美少女フィギュアメーカー一覧

登録日:2012/06/09(土) 23:14:12
更新日:2023/07/25 Tue 19:57:16
所要時間:約 6 分で読めます




我らキモヲタ必携のアイテム“美少女フィギュア”。

美少女フィギュアとは、かつてはプラモデルよりも高度な技術をもって組み立て・塗装を要する“ガレージキット(主にレジンキャスト)”を指し、
かつ少数生産による高額商品であったため、時間も経済も必要になるホビージャンルだった。
2000年代に入ると組み立ては勿論、塗装まで工場で済ませたPVC製の“塗装済み完成品”なるフィギュアがリリースされるようになる。これはガチャガチャのフィギュアから応用したものだったが、最初期は塗装にベタつきという早期劣化も見られた。
また、原型が良くても成型が甘い為、結局はガレージキットに流れるユーザーが見られた。
2000年代半ば頃になるとそれらの問題は殆ど解消され、ガレージキットのフィギュアとは異なった進化を遂げるようになる*1

現在では数多くのメーカーが現れ、次々と名作と迷作(所謂“泥人形”)を生み出し、中国のおばちゃんたちが苦労しているのだ。
技術向上共に高品質なフィギュアが登場する一方で、原料費の上昇や生産国の経済成長などの要因が重なって価格が上昇傾向にある。

ゲームセンターなどで入手できるプライズフィギュアのクオリティも上がってきており、
市販品に勝るとも劣らないクオリティの物が話題になる事もある。

各社によって傾向の違いはあるが、基本的に

大手…量産が効くので安くリリースできるが金型代がかかるPVC素材

中小…金型の耐久力がないので少数高額になるが、安く金型が作れるポリストーン素材

で開発することが多い。


一覧

コトブキヤ

通称・ブキヤ
言わずと知れた変態企業。かつてはガレージキットを販売していた。
シャープな成型とクセが無い造型、価格も比較的抑えているスタンダードな点が特徴。
ただしクオリティ自体は割とまばらで物議を醸す物もある。
というかオタクの間では専ら変態的なコンセプトを有する オリジナルプラモデル群 の方が話題になりがち。
詳細は当該項目を参照。

●グッドスマイルカンパニー

通称・グッスマ
完成品主流期で一気に勢力を上げたメーカー。
フィギュア本体は勿論、台座や周囲の小物にまで凝った造りをする“ヴィネット”に近い構成も得意。
恐らくヤマハよりも初音ミクで荒稼ぎしてる会社。
ねんどろいどシリーズも有名。
やる夫が登場するフィギュア紹介ブログの“みかたんブログ”もユーザーの楽しみとなっている。
後述のマックスファクトリーとはかなり親密で、合わせて「連合」とも呼ばれる。

●アルター

グッスマと同じく勢力を上げ、日本でトップクラスに信頼されてるメーカー。
小物の精度は随一(ただし小物に力入れすぎで肝心のフィギュアは微妙じゃないかと指摘するマニアも多い)。
けいおん!』の田井中律のドラムセットはチューニングペグやバスドラのペダル(しかも動く)まで作り込まれ、誰もが度肝を抜かれた。

●マックスファクトリー

プロモデラーMAX渡辺率いるメーカー。
乳神様ことDOAかすみなどで、完成品ブーム火付け役になったメーカーの一つ。
その完成品は勿論、フルポーザブルで価格もリーズナブルなfigmaシリーズは余りにも有名。というか最近はそっちが主力。
男性キャラやネタキャラのリリースにも積極的で、09年にはビリー・ヘリントン兄貴をまさかのfigma化。
近年は前述の理由からfigmaも高額になってきている。

●メガハウス

通称・メガ屋
ガンダムSEED系やクイーンズブレイド系で一時代を築き、現在はONE PIECEを中心に発売している。
バンダイ傘下ということもあり、ガンダムやプリキュア等の版権はほぼ独占状態なのも強み。
深夜放送系の萌えキャラ類は人気のあるキャラのみをフィギュア化する傾向がある。
しかし最近は造形の出来にバラつきが多く批判されがち。

●ウェーブ

模型メーカーとしても有名。
一回り小さい1/10スケールで、水着姿の“ビーチクイーンズ”シリーズを熱く眩しく展開中。
グラビアのように可愛く健康的な造型が特徴で、エロ要素は少なくお尻も小ぶり。
シリーズの通称・ビーチク

●アルファマックス

新鋭メーカー。
ウェーブと同じく水着フィギュアを得意とするが、ホームページや雑誌に掲載される彩色原型から劣化することが多いため、恐れられている会社。
大仰なポーズを取らずとも、の造形には原型師の並ならぬ気合と拘りが伺える。

●フリーイング

布製の網タイツを履いた大スケールのバニーフィギュアに定評がある。
グッスマとは「連合」の間柄で、古典美術のfigmaなどユニークなもの
をこちらの名義で多くリリースしている。

●ホビージャパン

フィギュアブランドとして「AMAKUNI」を抱えており、期間限定受注生産としてフィギュアを販売している。
フィギュアのクオリティは基本的に高評価を得ているが、再販が少ないためにプレミア品となる商品も多い。
「淫魔像」と評された『艦隊これくしょん -艦これ-』の鹿島フィギュアが有名。

●グリフォン・エンタープライズ

最近は『東方Project』の矢継ぎ早リリースで有名。
東方ならグリフォンと言えるほど、リリース数はNo.1。
顔は原型師のクセが強く、良くも悪くも“グリ顔”と呼ばれる。
キャラによっては成型と造型が甘いものもあり、直立フィギュアが多いのも批判されがち。
コトブキヤ、キューズQ、ファットカンパニーと東方フィギュアを出すメーカーが増えたため牙城が崩れつつある。
2019年1月22日をもって破産。

●キューズQ

フィギュアのクオリティ自体は高い評価を得ている商品が多いが、延期もとにかく多い事で知られるメーカー。

●ボークス

コトブキヤと同じく、ガレージキット大手メーカー。
特撮関連やドルフィー(ドール)がメインであるため、完成品美少女フィギュアの展開はやや小規模。
アニメ・ゲームのキャラクターのドールも販売している。

●オーキッドシード

かつてはパッとしないメーカーだったが、
ちちのえやそに子など肉感的なエロス抜群な女の子のフィギュアをリリースすることで化ける。
ただしキャストオフは苦手で色移りに要注意。

●B´full(ビーフル)

愛知県に拠点を構えるメーカー。「プルクラ」「FOTS JAPAN」「Apricot blossom」「FIGUREX」などのブランドを抱えていたが、ビーフルとして統一した。
ゲームやアニメなどの美少女キャラをフィギュア化しているが、デコマス詐欺や使用素材による耐久性などの面から批判のある商品も見当たる。
国内生産を強みとしているため、中国生産が多い他メーカーと比べると商品展開の速さや高額化のインフレの中でもある程度価格が落ち着いている傾向が特徴と言えるか。

●ユニオンクリエイティブ


●フレア

ゲーム作品の美少女キャラクターのフィギュア化が多めの傾向なメーカー。

●ベルファイン

2015年に創業した若いフィギュアメーカー。美少女フィギュアを積極的に展開する一方、キーホルダーグッズの多さでも知られる。

●ネイティブ

マックスファクトリー出身のメーカー。
一般販売はせず完全受注で生産している。
エロ漫画家の美少女キャラをえっちく立体化し、特に石恵の智恵はかなりの人気を呼んだ(同時にメーカーのハードルも上がった)。

●ギガパルス

アヘ顔とかボテ腹とか異物挿入とかふたなりとかド下品直球なエロフィギュアの老舗メーカー。
しかし変なところの技術ばかり上がって肝心のフィギュアについてはコメントしづらい出来。
やたら無駄にカラバリを出すことでも有名。

●岡山フィギュアエンジニアリング

元々はガレキを作っていたエロフィギュアメーカー。
こちらもド下品ドエロなフィギュアを作ることで知られるが、ポリストーン製なので値が張る上にデカいのが欠点。

●タキ・コーポレーション

本職は映画等のDVD卸売メーカーで、美少女フィギュアも手掛けていた。
が、そっちの方では数々の迷作という迷作を生み出し、美少女フィギュアならぬ泥人形の最大手メーカー。
その原因は無理矢理な“キャストオフ”にあり、全体のバランスが妙に狂って不気味な感じである。
11年に倒産
抱えてた在庫はいざ知らず・・・どうしてこうなった。

●アクアマリン

アイドルマスターシリーズやFateシリーズのフィギュアを展開していたメーカー。
フィギュアのクオリティには定評があったが、2019年から赤字に転落すると翌年に発生した新型コロナウイルスの影響によって業績悪化の致命傷を負ったことで自己破産となった。
倒産に伴って一部の発売予定だったフィギュアはグッドスマイルカンパニーが引き継ぐことになった。

●セガ

え?ゲームメーカーじゃないのかって?
たしかに販売してる訳ではないが、プライズとして生産している。
原価低価格のプライズフィギュア業界において、プライズに限定すれば抜きん出た造型技術を持つ。
リペイントするだけで大手メーカー品並になる、恐ろしいメーカー。
30センチサイズの初音ミクは有名な原型師が手掛けた上に造型・塗装も大手メーカー並であったため、話題になった。

●バンダイ

言わずと知れた財団B。
可動フィギュアのS.H.Figuretsではプリキュアシリーズ、無可動フィギュアのFigurets zeroではワンピースやマクロスF、タイバニ等が展開。魂web商法も有名。
ロボットや特撮ヒーローは得意だが、美少女フィギュアについてはまだまだ修行中の身。

●バンプレスト

スパロボなどで有名な元ゲームメーカー。現在はバンダイ傘下。
コンビニの一番くじやクレーンゲームの景品(プライズ)などを手がける。
プライズは風営法により原価が決められており以前は泥人形も
多々あったが最近は市販品並みのクオリティになってきている。

●フリュー

プリントシール界の王者として知られるメーカーだが、フィギュアも積極的に展開している。
プライズフィギュアにも力を入れており、カップ麺などの蓋を閉じる実用性を持たせたぬーどるストッパーシリーズなどが有名。

●コナミ

かつては武装神姫などを販売していた。

●アゾンインターナショナル

ドールで有名なフィギュアメーカーだが、アサルトリリィというアクションフィギュアを展開している。
アニメ・ゲームキャラクターのドールも発売している。

備考

なおフィギュア愛好家の中には特定のメーカーということで安心して買う、いわゆるメーカー信仰があるが、
実際のところ、有名メーカーでも泥人形を出すことはあるし、名も無き中小メーカーが名作を出すこともある(和風堂玩具店の棗鈴が有名)。
メーカーではなくフィギュアを見て買うように心がけたい。







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最終更新:2023年07月25日 19:57

*1 マニア向けではあるもののガレージキットも根強い人気はある。