アンジェリカ・アッタナシオ

登録日:2012/04/08(日) 22:42:24
更新日:2024/02/10 Sat 18:42:18
所要時間:約 4 分で読めます









ら、らら、れろれら、れ、らら・・・






アンジェリカ・アッタナシオは、『ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風』の外伝小説『恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より-』の登場人物。
年齢は14歳。この小説内だけでなく、第5部全体の登場人物の中で一番年下になる。

【概要】

作品の敵の麻薬チームの一員で、チームの紅一点。
伸ばしているというより、切る事を忘れているだけという感じの長い髪に、枯れ木のように細い体をしている。

スタンド使いだが、彼女は後述の理由から末期の麻薬中毒に陥っている為戦闘は出来ず、能力も後方支援向きの為、戦闘においては他のメンバーのサポートに回っている。

【人物】

生まれながらにして、“血液がささくれ立つ”という病気に冒されている。
症状は『血管の中に微細な針が流れているような激痛に晒される』というもので、端的に言うと24時間ずっと体中に激痛が走るという、まさに生き地獄と呼べるもの。
先天性故にこの世に生を受けた時から彼女はこの生き地獄に晒されており、奇病故にか治療法が確立されていない為、治る事もない。
同じチームにいるマッシモ・ヴォルペの『マニック・デプレッション』ならばその症状から来る痛みを緩和することは出来るが、スタンド能力であっても治すことは不可能らしい*1
その為彼女は常にマッシモの傍にいる。

緩和するのは痛みだけで、症状はそのまま、つまり彼女は必然的に病気と麻薬で体を蝕まれている事になり、当然体は悪化の一途を辿っている。
その為カンノーロ・ムーロロも彼女に関しては、『手遅れで長くない』と見放していた。
とはいえ、麻薬がなければ、マッシモに出会わなければ彼女は病状によりショック死していたか、自殺していた可能性もあり、
いずれにせよ八方塞がりで、それを考えればジョジョという作品全体の中でも屈指の不幸な人物と言える。

末期の麻薬中毒の為、善悪の区別を含め物事を深く考える事が出来なくなっており、常に『しゃれこうべの歌』を口ずさんでいる。
マッシモは笑うとすっごく可愛いと思っている。
麻薬チームの仲間の事は他のメンバー同様、とても大切に思っている。ビットリオを励まして自信を持たせる等、本質は優しい性格である。

スタンド

スタンド名『ナイトバード・フライング』
破壊力-E
スピード-A(相手次第)
射程距離-A
持続力-A(症状が続く限り)
精密動作性-E
成長性-E

能力

姿は小鳥で、遠隔操作型遠隔自動操縦型の複合で、半分自律している。
遠隔操作型の為スタンド自体に破壊力はない。
他人の魂を探知して自動追尾し、本体と同じ麻薬中毒の症状に引きずり込む。
実際に麻薬中毒になる訳ではないのでアンジェリカを叩けば元に戻るが、汚染されてしまえば幻覚に囚われ、錯乱し、まともな判断が出来なくなってしまう。
ホワイトスネイクとグリーンデイを合わせたよう凶悪なスタンド。

魂を探知する為射程距離内なら隠れても無駄で、逃げようとしても射程距離は相当なので一度彼女に目を付けられると非常に厄介である。
無差別に大勢の人物を汚染させる事も出来る。

このスタンドの動力源は、アンジェリカが持っている「寂しさ」。
自らの呪われた運命を理解してもらえないアンジェリカの感情が形となったものである。


活躍


序盤で、刺客として送られたサーレーマリオ・ズッケェロを、ビットリオと共に返り討ちにした。
その後コカキが倒されたと聞いて、マッシモやビットリオと共に怒りに震え、復讐を決意する。
ヘリでオルティージャ島に向かうパンナコッタ・フーゴ達に己の能力『ナイトバード・フライング』を向かわせ、ヘリを墜落させる。

その後街に能力を放ち、街中を汚染させて足止めの為に多重事故を起こす。
シーラEが別行動を取り、単独となったフーゴを倒す為に麻薬中毒の群集を扇動し、群集に紛れて自分から攻撃した。
攻撃自体は成功するも、その後フーゴを離れたせいで一般人でないと見抜かれ、パープル・ヘイズの攻撃を受けてしまう。殺人ウィルスに感染して死に体になりながらもマッシモの下へ向かうが、たどり着いた瞬間、体が崩壊。

その後マッシモにより強引に生かされ、そんな状態になりながらも彼女は能力を使い続け、仲間のアシストをしていたが、ついには最後の仲間のマッシモも敗れ、彼女も同時に死亡した。

互いを大切に思える、確かな絆のある仲間と出会えた、それは彼女にとっての救いだったろう。







あんたはァ…そうやって笑うと、すっごく可愛いよ―うん、ほんとうに、可愛いから―さァ……






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最終更新:2024年02月10日 18:42

*1 あくまで『パッショーネに所属しているスタンド使いには出来なかった』というだけで、劇中世界のどこかには治せるスタンド使いがいるかもしれないが