マリオ・ズッケェロ

登録日:2012/06/23 Sat 12:44:40
更新日:2024/03/12 Tue 14:58:03
所要時間:約 5 分で読めます





「ひと言」につき仲間一人殺す!
「何?」って聞き返しても殺すッ!
クシャミしても殺すッ!黙ってても殺すッ!
後で嘘を言ったと分かったらまた殺すッ!


マリオ・ズッケェロは、ジョジョの奇妙な冒険 第5部の登場人物。
CV:石野竜三(ゲーム版)/高橋伸也(アニメ版)
名前の由来はイタリアのシンガーソングライター、ズッケロ。(イタリア語で『砂糖(Zucchero)』の意。)


【概要】


パッショーネのローマ地区のチームの一員で、サーレーの相棒。トゲトゲの付いた特徴的な服を着ており、厚めの唇に巻き貝のような髪型をしている。

そそっかしい性格で、ポルポの自殺の噂を聞いて運転しているにもかかわらずサーレーの方を向いたり、
サーレーの考えを聞いて運転中なのに即座に運転席を離れてブチャラティの尾行に走ったりとかなり危なっかしい行動を取っている。

が、後述の策を打ち立てブチャラティのチームを次々と奇襲で人質にする所を含め、行動力、決断力、発想力は相当。
ブチャラティの警告に屈しなかったり、拷問を受けても口を割らなかったりと、筋金入りのギャングでもある。

彼等がブチャラティのチームを襲った動機であるポルポの遺産の噂については、当日にサーレーに聞くまで知らなかった。

6億円(100億イタリアリラ)を手に入れたらモナコか日本で女遊びをしようと考えており、幹部の座には興味はなかったらしい。



【スタンド】

スタンド名:『ソフト・マシーン』

破壊力-A
スピード-C
射程距離-E
持続力-A
精密動作性-D
成長性-E

本体が着ている服のような短いトゲが全身に生えている、人型の近距離パワー型スタンド。

◆能力

右手の小型レイピア状の武器で突き、物体をしぼんだ風船のようにぺちゃんこにできる。「コンドームみてーにペラペラだ」
一突きするだけであっという間にしぼみ、まず脱出も不可能。

射程距離の割にスピードも遅い部類なので戦闘には不向きだが、人質を取るには最適任。
破壊力Aは単純な腕力だけではなく、効果の高さを評価しての事と考えられる。正面から迎え撃った『ムーディー・ブルース』を返り討ちにするぐらいにはパワーがあるようだ。

能力自体に殺傷力はない為、生物に使っても行動不能になるだけで普通に生きている。
ただし、姿を現した後、ペラペラ状態のアバッキオをさらに突いて殺そうとしていたことから、殺傷能力が全く無いわけでもない様子。

薄くした人間はそれだけで行動不能になるが、船などの機材も影響を受けていても普通に使う事が出来る。
本体にも使用可能で、この場合は一昔前のカートゥーンアニメのギャグシーンみたいに、薄っぺらいままで自由に動く事が出来る。

薄くなった身体を用いて様々な場所に入り込めるため、町中や狭い環境での”仕事”には最高の能力。
逆に遮蔽物の少ない屋外では活躍しづらいのが最大の弱点。


実はかなり珍しい「武器を装備したスタンド」である。



【劇中での活躍】


ポルポの自殺(実際は他殺)を聞いたサーレーとそれの会話、隠し財産の噂とそれのサーレーの考えを聞いて即座にネアポリスに向かう。
能力を使って萎ませたヨットをブチャラティ達のヨットに被せるという大胆不敵な策を使い、そこに隠れていた。*1

用心したブチャラティが隠し場所を言わなかった為、ナランチャミスタフーゴ
そしてスタンドを出し渋っていたアバッキオに能力を使わせる為に自ら向かっていったジョルノを人質に取る。
アバッキオのスタンド『ムーディー・ブルース』の追跡によって彼にトリックを見破られたものの間一髪で萎ませて引き込む事には成功。
だがアバッキオが残した「流れた血が甲板の下に流れていない」というヒントからトリックを破ったブチャラティが船底に穴を空けた事とカモメとウミネコの間違いを指摘され時間稼ぎされた事で船と自分にかけていた能力を解除し姿を現す。
それでもなおアバッキオを人質としたが、ブチャラティには効かず、逆に傷つければ容赦しないと警告をし返される始末。
無視して刺し殺そうとするもその前に『スティッキィ・フィンガーズ』の拳を喰らい、スタンド能力で首と胴体が分離され無力化、捕虜となってしまった。

捕虜となった後はジッパーによって口をリアルにチャックされて生首のまま放置され、ナランチャたちに腹いせに動かせない胴体をボコボコにされるのみならず、
仲間の情報を吐かせようとするミスタにより右目の瞼に通された釣り針で力任せに釣り上げられ、そのまま右目を眼鏡のレンズで集約された日光で焼かれ、煽られるように目の前でナランチャ達が踊るという凄まじい拷問を受けるが、
痛みにくぐもった悲鳴を上げることはあっても情報を吐くようなことは最後までしなかった。*2

その後は敗れた相棒のサーレーと共にボートに気絶した状態で放置された。



本編での出番はそれで終了したが、本編のスピンオフ作品である『恥知らずのパープルヘイズ』にて再登場。

組織への信頼回復の為、サーレーと共に麻薬チーム討伐の任務を受けるも、アンジェリカ・アッタナシオのスタンドで行動不能にされ彼女の操り人形と化す。
その後シーラEをシチリア島の市街地で足止めするも、彼女の能力で拘束され、最期はアンジェリカの能力によりオーバードーズによって破裂した。

外伝設定なので本編でも正しいかは不明だが雨水の膜と石畳の間の隙間にも潜り込めるスタンド能力だと判明。隙間とは一体…?



【余談】

かなり意外に思えるが、ブチャラティ以外は一撃で戦闘不能にされてしまったという、5部では最もチームを追い詰めた敵だったりする。*3
そして5部本編に出て来る敵スタンド使いの中では数少ないフルネームが分かっているキャラ。(他はリゾット・ネエロくらいである。)

後にジョジョリオンにて『ビタミンC』という物体を薄くするスタンドが登場した。
薄くするといってもあちらは「物体を液体のように極限まで柔らかく溶かす」能力であり、ズッケェロの「物体を固体のまま薄くする」スタンドとは結構違う。


2018年のアニメ版では免許書が映るシーンにて1976年6月21日生まれと判明。
第5部の舞台は2001年なので劇中では24~25歳という事になる。顔は良いとして声が老けすぎ



追記・修正?宇宙のハテを知らねーようにそんなうわさ知らねー

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最終更新:2024年03月12日 14:58

*1 アニメオリジナルシーンではかなり早い段階から分かりやすくなっており、原作未読でも「一番の船乗るっつってんのに二番乗ってるやん!」とツッコミが入りそうな露骨な伏線になっている。アバッキオもこの違和感に気付いた。

*2 お口チャック状態なので悲鳴しか上げられない状況だったが、それでも喋る気があるのかどうかはブチャラティにはわかる様子

*3 参考までに、強敵と名高い『ノトーリアスB・I・G』はアバッキオ・トリッシュ以外のメンバーを戦闘不能にしている。数的にはズッケェロのほうが上。