でも貼っとけばええやろ」
→傷が広がるのを甘く見ていた為、後に空中で大きく破損。
「破損の拍子に油圧のラインを全部切ってしまい、操縦不能に陥り墜落」「そこからベキッと行っていまい、尻が丸ごと脱落→急減圧→空中分解の即死コンボ」
などの大惨事に…という事例がある。
詳しくは「日本航空123便墜落事故」「中華航空611便空中分解事故」で検索されたし。
ちなみにこれらの事故はドキュメンタリー番組『メーデー!:航空機事故の真実と真相』でも取り上げられた。こちらのページの「日本航空123便墜落事故」「チャイナエアライン611便空中分解事故」を参照。


なお、「ジョセフ・マーフィーの成功法則」なるものも存在している。
名前は似ているが、まったくの別物で、こちらは「良いイメージを持っていると良いことが起きる」というポジティブ思考の薦めである。
英語学者の渡部昇一氏が、ドイツで購入した本を翻訳し紹介したことがきっかけで広まり、いわゆる自己啓発本のはしりとなった。




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最終更新:2024年04月05日 22:20

*1 ちなみにイギリスの研究者ロバート・マシューズが1m前後から落とした場合には計算上、ジャムを塗った面が下になりやすいと証明した。また彼やアメリカの番組の実験により、3m以上の高さから落とした場合は様々な原因により塗った面が上になりやすいことが判明している