アンチ(ネット用語)

登録日:2011/06/19(日) 16:30:38
更新日:2024/03/13 Wed 11:53:51
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◇アンチとは
1.特定の作品・人物・事象などに対して否定的な感情を持つ人を指すネットスラング。本項で解説。

2.AKB48研究生チームの楽曲。ネットスラングとしての「アンチ」をテーマにしている。
アニメ『AKB0048』第3話で使われている。


概要

例えば○○という思想があったとする。
その思想に反対・反発するもの、それが「アンチ」と呼ばれる行動、行為である。

そしてこれは作品・人物にも該当し、それら特定のものに反発したり叩いたりする人のことを「アンチ○○」と言う。
意味としては同じなので名詞+アンチであれば大体のところでは通じるだろう。


ネットスラングとしては、そういった感情が極端に肥大化した結果、他人に迷惑をかけたり不快な気分にさせたりする行動をとる者を指す場合が多い。


◇アンチって何する人?

何する人、と言われると何種類かいる。
その為この項目ではそれらを紹介していきたい。


①長期的に特定のものを批判する人


有名人や作品・企業・クリエイター等の品質や実力などに問題があると感じ、その意見を主張する人達のパターンがこれ。

例えばギャグ路線から唐突にホラー路線に舵を切ったアニメがあったとしよう。
ギャグアニメを見ていたはずなのに唐突にホラーが入ってくれば当然、多くの視聴者は違和感を覚えるだろう。
なんならホラーが苦手な人なら見続けることが困難になり、、
当然アニメの製作元には苦情が行くだろうし、視聴者が減ったり、最悪の場合は打ち切りもあり得る。

しかしここからがアンチは違ってくる。

アンチはその後もその人(アニメーターや制作会社などの組織)が何か発言·制作する度に攻撃するようになるのだ。

まず普段の言動や一般の人間が興味も無いような過去にまで根掘り葉掘り調べ、常に行動を張っているようになる。

個人の場合なら、例えばツイッターやブログでもやっていようものなら何かその人が書き込むたびに

「○○が〜してるってよ〜〜〜!!www」

「○○さんは〜〜なようですwww」

とネット掲示板に書き込みアンチ仲間と盛り上がったりその人のファンを過剰に挑発したりする。

また、本人に対して誹謗中傷を行うケースもある。

作品の場合は展開や描写に対して批判的な感想を書いたり視聴する人間を貶したりする。

複数人が制作するアニメなら目に付くスタッフや制作に関わった人間を必要以上にこき下ろし、参加した声優すら非難する場合もある。

個人が制作する漫画・小説等の媒体なら製作者に中傷行為が向いてしまう。


②国家や集団等の個人より多い単位

人間の最大のコミュニティである国等の、集団単位での非難、中傷が起きる。

歴史・民族・文化や、対外政策のような政治的理由、もしくはお金欲しさの大義名分でこれらは起こる。
ただし、こちらはアンチというよりも仮想敵国(仮想敵組織)として扱うほうが適切なため、本項では解説しない。詳細は荒れそうなので各自ggってクレメンス

こうして近年、際限なく勢力が増大したアンチが組織化してインターネットの枠から飛び出して問題を起こすケースが増えつつあり、大きな社会問題となっている。

しかし歴史等が根にあるとどうにもめんどk……解決が難しいのでかなり大きな課題でもある。


◇どんな経緯でアンチになるのか

理由は簡単、「その人が、アンチ対象にしているもののことを間違っていると感じているから」である。
元々はファンだったが、何らかの理由でその対象への愛着や期待が裏返った結果アンチ化するというケースも少なくはない。
問題は本人が「自分が絶対正しい事をしている」と思って他人に迷惑をかけている場合が多いことだろう。

昨今、方々で見られる主な例をいくつか記載する。
もちろん他にも理由があると推測されることをご留意いただきたい。

また、当然だがどんな理由であろうと、他人に喧嘩を売ったり迷惑をかけたりしていい理由にはならない。


①自分たちを馬鹿にするなど、その人にとって気に入らないことをしたパターン

例えば誰かが「アニメとか観る価値ないし時間の無駄ww」といえばアニヲタの多くは気分を害するだろう。
そうなればその人に対するアンチが生まれやすい。
対象が度を越えた暴挙に出たり、余りにも痛すぎる、他者に迷惑をかけすぎるなどの理由からアンチと化してしまうタイプ。
このパターンはアンチ対象が反省し、浄化を行えば収まる傾向にあるが、なおも無視し続けると悪化し、泥沼になってしまう場合も…


②ただ単に気に入らないパターン

人物・ストーリー・キャラ・美術・音響・演者・スタッフ等が趣味ではない場合。
自分に合わないと感じたら視聴を止めたり、興味をなくしたりするのが普通だが、何故かこの手のアンチはそのコンテンツにずっと居座り、叩き続ける。
この場合その作品が大衆から支持されればされるほどアンチになりやすい。
「少数派の俺カッコイイ」といった何も考えてない感じの者や、中立を気取っている者も見受けられる。
本人たちは批判しているつもりでも、やっていることは難癖や揚げ足取りだったりすることが多い。
常套文句は「つまらない。


③便乗荒らし・愉快犯・かまってちゃんパターン

ファンサイト等に出没し挑発するタイプであり、対象の作品や人間はどうでもいいという輩もいる。
その行為に特に理由はない。

対象その物に特に思う所などはなく、周りが叩いているからと一緒に叩いたり、

自分の発言で相手キレる

相手の反応が面白くてさらに挑発。

しかもネット上なので相手が自分を攻撃する方法が存在しない

さらに調子に乗り、飽きるまで挑発。

などそもそも愉快犯的思考で動いているタイプ。
炎上祭り等で一気に湧いて鎮火するといなくなる、ある意味日本人のネット気質のネガティブ面をよく表しているタイプ。
はっきり言って荒らしと大した違いはない。
一時の負の話題で宣伝効果を見込む炎上マーケティングでは彼らを釣ることになる。


④自分の理想と違う(妄想)パターン

作品が気に入らない・理想と違う・好きなものを否定されたと考える元信者・屈折したファンなど。
個人や作品が自分のイメージと違うからとアンチになる場合。
作品や界隈に屈折した感情を抱き「自分はアンチじゃない。盲目的な信者と違って○○のことを真剣に考えている」と称していたりもする。
「可愛さ余って憎さ百倍」なタイプ。根底にあるのが「執着」である為一番根が深い。
「信者とアンチが表裏一体」と言われたりする主な理由。
人物・ストーリー・キャラ・作画・スタッフ等が趣味ではない、自分のイメージと違う、路線変更等がきっかけとなってアンチに転じる場合が多い。
これが一番たちが悪い場合が多く、例えば人ならそのファンや周りの一般人にとっては非難の理由が全く理解できないからだ。
そういう手合いに限って執拗だったり誹謗中傷の勢いが強かったりする。
「ぼくのかんがえた理想の展開」を普通のファンが楽しく話している場に押し掛けて延々開陳する、アンチスレの内容を執拗にコピペするなどの自己陶酔行為に走る者も多い。
アニメ化の際に原作のファンがこの手のアンチになってしまうこともある。


⑤復讐鬼パターン

信者など、対象の暴挙に辟易して、作品に関わるあらゆる要素に憎しみを持つ。
「〇〇厨に迷惑をかけられた」「〇〇の儲がウザくて嫌になる」等の理由で、特定作品の狂信的ファンあるいは作品そのもののアンチになるパターン。
「○○厨の行為で迷惑を被った」「出しゃばってくる信者がウザくて嫌になる」等、度を越したファンの暴挙に辟易してアンチと化してしまうタイプ。
このパターンに陥ると泥沼になることが多く、所謂「厨房」のファンが大量に付いた作品がこうなることが多い。
いわゆる「信者」「厨房」の被害者ではあるが、善良なファンまで巻き込んで暴れる様は狂信者と良い勝負である。
無関係な者にまで迷惑をかけてしまえばその時点で同情の余地はない。


⑥便乗パターン

③の仲間。
周りが叩いているから自分も叩くというタイプ。
叩く対象のことはよく知らないし興味も無いけど、皆が叩いているから悪いものに違いないという理由で叩く。
ネットイナゴがこれに当てはまると言えよう。
対象の詳しいことは知らないのでちょっと専門的な話になればとたんにボロが出る。
ほとんどの場合において一番多く声が無駄に大きい。


◇最後に


好きな人物や作品にアンチが湧いたら確かに多くの人はいい気分はしないだろう。
だからといってそのアンチに対して感情的な反発するような対応をしてしまうのは止めた方がいい。
それだとかえってアンチを逆上させたり、付け上がらせたりして余計に話が拗れて場の空気がさらに荒れてしまい、
その場にいる他の人間が迷惑することになり、最悪の場合自分自身がそのアンチと同レベルの人間と見なされてしまいかねないためである。

また、時には相手の発言にも一理がある場合もある。
屁理屈並べて正論言ったつもりになっている痛い馬鹿も確かにいるが、とにかく「アンチだから」とファン側も過剰反応しないこと。
見てて不快感を感じるのならば、アンチが行われるサイトから離れるのも手である。
また、アンチスレなどの批判をメインにしているサイトや、批判者の個人ブログのコメント欄などで批判行為を否定するのはマナー違反である。

アンチが原因で作品が潰れたり警察沙汰にでもなれば話は別だが、こちらもその「場」を荒らす要因にだけはならないように気をつけよう。
アンチにぶちギレてた過激な狂信的ファンが増えすぎた結果、アンチはおろか普通のファンでさえ裸足で逃げ出す、自らが否定しているアンチと同類と化した荒らし集団になったり、まともなファンがアンチスレに避難したり等の本末転倒な事態になったことも少なくはないからだ。
批判すらされなくなれば、それは衰退していると言える場合もある。

この項目と併せて「信者」の項目にも目を通すことを強くオススメする。
信者とアンチはコインの表と裏のような物。
本質は全く同じではないにしろ、極めて近い所にいることを忘れないようにしたいものである。
自身の行為が悪質な信者のそれとなっていないか時には省みることも必要だろう。


また、よくアンチは自分の行為に関して「これは批判なんだ」「批判を封じ込めようとするな」と主張することが多いが、厳密にはアンチ行為と批判行為は似て非なるものであることに注意が必要である。
ある対象に対して感情的、あるいは論理的な考えに基づいて何か指摘したい点、批判したい点がある場合、
それについてきちんと冷静かつ論理的に、そしてなるべく丁寧な言葉で自身の意見を述べることと、
それでいてその対象の具体的な問題改善や今後の展望についてプラスとなりうるような建設的な意見であることが重要であり、
例えその言い分に多少の理があるものだとしても肝心の文言が愚痴や暴言混じりの執拗な追求だったり、論調自体が邪推込みの極論だったりというような
最初から対象を否定および非難するだけの理屈はもはや批判とは言えない。

また、批判を通り越して誹謗中傷を行っていたり、危害予告を行うなど違法行為に手を染めてしまう者も少なくない。
更に誹謗中傷や危害予告といった行為は、更に現代では犯罪行為として摘発・処罰されるため注意が必要
誹謗中傷などによる逮捕者も度々出ており、決して冗談では済まされない。

また、批判や否定は内容だけではなく、行う場所も慎重に選ぶ必要がある。
例えば、ファンサイトやファンスレなどのファンが多い場所でその作品やキャラ等を批判するような物言いをすれば嫌がられるのは当たり前だしマナー違反である。

なお、よく言われるアンチあるあるとして
「一般的なファン・フォロワーよりよっぽどその事情に詳しい」ということが挙げられる。
ひょっとしたらアンチというのは、病的なほどのコアなファンなのかもしれない。


◇ちなみに

当wikiは基本的に誰でも編集できたり、下の方に感想コメントを書くスペースが設けられているが、
記事になっている対象の評価や個人の抱くイメージによっては記述そのものに極めて批判的かつ否定的な文章が記載されたり、
コメント欄においても愚痴やら邪推じみたネガティブな意見、そしてそれに対する反論が多く書き込まれたりして記事全体が荒れてしまうことから
アニヲタwikiではそんなアンチ行為は原則禁止されている。

もし行った場合は禁止行為である愚痴や中傷・罵倒と判断され、悪質と見なされた場合はIP規制(書き禁)処分になったり、
最悪の場合記事全体の編集制限およびコメント欄そのものの撤去という最終手段が取られることもありうる。
仮にそんなコメントを見かけたらその場での反論は控えて総合相談所の荒らし報告板などに通報した方が良いだろう。


追記・修正はアンチではないことを確認してからお願いします。

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誹謗中傷・罵倒・レッテル張り等の行為が行われたため、この項目はコメント欄が撤去されました。
最終更新:2024年03月13日 11:53