波風ミナト

登録日: 2012/04/04(水) 18:05:52
更新日:2024/04/25 Thu 15:35:45NEW!
所要時間:約 20 分で読めます




昔妖狐ありけり その狐九つの尾あり
その尾一度振らば 山崩れ津波立つ

これに困じて人ども 忍の輩を集めけり
僅か一人が忍の者 生死をかけこれを封印せしめるがその者死にけり

その忍の者 名を四代目火影と申す・・


●目次

◆プロフィール

所属:木ノ葉隠れ
役職:上忍→火影
忍者登録番号:006510
アカデミー卒業:10歳
中忍昇格:?
身長:179.2cm
体重:66.1kg
血液型:B型
誕生日:1月25日
星座:水瓶座
性格:寛容、温厚
好きなもの:クシナの手料理
嫌いなもの:なし
趣味:読書(特に自来也著の本)
好きな言葉:火の影は里を照らす
戦ってみたい相手:自来也

CV:森川智之(少年時代は入野自由

◆概要

木ノ葉隠れの里の四代目火影。
全忍最速と謳われ、10年に一度生まれるかどうかといわれるほどの天才忍者
忍としての才だけでなく優しく根性があり、多くの人望を集め若くして火影へと登り詰めた。

台詞の最初に「ん!」とよくつける癖がある。
容姿は金髪碧眼のイケメン。その風貌から、初期からナルトの血縁者ではないかと疑われていた。

初登場は第三次忍界大戦を描いた「カカシ外伝~戦場のボーイズライフ」。
名前は「ミナト」だと明かされ、初期の扉絵で匂わされていた通り、カカシ達の担当上忍であったことも確定した。
第二部ペイン編にて、自来也と綱手の会話でナルトの両親に話題が及び、妻ともども全名が判明。
自来也の死に際の回想には夫妻で登場、息子の名前の由来もここで出た。
更に後、ペイン襲撃の際にナルトの精神世界にチャクラ分身が登場した。

◆性格

寛容にして温厚、やや天然気味、と柱間を思わせる人格。
里を、人々を、何より家族を愛し、そのためにならば命をも投げ出す覚悟を持ち合わせており、若くして火影に選ばれるだけの器を持っている。
性格の根幹を成しているのは自来也から授かった忍の矜持であり、個人としての感情以上に1人の忍者としてなすべきことを常に念頭においている。

その一方、部下に対しては割りと甘い部分があり、ミナト班時代は人助けに走って遅刻ばかりのオビトをいつも擁護していた(注意するのはもっぱらカカシの役目)。

プライベートでは本の虫であり、読書が趣味。
愛読書は自来也の書いた『ド根性忍伝』。息子・ナルトの名前はこの物語の主人公から「この主人公のように立派な忍になって欲しい」という願いを込めてつけたもの。
話を聞いた自来也は「ラーメン食いながら適当につけた名前だがいいのか」と狼狽していたが、クシナが快諾したことで通った。

そんなミナトの欠点の一つが、ネーミングセンス
ありていに言って中二病全開であり、しかもやたら長い。
そのセンスは、後に会った千手扉間「普段ならツボに入って笑っていた」というほど。
ナルトの名前を自来也の本から引っ張ったのは、後から考えれば英断だったと言える。

例としてナルトの風遁・超大玉螺旋手裏剣とサスケの炎遁・加具土命を全く同じチャクラ比率で合わせた術に灼遁(しゃくとん)光輪疾風漆黒矢零式(こうりんしっぷうしっこくのやぜろしき)と勝手に名付けてみたり、自身も螺旋閃光超輪舞孔参式(らせんせんこうちょうりんぶこうさんしき)という名称の技を持っている。

この素晴らしいネーミングセンスは飛雷神の術のマーキングにも出ており、扉間はいかにも術式と言った感じの幾何学模様だが、ミナトのマーキングは「忍愛の剣」と書く。
そのあまりのセンスの素晴らしさから読者等からは「落書き」なんて呼ばれる事もある。
飛雷神回しのために扉間とお互いにマーキングした時なんかは「顔岩に落書きする子供と本人に落書きする親」とまで……。
火影になる前の上忍時代は「忍愛の剣」ではなかったが、それでも「忍」を頭文字とする漢字4文字であった(崩した字体で判読は不能)。

アニメ版では綱手捜索編での自来也の「(ナルトは)四代目に面白いくらい似てる」という台詞が拡張され、
ナルトは「四代目に似ている=才能がある」と大喜びし浮かれるのに対して、
自来也は「四代目とお前が似ているとこなんて、髪の毛と強情っぱりなとこくらいなもんだっ!」と発言、強情な一面があることが窺えた。

◆戦闘能力

伝説の三忍の1人・自来也に師事し、彼から忍としての矜持と技を叩き込まれている。
忍具、特にクナイの扱いに長けており、これをマーカーとして飛雷神で戦場全域を縦横無尽に飛び回る。
そのあまりの速度から、「木ノ葉の黄色い閃光」と呼ばれ、出くわしたら即逃げろと言われるほどに他国に恐れられた。

性質変化は火遁、風遁、雷遁と陰陽遁を操る。
扉間が開発した「飛雷神の術」を筆頭に時空間忍術を得意とし、持ち前のスピードと判断力を生かした超高速戦闘で並み居る敵を圧倒する実力を持つ。
また、妻・クシナに教わったと思しき封印術の数々を使いこなす。

◇使用術

  • 飛雷神(ひらいしん)の術
「黄色い閃光」の二つ名の由縁。
チャクラを用いて付加したマーキングへと一瞬にして跳躍出来る時空間忍術。
口寄せの原理を利用した技で、内実としてはマーキングを目標に自らを口寄せする術。
ミナトはこれを有効活用するために事前にマーキングを仕込んだ特製のクナイを用いている。
非常に有用な術で、マーキングクナイを敵に投擲、命中したのならば良し、回避されたのならその直後に飛雷神の術で飛べば相手の背後が取れる、と戦闘面だけ見ても実に強力。

その上、チャクラを用いている性質上、手で一瞬触れるだけでもマーキングを付加する事が可能な為、背後を取って攻撃した時にマーキングを仕込むことで、クナイを投げずとも何時でも背後を取れるようになる。
螺旋丸など別の攻撃のついでに付加することすら可能であり、相手からすれば最早二段構え所の話ではない。
当然マーキングさえ然るべき場所に施してあれば回避や移動の用途にも使える、正に万能忍術である。
さらにはこれほど高度な忍術でありながら印も詠唱も必要とせず外部から術の出のタイミングを捉えることはできない。
尚、マーキングは術者が死んでも残るが、術式に書き込んだ場合はそれが消えると無効になる。また、影分身では転移速度が落ちる。

作中では何度も飛んでいる彼だが、この術がどれ程チャクラを使用するのかは不明*1
自身のみで飛ぶ限りでは大した負担も無くホイホイ飛んでいるように見えるが、九尾の木の葉襲撃の際に尾獣玉を飛ばした際などは負担を見せていた。

開発者は二代目火影・千手扉間だが、使い手としてはミナトが上だと扉間自身も認めている。第四次忍界大戦ではその扉間との連携も披露した。
ミナト以後には使い手が現れていないらしく、せいぜいがミナトの護衛小隊が3人がかりで発動させる「飛雷陣の術」を習得している程度。
そのため実質「四代目火影の術」として認識されている。

  • 飛雷神互瞬回(ひらいしんごしゅんまわ)しの術
扉間が考案した飛雷神の応用技で、通称「飛雷神回し」
第四次忍界大戦では六道オビトにナルトとサスケの大技を命中させるための援護として発動した。
術者二人が互いにマーキングし、片方は敵に接触、もう片方は味方の大技の前に飛び込んでそれを食らってから、あるいは食らう寸前にタイミングを合わせて飛ぶことで大技を無理矢理敵に命中させる。
ミナトは「穢土転生の体なら当たってからでも問題ない」と述べているので、本来は当たる直前に入れ替わる術と思われる。
作中ここまで上手く使えた忍が二人以外にいないにもかかわらず「飛雷神回し」の一言であっさり連携できたのを見ると、恐らく互いに生前は影分身と併用していたのだろう。

  • 飛雷神・二の段
相手に正面から突っ込みつつクナイを投げ、飛び去ったクナイを目標に飛雷神を発動、敵の背後に現れて不意打ちを仕掛ける。
第四次忍界大戦では扉間も使用。

  • 飛雷神・導雷
マーカーのクナイを利用し、敵の攻撃を別の場所へ飛ばす。
第四次忍界大戦ではこの術で十尾の尾獣玉を海へ飛ばした。

  • 飛雷陣の術
飛雷神の応用技……というよりもダウングレード版の術で、三人がかりで対象を転送する。
ミナトならば自身のみで他人を連れて転送できる事、ゲンマ自身が「俺らではこれが精いっぱい」と語っていた事から、
単身で飛雷神の術を行使できない実力レベルの者が協力して発動させるための術。
自身の護衛小隊のメンバーであるゲンマ達に伝授した。

尾獣玉をヒントとして考案した術。
印を必要とせず、後にナルトが九尾と和解した際に尾獣玉を扱えるよう編み出した。
ミナト自身の戦闘でも使われる。チャクラコントロールも抜群で、走りながら1~2秒で螺旋丸を作り上げ、更に飛雷神の術を使い敵の背後を取って攻撃する。
尚、尾獣玉の模倣としては実に正確な物であり、当然成功と言えるものであったのだが、忍術としては未完成の物であった。
というのも、これは本来チャクラの性質変化を組み合わせる事を想定した術であり、螺旋丸の状態はあくまで形態変化のみであるが故である。
ミナトは螺旋丸の段階までは成立させることが出来たが、そこに性質変化を加えることは発案者であり10年に1人の天才と謳われた彼の力を以てしても成功しなかった。
そんな未完成であるこの術は後に彼の師を経て息子へと継承され、遂に息子の性質である風を組み合わせた風遁としての完成を見ることとなる。
詳細は項目を参照。

ナルトや自来也と同じく妙木山のガマを口寄せする。
口寄せ動物は既存の契約者からの紹介であるケースが多い事から、口寄せの契約も自来也から紹介されたものと思われる。
余談として、第一部では蛙との契約で使う巻物に名前が無かったが、第二部ではナルトの署名の右隣に書かれている。
後付けというか自来也の弟子なのに名前が無かったのがおかしかったというか
詳細は項目を参照。

  • 口寄せ・屋台崩しの術
ガマを口寄せして敵を押しつぶす術。

ナルトと同じく隈取りが浮かび上がるだけで蛙化はしない。
但しチャクラの練り上げに時間がかかる割に長続きしない為、実戦では余り使ってこなかったという。
作中では飛雷神、螺旋丸と併用した。
戦争編でいきなり使用しているが、ペイン編で伏線は張られており、
仙人の力で修羅道を一蹴したナルトに、綱手やガマブン太、フカサクが自来也とミナトの面影を見ている。
詳細は項目を参照。

  • 八卦封印
ナルトに九尾の半分を封印した術。
四象封印を二重にしたもので、ミナトはその間から漏れる九尾のチャクラをナルトのチャクラに還元できるよう術式を組んでいた。
そのためナルトの成長と共に九尾のチャクラがなじんでいき、下忍になるころには感情が昂ぶると九尾のチャクラが呼応して漏れ出すようになった。
しかし体内に二種類のチャクラを持っていたことがチャクラのコントロールを難しくさせ、結果的にナルトが落ちこぼれ呼ばわりされる原因の一つとなっているという面もあった。
なお、ナルトを人柱力にした四象封印にはなぜか飛雷神のマーキングが書き込まれていたが、ミナトがこれをやったのは死に際であるため、何のためのものかは不明。
クシナにあった封印式にも同じ様にマーキングが書き込まれていた*2ため、恐らくはクシナのものをそのまま流用・改変して使ったためと思われる。

  • 契約封印
オビトから九尾のコントロールを解除した術。

発動すると術と契約した者のみが見える白装束を纏った般若のごとき恐ろしき形相の死神が術者の背後に現れ、発動者を模した魂を縛る。
その後、術者の腹を呪印の浮かび上がった死神の腕が貫通して対象者の魂を引きずり出し、両者の魂を喰らい封印する。
詳細は項目を参照。

  • 螺旋閃光超輪舞吼参式(らせんせんこうちょうりんぶこうさんしき)
マーカーのクナイ6本を用いての大技。
作中では三回使用して全部不発に終わったが、ネーミングとクナイを使うことから考えて、恐らく全貌は、打ち込んだクナイを目標に連続で飛雷神を発動、高速移動しながら螺旋丸で敵を攻撃し続けるものだと思われる。
これが正しい場合、第三次忍界大戦で劣勢を巻き返した「味方軍にクナイを投げてもらってから使用した術」もこれだと思われる。
アニオリの回想で使用して成功させているが、暗転した画面に黄色い軌跡を引いて無数の敵を一瞬で倒した、ということしかわからない。
ちなみにナルスト4では同系統の技として「螺旋舞吼瞬影斬壱式」「裂空天光斬空閃零式」も登場。

ナルトの使用するモードと同じ。
ただしこれは生前に体得していたわけではない、というかそもそも生前は人柱力ではなかった。
屍鬼封尽により陰の半身の九喇嘛と自らを共に封印し、それが屍鬼封尽・解によって解放されてすぐ穢土転生されたためか、
陰の九喇嘛を内包した状態でミナトは穢土転生される事となり、事実上の人柱力のような状態になった*3
そのため穢土転生体として蘇っている時にのみできる芸当。

自身が内包する陰の九喇嘛とナルトに封印されている陽の九喇嘛とは元は同一の存在であるため、チャクラのやり取りが可能。
陰の九喇嘛が陽の九喇嘛と情報を共有でもしていたのか、ナルトと異なり最初から良好なコンビネーションを見せている。


  • 飛雷神(ひらいしん)時空疾風閃光連(じくうしっぷうせんこうれん)(だん)零式(ぜろしき)
ナルスト4での穢土転生バージョンの奥義。
参式の要領でクナイを敵の周囲に投げつけ、影分身と共に連続で飛雷神を使いながら攻撃。
追撃する本体が九喇嘛モードで螺旋丸を生成、影分身が敵ごと跳んできたところを諸共吹っ飛ばす。
なおネーミングについては即興らしく、術の発動後ネーミングを「…ないな」と笑顔で無かったことにした。

◆作中の活躍

◇人柱力誘拐未遂事件

14歳の時に遭遇した事件で、愛妻・クシナとの馴れ初めでもある。
ミナトはアカデミー時代から何かとクシナに目をかけており、転校してきたばかりの彼女に「里の皆に認められる火影になりたい」と言ったり、クシナが苛められている現場をいつも見守っていた。
ただ見て見ぬフリをしていたのではなく、クシナが自力で解決する力を持っていたことを知っていたからである。
そんな中、クシナが他里の忍に誘拐される事件が発生、これを単身で追撃。人柱力であるクシナ誘拐の為に揃えられた最精鋭であろう雲隠れの中・上忍マンセルを、まだ下忍であったにもかかわらず闇夜の中、体術をメインに瞬殺した。
膝をついたクシナを姫抱きにし、満月の空を飛び


「いつもは助けてくれないのに…」

「君は強いって知ってたから。力も、心も」
「でもこれは里と里の争い事。今までの喧嘩とはちがう。だから」

「君を失いたくなかった」

こんなこと言われたら誰でも惚れます。
成長した後、二人は夫婦となる。

この事件を皮切りに、ミナトは頭角を現していくことになる。

◇第三次忍界大戦

上忍時代ははたけカカシうちはオビトのはらリンを担当。
第三次忍界大戦当時はミナト班を率い、彼らと共に4マンセルを組んで戦場を駆け巡っていた。
だが、第三次忍界大戦末期に行われた神無毘橋の戦いでは、別の部隊の掩護に向かうためカカシ達とは別行動を取った結果対応が遅れ、カカシとリンの救出には成功したものの、オビトを助けることはできなかった。

また、第三次忍界大戦では、後の四代目雷影とその義弟であるキラービーの二人とも刃を交えている。
飛雷神の術で圧倒するも、キラービーと刺し違える寸前になったところで撤退命令が下り、引き上げた。

第三次忍界大戦の終結後、岩隠れとの和平条約の問題で糾弾された猿飛ヒルゼンが火影を引退したため*4、ヒルゼンの推薦を受け四代目火影に就任。
オビトに続いてリンまで喪い、心に傷を負ったカカシを身近に置くために火影直属の暗部に指名した。

◇九尾襲来事件

仮面の男が九尾の封印が解けかかっている出産直後のクシナを誘拐。
彼女から無理矢理九尾を引き剥がし口寄せ契約、木ノ葉の里に写輪眼で洗脳した状態で口寄せした。

九尾の前に仮面の男が立ちはだかり、自分が里に飛べば男がついてきてしまい戦場が混乱すると考えたミナトは、一騎討ちで男の攻撃の性質を的確に見抜き対処。
契約封印で仮面の男から九尾を解放した。
その後九尾との対決になるも、九尾を道連れに自滅しようとする妻を前に、チャクラ切れによって対処法がない為

「息子のためなら死んだっていい…これは父親でも出来る役目だ」

自来也が述べていた、大ガマ仙人曰くの「予言の子」とはナルトのことだと確信、ナルトに九尾を封印するという、里長として、また父親として最大限出来ることを選択。
屍鬼封尽を使い九尾のチャクラの半分、陰の部分を己に封印し残りをナルトへと封印する事に。

その際に四象封印をベースとした八卦封印を施し、自らと愛する妻のチャクラをも併せて封印する事で、特殊な封印式による九尾のチャクラ還元だけでなく、ナルトが完全九尾化する前にはミナトが、九尾チャクラをコントロールする時にはクシナが現れるよう封印式が作られた。

しかし封印の途中に九尾が爪でナルトを狙ったため、クシナと共に自らの身体を以てナルトを庇い九尾の爪に貫かれる。
この時、クシナもほぼ同時に動いていたがミナトの方がほんの一瞬早く庇っており、先に九尾の爪とナルトの間に割り込んだ結果、まるでナルトを庇うクシナを背中から抱き留めるように更に庇う形に…

「これは父親でも出来るって言ったのに…」
「じゃあ母親なら尚更ね」

ミナトはクシナにナルトを庇って九尾の爪に穿たれてほしく無かったようだが、この2人が九尾から庇わなければナルトは殺されていたであろう。
最期はクシナの言葉を静かに聞き、ナルトに微笑みながら息を引き取った。

◇ペイン襲撃

天道との戦いの中、暴走したナルトが完全に九尾化しそうになった時に姿を見せてナルトを救い出した。
そして生前叶わなかった息子との時間を過ごし、ナルトに未来を託して消えた。

どこまでいっても子どもを信じてるのが親ってもんだからね

…がこれはあくまでチャクラによって生み出された幻のようなもの(本人の意識のコピー)で、本人の魂はおそらく屍鬼封尽の呪いによって今も死神の腹の中で苦しみ、戦い続けている…唯一の救いはカブトに蘇生されないことぐらい。
彼もまた犠牲になったのだ。

◇第四次忍界大戦

他の火影達と共に大蛇丸により屍鬼封尽から解き放たれ、更に穢土転生により甦る。

連合に向かう十尾の尾獣玉を飛雷神で飛ばしながら、ナルトの前に颯爽と登場。
マダラ、オビト、十尾と戦うナルト達と合流し、そこでまさかの尾獣化
しかもナルトと同じようにコントロール出来ている姿で
これは前述の通り彼が九尾を封印する際、自身にも九尾のチャクラの半分を封印していたからである。

十尾を取り囲み、歴代火影全員で結界忍術『四赤陽陣』を発動し十尾を自身の尾獣玉で自壊させ、連合の攻めに大きく貢献した。
ナルトの螺旋手裏剣を見て螺旋丸に性質変化を組み込めたことに感嘆したり、
大玉螺旋手裏剣と炎遁・須佐能乎加具土命の合体技を『灼遁・光輪疾風漆黒矢零式』と名付けるなど、厨二センスを発揮した。それと入れ替わるように「ん!」の口癖はフェードアウトしていった…

マダラが生き返りかける中、十尾の上で輪廻天生を行っているものが16年前に木ノ葉を襲った仮面の男と同一人物であることを察し、飛雷神で飛んで斬りかかり致命傷を負わせるが、その顔が自分と同じく死んだはずのうちはオビトであることに驚愕する。

その死を嘆くがオビトは十尾を取り込みなんとか生存、十尾の人柱力となった彼の陰陽遁で右腕を切断され再生不可能になってしまう。
しかしここで終わる彼ではなく、ナルトとのチャクラの繋がりを利用して、忍連合全員を飛雷神で飛ばして十尾の尾獣玉の共鳴爆破を回避してみせ、自身も尾獣化しナルトとの合体技で仙法・超大玉螺旋丸を繰り出すなどの活躍を見せた。

当代の五影達が到着した後は、ナルトとのリンクを使い扉間のサポートに回る。ナルト・サスケとオビトが激突し、尾獣の引き合いになった際はそのリンクで連合全軍をチャクラの綱引きに参加させ引き合いに勝利した。

力尽きたオビトにトドメを刺そうとするカカシを止め、彼と共にオビトの動向を見守っていたが、黒ゼツが現れた事でこう着状態に陥る。
そこに、マダラに九尾を引き抜かれ瀕死のナルトが運ばれ、自身が宿す「陰」の九尾を受け渡そうとしたが、これも黒ゼツに割り込まれ失敗(この後、ナルトはオビトの介入で命拾いした)。

六道化したマダラに残った左腕を落とされたことで実質戦闘不能に陥るが、クナイを使用しての飛雷神で援護に回り、突撃するガイを狙った求道玉ごと飛雷神で離脱。
その後は里の顔岩の近くで意識を失っていたが、無限月読発動とともに目を覚まし柱間たちと合流。

ハゴロモの導きでカグヤの空間からナルト達を呼び戻す口寄せに参加、穢土転生を解除され、戻ってきた息子の誕生日を祝った後、クシナへの伝言を預かって昇天した。

◆おもな人間関係

愛妻。馴れ初めなどは上述の通り。
なお、ミナトは夫婦ゲンカで彼女に一度も勝ったことがなかった。どんな喧嘩があったのか気になる所ではある。
屍鬼封尽や八卦封印をはじめとする封印術の数々は彼女から教わった。

息子。生まれてすぐに死別してしまったのに加え三代目火影・ヒルゼンが「四代目火影の息子と言う事が知られると余計な外敵に狙われる」事を考慮して親子である事を伏せたため、ナルトは当初両親の顔も名前も知らなかった。*5
里を襲った面の男に対抗する希望となると確信して九尾の半身を封印し、その結果は第四次忍界大戦にて「完璧な」人柱力となった彼との共闘で証明された。
ミナト本人はこの大戦が成長したナルトとの最初で最後の対面だが、ナルトの方は自身に封印されていたチャクラの意識体との面識があったので、ナルトから見ると二度目になる。ちなみに、ナルトはカカシと自来也の両方に師事しているため、師弟関係的には孫弟子であると同時に弟弟子でもある。

上忍時代の教え子その1。リンを守れず死なせてしまったことで落ち込む彼を暗部に推薦した。
第四次忍界大戦では久方ぶりの共闘となったが、状況が過酷に過ぎたためまともに話をするチャンスがほとんどなかった。

上忍時代の教え子その2。「火影になる」という夢を共有していた同志だったが、九尾事件において関接的に殺害された。第四次忍界大戦で生きていた彼と再会した際には、「アンタは肝心な時に限って遅すぎる」「あんたは誰も救えない」などと批判された。彼の改心後にリンを助けられなかったことを謝罪し、和解する。

上忍時代の教え子その3。ぶつかってばかりのオビトとカカシを取り持つかすがい的存在であり、班をまとめるミナトをよくフォローしていた。

師匠。忍としてのあり方や忍術・仙術は彼仕込み。
息子・ナルトの名前は彼の最初の作品であり、ミナト自身も愛読している「ド根性忍伝」の主人公から引っ張ったもの。
ネーミングセンスのなさを考えると本当に英断であった。

  • エービーコンビ
雲隠れの四代目雷影キラービーのことで、上忍時代に彼らと交戦したことがある。
ビーの強さが「四代目雷影にとっての自分自身」という信念に拠って立っていることをこの時点で看破していた。
余談だが、恐らくミナトはこの時期には既に四代目火影への就任が内定していたと思われる。

二代目火影。飛雷神の術の開発者だが、使い手としてはミナトが上。
戦闘スタイルが似ているためか第四次忍界大戦では彼と組み、連合やナルト達のサポートを行った。
ちなみにミナトの独特なネーミングセンスが笑いのツボ。

三代目火影。先代火影であり大師匠。彼が一線を退いたことで後を受けて四代目に就任した。
どういう付き合いがあったのかはあまり詳しく描写されていないが、彼からはかなり高く評価されていた模様。

兄弟弟子。
長門を主人公のモデルにした「ド根性忍伝」がミナトの愛読書であった関係から、長門の方が兄弟子か。
本人たちには生前に面識は無く、第四次忍界大戦でもそれぞれ穢土転生されているがやはり出遭う事は無かった。
しかし、ミナトがド根性忍伝の主人公から名前を取って息子に「ナルト」と名付けた事が、
平和のために「痛み」によって世界に害を成そうとするに至った長門にかつての志を思い出させるきっかけとなった。

孫。当然彼が生まれた時点で他界しているので面識はない*6…が、他の歴代火影共々顔岩に悪口を書かれた。
その言葉とはなんとジジイ。確かにボルトにとっては祖父なので間違ってはいないのだが、よりによって最も若くして他界したミナトがジジイ呼ばわりされるのは何ともシュールな話である。
ちなみに、ボルトの天才肌な性質や厨二病気質な部分から、彼はミナトからの隔世遺伝が来ているのではないかと考察されている。*7

◆ミナト語録

  • その1
「忍にとって一番大切なのはチームワークだよ」

  • その2
「もうお前とも会いたくなかったしね……九尾。でも…成長した息子と会えるのは楽しみでもあったから、イーブンってとこかな」

  • その3
「自来也先生を殺したのはペインだが、よくよく考えればそのペインを生んだこの忍の世の無秩序が、先生を殺したも同然なんだよ……。忍とはその憎しみとの戦いなんだ。どの忍もその憎しみと戦っている。自来也先生はこの憎しみを終わらせる答をお前に託したんだ」

  • その4
「お前ならその答えを見つけられる。オレはお前を信じてる」

  • その5
「先生だからこそです。本当の忍の才能を持つ優秀な忍で、先生ほどの忍はいませんからね」

  • その6
「ナルトォー! 早く出てこーい! 九尾は出てくるなー!」

  • その7
「飛雷神・二の段だよ」

  • その8
「この子を信じよう! なんたってオレ達の息子なんだから!!」

  • その9
「国を棄てること…里を棄てること…それは子供を棄てるのと同じだよ。国が崩壊した君ならよくわかるだろう? 国を持たない人たちがどれほど過酷な人生を強いられるのか」
それにオレ達家族は……忍だ!

  • その10
「ナルト……父さんの言葉は……口うるさい母さんと………同じかな…………」

  • その11
「風車のような手裏剣に漆の光沢より黒い矢…。名づけて、灼遁・光輪疾風漆黒矢零式! …イヤ、ないな」

  • その12
(……オレ達のナルトは本当に強く、大きくなったよ…クシナ…)

  • その13
「死んだハズのオレが、君達の前にこうして立っているのは偶然じゃない。リンがそうさせたのかもね…先生のくせに何やってんだって」

  • その14
「……そうだ……言っとかなきゃって思ってたんだ」
誕生日おめでとう。本当に立派になったね、ナルト


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  • 英雄
  • 穢土転生
  • 主人公の祖父

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最終更新:2024年04月25日 15:35

*1 ミナトや扉間のセリフから、負担は転移させる物体の「大きさ」に比例することは分かる

*2 これは実際に有事の際にクシナの元に飛ぶために使われている

*3 本来は穢土転生体は人柱力になる事はできず、外部から尾獣チャクラを縛り付けて疑似的な再現をするのが限度

*4 戦局は木ノ葉が有利だったにも拘らず、和解を優先したヒルゼンが賠償なしの岩隠れに有利な条件で講和したため、不満を抱いたタカ派に糾弾された

*5 その為なのか、婚姻関係が存在し苗字が判明しているキャラの中で唯一夫婦別姓であり、ナルトは母親の「うずまき」姓を当初から名乗っていた。

*6 ちなみに今のナルトの家にはミナトの写真が飾られているのが確認できるため、ボルトは妹のヒマワリ共々ミナトの姿だけは認識している事になる。

*7 実際、ボルトが青年期に入ると飛雷神の術を会得しており、加えて完全版の使い手が他にいなかった事やボルトが里に追われている事から、彼は独学で身に付けた可能性が高いと思われる。(ボルト自身は「じいちゃんみてーに器用じゃない」と言っているが)