陸戦型ガンダム/ガンダムEz-8

登録日:2010/01/08 (金) 22:50:28
更新日:2024/03/19 Tue 09:25:08
所要時間:約 15 分で読めます





守ったら負ける!攻めろ!



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機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場する主役機。

陸戦型ガンダム Gundam Ground Type
型式番号 RX-79[G]
全高 18.2m
本体重量 52.8t
全備重量 73.0t
出力 1,350kW
推力 52,000kg
センサー有効半径 5,900m
装甲材質ルナ・チタニウム合金
搭乗者
シロー・アマダ
カレン・ジョシュワ
テリー・サンダースJr.
ミケル・ニノリッチ(6話で一時的に)
コジマ大隊の兵士たち
など

ガンダムEz8(イージーエイト)
型式番号 RX-79[G]Ez-8
全高 18.5m
本体重量 51.5t
全備重量 71.3t
出力 1,380kW
推力 52,000kg
センサー有効半径 5,900m
装甲材質 ルナ・チタニウム合金
超硬スチール合金(ザクⅡの部品を流用) 他
搭乗者 シロー・アマダ


【機体解説】

RX計画の中枢機であるRX-78ガンダムは、設計スペックを100%発揮すべく、パーツの段階でとてつもなく厳しい品質チェックが課された。
しかしあまりに高水準な性能・精度を求めた為、そのチェックで撥ねられてRX-78の製造に使用されなかったパーツが大量に余ってしまう。

それらは要求水準を満たさなかったとはいえ十二分に高品質な一級品のパーツ*1であり、その余剰パーツを利用して組み上げ、試験的に量産されたのが陸戦型ガンダムである。
なお「量産」といっても、あくまで余剰パーツの有効利用・再利用することを主目的としたイレギュラーな生産である。
そのため後に採用された制式量産機であるRGM-79系ほど大々的な量産が行われたわけではなく、総生産数は「20数機」とされている。

但し流用されたパーツは、最も厳しい採用基準が設けられた動力系や駆動系、あるいは電装系のパーツがメイン。
外装や装甲、セミ・モノコックの構造部分は全くの新規設計・新規製造。
機体カラーリングも、白青赤を基本としたトリコロールではあるが、白がグレー、青がネイビー寄りになっているなど暗めの配色になっている。

開発の段階で陸戦専用MSのテストベッドとして利用されることになったため、構造は陸戦に特化。
完全汎用型だったオリジナルから大きく変化しており、重量もRX-78より重くなってしまっている。
必要のない宇宙用の装備は一切排除され、代わりにサーチライトや防塵対策、ウィンチなどの地上用オプションを搭載した。
他、コクピットも重力下での運用性を考えて配置が変更されている他、機体には整備性等の向上を図るためのアクセスハッチや内部空間が設けられている*2

コアブロックシステムも廃止されたが、ジェネレータは同一品なので出力はオリジナルと同等。装甲部材もオリジナル同様ルナ・チタニウム合金を採用している。
しかし再利用品ゆえにパーツの質にバラつきがあり、それを抑えるためにリミッターを付けて調整している*3
このリミッターは操縦者が解除出来るが、制限されている本来のスペックを発揮できるMAXモードができる反面、長時間使うと負荷がかかり機体が壊れてしまう。

バックパックはMS全体を見ても他に類のない珍しい構造のラック型推進基部としての機能のほか、歩兵の背部ハーネスを大型化したような懸架装置を兼ねている。
この部分に専用のウェポンコンテナやパラシュートパックが搭載可能で、様々な物資が搭載可能となっており補給ラインから遠く離れても長期間活動できる。
またここからウィンチを伸ばして擱座機を牽引するといった芸当も可能。

製造された20数機の内、大半が東南アジアで戦う極東方面軍のコジマ大隊に集中配備され、他にも各地の戦線で主に小隊長機として運用された。
当時のジオンの主力機であるザクを圧倒できる性能を持っており十分な戦果を上げた。
しかし元々余剰パーツを元に作られた機体であるため、戦争が進むにつれ部品が足りなくて困る事態となる。
多くは当機の生産ラインを改修して作られた陸戦型ジムからのパーツ流用で賄われたが、中には更なる大改造を受けた機体も存在する。
ガンダムEz-8もその一機である。



【武装】

最初から量産を想定していたため、オリジナルの武装とは全く異なる新型が殆ど。
むしろこの機体用に開発された陸戦MS用兵装が、以降の機体にも使われている例が多い。ガンダム史上一番装備が地味に充実している
因みに開発・生産はミライさんの実家であるヤシマ重工が担当している。

  • 100mmマシンガン
    型式番号:YHI YF-MG100
比較的小型で扱い易い割に速射性に優れており、威力・信頼性共に高い主力兵器。
一年戦争後期には地上部隊に普及した地上戦のお供。
優秀な火器だったが、一年戦争以後は後発の90mm系統に負けて姿を消してしまった。
左右サイドスカートに予備弾倉搭載ラッチがある。

ガンダムと同型ではなく、冷却装置がついた専用(地上用)のビームライフル。ジェネレータ出力はガンダム同様なので当然問題なく使える。
但しまだMS用携行ビーム兵器が開発されたばかりの頃でライフル自体の生産数が少なく、地上では大気の影響で命中率や威力が低下するなどであまり使われない。
とは言っても威力は充分で、陸戦型ガンダムが携行する武器の中でもトップクラスで強い。

  • 180mmキャノン
    型式番号:YHI FH-X180
連邦軍製の実体弾火器としては最大級の長距離砲。
分解して背中のコンテナに収納出来る。威力は高く、当たれば一撃でザクを撃破可能。

  • 陸戦型バズーカ(ロケットランチャー)
    型式番号:YHI ERRL-TYPE.Doc-04/380mm
陸上用に調整したバズーカ。これも分解してコンテナに収納出来る。
密林などでの使用を考慮し、RX-78等の物よりもバレルを切り詰めた短砲身で取り回しに優れている。
近年ではロケットランチャーという表記がされる事が多い。
(そもそも「バズーカ」とはあるロケットランチャーの愛称であり兵装の名前ではないのでそちらが正しいのだが。)

  • ミサイルランチャー
    型式番号:YHI 6ML-79MM
連装ミサイルコンテナ3基を十字型に連結し、センサー&グリップを付けた携帯式大型ミサイルランチャー。
装填数6発。ある程度誘導機能もある。
これもウェポンコンテナに収納可能

  • ネットガン
網を発射する捕獲用装備。わりと大物でも大丈夫。
クモの巣上に発射されるのでからまりやすい

ふくらはぎの装甲内部に収納されている。
ガンダムのように背中に搭載すると樹木や建造物に引っ掛かる事への懸念と有重力下での整備の円滑化のためこのような配置になった。
のだが、直立状態だと抜刀できない等不備が目立ったためか後の時代ではこのような配置をしている機体は見られなくなった。
その為かGジェネでは「射出されたサーベルを空中で掴みビーム刃を出して突撃」というスタイリッシュさも兼ねた演出がされる。
※もちろん劇中でこのようなスタイリッシュムーブは存在しない。

  • 脚部スパイク
ザクでは肩にあるトゲトゲがこの機体にはヒザにある。
接近戦を想定した膝蹴り用スパイクらしいが、劇中では専らキャノン砲使用時の滑り止めに使われていた。

  • 胸部バルカン砲
陸戦型の物はちょろっとだけ動かせる半固定式。弾数は多いが照準が付けづらく牽制用にも使いづらい。
ただ威力は高く、水中にいたノリス・パッカード操縦の陸戦型ザクIIに発砲、中破させている。
またほぼ密着状態の至近距離砲火とはいえ、アプサラスを制御不能にするほどの損害を与えた。

  • 頭部バルカン砲
口径はガンダム同様60mm。陸戦型はオプション方式になっており、オプション無し・バルカンポッド・ロッドアンテナの3タイプから選べる。

  • ショートシールド
    型式番号:RGM S-Sh-WF/S-00109
ガンダム/ジムのものより小型の。先端にスパイクが付いており、腕への取付部が伸ばせるので、突き刺す攻撃も出来る。
またスパイクを地面に突き立てキャノンの支持架として利用されることもあるのだが……詳細は後述。
Ez8は増加装甲を施して二重にしたシールドを使っていたが、08小隊の他の機体もラストはこの二重にしたシールドを装備していた。
大抵は小隊ナンバーのマーキングが入っている。

  • 胸部マルチランチャー
胸のバルカンの横にある小さなユニット。劇中、閃光弾を一度だけ使用。上述のネットランチャーも発射可能。

  • ガンダムハンマー
第06小隊の機体が持っていた、フレイル式モーニングスター型のガンダムハンマー。
ガンダムハンマーは元々宙域での戦闘時の有効性から採用されたものだからか、標準装備はされていない。


【ガンダムEz-8】



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アプサラスⅡとの戦闘により中破したシローの陸戦型ガンダムを、ジムやザクのパーツで修復した現地改修機。読み方は「イージーエイト」。
修復の際、これを好機として、今までの運用から判明していた陸戦型ガンダムの細かな問題点を改善しようと、シローの意見も取り入れた。
その結果、多数の変更・改造が盛り込まれ、より実戦的になっている。
陸戦型ガンダムからの主な変更点は以下の通り。

  • ロッドアンテナの装備
密林での運用の多い陸戦型ガンダムは、額のアンテナを樹木にぶつけて破損する事が多かったため、真上に伸びる棒状のアンテナに変更となった*4

  • マルチランチャーを廃止、バルカン砲を胸部から頭部に移動
陸戦型ガンダムに於いていわゆる「頭部バルカン」が採用されず、代わりに同様の火器が胸部に搭載されたのは、
頭部と比べて余裕のある容積を利用して装填数の増加を図ったものであるが*5
自由に動かせなくなったため照準が付け辛い、コクピットの真横に火薬が装備される危険性といった欠点が挙げられていた。
この点を受けて改造の際にこれらを撤去、Ez-8はオリジナルと同じく頭部に二門のバルカン砲*6を装備することとなった。
60mmバルカンが標準なので威力はちょっと落ちるはずだが、至近距離からの射撃でマゼラトップの前面装甲を撃ち抜くだけの威力を発揮した。
なお、これに伴い頭部にあったシュノーケルカメラや集音マイクは廃止されている。

60mmバルカン砲は対地、対人、威嚇兵器としては威力があり過ぎたので代わりに旋回式のバルカン砲が装備された。
射角が広く併設されたセンサーによって照準が正確になり、威嚇や牽制等には非常に有効だったとされている。
無論、実際には他の火器の調達が出来なかったという理由もある装備だが、シロー本人の希望もあっての改装だったようだ。
それを踏まえると、「戦場に置いて無駄な犠牲は出さない」という考えを持つシローらしい武装だと言える。
しかし12.7mm口径は現実では対物ライフルや重機関銃レベルで、それを連射するのだから正直人体に当たるとどうなるかについては深く突っ込んではいけない。それと元々不良在庫利用や一回こっきりの使用だったのかもしれないが他の兵器には見られない口径なので兵站や整備班泣かせの武装の可能性もあったりする。

  • 頭部や胸部に独自の装甲版を追加
頭部は装甲材などが不足していた為、前頭部や顎周りは必要な強度を得る為に独自の構成で最終装甲が装備されている。
胸部はバルカン砲等が取り外されたのでザクの肩部シールドを加工した装甲版を取り付けて耐弾性と整備性を向上させた。
なお、よく間違われるが胸部の装甲版はザクのシールドを二枚“重ねて”加工したのではなく、二枚“繋げて”加工されている。

他にも
  • 膝部スパイクを地面に突き刺して機体を安定させやすい形状に変更
  • 全身のダクトやインテーク等を装甲で覆い、関節も極力露出しない構造に改修
  • くるぶしや足首部分の装甲形状を変更
といった改造もなされている。

一部装甲材質の変更や、そもそも前線で破損した機体を応急処置的に改造した機体である為、実は所々の性能は従来機より下がっている。
だが前述の装甲追加やダクトやインテークを装甲で覆う改修を施したことにより総合的な耐久力は向上している他、胸部の単純化は整備性の向上にもなっている。

なお、Ez-8とは「Extra-zero-8(08小隊特別機)」の意。
名前の由来はM4中戦車のバリエーションの一つ、M4A3E8"イージーエイト"と思われる。
原型機の改造型という点では同じだが、あちらは現地改造モデルなどではなく正式な生産型。




【劇中の活躍】

オープニングでも川の中を進む、土に埋まる、パラシュートで降下、キャノン砲発射といろいろやっている。

  • サンダース機
任務中によく、自分以外が全滅してしまい死神と呼ばれるサンダース。
そんな彼の機体はマゼラ・トップによる砲撃で右脚をやられた以外はほぼ無傷。
途中アンテナの色がグレーになり無事に生き延びた。OVAではカレンが一時乗機し胸部に被弾している。

  • カレン機
パラシュートの降下後に水辺から突如現れた隻腕のアッガイ頭を潰される
殺されかけるも仲間のエレドアとミケルによって命を拾う。
壊れた頭の予備がないため、以後は代わりに陸戦型ジムの頭を装着。「ジム頭」といわれるが無事に最後まで生き延びた。
頭部が丸ごとジムになっているためセンサー類はその分性能が低下していたと思われる。

  • シロー機
砂漠にて謎の巨大MA・アプサラスと交戦、掴み付いたまま高山地帯に共に落下。

その際、アイナを乗せたまま崖に落下しようとするアプサラスを止めるためリミッターを解除。
落下を止めるが機体は壊れて落下してしまう。
ビームサーベルで風呂を作って二人をイチャイチャさせた。

大破した機体は、シローが救出された後に回収され、失った多くの部位を現地調達で補ったEz-8に改修される。
上記の通り、改修時には撃破したザクや陸戦型ジムなどのパーツを使用している。

改修後の装甲は非常に硬く、マゼラ・トップ砲を食らった後グフ・フライトタイプのガトリングを食らっても多少装甲(と中身のシロー)が傷つくくらいで影響無しというのだから凄い。
ちなみに同じくマゼラ・トップ砲で狙撃された陸戦型ガンダムはその時点でパイロット気絶のため行動不能、左胸の装甲がえぐれる状態であった。

軍法会議の結果、08小隊全員で生還の可能性38%という、ほぼ死地ともいえるラサ地区へパラシュートによる敵陣降下・強行偵察を実施。*7
無事ジオンの秘密基地を発見し、攻撃作戦の一環で量産型ガンタンク3機の護衛をするが、ノリス・パッカード駆るグフ・カスタムと戦闘になる。

鬼神の如き動きでガンタンクを撃破し続けるグフに手玉に取られた挙句、ヒートロッドを受け一度は機体が機能停止。
しかしどうにかヒューズを交換して再起動し、動かなくなった左腕を引きちぎってグフに叩きつけ反撃。
最終的にグフをビームサーベルで切り裂くも、死に際に最後のガンタンクを破壊され、勝負には勝つが作戦的に敗北した。
この戦闘中、シローを象徴するセリフ「倍返しだぁ!」が炸裂しているが、実はこの時の攻撃は一発も命中していない。
(シローがノリスの回避行動を見越して現在地の周囲のみに射撃したが、更にそれをノリスが見切って回避行動を取らなかったため)

その後、シローは兄・ギニアスと共にアプサラスⅢに乗るアイナのもとに向かう。
復讐鬼と化したギニアスに撃たれてコクピットから落下したアイナを救出し、二人三脚で操縦したEz-8でアプサラスのコクピットを右手で叩き潰すが、
発射寸前のメガ粒子砲に巻き込まれ大破。そのままアプサラスと共に火口湖へと消えた。

実はEz-8になってからの出番はたったの3話。後にDVD特典として追加された新規映像「三次元の戦い」も含めても4話だけである。
だがガンダム系統のトリコロールカラーを捨てた市街地戦用とも言えるほぼオフホワイト一色の装甲、ラスボスパンチ一発で撃破するなど印象に残る機体だった。




【立体化】

ガンプラ

HG08MS小隊(1/144)で陸戦型ガンダム(J型ザクとカップリング*8)、Ez-8が発売。
陸ガンの頭部オプション(バルカンポッド&ロッドアンテナ)は後のHGUCには付属しておらず、1/144スケールではこの旧HGのみの特権。
陸戦型にはコンテナ、Ez-8にはパラシュートパックが付属。

MGでも陸戦型とEz-8が発売。
陸戦型にはキャノン砲、Ez-8にはバズーカが付く。
ミサイルランチャーは陸ジムに付属。


HGUCでは陸ガンが2007年6月と2018年4月に、Ez-8が2013年4月に発売。更にHGUC 「陸戦型ガンダム 地上戦セット」が2009年に販売している。
陸ガン2007年版はマシンガンとキャノンとコンテナ、2018年版はビームライフルが追加されている。
EZ-8はビームライフルとマシンガンとパラシュートパックが付属。
HGUC 「陸戦型ガンダム 地上戦セット」では、ホバートラックと陸ジム頭とオリジナルのレールキャノンが付属している。
リニューアルに至っても武装は完全についてはおらず、陸ジムのネットガン、ロケットランチャーがようやく立体化して装備できるようになった。
しかしミサイルランチャーについては旧HGの陸ジムとジムスナイパー、あるいはプレミアムバンダイ限定のHGUCジムスナイパーにしか付属せず、装備コンプリートのハードルが妙に高い。

リニューアル版はパーツ分割がさらに細かくなり、特に腰の可動範囲が広がった。関節もABSからKPSになったことで、より扱いやすくなっている。
後にプレミアムバンダイ限定でパラシュートパック同梱版や、この機体を基にしたスレイヴ・レイスも発売された。
ちなみにBD三部作と金型を共用している都合からか、腕のシールド穴がモールドの位置とずれている。

HG・MGでは陸戦型ジムも発売されているので頭を入れ替えればジムヘッドも再現可能。
ただしHGUC陸ジムの顔は劇中のものとは全く似ていないため、再現度を高めたい場合には「地上戦セット」付属の陸ジムヘッドを使いたいところ。


1/35 U.C.ハードグラフ「地球連邦軍 対MS特技兵セット」では腕のみ立体化。腕に覚えのある人は全体を作ってみよう。


HCMproでは陸戦型ガンダム、Ez-8が発売。ホバートラックもいる。
初回特典に飯田馬之介氏が連載している漫画版08小隊の仕様が再現可能なパーツが同梱されていた。
っていうかまだ付いてる。

【完成済みアクションフィギュア】

MIAでは、陸戦型ガンダム、Ez-8に加えてジムヘッドも単品で発売。
さらにホバートラックもEz-8に付属で付くので、かなり長い間、数少ない08小隊集結を実現できるシリーズだった(現在は生産終了)。
MIAの後継ブランドである「ROBOT魂」ではまだないが、姉妹ブランドである「GUNDAM UNIVERSE」ではEz-8が2020年7月に発売予定である。




【輝き撃ち/輝き砲】




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上述した地面に刺さったシールドに180mmキャノンの砲身を乗っけて撃つ陸戦ガンダムのこと。
OPの歌詞に合わせ「輝き撃ち」「輝き砲」などと呼ばれており、ガンプラ等でよく再現されている。
……とはいうものの、実のところそんなシーンは『第08MS小隊』本編には一切存在しない

この姿勢に近いのはOP映像の一部だが、よく見るとこのシーン、シールドは画面手前に刺さっているのであり、砲身を支えていない
シールドが砲身を乗せるのに丁度良さそうな大きさに見えているのも遠近法のマジックであり、実際のシールドはより小さい。

よってガンプラ等で映像のシーンを「シールドの上にキャノンを乗せている」という解釈で再現しようとしても、
シールドのサイズ(特に高さ)が足りないため、OP映像の通りに中腰の姿勢でさせようとすると砲身が下がるか宙に浮く。

この高さ不足を補うためか、本編の別のシーンの「片立て膝をついてのキャノンを撃つシーン」と合わせた、
「片立て膝をつきながらシールドに180mmキャノンを乗っけているポーズ」が陸戦型ガンダムの立体造形物関連で定着していった。
しかし、それでもなおシールドが小さく、かつシールドがそのままでは自立できないので、
  • 地面に強烈な傾斜をつける
  • シールドの刺さる土台部を高い盛り土にする
  • 本編を無視した巨大なシールドにする
  • シールドの上部に原作未登場の棒状のパーツを生やす
  • シールドを自立させるために原作未登場のバイポッドを生やす
といった様々な努力がなされてきた。
個人の改造・作例だけでなく公式側もこれに応え、「輝き棒」「輝き脚(スタンド)」「輝き(盛り)土」なるものが付属するようになっていった。

このような間違いがどこから生まれ広まっていったのか、その発祥については諸説あるが初代Gジェネ説が有力である(次点でスパロボ)。
足が小さいSD体形だからこそシールドとのサイズ比がちょうどよかったものを、通常体形で同じことを行おうとしたために、上述した無理が発生しているという理屈である。

どちらにせよ『第08MS小隊』本編にはない撃ち方となるため、
この手の再現が出るたびに「08MS小隊に輝き撃ちは存在しない」ネタで盛り上がることも多い。



【他作品での活躍】





【総生産数について】

前述の通り、現在の設定では「20数機」「20機程度」生産された事になっているが、初期には「20機」と断言していた資料もあった。
しかし、後年の外伝作品で「主人公やベテランや隊長キャラはジムじゃなくガンダムに乗せたい」というときに便利な機体としてあちこちに出され、
「20機ではストックが尽きるのではないか?」と思われたのか、曖昧な表現にされていったという経緯がある。
実際、

  • シロー機(大破)
  • カレン機(ジム頭)
  • サンダース機
  • 06小隊機×3(大破)
  • 04小隊機×3(大破)
  • 01小隊機×3(大破)

─ここまで08小隊劇中に登場─

  • BD1号機(大破)
  • BD2号機(大破)
  • BD3号機(大破)
  • スピリッツジオンの陸戦ガンダム小隊機×3(大破)
  • マット機(『ガンダム戦記』)
  • カムナ機(『クライマックスU.C.』)
  • スレイヴ・レイス(『ミッシングリンク』)
  • エンデ・アベニール達を救った機体(『星月の欠片』)

と、公式で登場した機数が22機に達している為、今後も増え続けると、そろそろ色々な所に不備が出そうである。
サンライズの鉄則「映像化([アニメ化)したものが公式設定」があるため、幾つか(例えば上記一覧のカムナ機以降)は除外できる可能性はあるが……


【余談】

  • 環八
ネット掲示板等では、Ez-8の事を言う際に、本来の名前では入力が面倒な事もあって「環八」等と略される事も多い。
(Ez-8→イージーエイト→簡単・8→簡8→環八)
主にガンダムVSシリーズの掲示板で使われている略称だが、他でも使われる事がある。
とはいえ、予備知識がないとEz-8の事だとわかりづらいので、使う際は要注意。




よぅし! みんな!!! 追記・修正にかかるぞ!

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最終更新:2024年03月19日 09:25

*1 RX-78のパーツはいわば超一級

*2 当時の連邦軍は、地上でMSを運用した実績があまり無くほぼ手探り状態だったため試験的に採用されたもの

*3 いうなれば90%~99%の間のばらつきを、全て90%に抑えることで安定させている。

*4 ガンダムの象徴たるV字アンテナを廃した事について、メカデザイナーの山根氏は「今考えると思い切ったことをした。今だったら絶対に出来ない」とコメントしつつ、しかし不思議と誰からも反対意見は出なかったとされる。

*5 実際、RX-78の頭部バルカンはあくまで牽制用であるためか装填数が厳しく、すぐに弾切れを起こしていた。

*6 口径は60mmではなく35mmであり、弾薬も排莢式になっていることから、ガンダムやジムの60mm頭部バルカン砲とは異なる砲である様子。

*7 実はこの際にカレンには時機を見てシローを戦場で始末するように指令が出ていた

*8 後にザクはF型用パーツが追加されて単品で発売されたが、陸ガンの方はこのセット販売のみであった。