十三龍(鉄鍋のジャン)

登録日:2012/09/25(火) 20:02:05
更新日:2023/12/08 Fri 16:28:43
所要時間:約 5 分で読めます




十三龍(サーティーンドラゴン)とは『鉄鍋のジャン!R 頂上作戦』に登場する中華料理チェーン店とその料理人達。

概要

アメリカを本拠地としていたが、日本進出のデモンストレーションとして料理大会『ビッグ大谷日堂杯』を開催し秋山醤と勝負を繰り広げる。
予選落ちしてしまう程度の者からジャンと互角に渡り合える者まで、実力は上位と下位とでかなりの開きがある。
料理人たちの間には仲間意識と呼べるものはほとんどなく、所詮は烏合の衆と言ったところである。
なお、ネーミングは吸血鬼狼男など、怪物をイメージしている様子。

メンバー

社長

  • エリザ・バートリー
アメリカには200を越える支店を持つバートリー・フーズの社長を務める少女。
十三龍の日本進出のために大谷と組んでビッグ大谷日堂杯を開催する。
見た目は可愛らしいが、予選の審査員達に自分達に有利な判定をさせたりサクラを使ってマインドコントロールしたりと目的のためなら手段を選ばない。
また、引き抜きに応じなかったジャンをで轢いた挙句に彼の持っていた秋山ノートを取り上げたりもするという、残虐な面も持つ危険人物。

かつてはサプリを主食とした不健康な生活をしていたが、佐藤田の作る料理に魅せられて食べることに興味を持つようになる。
佐藤田に対してはツンデレであり、自分と離れてただの料理人に戻ることに反対するが、執事としての生活を続けて料理人に必要な体力を失ってしまった彼のために料理人に戻ることを許可した。
しかし、秋山に対しては上述の通り言い訳不可能なレベルで悪どいこと(殺人未遂)をやらかしており、それに対するお咎めの有無は作中では明らかになっていない。

執事

  • 佐藤田十三
「料理界のダ・ビンチ」と評されている天才料理人でありエリザの執事
ジャンの祖父であり師でもある秋山階一郎と同じく「料理は魔法が信念。
エリザは自分の料理が無くてもやっていけるようになったと考え、再びただの料理人に戻ろうとする。

十三龍の大トリとしてビッグ大谷日堂杯終了後、優勝者であるジャンと勝負を繰り広げる。
一戦目の酢豚勝負ではサイフォンで作った様々なスパイス酢をブレンドしたあんかけと豚肉で作った肉麺を揚げ焼きしたものを合わせた新しい酢豚を出してジャンと同点の100点を取る。
二戦目の水勝負では野菜をドリップした水で煮込んだカサゴ料理、リンゴ味の飴にリンゴ水を仕込んだドリンクの二品を出してまた100点を取る。

しかし、料理は魔法と謳う自分より自由な解釈で自分と同等の料理を作られたことで、精神にダメージを負う。
数年間の執事生活で彼の身体と精神は鈍っており、上記のメンタルダメージもあって死力を尽くした料理を3度も作るというプレッシャーに耐えきれなくなっていた。*1
しかも、ここに至ってようやくジャンがエリザによって大怪我させられた上でこの死闘をしていたことを知り、負けを認める。
エリザも佐藤田が二度とジャンに負けないように自分の執事をやめて料理人に戻ることを許可した。
2ndではエリザと結婚しているようだが、本人は登場していない。

料理人

  • ブルー・メナール
ロス店所属。
メイド服に身を包みオネェ口調で話すマッチョな長身男性。
見るからにイロモノだが十三龍のナンバーワン料理人なだけあり腕は本物。

かつてはホテルブルックリンで働いていたが誰も自分の料理を認めてくれない憂さを晴らすために走り屋をしていた。
しかし自分の才能を認めてスカウトをしにきた佐藤田に引き抜かれて以来、彼に忠誠を誓っている。
水月にスク水を着るように迫られたソフィを庇ったり、自らに敗れたブラドに「いつでも相手をしてあげる」と快く再戦を約束したりと人格面でも優れている。

白と黄色の茶巾包みに頂湯スープのあんかけをかけた料理で一回戦突破。
二回戦でも伊勢海老の団子の中にバターソースを包んだエビチリでブラドに勝利。
決勝戦まで進出し、仔牛肉で牡蠣やレバーを巻いた料理で100点を取るが佐藤田の判断によってジャンに敗北する。
とはいえ彼(彼女?)は「いい女は引き際もいい」と佐藤田の判断を受け入れている。

  • ロイ・ワイルド
コロラド店所属。タレ目と下睫がチャームポイント。
熱い麺の上にアイス状にした練り胡麻を乗せた担々麺を作るがジャンには及ばず予選敗退。

  • 大西金男
ニューヨーク店所属。醜男。
調味料や胡麻だれが練り込まれた麺と青葱と香菜の澄んだスープの坦々麺を出す。
しかしロイと共に予選敗退してしまう。

  • ジャック・オケント
ハワイ店所属。
相撲取りみたいな体型のデブ。自分の食欲を満たすために料理人になった。
キャビアやエスカルゴの卵を塩漬けにしたものを、冷製カクテル仕立てにした料理を出すが、審査員達に「見てくれだけの料理」と冷たく評され一回戦で敗退する。

審査員達の心証を良くしようと満面のニコニコ笑顔で接していたが、審査員達から意図返しと言わんばかりにニコニコ笑顔で酷評され、ジャンからは「噛ませ犬の、お試しくん」呼ばわりされた。

  • ルーシー・ウォルター
リッチモンド店所属。
元科学者の黒人女性。
十三龍製作の200万種の料理がインプットされた『ハンディ・クッキング・ブック』(価格29800円)を手に料理の課題に挑む。
ニンジンほうれん草を使った3種の味の洋風茶碗蒸しを出し、合格点は出したが特別ルール*2でジャンに敗退する。

「ジャン」全体で見ても唯一の褐色娘さんな為、早い退場を惜しんだ人も多かったとか。

  • カーチス・プライス
シャーロットタウン店所属。
「料理はビックリ箱」が口癖のモミアゲカウボーイ。
スープで伸ばした卵白を蒸したものにフカヒレと蟹肉のあんかけをかけた料理を出すが一回戦で敗退。

いかにも大物っぽい感じだったが、一回戦の合格ライン(80点)にも届かなかった見掛け倒し。

  • マッド・エドガー
セントルイス店所属。
髪の毛で片目が隠れた男性。十三龍の料理人では一番のイケメンだったが、劇中では地味でほとんどセリフなし。ジャン曰くキタローもどき。

卵白と白身魚の炒め物を出すが、ペジェ同様に既成のものを普通に作っただけだったため、一回戦で敗退。

  • ペジエ・カタリ
香港店所属。
パンチパーマがチャームポイントだが口が悪く高慢な性格。
卵白のミルク炒めを出すが個性が無いと評価され一回戦で敗退。
「味ならこのペジエ」が口癖だったが、かなり怪しいところ。

  • ユージー・ウルフマン
シンガポール店所属。
口元を覆っている忍者の様な風貌の男性。切り刻むことが大好きな不審者。
ホビロンの揚げ物に卵にたまった茹で汁のたれをかけた料理を出すが、一回戦で敗退。
しかし合格ラインは超えており、ジャンからも「アイディアは良かった」と誉められていた為、ルーシー同様単に運がなかっただけと言えるだろう。
とはいえ、シリーズ全体の内容を見るに、調理の速さも料理人の腕前としてカウントされているので、そこは劣っていたと言える。

  • ソフィ・ローテンベルグ
オクラホマ店所属。
ウェーブのかかった金髪が特徴の女性。眉毛が無い(生まれつきらしい)。
自分の周りを囲むように調理台を配置することで100%の力を発揮する。
「ツイスター」異名を持ち作業中は腕が回転しているように見えるほど。
卵たっぷりの皮でカスタードを包んだ月餅で一回戦突破。
二回戦では玉蜀黍の皮にぷりぷりのエビチリを包んで春巻仕立てにした料理で高評価を受けるも大谷水月に敗退する。
ちなみに鉄鍋のジャンシリーズで泣き顔を見せた唯一の女性キャラクターである。

  • アリー・ストリゴイ
トロント店所属。
ロボコップみたいなゴーグルを付けたハゲた悪人面の男性。
ブラドと共に一回戦敗退した仲間に洗剤をぶちまけるなど例に漏れず性格が悪い。
スパイスの扱いに長けておりジャンを「珍しい素材に頼ったハリボテ料理人」と評した。
白身のスープと生クリームで味付けしたものを殻の中に戻して蒸した黄身無し卵に干し貝柱のあんかけをかけた料理で一回戦突破。
二回戦ではスパイスの旨味を存分に溶かした特製のスパイス油を大量に使った緑色のエビチリを出すがジャンに敗北する。

  • ブラド・アルカード
デトロイド店所属。
モミアゲと黒メガネの悪人面の男。
フリーの料理人だったころから前述のブルーに一歩先んじられていて十三龍に入ってからもナンバー2という立場だった。
そのため彼(彼女?)の事をライバル視している。
揚げた皮蛋に黒焦げのシシャモをミキサーにかけて作った香ばしいソースをかけた料理で一回戦突破。
二回戦でバナナとバナナ海老を組み合わせたエビチリを繰り出すがブルーには一歩及ばずに敗退する。
負けた仲間の包丁を壊すなど冷酷な男だが、その一方で自分が負けた時は敗因を聞いた後で敗北のペナルティを潔く受け入れるという一面もある。
串刺し公の名前を持つ、いわゆるユニーク枠に相応しいポジションと言える。まあ、結局烏合の衆だけど。



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最終更新:2023年12月08日 16:28

*1 心身が鈍っていることはジャンも見抜いており、おそらくそれを突くための料理を出している。

*2 八人目は残った全員の料理人から最高点の人物