陸一族(鉄鍋のジャン)

登録日 :2012/05/31(木) 07:55:12
更新日 : 2017/09/16 Sat 10:40:43
所要時間 :約 5 分で読めます




鉄鍋のジャン!』に登場する一族。

一族の長である百蘭王を頂点に中国料理界を牛耳っており、アジアの中華料理店は全て彼らによって支配されている。
料理店だけではなく食に関する物流や販売に到るまで支配下に置いている程その権勢は凄まじく、皇帝さえ逆らうことができない。

次世代の百蘭王候補である陸一族の修行は非常に厳しく、生まれてから最初に口にするのは母親の乳ではなく料理の基本である
まずは鍋を振るうことを繰り返し叩き込まれるが半数が脱落してしまう。

残った者は「百八厨房」に回され料理の五行を叩き込まれることになる。
火:鍋の温度などの火の扱い
水:料理に適した水の作り方
木:野菜や穀物の扱い方
金:包丁や鍋を扱う技術
土:食肉の扱い方

これらを全て極める事の出来たほんの一握りの者だけ、百蘭王になれる資格を得る。

作中では実孫の黄蘭青が選ばれたが他の百蘭王候補から物言いが付き、日本の料理大会で優勝したものが次世代の百蘭王となる事になり、ジャン達と勝負することになる。

  • 百蘭王
陸一族の頂点に立つ存在。
全盛期だった頃の実力は凄まじく、ジャンの祖父である階一郎とキリコの祖父である睦十が同時に挑んでようやく引き分けに持ち込めた程。
ちなみに勝負の内容は餃子をどちらがより多く作れるかというもので、味ではなく数で競うことになったのは「味での勝負だったら確実に自分の勝ちになってしまうから可哀想」という理由。
並べた餡の上に皮を置いてそれを 握る ことによって一瞬で餃子を作るという技術で階一郎と睦十の度肝を抜いた。
しかしそれは昔の話で、今では権力と過去の栄光にしがみついているただの老害となってしまっている。

  • 陸延雀
日本の中華料理人を「心が無い形だけの中華料理を出す連中」として見下している眼鏡の男。
百蘭王の握りの技術を習得していたが、ジャンの握りをさらに改良した 秋山醤式ギョーザ包み改 の速度には敵わなかった。
さらに自身の作った餃子の中に口が閉まりきらないものがあったことに気付かず、中身の臭みが他の餃子に移ってしまうという大失態を犯してしまう。
会場から出て行こうとした所を醤達に呼び止められ、尋ねられるまま前述の百蘭王についてを話した。
名前の由来はおそらく「小者」を意味する「燕雀」、かませは運命か…

  • 陸顔王
スキンヘッドで眼鏡の巨漢。
延雀同様日本人を馬鹿にしている節がある。高級料理志向。
ジャンの秋山醤式ギョーザ包み改を一目見ただけで習得してしまう程の実力を持っている。
調味料対決において尋常ではないインパクトと悪臭を誇る高級魚、ネズミハタから魚醤を作り出し、悪臭を全て消し去った上でウズラ肉のたたきと合わせた料理を作った。
生臭い魚と肉を上手く組み合わせた料理だと絶賛されるが、ジャンの「飲めるラー油」を使った誰にでも受け入れられる炒飯には及ばず敗北。
ジャンからは「ネズミハタの醤は悪くはなかったが、それに頼り過ぎたな」と評された。

  • 陸麗華
大会に出場した陸一族の紅一点。ちなみに彼女も眼鏡である。あとかなりの巨乳。糸目で常に好戦的な笑顔を浮かべている。
料理は傾向と対策 」が信念で、対戦する相手の事を入念に調べて傾向と対策を練るタイプ。「勝つ為だけに料理をしてる奴」とキリコの印象は悪い。
甘酸っぱい醤に鶏肉の揚げ物と昔から相性が良い組み合わせの料理を出したが、キリコの濃厚なアボガド醤と更に濃厚な仔牛の脳味噌という未来に繋がる新しい組み合わせの料理に敗れる。
でも狂牛病問題が起きた今じゃあ牛の脳味噌は食えんなあ。

笑顔を絶やさず寒いダジャレを連発する、穏やかな物腰の青年。
普段は他人をおちょくるような言動と飄々とした態度で周囲を煙に巻いているが、その正体は百蘭王の孫であり彼の後継者である。そして(事実上の)ラスボス
しかし黄本人は百蘭王の称号を継ぐ気など全く無く、自分の名前である黄蘭青を新たな称号として世界の食を牛耳るつもりでいる野心家。
普段の穏やかで飄々とした態度も、実際は 「自分が最も優れている」「食感を使い熟せない奴等に負ける筈が無い」 という不遜な自信家の本性を隠す仮面に過ぎない。
詳しく個別項目を参照。



■陸一族の料理
黄が作った料理は個別の項目を参照。

  • 上海東風水餃子
延雀が醤との対決で作った料理。
醤油煮した干しナマコと豚肉を餡にした水餃子だが、握りが甘かったために一部口が開いた餃子が出来、具の臭みと脂っぽさが湯に流れ出してしまっていた。

  • 香蕉軟鶏塊
麗華がキリコとの対決で作った料理。
バナナ醤で鶏肉と青いバナナを炒めており、鶏肉は外はカラッと中はジューシーに仕上がっている。
甘酸っぱいバナナ醤との愛称は最高であり、さらに一緒に炒めた青いバナナの酸味が全体の味を引き締めている一品。
オリーブをあしらい、見た目の美しさも好評を得ていた。

  • 魚醤蒸肉餅
顔王が醤との対決で作った料理。
幻の魚ネズミハタを塩や赤米に漬け込んだ醤(鮒寿司に似た塩漬)で、クワイ・タケノコ・シイタケを混ぜたウズラ肉のたたきをハンバーグにしてサッパリとまとめたもの。
作る前に漂わせた異常な臭さは消えて好きな相手にはたまらない匂いになっており、肉をたたいた為に旨みが存分に生き、あんが掛かっている為のどごしも良く、混ぜたクワイやタケノコが食感を補い良いアクセントになっている。
審査員からは絶賛されたが、マイナーな料理の感は否めず、「誰からも親しまれる」ジャンの「飲めるラー油」には敵わなかった。

……ぶっちゃけ、普通の人に親しまれなければならない調味料勝負で わざわざ高級魚しかもまず嫌がられる臭い塩漬魚を使った時点で間違いだった と言わざるを得ないのだが。
ダメ押しとばかりに、「肉と魚の組み合わせは中国では良く食べられてる」と言われてたのがジャンの炒飯に移った途端「少し生臭い」とまで言われてしまったし……。
(ジャンにも「 魚醤を作るなら小魚で充分じゃねぇか 」と尤もなツッコミを入れられている)




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