八坂真尋(這いよれ!ニャル子さん)

登録日:2012/05/04(金) 18:17:20
更新日:2023/03/27 Mon 02:48:49
所要時間:約 9 分で読めます




ライトノベル『這いよれ!ニャル子さん』の登場人物。




地球に住むごく普通の高校生。
とある事情で宇宙の犯罪組織にその身を狙われたのがケチの付き始め。以後彼の身を守るため現れたニャル子やその他宇宙人に付きまとわれる羽目になる。
一人称は「僕」だが、アンソロジーコミックで一コマだけ「俺」と言う場面があり(ちなみにドラマCDでも一回だけ言ってる)、後に原作小説でネタにされた。

基本的に虚弱貧弱無知無能な地球人なため、戦闘力は作中最下位。
物語も彼がナイトゴーントに追われる場面から始まる。

しかし話が進むにつれ、彼のフォーク(食器)に邪神特効の力があることが発覚。
最近ではクトゥグア星人の切り札である人型機動砲台をソロ撃墜している。
当然ニャル子達にも通り、フルフォースフォームだろうが何だろうが大ダメージが期待されるため、いくら暴走されてもフォークを見せられるだけで大人しくなる。
ちなみにこの能力は母親譲り。


フォーク三本を狙い違わずダーツの20点トリプルリングに当てたり、二本のバールのようなものをツァールロイガーに命中させたりと、
その投擲技術は日々進歩し続けている。
基本的にその攻撃動作は「0フレーム刺突」。例えてみるならば、コマ送りして次のコマになった瞬間に対象にフォークが突き刺さっている……
といった風な予備動作なしの超高速刺突で、文字通り人智を超えた戦闘力を持つ邪神達でさえ事前に回避行動をとらなければよけられない。
最終的にはヤケクソ&八つ当たり気味に投げたフォークが、クー子達でも複数個破壊がやっとだった宝具を単発で破壊する威力を見せた。
もう真尋だけでいいんじゃないかな。


容姿は中性的でそれなりに整っている。デザインモチーフはゲゲゲの鬼太郎
宇宙人受けする容姿らしく、本人の意思無視で(アッーな)ドラマの男優に選ばれたりするだけでなく、
アニメ版ではあのクー子ですら認める程のもので、ちょくちょくそのジャストミートぶりを言及される。
イラストを見る限り母親より背が低く、地の文でも「真尋を上回る身長で、恐らく母と同程度」(クー音の初登場時)という記述がある。
スパニャルでは3回も女装させられている。

ゲームマニアな母親の影響でそちら方面の造詣はかなりのもの。
描写から3DOリアル、マスターシステム、ピピンアットマーク、メガドライブ+メガCD、プレイディア、ファミコン、スーファミ、ゲームキューブ、
プレステ、プレステ2、セガサターン、ドリームキャスト、レーザーアクティブ……などなど古今東西のゲームハードと周辺機器を所有している。

その繋がりでクトゥルー神話もそれなりの知識がある(ゲームのネタとしてよく使われるため)。
原典も一通り読んでいるため、ニャル子たちがどういう存在なのか先入観があるので最初はそれはそれはドン引きだった。
ゆえにツッコミにも容赦がない。
SAN値が通じるのでクトゥルフTRPGもたしなんでいる様子。
他にも歳のわりに古めのネタがわかったり、一度くらいはエロゲもやってみたいと思っているあたり、テンプレートなオタクの資質がある。

ツッコミに並々ならぬ熱をあげており、大体その場で考えているような、ニャル子達の即席の発言・設定(本人達も忘れているような)等を逐一記憶し、
矛盾が発覚すれば容赦なく指摘する。知識不足を補うためにわざわざ書籍を用意する等、油断がないというか余念がないというか。
それもこれもいい加減なことばかりを言うニャル子&クー子……のせいもあるし、頑なに最初から地球産の食材を使おうとしない
(後に一応理由があることが判明するが)ニャル子の冒涜的宇宙料理を回避するためでもある。つまりはニャル子のせいで……あれ?

大体の推測がついており、なおかつ言ったら真尋であっても手痛いお仕置きをされるのを分かっているのに、
ニャル子達の具体的な年齢(地球人換算)を知りたがり聞きたがる。
危うく暴きかけることもあったが、そこだけ原典の如き理不尽さを発動させるニャル子達のガードによって阻まれており、結局作中で明かされることはなかった。


一応作中随一の常識人。
ニャル子達邪神の滅茶苦茶ぶりに常識人の視点でツッコミを入れるのが常。
が、最終巻にてタガが外れた際には、ハス太はおろかクー子でさえ萎縮し
敵側に気遣いをする程の破壊神と化し手玉に取ってみせる、ニャル子に負けず劣らずの暴れっぷりを披露した。

沸点がやや低い(自覚はある)わりに切り替えは早く、平和な日常を渇望し「平穏を愛する」姿勢が強いのにも
関わらず追い出そうとしないあたり、なんだかんだでニャル子たちを受け入れている。


ニャル子からは毎度求愛行動をされ、クー子からは当初は恋敵と見られていたが、ある事件解決後は愛人宣言される。
♂のハス太からも「LikeではなくLove」な好意を抱かれている。
そのため、中盤においてはルーヒーには恋敵と宣言された(どっかのバカ邪神共とは異なり決して敵意は有していない)。
シャンタッ君も真尋に対してはニャル子以上に敬愛を抱いており、報われないとわかっている上で好意を抱いている。
宇宙人からはとことん(色んな意味で)好かれる体質のようである。
ルーヒーも、宇宙では名門とされる3人を仲違いすることなく対等に接する真尋を「不思議な力がある」と評価した。

ちなみに真尋の中でのカーストは

シャンタッ君>>>越えられない壁>>>ハス太≧ルーヒー>>>クー子≧ニャル子≧イス香


一目惚れというものをあまり信じていないのでニャル子のアプローチにも(他の諸々もあって)懐疑的。
しかし九巻にてニャル子の容姿、通称、惚れられる原因まですべて真尋が原因であったという事実が発覚。

三巻での入れ替わり騒動から「ニャル子も彼女なりに苦労している」と思い始めてツッコミを自重。
以後なし崩しに好感度が上がってきている(SAN値が下がってきているとも言う)。
母親に対しては基本的に親孝行な息子であり、彼女が熟練の邪神ハンターであることを考えれば過保護に思える程、事件に巻き込みたがらない。

よくアニメからの視聴者にニャル子への態度が批判されるが、
元ネタであるクトゥルー神話のニャルラトホテプの正体を知っていること(ニャル子自身が本来の姿ではないと言っている)を考えると、これでも相当甘い。
似た境遇の先人達が悲惨極まりない最期を遂げたことを知っていれば、懐疑的になるなというのも無理があるだろう。
そもそも過度すぎる上に何度怒っても(特に食材関連で)直そうとしない(わざとだろうが)ニャル子の態度にも問題がある。



以下名(迷)言


「はいフォークでどーん!」

「包丁持ってくるぞ」

「刺すぞ」

「意味が分からない、お前って存在の」

「あれは墨汁だあれは墨汁だあれは墨汁だあれは墨汁だあれは墨汁だあれは墨汁だあれは墨汁だあれは墨汁だあれは墨汁だあれは墨汁だあれは墨汁だあれは墨汁だあれは墨汁だあれは墨汁だあれは墨汁だあれは墨汁だあれは墨汁だあれは墨汁

「涙拭けよ」

「――ブチ殺せ」

「いや、その理屈はおかしい」

「それはバッドエンド確定の袋小路ルートじゃないのか!」

「やっぱお前殺そう」

「ビヤーキーじゃねーかお前らいい加減それ調理するのやめてやれよ」

「自転車で轢くぞこのアマ」

猟銃持った農家の四千六百倍強いこの身体より上って何者なんだよセガール」
↑ちなみにこの戦闘力はある人の体を乗っ取った誰かさんと同じものである。


「そのまま一生眠らすぞ物体X」

「お前も無理してボケなくてもいいから」

「……オートマか」

「こんなところに小ネタ仕込んでんじゃねえ!」

「やかましい! 原作に出てくる邪神だけでも手に負えないのに、この期に及んでオリジナル邪神なんぞ出しやがって! いったい誰が喜ぶんだよ!」

「また四行かよ! この可燃性が、僕を舐めてんのか! 何度おんなじ事聞けばちゃんと答えるんだコラァ!
 三行でまとめろって言っておきながら何で三行より増えるんだ、この……脳味噌固形燃料が!」

「気ぃ効かせて最初から四行にしてやったのに何でそういう時に限って三行なんだよ! おまけにどこが深慮遠謀だ!
 お前らの動機はいっつもいっつも金かねカネじゃねえか!」

「びっくりするほど何もないな……」




ニャル子達が存在ごと消され、孤独を痛感し、初めて心の底から「ニャル子達がいる日常」を取り戻そうと奔走。
ハプニング(故意)キスの時点から薄々気付いていた本心も、アト子の発言で自覚を余儀なくされる。
どう折り合いをつけたものかと悩む矢先、今までにない、ニャル子自身の危機が起きる。
悩みに悩んだ末、とうとう恋心を認め――――本気を出す。

壮絶な戦いといつも通りのくだらないオチを経て告白をした真尋は、
待たせに待たせたニャル子によって襲われ、ドタバタしていてフォークの補充を忘れていたこともあり――美味しくいただかれた。
交際期間は約一ヶ月。とんだチョロインだと思うかもしれないが、どれだけ濃密な時間を過ごしてきたかを考えればそんな思いも霧散するだろう。
というか本来なら出会った瞬間にSAN値が消し飛ぶ連中3人と生活して、それだけもてば驚異的であることには間違いない。



■余談
真尋は主人公ではない。

何を言い出すかって?作者が発言した事実なんだから仕方ない。

主人公はニャル子である。そして真尋はメインヒロインである。
(おそらく真尋という名前も“真”の“ヒロ”インからとってると思われる)


また、ニャル子が建ててみたメイド喫茶で真尋もメイド服着せられたときは、どこぞのツンデレを彷彿させる、ある意味真のヒロインに恥じない一面を見せつけた。

真尋に萌えをおぼえた人も少なくはあるまい…。





追記ですよー、真尋さん!

いやよいやよも修正のうちですよ、真尋さぁん(はぁと

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最終更新:2023年03月27日 02:48