リオウ(金色のガッシュ!!)

登録日:2011/05/04(水) 23:17:04
更新日:2024/02/04 Sun 18:44:32
所要時間:約 4 分で読めます




リオウは金色のガッシュ!!の登場魔物。
魔界の王を決める戦いに参加した百人の魔物の子の一人。


本の色:ライムライト
パートナー:バニキス・ギーゴー


ライオンのようなたてがみにケンタウロスのような身体という特徴的な外見を持つ。
また腹部には第二の口があり、基本的にここから術を放つ。さらにこの中にパートナーを隠す事も可能。

魔導巨兵ファウードの封印を司る一族の代表で、戦いを優位に進める為ファウードを託されるなど、一族の期待を背負っていた事もあってかプライドが高い。


杖を武器に持っているが扱いが優れる訳ではない様子。*1





以下ネタバレ





戦いを勝ち進むべく、人間界に送られたファウードの力を利用し魔物を一掃しようと目論んでいた。

しかしファウードには封印が施されており、その鍵を破壊するに至るだけの力を持つ魔物*2が一定数以上必要だったため、ファウードの力をちらつかせる事でそれを横取りしようと狙う魔物達を集めていた。

しかしそれでも人数が間に合わず、彼はやむを得ず一族に伝わる呪術を使う事を決意。
自身の命を危険に曝す代わりに徐々に死に至らしめる呪いを魔物達のパートナーにかけ、脅しのような形でファウード復活のための魔物の力を集める事に成功。

ファウードの脅威を知ったガッシュ達の参戦、彼らの迎撃に向かったブザライの敗北などトラブルなどもあったが、遂にファウードの鍵を破壊しその復活を成し遂げた。
そしてファウードの力を横取りせんとする魔物たちにファウードの主砲を見せつけ「自分の元に下れば助けてやるし自分が王になった後も相応の地位を与える。さもなくばここで消す」と脅迫、参戦していた多くの魔物を自分の配下に置く。
自分たちにつかなかったガッシュ達を殲滅しにかかるも全力で逃げ続ける彼等に手こずり、ファウードの兵器の狙いが悉く狂わされ違和感を覚える。
そして清麿が仕掛けた移動装置によりファウードの全長より遥かに深いケルマデック海溝に沈み計画はご破算になった…と思われたが リオウ本人さえ土壇場まで気づかなかった水泳機能により復帰。
本気で計画を頓挫させられかけたリオウは激怒し、 これらの細工を仕掛けた清麿の故郷である日本を真っ先に破壊すると宣告。 日本に向けて高速移動を開始する。

その後、何とかファウードの体内に再び侵入した清麿がファウードにかけた細工を解かせるため、ガッシュと清麿を仲間から引き離しファウードの細工を説くよう迫るも清麿は「ファウードを止めろ」の一点張りで早々に決裂し戦闘。
ファウードの回復液による心の力の回復や日本襲撃宣言というプレッシャーもあったとはいえ、疲弊していたガッシュ&清麿を終始圧倒。
特にファウードに多数の小細工を仕掛けて計画を頓挫させようとした清麿に対しては、その頭脳を評価しつつも並々ならぬ憎しみと執着を抱いており、「ただ殺すだけでは俺の気が済まん」とガッシュを差し置いて清麿にばかり術を当てて嬲り殺しにしようとしていた。
命をかけた清麿の捨て身の強化バオウを喰らっても何とか耐え、事実上勝利を収めている。



これでリオウのファウード制御の脅威となる者もなくなり、魔界の王を決める戦いの勝者がリオウとなるのも決定的になると思われた。







だがそんな事はなかった。







ファウードの回復液でガッシュ戦のダメージを回復、コントロールルームに戻ったリオウ。

しかしそこにいたのは……





「紫電の眼光、白銀の髪…まさか…王族に生まれし雷…」


「雷帝…ゼオン…」




突然のゼオンの襲撃。
何故、ファウードの最奥部であるこのコントロールルームに易々と入り込めたのか。という疑問に対しゼオンから語られる真相。周到に練って進めていた筈の計画は、清麿やガッシュの参戦も含めてゼオンの介入により彼の思うままに転ばされていた事、ファウードの封印が解けた直後ファウード内部にワープした瞬間ゼオン達が自分の髪を掴んでまんまとコントロールルームについてきていた事。
自分たちは彼の掌の上で踊らされていた事を悟り愕然とし、ゼオンの用済み&処刑宣告から戦いが始まる。
ガッシュとの戦いのダメージを完全に癒し、バニキスも心の力を回復させ万全の状態での戦いだったが、あまりの次元の違いに一方的に蹂躙される。
下級呪文と格闘だけであっという間に追い詰められ、禁呪を使ってもダメージ一つ負わせられずこれも格闘と中級呪文一発だけで叩きのめされ、最後の力を振り絞って放った最大術すら呆気なく破られ本を燃やされてしまうリオウ。

一族の期待と苦心の末にようやく手にした魔界の王となる足掛かり…ファウードの制御権という玉座を、ものの一瞬でゼオンに奪われた瞬間だった……まさに3日天下。



<使用術>

様々な獣のような姿を模したエネルギー系の術を主に扱う。

●ファノン
獣の形をしたエネルギー攻撃を腹部の口から放つ基本術。

●ファノン・ドロン
獅子の頭を模したエネルギー攻撃。単純な攻撃にも使えるがたてがみで相手を絡め引き寄せる事も可能。

●ガルファノン
高速回転する強化版ファノン。

●ゴウファノン
鈍重そうな外見の獣の形をしたエネルギー攻撃を放つ。

●グルガ・ドルファノン
貫通力の高いドリルを模した高威力のエネルギー攻撃。
ラシルドではザグルゼムを2発当てなければ防げなかったあたり、ギガノ級以上の威力である事がうかがえる。

●アーガス・ファノン
地中から巨大な顎が現れ、リオウを飲み込むような形で攻撃を防ぐ防御呪文。
ラシルドで跳ね返った電撃つきのグルガ・ドルファノンをあっさり防いだ事から、こちらもかなりの防御力と思われる。

●バーガス・ファーロン
腹部の口に生えた無数の牙が伸び相手に襲い掛かる。結構細かいコントロールも可能。

●ウイガル・ファノン
腹部の口から強烈な風圧を放つ術。作中では上空から放つ事で重力攻撃のように使用した。

●ファノン・リオウ・ディオウ
リオウの最大術。無数の牙を生やした三つの頭を持つ巨大な獅子のような攻撃を放つ。

●ギガノ・ファノン
獅子を模した強化版ファノン。

●ギルファドム・バルスルク
禁呪。身体を巨大な猛獣のような姿に変える肉体強化呪文。
デモルトのギルガドム・バルスルクと同性質の呪文のようで、自分のパートナーを攻撃しかねないほど理性を失い獰猛になる代わりにパワーは十倍近く跳ね上がる。
しかしゼオンの前では……





その発言やゼオン戦での惨敗っぷりから、リオウを小物扱いする人も中にはいる。

しかし、しかしである。

ガッシュとの戦いに於いて術の威力は彼らを数段上回り、ラウザルクで強化したガッシュの突進を受け止めた上で真っ向から押し返す肉体能力もあり、その最大術はザグルゼムで増やしたバオウ・ザケルガ三頭を相殺するレベルであり、リオウ本人もバオウの直撃を喰らってかろうじてとはいえ立っているほどの体力の持ち主である。清麿殺してるし。
またこの時の魔物ではなくパートナーをのみを集中して狙うという戦法はこれまでありそうでなかなかなかったが、理由としては人間よりもはるかに強い魔物を戦い中に放置することなどできないからである。にもかかわらずこの戦い方ができるということはリオウにガッシュを抑え込めるほどの力量がある証拠であり、実際リオウはバオウの直撃以外ほとんどダメージを受けていない。

それに、そもそもファウード編の仕掛人はこのリオウなのだ
ザルチムなどの補佐もあったとはいえ世界各地から強力な魔物を集め、一時的にとはいえ彼らをまとめて自身の傘下に収めた手腕は実際見事なものである。しかも集められた魔物は全員現時点で生き残っているにふさわしい猛者だらけであり、そんな魔物たちでも1対1でリオウに挑もうとする者はいなかったくらいである。
更に一族全ての期待を背負っているという重責ゆえ、自分の命を削って発動させる呪を使うことを選択するとができるなど覚悟も極めて固い。

これらの事からも容易に分かるように弱い・無能な魔物とは到底言えず、ここまで生き延びるに相応しい実力者である。

彼の敗因は……もう相手が悪かったとしか言いようがない。
全キャラ中でも最強候補の一人が相手じゃあ、仕方ないね。
ついでに、リオウは知るよしもなかったが、単に術を唱えていただけのパートナーも、能力もまともに使ってない舐めプ状態だったという絶望。

……ぶっちゃけ、ゼオン&デュフォーと単独で邂逅したら、リオウに限らず登場魔物の9割はチェックメイトだと思う。

また、清麿が死亡した際は彼の死や彼の故郷である日本を罵りまくった事で、ガッシュが憎しみのあまりバオウの真の力に覚醒している。結果的にその際のパワーアップのおかげでガッシュはゼオンとまともに戦えるようになったことを思うと皮肉な話である。





ちなみに、Sっ気たっぷりに清麿をいたぶり、リオウ消滅後はトーテムポールになってたバニキスは無事にファウードから脱出できました。
最終巻では、王にならなければならない、という一族の重圧から解放されたからか、
集合写真ではウインクして笑っているなど楽しそうである。こっちが本当の姿なのかもしれない。

また、続編ではある計画のために人間界への転送装置を使用させているところをみると、ガッシュとの確執も改善されていると思われる。




ハ…ハハ、あと…80分で、


てめえが乗っ取った項目は…追記・編集されるんだ。


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最終更新:2024年02月04日 18:44

*1 ゼオンの意見なので、判定がものすごく厳しいだけという可能性もあるし、怒りに任せて振ってしまったという点もあるが

*2 具体的には、ディオガ級の威力の術を使える魔物