重野なおき

登録日:2012/10/14 Sun 21:06:12
更新日:2024/02/23 Fri 19:18:46
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重野なおきとは一般漫画雑誌を中心に活躍している4コマ漫画家。


【来歴】
1976年の12月28日生まれのO型で千葉県出身。

教員免許は持っているものの採用試験に落選し教員になれなかった彼は、竹書房の奨励賞を受賞する事をきっかけに漫画家の道へ入る。
そしてGood Morning ティーチャーで本格的にプロデビューを果たす。

その後、『僕の彼女はウェイトレス』や『ひまじん』、『のの美捜査中!』などを生み出して、
次々と掲載誌はおろか出版社も飛び越え新作を発表していく。
そして比喩でもなんでもなく、
若い頃は4コマ雑誌を出版している出版社の作品には必ず一つ重野なおき作品があるとも思われるぐらいの仕事をこなしており、多い時には月産で60ページ以上を他社に渡って連載していた。

4コマ雑誌の連載陣の世代交代や4コマ雑誌の休刊が相次いでいる近年は非4コマ系の一般漫画誌やWebコミックに活躍の主軸を移しており*1、2018年〜2020年にかけては4コマ漫画誌での連載がゼロだったが、2020年12月から竹書房の4コマ誌において作者の十八番といえる戦国4コマの連載が始まっている*2。また双葉社の4コマ誌でも石田三成夫妻を主人公とした戦国4コマが2022年6月に連載を開始した*3。ただし、まんがタウンが2023年12月に休刊したため*4、4コマ誌での連載はまんがライフオリジナルのみとなっている。
また、2020年7月〜12月にかけてリイド社・竹書房での連載が相次いで終わったため、白泉社系統のみの連載の時期がある。
尚、4コマ誌で掲載している戦国4コマは史実を押さえつつも、シリアス性を薄めにしギャグ性を強めているのが特徴である。

ちなみに妻帯者であり子持ち。
妻は同じく4コマ漫画家の藤島じゅん


【人物・作風】
長年野球をやっており、現在でも親バカぶりを妻に呆れられながらも息子に野球やらせようとして一喜一憂したりと、
現在でも野球好きなようだ。
ちなみに現役時代の野球で一番得意だったのは「送りバント」だったらしい。

また、麻雀も趣味の一つらしく、同じく麻雀好きな妻や漫画家仲間と打ってる事も楽屋裏の漫画等で描いていたりした。
ちなみに、重野なおき作品ではまんま麻雀をテーマにした作品もあるのはもちろん、
番外編のテーマから4コマの小ネタまで、いろんな作品にも麻雀ネタがあるので探してみても面白い。

また、重野なおき作品では「タイトルがオチのコマに対する突っ込み」になる事が多い。
重野なおき作品ではかなりの方法でこの手法がとられており、タイトルとオチを見比べてみるのもファンの楽しみの一つだったりする。

また、作風があまり下ネタや下品なオチに行かない健全な作風でも有名で、4コマ漫画初心者にも勧めやすい漫画家の一人でもある。但し戦国モノを取り扱う都合上人死が多いけど…
デビュー当時はGood Morning ティーチャーに代表されるように学園物などの現代物がメインだったが、
信長の忍びスタート以降は戦国時代を中心とした歴史物を主軸としている。2012年の『雀荘のサエコさん』の発表後*5、それより先に発表した作品は全て歴史物である。
その『雀荘のサエコさん』が2020年7月に終了し、それに代わる現代劇の新作の予定もなく、今後は歴史物のみの連載となる。また、今後の作品は戦国中心になることをツイッターで明言しているため、実質現代劇からは撤退する形となった。
歴史物は史実をベースにしているだけあり、一見現代物よりも簡単そうなジャンルに見えるが、その史実から破綻させないようにギャグやドラマを絡めていかなければならないため、その点を考慮すると極めて難易度の高いジャンルに挑んでいるといえる。
まあ時代考証を全力で放り捨てた『戦国雀王のぶながさん』なんてキワモノもあるけど。


2007年以前は通常の4コマだけではなく8コマ漫画や、同人活動を中心にショートストーリー系の漫画も描いていた。
しかし、これらの形式ではオチがつけづらい、背景が描きづらいなどの理由から、現在は4コマしか描いていない*6。今後も描こうとは思わないと自身のXで語っている。

ちなみに長男るいの父親になった頃以降、かなり不健康だった生活が改善されたらしいとか。


【身近な人】
  • 藤島じゅん
重野なおきの嫁であり、キンマweb上で連載されている毎日Mリーグ4コマをはじめとした夫と同様に4コマ漫画を中心に発表しているプロの漫画家。じゅんさん。
新潟出身の早稲田卒*7だったりお嬢様な生まれだったりする癖にゲーマーだったり天然だったりと、自分よりネタにしやすいとよんこまのこなどの実録作品で語っていた。
ちなみに、手書きでアナログな重野と違ってガッチガチのデジタル派。
なお、結婚・出産が公表されるまで男だと思ってたファンも多い。
早大卒ということで「クイズプレゼンバラエティーQさま!!」に出演したことがある。余談だが、実弟も「パネルクイズ アタック25」に出場経験あり。

  • フジワラさん
おっとりした雰囲気なわりになかなか容赦ない性格の女性アシスタントさん。
自画像、及び藤島じゅんが描くとウサギになる。

  • 重野るい
息子、描写等からかなり容姿は父親似。
基本的には年相応の普通の少年である。
小学生からは父親同様野球をやり始める。

  • 重野あい
娘、こっちはおばあちゃん似らしい。

  • 神奈川のりこ
同じく漫画家。
後述のアフロネタの諸悪の根源。

  • 小坂俊史
重野と合同の単行本を出したりする間柄の、どことなく重野と作風が似ている4コマメインの漫画家。
重野からの通称は「(4コマ)王子」。
最近は4コマ専門の重野とは対照的にショートストーリー漫画を中心に描いているが*8、辛うじて4コマ誌での連載は続いている。
長らく独身だったが、2015年に同業の王嶋環と結婚。その後双子の男児の父になった。

  • あっきう
重野=アフロネタを確定させてしまった罪な人。
詳しくは後述。

  • みずしな孝之
重野とは顔見知りの漫画家であり、ハンサム探偵シゲノイジャー(後述)では毎回悪役のガキ大将風の役割で出てくる人。
重野からの通称は「和尚」。
当時はプロ野球、大学生をネタにした4コマ漫画を描いていたが、現在は「いとしのムーコ」などの動物をテーマにしたストーリー漫画を描いている。

【アフロ】
重野と同じく漫画家の神奈川のりこが雑誌に似顔絵を描いたのが全ての発端。

重野なおきは散髪を定期的にしないともっさもさになる天然パーマなのだが、
その様を忠実に描写した結果チリ毛の石原良純みたいになり、「チリ毛ww」「これじゃアフロだろwwww」と仲間内で笑われるはめになる。

そして、あっきうと言う漫画家が重野を似顔絵にした結果、それはそれは具志堅も嫉妬する見事なアフロにされてしまった。
ちなみに仲間内の反応はリアルに「wwwwww」と言った具合で声にならない具合で爆笑されたとか。

そんなネタがエスカレートし、しまいには重野をモチーフにしたハンサム探偵シゲノイジャーと言う、謎のキャラクターまで誕生する羽目になった。

ちなみに、最近では藤島じゅんのイラストから「マリモ」としても扱われる様にもなってはいるが、やはり総合的にはアフロネタが圧倒的に多い。




追記・修正はGood Morning ティーチャーのおまけページにハンサム探偵シゲノイジャーを寄稿してからお願いします

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最終更新:2024年02月23日 19:18

*1 芳文社からは2014年に撤退、双葉社からは2018年に、竹書房の4コマ誌からは2017年に一旦撤退

*2 4コマ雑誌での新連載は9年ぶり、完全新作に限れば11年ぶり

*3 これらの作品は白泉社系統の連載と時代背景がほぼ同じのため、白泉社の了承を得ているとのこと

*4 連載自体はWEBに移行し継続

*5 2018年以降は唯一の現代劇

*6 流れがストーリー形式でも必ず4コマ目で区切りをつける

*7 ちなみにアシスタントのフジワラさんは、藤島が早稲田大卒だということを一切信じておらず、アシスタント代を上げるまで信じなかったとのこと。

*8 2018〜2019年にかけて4コマ作品の連載がゼロだった時期がある