バイオハザード(ゲーム)

登録日:2009/09/04 Fri 02:27:24
更新日:2024/03/19 Tue 09:24:57
所要時間:約 7 分で読めます





迫りくる恐怖との死闘。あなたは生き残れるか



現在様々なメディアで展開されている人気サバイバルホラーゲーム『バイオハザードシリーズ』、その記念すべき第1作目。

1996年にPS用ソフトとして発売。
その後、アレンジが加えられたディレクターズカットや振動機能に対応したデュアルショックver.が発売。
SSDSにも移植された他、GCでは大幅にアレンジされたリメイク版が発売。
2020年代もダウンロード版などとして新ハードへの移植されたりしている。


当時はまだドット絵格ゲーの印象が強かったカプコンが初めて手掛けたポリゴンゲーでもある。
当初は大した注目タイトルというわけではなかったが、発売後に口コミで広がり爆発的に売れていった。
現在はネタにされることも多い「ファミ通」のクロスレビューが、真っ当に人気の獲得に貢献したゲームのひとつとしてもよく知られている。

本作の大ヒットを受け、以後シリーズが続いていくが、元々は「大衆受けするようなものでなくマニアックな作風でいい」というコンセプトであった*1
そのため結果的に現在の視点で見ても、歴代でトップクラスに難易度の高い作品となっている。
その巧みな恐怖演出、特殊な操作方法*2も相まって、買ったはいいが途中で挫折してしまうプレイヤーも非常に多かった。


キャッチコピーは「死より恐ろしい現実がここに…」。



【あらすじ】

1998年8月。
アメリカ中西部に位置するラクーンシティでは、近くのアークレイ山地で住人や観光客が何者かに食い殺されるという怪事件が多発していた。
事態を憂慮したラクーン市警は、特殊部隊S.T.A.R.S.の投入を決定。しかし先に出動したブラヴォー・チームが消息を絶ってしまう。
彼らを追って出動したアルファ・チームだが、草むらを散策中に謎の狂暴な怪物の襲撃を受け、急遽近くに建っていた洋館に逃げ込む。

しかし、それは悪夢の始まりにすぎなかった……



【主な登場人物】

クリス・レッドフィールド

男主人公。タイトルデモで悲鳴を上げてるのはこのお方。空軍上がりのアルファ・チームの突入役。
肉体派のタフガイだが、頭脳労働は苦手で逃げる途中で銃を落としたりとおっちょこちょいな一面もある。
プレイヤーキャラとしては体力が高く、銃の予備動作が速いと戦闘に長けるナイスガイ。
反面、アイテム所持数が少ないため、レベッカのサポートを受けられるもののジリ貧になりがち。*3
その上グレネードガンが入手できないので、中盤から後半に苦戦を強いられる。
冒頭の登場人物紹介ではタバコをくわえているが、それが災いし、海外版だと規制により一人だけ取って付けたような映像に差し替えられてしまった。

ジル・バレンタイン

女主人公。アルファ・チーム隊員。23歳。
爆発物処理が得意な他、ピアノも難なく弾けたり薬物知識もあったりと探索面では完璧超人
プレイヤーキャラとしては「EASY」の表記通りアイテム所持数が多く、キーピック*4を使える。
さらにショットガンを謎解きなしで手に入れられ、ボス戦でも役立つグレネードガンを序盤に入手可能と、明確に難易度が低く設定されている。
ただし女性であり防弾ベストを着ていない為か体力は低く、油断して集中攻撃を受けるとあっさり死ぬ。
クリアには無駄なダメージを受けないよう、不必要な戦闘を極力回避していくことがが肝要となる。
特に操作に慣れていない初心者にとっては回避がままならず、却って死にやすいといった面がある。
…ということで、クリス編に比べて楽なのは確かだが、難易度自体はそれなりに高い。
初心者は最初はクリスでラジコン操作の練習をして、慣れてきたらジルでやり直すといい。

★レベッカ・チェンバース

クリス編でのパートナー。ブラヴォー・チームの生き残り。
18歳にして大学を飛び級で卒業した天才で、今回が初仕事となるルーキー。
実戦経験に乏しい新人ゆえに未知の経験を前にすくんでしまうこともあるが、
薬物のエキスパートとしての知識を活かし、幾度となくクリスの支えとなる。

バリー・バートン

ジル編でのパートナー。アルファ・チーム隊員であり、ガンマニアの親父。
ジルと分かれて探索するが、ところどころで怪しげな素振りを見せる。
生還フラグがいまいち分かりにくく、多くのバリーがせっかちプレイヤーのせいで散っていった。

アルバート・ウェスカー

アルファチームの隊長にしてS.T.A.R.S.の隊長。
夜だというのに片時も離さないグラサンが特徴。
パッと見だととても頼もしい人物のように見えるが、いつの間にかいなくなったりなど不審な行動を繰り返す。
SS版のバトルモードではゾンビで登場し、やたらタフ。
ベストエンディングで見られた、研究所の自爆装置を作動させた後の無惨な死に様は無かったことになりました。

★ジョセフ・フロスト

いきなり(ケルベロス)に食われて死んだアルファ・チーム隊員。
赤いバンダナがトレードマーク。血気盛んな性格の半面、突発的な異常事態への遭遇には滅法弱い。
オープニングで謎の怪物の襲撃で真っ先に傷を負わされたことからパニックに陥り、ショットガンを乱射。
必死の抵抗も虚しく無残に食い殺されてしまった。生前は武器整備担当の陽気なムードメーカー。
アルファ・チームで唯一、どのルートを通っても死亡するという可哀想な人。

ブラッド・ヴィッカーズ

アルファ・チームのヘリ操縦士。顔は出ない。臆病な性格であだ名も「チキンハート」。
ジョセフが化け物に殺された事でビビって隊員を置き去りにし、我先に逃げだしてしまったヘタレ。
…が、実はクリス達を完全に見捨ててはおらず、上空で滞空したまま待ち続けていた。
まあ降りてきたところでジョセフの二の舞だったし、ガス欠寸前まで逃げずに待っただけ大したもんだ。
もし彼がいなければ最後の最後でクリス達は負けていたかもしれなかったわけだし…。
今やカプコン名物となったヘリコプターの受難を無事に回避した運命力の持ち主。
しかし続編では早々にゾンビとなってしまった。

★ケネス・J・サリバン

ブラヴォー・チーム隊員にして、チームで最初に見つかる犠牲者。そう、あの振り向きゾンビに喰われてる人。
彼の体を張った喰われっぷりはみんなのトラウマ。ちなみに暗くて分かりにくいがスキンヘッドの黒人。
ジル編でホールから出たり入ったりしてグズグズしてると脚まで喰われる。
ベレッタ(ハンドガン)のマガジンを2つ持っているので、3回調べる事ですべて入手できる。
リメイク版では自分が死ぬ瞬間の映像フィルムという役立たずのアイテムを入手できる。
生前は綿密な捜査に定評がある最年長のベテラン隊員で、チームのポイントマンだった。
科学の博士号を取得している化学防護要員で口数が少ないが温和な性格。趣味は造園でプロ級の腕前。

★リチャード・エイケン

ブラヴォー・チーム隊員。
ヨーン様に咬まれて瀕死になっており、急いで血清を届けても死ぬと云う助け甲斐がないあんまりな扱いの人。
でも助けないと通信機をくれない。リメイク版では助ける事ができるが、後にどっち道死ぬ。その場合は形見のアサルトショットガンが手に入る。
通信機はどの道入手できるしブラッドのウザイ愚痴を聞くだけなので別にいらないのだが
日本人でもわかる酷い棒読み。「あうち☆」「れべっかー、びーけあふぉーおおおーぅ」。
なお、「アンブレラクロニクルズ」ではとあるシナリオで2Pキャラとして登場した。
ほかにも彼のS.T.A.R.S.加入の経緯を知るファイルが入手できるなど優遇されている。


★フォレスト・スパイヤー

ボロボロの体でテラスに出て、カラスにつつかれて死んでたブラヴォー・チーム隊員。
ジル編では彼の持っていたグレネードガンが役に立つことに。無印ではそのまま死んでいるが、アレンジ版ではゾンビ化する。
そしてGC版のリメイクでは手榴弾を巻き付けて館中を走り回る変態と化した…もちろん撃ったら誤爆で死ぬ。ナイフでつついても死ぬ。
ちなみに電脳犯罪・整備担当でクリスやジルとは入隊以前からの仲であり、射撃能力も高くクリスと1、2を争う程という設定があるが、特に活かされたりはしない。

★エンリコ・マリーニ

S.T.A.R.S.副隊長兼ブラヴォー・チーム隊長。口髭のハンサム中年。バリーとも仲が良い。
本来ならS.T.A.R.S.隊長について然るべき経歴と優れた人間性の持ち主なのだが、設立にあたって出資を行った製薬企業の意向で、その立場をウェスカーに譲る。
洋館を単独探索中に猟奇殺人事件の真相と、S.T.A.R.S.内に裏切り者がいることを知る。
中庭の地下道にて瀕死の重傷を負い動けず、クリス達を最初は疑るが真相を伝えようとして謎の男に射殺される。
「0」では洋館へブラヴォー・チームを誘導したり、「アウトブレイク」ではアンブレラの施設に彼の時計が落ちていたりと
彼もアンブレラと関わりがある可能性が高い…かも。

★エドワード・デューイ

リメイク版では一切登場せず『0』の展開上、存在さえなかったことに。良かったね!良かったのか?


【探索場所】

●洋館

ゲーム開始&中盤の探索地点。
閉じ込め、釣り天井、ガス室と館系のお約束のトラップ、クリーチャー面では初っ端から食事中のゾンビとコンニチワ。
ゾンビに慣れた所で窓や柵から山を縄張りとするお犬様一行のダイビングエントリー、それも対処できた所で大蛇が登場。
更に寄宿舎から帰って来た探索者一行をもてなすべく、黒幕が嗾けたハンターの皆さんのサプライズエントリー。
このように幾度となく繰り返しプレイヤーの心を随時恐怖でへし折ってくるビックリハウスである。
…だが当時の技術力の限界で各所のクリーチャー配置数自体はそれ程でもないので、落ち着いて応対出来れば倒すのも逃げるのも容易である。
「ホラーゲームの最大の敵は自らの恐怖から来るミス」という事を身をもって教えてくれるポイント。
今作のメインウェポンはここで手に入るので忘れずに手に入れておこう。 
ベストエンディングを見ないのならハンドガン、ショットガン(クリス)、グレネードガン(ジル)辺りあればなんとかなるのだが…

●中庭

洋館を抜けて「ついに外だ、脱出への道のりが開けた!!!」…と喜ぶプレイヤーの心をへし折るポイント。
ここは洋館、寄宿舎、地下通路を結ぶ通過点に過ぎないのだがケルベロスが集団で徘徊している。
ご丁寧に一匹毎にエントリーしてきてくれた洋館と違い、こちらに気付くとほぼ同時に襲撃してくる。
対処にしくじるとジェットストリームアタックの如く連続で噛みつかれ、アッサリあの世へと連れていかれる。
走って逃げようにも初期位置自体はバラけているので、逃走地点や曲がり角でもう一匹が待ち伏せ→飛び掛かられるというケースも多い。
加えて視界が悪いので、戦うにしても逃げるにしても厄介なポイントとなる。
敵が再配置されない事と、ハーブが大量に置いてあるのでダメージのリカバリーが容易なのが救い(オリジナル版のみ)。

●寄宿舎

中庭の先にある研究員の宿舎。
新クリーチャーとして蜘蛛、鮫、植物がいるが蜘蛛は完全にスルー可能、鮫はギミックで無力化出来る。
植物は酸性液を避けながら触手の届かない位置から銃弾を叩きこめばゴリ押しで倒せる*5事と、ギミックが単純なので意外と苦労しないポイントである。
だがこの後の洋館二回目の探索でハンター襲撃イベントがあるので、強力な武器は温存しておいた方が賢明。

●中庭地下

中庭の二つのエレベーターとクランクを用いたギミックでたどり着ける研究所への地下通路。
六角クランクを用いたギミックや転がってくる岩、ハンターやブラックタイガーとの闘いもあるのでやはり気の抜けないポイントである。
クリス編では途中でフックにかかっている火炎放射器を拾っておかないと、研究所方面の扉を通過できないので注意。
ベストエンディングを見ないのなら二つ目の岩のトラップは作動させずに済む。

●研究所

今作の最終ポイント。
これまでに入手したMOディスクを使ってパスコードを入手したり、パソコン入力でロックを解除したりとこれまでとは違う機械的なギミックを用いた探索となる。
クリーチャー面は最初はゾンビしか出てこないのでハンドガンでも十分だが、動力炉方面でキメラが、そして最後でタイラントと戦闘する事になる。
その為に終盤は強力な武器を持っておいた方がいいだろう。
但し、MOディスクとパスコードは仲間を助けないなら省略できるし、タイラントもバリー&レベッカが死亡するルートなら暴走しない。
なのでキメラ対策だけしておけば十分にクリア可能になる。


【主なクリーチャー】

ゾンビ

洋館に巣くう人肉を求めて徘徊する人間だったモノ。
最初のケネスを食っていたゾンビはバイオシリーズ一の名演技と評判。
顔面蒼白で緑色の服、赤黒い顔の白衣、全裸で筋肉組織がむき出しのゾンビ改の3タイプが登場。
それぞれが元職員、研究者、被験者にされた人間の成れの果てと思われる。ちなみに毛根も全滅するのか全員がハゲ。
無印では噛みつかれて振り払っても完全に倒れないため、挟み撃ちになると死亡が確定する(DS版ではタッチで殴り殺せる様になった)。
ディレクターズカット版のアレンジモードでは移動速度が早いゾンビも登場する。その内の一体はショットガンのヘッドショットに耐える程タフ

◆ケルベロス

オープニングでも登場したゾンビ化したわんこ。犬種はドーベルマン。
こちらはゾンビと違い、生物兵器B.O.W.とするべく創られた存在。
ドーベルマンなのは厳ついイメージと身体能力故か。
かわいい見た目のトイプーやポメラニアンをケルベロスにされてもそれはそれでミスマッチだし
リメイク版では犬笛で呼べることが判明した。その内の一体は元は普通の飼い犬だったようなので、厳密にはゾンビ犬と言うことになる。自然発生したものと変わらない生物兵器とは……?
ゾンビとは違い、俊敏な動きで走り回って飛びかかってくる。
初登場時、廊下でパニクって食い殺された人も少なくない。
一つ頭なのにケルベロスとはこれいかに。

◆クロウ

ウイルスで狂暴化したカラス。特定の状況では静観して襲ってこない。
つつき自体は大したことないが、変則的に飛び回るため厄介。
走って通過すれば最小限の被害で済むので下手に相手せず無視しとこう。

◆ヨーン

洋館に巣くう大蛇。
咬まれるとを食らってしまう他、条件を満たすと丸呑みで即死させられる。
リベンジ精神が強く、2回(DS版では3回)戦うことに。
グレネード硫酸弾が効果的。クリスはショットガンで頑張れ。リメイク版では変な形になった。
屋根裏での一戦目は奥に落ちているキーアイテムさえ回収すれば、倒さずにスルーすることができる。

◆アダー

中庭などにいる小さい蛇で、ヨーンの変異元。木の上や水門付近に潜んでいる。
サイズは普通だが、噛みつかれると毒を食らってしまう。しかも初代は無限沸き。
体力と弾を消費させる罠なので、最低限の処理以外は無視するのが正解。

◆ウェブスピナー

巨大化した蜘蛛。こいつも一応B.O.W.だが知能が低すぎる初期の失敗作らしい。
毒液を吐き出す他、死ぬと子蜘蛛を腹から出す。ただし炎による攻撃や威力の高い武器で倒すと子蜘蛛は出ない。
『2』でも似たような大蜘蛛が出るが、そちらは自然発生でB.O.W.ではないらしい。

◆ネプチューン

寄宿舎地下にいる御大層な名前の引きこもりのサメ。
ゾンビのように腐っているわけでもなく、ウェブスピナーのように巨大化したわけでもなく(大きいと言えば大きいがサメなら特大サイズでありそうな範囲)、
ハンターやキメラのように異種生物が混じったわけでもなく、クロウのように狂暴化したわけでもない(襲ってくるがホオジロザメなら普通に人を襲う)ので、
「どこにウィルスの影響があるのか?」がいまいちわからない。

公式パーフェクトガイドによると「鮫のような古い型の生物にはウィルスの即効性が薄く、大した強化もできないため経過観察用を残して廃棄された」という設定らしい。
大小二種の個体がいるのは、その残された1体が実験前から卵を身ごもっており、複数生まれた内の2匹だけが成長したもの。
そして生まれた子供の鮫にもウィルスの影響が見られたことで興味深い実験材料となったという。

水中では無敵だが、これは水のせいで銃弾などがちゃんと当たってないだけで強化されたわけではなく、水を抜いてしまえばナイフであっさり死ぬ陸に上がったプクプク。
3匹並んでピチピチしているのはどことなくかわいい…かも。
ちなみに『運命のラクーンシティ』ではどっから外出したのか、ラクーンシティの河川にも出現していた。
『アウトブレイク』でも川に登場し、これがTウィルスの力かと思いきや「オオメジロザメ」というサメ(ホオジロザメを小型にしたような外見)は普通に川を遡上する*6
どこまでも「本当にこいつ改造されているのか?」と思いたくなる生物である。

リメイク版ではB.O.W.じゃなく海洋生物のウイルス適合実験の一環で生まれた事になっている。

◆ワスプ

ウイルスの影響で巨大化した蜂。ディレクターズカット版の攻略本によると、そのサイズは10Inch=25.4cmほど。
更なる巨大ワスプもまれに巣から現れる。下のプラント42の花粉で感染したミツバチなどもいる。
飛び回っていて厄介な上に刺されると毒も食らう。ちなみに死骸は踏みつぶせる。

◆プラント42

寄宿舎に居着いた巨大な植物。
ウィルス流出前の段階で、研究員のひとりが興味本位で研究所内で栽培されていた植物にウィルス投与したことで巨大化した。
触手のような蔓を振り回したり、溶解液を振りまいたりして攻撃してくる。その外見はおぞましいの一言。
植物なので火に弱いほか、遠回りになるが強力な除草剤V-JOLTで弱体化できる。
一応蔓を全部切り落とすことでも倒せるらしく、ナイフプレイでも問題はない。

ただしこう見えて即死攻撃持ちであり、体力が一定値以下の時に蔓に捕まるとそのまま真っ二つに引きちぎられてしまう。

ハンター

2足歩行する爬虫類のような化け物。後半の館でゾンビに代わって大量に登場。
動きが早く、鋭い爪で攻撃し、場合によっては飛びかかって首を刈る。
その強烈な能力に数多のプレイヤーを恐怖のどん底に首ごとつき落とした。
だが実は即死攻撃はハンターがダメージを受けていないと使用せず、攻撃は全て単発なので連続で噛みついてくるゾンビよりもダメージが低い。
そのうえ攻撃は全て左腕から繰り出されるので右に移動すれば攻撃されにくいので、逃げるのに専念すれば意外と楽に対処できる。
アレンジモードでは一度に登場する数が増えているが、開発中にセーブ部屋の前に三体配置したところ、誰も突破できなかった為、一体減らされる事になったそうな。

◆ティックス

SS版のみ登場するほぼハンターの色違い。
違いを言うなら声が少しハンターより高く、即死攻撃のモーションが異なる。

◆ブラックタイガー

エビ …ではなく、中庭地下にいる野生化した超巨大な蜘蛛。
しかし大きさだけで行動パターンはウェブスピナーと変わらない。
実は倒さなくてもいい。

◆キメラ

主に研究所で出てくるぶんぶんハエ人間。
耐久力が高く至近距離のショットガンでもなかなか死なない上、天井に張り付いたりとトリッキーな行動をする。ハンターと違って右利き。
撃たれたり死んだりするとウジをまき散らす。このウジは攻撃してこないが、キモイ。
ちなみにこいつら、ハエの遺伝子を組み込んだ受精卵を人間の女性の子宮へ戻し、出産させるという狂気的な方法で作り出された。
戦闘力は高いが知能もハエ並の失敗作B.O.W.…っていうか作り方からいって絶対量産向きじゃないので研究者の性癖の産物なのでは
そこそこの数が出てくるが、他の方法で増殖でもしない限りは相当な人数の女性が犠牲にされていることだろう*7。合掌…。
というか数体作って失敗と分かった時点で止めるのでやっぱり単に研究員の性へk(ry
尚、この性癖の被害者女性はラクーンシティにいたホームレス女性達である。

タイラント

製薬会社アンブレラが完成させた究極の生物兵器。
一人の成人男性をベースに作り出された有機体型改造人間である。
凄まじい身体能力を持つが、この手のお約束というか知性が失われていて人の話を全く聞かない。
3m近い大きな成人男性の姿をしており、左手の巨大な爪で攻撃してくる。
SS版のみクリス編の場合、2体目が登場して連戦となる。
一度倒されるとリミッターが外れ、凶暴性が増して高速で移動するようになる。
最終決戦で倒すにはロケランが必要。タイラント=ロケランで退治のお約束はこの頃から。
ルート次第では2戦目はなく、スタッフロール終了後に森の中に獣のような咆哮が響くと共に影が映り、
タイラントが生き残っていることが示唆されるという後味の悪い終わり方になる。 



【ドラマCD】


バイオハザード ドラマアルバム~マコバヴィレッジの惨劇~

ジルが主役で時系列が本作より前。今回の任務に参加する直前の話となっている。
詳細は項目参照

バイオハザード ドラマアルバム~運命のラクーンシティー~

1から2に至るまでの「空白の二ヶ月」が描かれたサイドストーリー。全3巻。
詳細は項目参照


【余談】

  • ファミコンスーパーファミコンの時代と比べてハードの性能や容量が上がったとはいえ、PS1の技術的制約はやはり大きく、本作の特徴的な仕様はその制約をカバーするために生まれたものが多い。
    • 本作は元々、銃ではなくを使って戦うゲームにするつもりだったが技術力の関係で頓挫。更に、一人称視点で操作するつもりだったのがこれも頓挫。皆がよく知る三人称(固定カメラ的な視点)での操作となった。
      • 本作がラジコン操作を採用しているのは、部屋を移動するたびにカメラのアングルが微妙に切り替わるため、それに合わせて動かすべき十字キーがコロコロ変わってプレイヤーを混乱させることを防ぐため。そのぶん操作がとても難しくなってしまったが、皮肉にもゲームの内容とマッチして好意的に捉えられることとなった。
      • 『プリレンダの背景を固定カメラで映し、その上にポリゴンキャラをラジコン操作で動かすホラーゲーム』という仕組みそのものは、本作に4年先駆ける海外ゲーム「Alone in the Dark」がすでに採用している。バイオシリーズのゲーム史への貢献は全く新しいものを産み出したというよりは、「Alone in the Dark」の手法を高い完成度で突き詰め大ヒットに導いたことでジャンルを普及した、という側面が強い。
    • 部屋を移動するとドアを開けたり階段やハシゴを移動するイメージ映像が挿入されるのは、長いロード時間を退屈させないようにするため。かつてカプコンが手掛けた同趣のゲームスウィートホーム」(1989年)のノウハウがここで活きたとも言われている。

  • 本作ではクリス編とジル編で大きな矛盾(特にレベッカとバリーについて)が出るが、後続のシリーズではクリス編とジル編を統合した上で「クリス、ジル、バリー、レベッカ(とブラッド)が生還者」という前提になっている。
    • 初代制作の時点では続編を想定していなかったためと思われるが、この点はリメイク版でも補完されることはなかった。
      • レベッカについてはサターン版の特典として付属したハードカバー本『BIO HAZARD -The True Story Behind BIO HAZARD-』収録のプロローグに当たる短編小説では「クリスとは洋館事件発生前の時点ですでに面識がある上にブラヴォー・チームには同行しておらず、アルファ・チームに同行を願い出るも入隊間もないことを理由に拒否される」という流れになっているため、ここからジル編に繋がると考えれば全く登場しないことについてはつじつまが合う。

  • ゲームだからしょうがないと言ってしまえばそれまでだが、舞台となる屋敷の中に像だのコインだの宝石だの絵画だのといったカラクリが大量に設置されており、それをいちいち解き進めなければいけないというのは冷静に考えればツッコミどころ満載であるため、プレイヤーからしばしばネタにされる。
    • これらの仕掛けについては、後年の後付け設定などで最低限の説得力が保てるように徐々に補完がなされていったが、「なんで回りくどいカラクリが大量に用意されているのか」というツッコミどころは、次作の「バイオハザード2」でむしろ悪化した
    • なお、本作の時点でも屋敷の設計者の死の過程を記した「ジョージ・トレヴァーの手記」というファイルでこれらのツッコミどころに対する言い訳理由付けがなされる予定だったのだが、話が分散してプレイヤーに混乱を招いてしまうという理由で没となったことが、SS版特典本『BIO HAZARD -The True Story Behind BIO HAZARD-』開発秘話にて明かされている。(ディレクターの三上氏のあずかり知らぬところで勝手に没にされていたらしく不満だったらしい)
      • これについては、後のリメイク版にて、内容を改変した上で日の目を見ることになった。

  • オープニングはシリーズでも唯一の実写となっている(当時のCG技術ではハイクオリティなムービーが作れず、十分な恐怖演出ができなかったため)。
    • 実写の撮影は多摩川の土手で深夜に行われたらしく(ジル役の女性は当時女子高生で照明の光に集まってくる大量の虫や蚊にパニックを起こしていたそうな…)、安上がりだが恐怖効果は充分であり割と評価が高い。
      なおデュアルショックver.には日本語吹き替え版が、ファンディスクである「バースオブバイオハザード」やPC版ではカラー版が収録されている。興味があるなら動画サイト等で視聴して見るといい。
      • 尚、後に『ゲームセンターCX』特別編#12で『ディレクターズカット』が取り上げられた際に、本人は参加していないものの撮影をカメラの阿部さんが当時に所属していた会社が請け負っていたという裏話が語られた。

  • 無印のみエンディングテーマとして「夢で終らせない…」が流れるが、以後の移植版では総じてカットされている。

  • 本作が発売された際、年齢制限のないゲームに残虐描写が多く含まれていることを問題視する声が高まったためか、続編の「バイオハザード2」以降、「このゲームには暴力シーンやグロテスクな表現が~」という赤い三角形のマークが表示されるようになった(当時はCEROレーティングも無かった)。いや、まあ大きな目玉の描かれたパッケージに「サバイバルホラー」って書いてあるんですけどね?

  • 今作の登場人物が喋っている英語は実際に英語圏出身者が声を担当しているが、ハッキリ言って演技力は拙く、全体的に台詞の喋り方が大仰でニュアンスを上手く表現し切れていない(先述した実写パートが割と安上がりだったこともあってか、「これもどうせ日本人が喋ってるんだろ」と誤解していたプレイヤーも多数いたという)。
    • というのも、本作のセリフは台本などがロクに用意されておらず、スタッフはエクセルのシートに300行ほどザッとセリフを並べ、それを役者に渡して断片的に収録させるという方式を採っていたため(計3回ほど収録させ、その中から最良と思われるテイクを採用したんだとか)。演じている当人ですらロクにストーリーなどの情報を与えられないまま収録していたわけで、当然といえば当然である。
    • また、あくまでも日本人の発想で考えられた英語脚本だったため、ネイティヴスピーカーや英語に詳しい人から見れば言葉遣いのセンスも杓子定規的でどこか珍妙なものであった。バイオシリーズの英語力はナンバリングを重ねるごとにどんどん上達していったが、本物のアメリカ人が聞いても違和感がないような英語の実現は「4」以降を待つこととなる。
      • この演技力と語彙力の組み合わせがあまりにも強烈だったためか、プレイヤー間では一周回ってネタにされており、後年のリメイク版の台詞をオリジナルに変更するMODを作るものまででたらしい。

  • DS版ではそのDS機能から、待機中のジルやレベッカのおっぱいやお尻をつついたりするハイタッチなイタズラができる。

  • iOS/Androidアプリとして、「少年バカボン」とのコラボゲーム「バカハザ~少年バカボン×バイオハザード~」が存在する。初代のシナリオをバカボン風にアレンジしたものとなり、登場クリーチャーもバカボンぽくディフォルメ化されている。


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最終更新:2024年03月19日 09:24

*1 三上氏に制作を持ち掛けた上司が言うには「PSで15万本、SSで15万本、合わせて30万本売れればいい」だったとか

*2 いわゆるラジコン操作。自キャラは十字キーを押した画面方向に動くわけではなく、自キャラが向いている方向を基準に動く。なのに視点はエリアごとの固定カメラになっている為、切り替えの度に非常に混乱しやすく不意打ちされる事も多い。

*3 特にジルなら簡単に開けられる鍵の為に「小さな鍵」を持ち歩く必要がある。

*4 クリス編の簡単な鍵だけでなく、館(剣)の鍵の役割まで持つ。

*5 ただし物凄い弾薬を必要とする(ハンドガンなら30発以上)ので可能ならば弱体化させた方がいい。

*6 アメリカ国内に限ってもオオメジロザメがミシシッピ川を2000㎞以上遡上してきた記録がある

*7 なお、旧作ではよくわからないが画質の上がったGCリメイク版以後は研究所のパソコンのある部屋の奥にいくつもぶら下げてあるビニール袋詰めの死体が胸のラインなどから女性と確認できる。女性タイプのゾンビは『1』ではGC版にも登場しないので「ゾンビの材料ではない」とすると…。