スペース・アーク級巡洋艦

登録日:2012/01/25 Wed 13:27:36
更新日:2023/10/17 Tue 19:58:24
所要時間:約 4 分で読めます






スペース・アーク級巡洋艦

SPACE ARC-Class Cruiser

所属:地球連邦軍
建造:地球連邦軍
全長:249m
《武装》
連装メガ粒子砲 ×2基
ミサイルランチャー ×6基
連装機関砲 ×6基

主な搭乗者
レアリー・エドベリ (艦長代理)
マヌエラ・パノパ (操舵士代理)
ケーン・ソン (航法士)
ジェシカ・ングロ (オペレーター)
ナント・ルース (チーフメカニック)
グルス・エラス (メカニック)
ケニー・ハーハー (メカニック)
ディーナ・ジョク (メカニック)
マヌー・ソーフ (メカニック)
ビルギット・ピリヨ
コズモ・エーゲス
ミンミ・エディット
シーブック・アノー
ドワイト・カムリ
ドロシー・ムーア
サム・エルグ
ジョージ・アズマ
リィズ・アノー
ミゲン・マウジン
リア・マリーバ
コチュン・ハイン
モニカ・アノー
アンナマリー・ブルージュ
セシリー・フェアチャイルド/ベラ・ロナ



老朽化したクラップ級巡洋艦を小型MSに合わせる形で改装した地球連邦軍の練習巡洋艦。
放熱板の廃止やカタパルトの拡幅化などの変更が行われており、艦そのものも若干小さくなっている。

武装はクラップとほぼ同等。
エンジン部は1基だけになったが、スラスター部が4発式になり、デザイン的には分割されていた2つのエンジンを1つに纏めただけだったりする。
これは恐らく元のクラップ級ではダメージコントロールなどの関係で分割されていた物を整備性などを向上させるために一纏めにしたものと思われる。
また、重力下での運用を想定して艦底部には接地用のランディングギアが設けられている。
クラップ級やカイラム級の持つ下部ヒートシンクが無くなったのは恐らく着地機能の邪魔になる事やヒートシンクが必要な程の熱を発生しない*1という理由が推察出来る。


元となったクラップ級が約30年前の設計なので少々旧式ではあるが、連邦ではカイラム級やクラップ級を最後に新型の開発は行われていないことや、
改修によって新型のF91を整備するだけの設備や戦闘を行うための装備は一通り揃っていることから、同時代の軍艦としては必要十分な能力を持っている。

ただし、小型MSの運用に合わせた艦なのでジェガンのような旧来のMSの運用には向いておらず、MSデッキはジェガンがギリギリ通れるくらいの広さしかない。


なお、資料によっては分類がクラップ級のままの場合もあったりスペース・アーク級という別種であったりとあまりはっきりと設定が分けられていない様子。




劇中での活躍

現在のところ映像作品に登場するのは『機動戦士ガンダムF91』と『機動戦士Vガンダム』である。

突如としたクロスボーン・バンガードの侵攻にフロンティアIに逃げ込んでいたが、上級士官である教官達が様子を見に行ったまま帰らなかったため、レアリー・エドベリ艦長代理以下の士官候補生達がなんとか立ち回っていた。

そうこうしている内にコズミック率いるレジスタンスやシーブック・アノーら難民もなだれ込んで大所帯となり、F91が積まれていたこともあって対C.Vの拠点となった。

その後もシーブックやビルギット・ピリヨの活躍とアンナマリー、セシリーが寝返ったことで戦火を潜り抜けながらバグの被害を受けることもなく、多くの難民を乗せて脱出に成功した。


『機動戦士Vガンダム』では、土色に塗装された同じ形の艦がリーンホース離水時の牽引をしていた。
しかしその際ガルグイユによって小破してしまい、大気圏離脱ができなくなってしまったため、ワイヤーを切り離し、唯一無事であったサラミス改にリーンホースの牽引を任せた。



同型艦

  • フェア・レディ
漫画『機動戦士ガンダムF90 ファステストフォーミュラ』に登場。
連邦軍第2特別実験戦団「ファステストフォーミュラ」の母艦で、艦長はランディ・ホーキンス大佐。

エンジン下部にはクラップ級と同じように放熱板があるのが特徴。


  • キャリー・ベース
Gジェネレーションシリーズのオリジナル戦艦。『Gジェネ PORTABLE』から登場。

名義上はクラップ級となっているが、スペース・アークの同型艦。艦体色はオレンジ。
主に初めて実戦を行う部隊に与えられているらしい。

他の同型艦より小さめで機体搭載数も多くなく、性能も標準的。
だがそういった点はオプションで容易に補強でき、そのサイズからかえって小回りがきき使いやすい。

なによりGジェネオリジナルであるため、アビリティ『歴戦の勇士』『戦場の女神』(共にユニット攻撃力アップ。更にオリジナルユニットなら効果増大)に対応しており、攻撃力も充分に底上げができる。

練習艦とはいうが、終盤まで充分通用する艦である。
まぁ、さっさともっと良い艦を買った方がいいし、『OVER WORLD』で性能的にキツくなり、『GENESIS』では歴戦・女神両アビリティの廃止と完全に落ち目だが。

宇宙世紀作品が登場していない『CROSS RAYS』では大幅なデザインのリニューアルが行われ、従来のキャリベをコズミック・イラ西暦の艦船っぽくアレンジしたようなデザインとなった。原作に同型艦が存在しない完全なGジェネオリジナル戦艦となっている。




スペース・アーク級の派生型


ブレイウッド

BLADEWOOD

所属:アナハイム・エレクトロニクス社
全長:160m
《武装》
連装メガ粒子砲 ×3基

主な搭乗者
アイトール・ホルスト
カール・シュビッツ
アルバート・エルゼナー
アイリス・オーランド
トキオ・ランドール
ケビン・フォレスト


アナハイム社が所有する民間船。
艦長は元連邦軍大佐のアイトール・ホルスト。
連邦軍のコロンブス級を模した外装とスペース・アークよりも更に小型化しているのが特徴。
コロンブス級を模した外装コンテナ部はちゃんと貨物積載機能や人員居住機能などが有るが非常緊急時にはパージ可能。
代わりにクラップ級やカイラム級にあったラジエータフィン(ヒートシンク)は小型ながら復活し、艦の両側面に配置されている。
カタパルトは前方のメインの物と収納可能な後方の物、そして普段はブリッジに沿うような形で根元から折り畳んでいるが
使用時に展開する両舷の試験用カタパルトがある。

民間船なので武装は無い……と思っていたら連装式のメガ粒子砲を1基(使わなかっただけで実際は3基)隠し持っていた。
前部胴体の普段は船体に偽装してるシャッター内に一基、左右コンテナのラジエーターフィンに隠される様な形(使用時はヒートシンク部を展開する)で一基ずつ。
まるで現実の第二次世界大戦時の仮装巡洋艦である。
尤もグリプス戦役時代には民間輸送船でもビーム砲搭載はしていた(名目上はデブリ等大型障害物破砕用や護身用としてだが)が。


複数が建造されていたらしく、同型艦に先遣調査部隊「ウジャトアイズ」の母艦となったマグラブラが存在している。


劇中での活躍

の裏側にある宙域“ゼブラ・ゾーン”にてシルエットフォーミュラ計画のMS運用試験を行なっていたが、
AE、ブッホ(クロスボーンバンガード)、地球連邦軍を巡る陰謀に巻き込まれる。
最終的にはなんとかこれを退けて月に帰還した。


余談

ガンダム漫画作家として有名なときた洸一氏によるデザインである。 2019年4月にツイッターで各部の説明が書かれた設定画と共に明かされた。
また、デザイン発注時の艦名は『ブレイドウッド』だった。



リーンホース

REINFORCE

所属:地球連邦軍 → リガ・ミリティア
全長:249m
《武装》
連装メガ粒子砲 ×4基
ミサイルランチャー ×4
3連装対空機銃 ×8基
ビームシールド

主な搭乗員
ロベルト・ゴメス (艦長)
ジン・ジャハナム(偽)
爺さんズ
ネス・ハッシャー
ウッソ・エヴィン
マーベット・フィンガーハット
シュラク隊
オデロ・ヘンリーク
シャクティ・カリン


地球連邦軍のアイルランド・ロンドンデリー駐屯地がリガ・ミリティアに派遣した艦。
それまでのスペース・アーク級に比べるとシルエットはほぼ同じでも主砲の増強や放熱板(サラミスのようなフィンタイプ)の復活など、かなり改良されている。

近代化改修はされているものの、原型のクラップ級が就役して60年以上経っている老朽艦だが、リガ・ミリティアの中心として各地を転戦した。

その後、カイラスギリー攻防戦で大きなダメージを負い、ザンスカール帝国から奪ったスクイードIと損傷したガウンランドと掛け合わせる形でラビアンローズIVにて改装を受けてリーンホースJrへと生まれ変わることとなる。









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最終更新:2023年10月17日 19:58

*1 機関出力が低かったり高出力武装を長時間使わないなどのクラップ級より高い制限が有る為と思われる