マージョリー・ドー

登録日:2011/12/19(月) 00:43:35
更新日:2024/04/16 Tue 16:37:18
所要時間:約 5 分で読めます




「キツネの嫁入り天気雨、っは!」
「この三秒でお陀仏よ、っと!」


概要

灼眼のシャナ』に登場する人物の一人。
初登場はⅡ巻。

【称号】『弔詞の詠み手(ちょうしのよみて)』
【契約した“紅世の王”】“蹂躙の爪牙(じゅうりんのそうが)”マルコシアス
【炎の色】群青色
【神器】グリモア

『弔詞の詠み手』の称号を持つ、“蹂躙の爪牙”マルコシアスのフレイムヘイズ
栗色の髪(挿し絵、アニメでは金髪っぽい)に伊達眼鏡、女優顔負けの美貌と抜群のスタイルを持つヨーロッパ系美人である。

数百年を生き抜いてきた歴戦の強者に数えられる世界屈指の天才自在師。熱く燃えて冷静に戦う典型的な復讐者のフレイムヘイズでもある。
“紅世の徒”を憎むあまりに無差別に討滅し、他のフレイムヘイズと対立することも。
攻撃的な戦闘スタイルも相まって「殺し屋」「戦闘狂」として敵味方に知られる。

しかし普段は怠惰な酒癖の悪い酒好きで、御崎市滞在中は佐藤家のホームバーに入り浸っている。
名前などから分かるようにイギリス出身。
貴族の娘だったらしい。
また、ヴィルヘルミナ・カルメルとは古い飲み友達。泣き上戸な彼女の相談役兼、なだめ役に回ることも多い。
態度が軟化した事もあり、酸いも甘いも噛み分けた大人の女性として少年少女達(シャナ含む)から相談されることも多い。(主に恋愛事)

自在師としては本物の天才かつ実力者だが、ほとんどは感覚任せの即興であるため、理論立った部分の理解は乏しい。
「自在法」と「自在式」が、関連しつつも基本的には別のものである、という部分も御崎市に来るまで知らなかった。

固有能力

トーガ

マルコシアスのフレイムヘイズが纏う炎の衣にして戦闘形態。
マルコシアスの本性から獣の形を模しており、見た目はずんぐりむっくりに太い手足、
目鼻は穴になっており、ギザギザの牙がある大きな口を持つ、ある意味ユーモラスな姿。ゲンガーのフォルムを想像すればわかりやすい。
口からはマージョリーが顔だけを出すことも出来る。
マージョリーの闘争心や力に応じて光り輝き、力を大きく使うとマルコシアスの本性が強く出た炎の狼の姿となる。

アニメでは目鼻が普通にあったり、口や頭も小さく、熊っぽい。


屠殺の即興詩

マルコシアスのフレイムヘイズによる自在法発現の予備動作。
本来、大きく複雑な自在法であるほど発動準備には繊細緻密な作業を必要とするが、マージョリーとマルコシアスの間でアドリブの詩を口ずさむことで、
そういった作業を自在師であるマルコシアスが補助兼ブースターとなることで通常考えられないスピードで行い、自在法を超高速で発動させる。
ちなみに、口ずさむ詩の元ネタはアメリカの伝統童謡「マザーグース(ナーサリーライム)」である。ダサいって言うな。


“蹂躙の爪牙”マルコシアス

CV:岩田光央
マージョリーと契約した“紅世の王”。炎の色は群青色。
画板ほどの巨大な本型の神器“グリモア”に意志を表出する。
本性は巨大な狼で、2巻や22巻でマージョリーが形作った多頭の狼がそれである。

どちらが似たのか似た人間を選んだのか、契約者と同じく戦闘狂。
軽薄で凶暴だが、実は情に厚いナイスガイである。


以下ネタバレ注意!





◆“銀”

マージョリーの復讐対象。
上記したようにマージョリーは生前貴族の娘だった。
しかし父親が戦に負け、頼ってきた家臣らと脱走したが裏切られ、とある屋敷に売られる。
その中で復讐を果たそうとしていたが、目前で銀色の炎を持つ正体不明の“徒”に望みを砕かれ、自らも瀕死の中、マルコシアスと契約した。
マージョリーはその“徒”を“銀”と呼び、手がかりを数百年間探し続けていた。
彼女が無差別に“徒”を討滅するのは、“銀”に対する激しい憎悪からだろう。
2巻ではラミーが「“銀”は追うな」とマージョリーに忠告した。
坂井悠二は銀色の炎を顕現し、深い関係があると思われるが、“銀”の正体は後に、悠二の口から語られる。


◆本編での活躍

“屍拾い”ラミーを追い、御崎市に来訪する。
佐藤啓作と田中栄太に街を案内させるが、その中で『炎髪灼眼の討ち手』シャナと対立。
一度は勝利したものの、紅蓮の双翼を習得したシャナに敗北する。

それ以降も御崎市に滞在し、時折吉田一美らにアドバイスをしている。
「姐さん」と慕ってくる佐藤と田中のことは大切に思っているらしい。

しかし、XII巻の清秋祭にてフィレスが襲撃してきた際、悠二が咄嗟に当時の彼の炎である銀色の炎で封絶を張った際に、悠二を「銀」と思い込んで大暴走、自身の攻撃に御崎高校の生徒たちを巻き込んで破壊する(当然ながら封絶解除に当たって修復されている)という失態をやらかす。
この結果、緒方が巻き込まれて破壊されたのを見た田中は心が折れてしまい戦線離脱、逆に佐藤は「この世の本当のこと」に本格的にかかわる決意を固めることになる。

その後は「御崎市に張り付いていれば“銀”の手掛かりがつかめる」と踏んでいたが、後に“祭礼の蛇”の代行体となって襲来した悠二から、その全く意外な正体を聞かされることになる。


マージョリーが自身の復讐を奪った相手として追い続けてきた“銀”の正体は、教授が開発した「我学の結晶」の一つ、「暴君II」。「零時迷子」の内部に大命詩篇として組み込まれた「暴君I」と結合し、創造神の意志総体の受け皿を形成するための道具である。

それらは、強い感情を抱く者達の下に、その感情に引かれて転移出現し、感情の持ち主が行おうとしていた行動を代わりに実行することで、その感情を写し取る。それを繰りかえし、写し取った感情の鏡像を組み合わせることで、創造神の人格をなぞる機構を構成する。最終的に、「暴君II」に「暴君I」を動力&人格再現機構の核として組み込み、代行体を形成する、という流れである。(実際には創造神の意向により、悠二自身の人格に「暴君II」を同調させることで代行体としており、「暴君II」は彼の武装として組み込まれている)。

つまり、マージョリーの前に現れた“銀”=「暴君II」は、単にマージョリーが抱いていた怒りと憎しみの爆発に引きつけられ、彼女の復讐を代行することでその感情を写し取った、それだけだったのである。

これにより、自分が復讐の対象として追い続けていたのは、自分の復讐を代わりに行った自分自身の鏡像であった、という無情な現実を突き付けられ、討ち手としての存在意義を失い、絶望のあまり錯乱。
マルコシアスとの契約が解けかかるが、佐藤から「恋されていた」ことを吉田と田中から聞かされ、一命を取り留める。
そのまま昏睡し、吉田によって佐藤の部屋に寝かされていた。

そして、帰ってきた佐藤の言葉とキスで目覚め、応える。


出立する翌朝まで何をしていたかは想像にお任せします……

……だったのは原作のみで、アニメでは分かりやすくシーンが追加された。
やったね佐藤くん!
ちなみにこの間、ほったらかしだったマルコシアスには盛大にボヤかれていた。

「いつまでもケーサクに甘えてっから、丸一日経っちまったい」


復活後はフレイムヘイズ兵団の撤退戦たる『引潮』作戦に参加すべく、『天道宮』に潜伏。
連絡員として一緒に来た佐藤が伝令に駆け回る中、照れ隠しに酒浸りになりながら駄々漏れ状態でノロケていた。

作戦終盤には自在式で偽の『天道宮』を作り出してシュドナイを引っ掛け、『鬼功の繰り手』、『極光の射手』と共にシャナ達を戦域から離脱させる。
そのまま太平洋を渡り、ニューヨークの『イーストエッジ外信』で『鬼功の繰り手』と「秘密兵器」の解体、走査をしていた。

最終決戦では「真宰社」に潜入、「秘密兵器」を仕込んだ後、途中で孤立していたヴィルヘルミナを拾ってシャナと合流、悠二、シュドナイと交戦する。


『大命』が完遂された後は仕切り直しでシュドナイと再戦。
辺りに多数ばらまいた自在式で周囲にあふれる莫大な“存在の力”を吸収・統御し、トーガの最大形態にさらに上乗せした多頭の炎の狼となってリミッターを解除したシュドナイとの死闘を繰り広げ、並のフレイムヘイズ数万人分ものの『存在の力』を使った大技で遂に討滅した。

その後、シャナやキアラ、大地の四神などが異世界に渡る中、彼女は楽園に渡らず「この世」に残った“徒”を駆逐するため、こちらの世界に残って暮らしている。




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最終更新:2024年04月16日 16:37