ヒイロ・ユイ

登録日:2010/05/08(土) 14:12:45
更新日:2024/03/02 Sat 09:29:54
所要時間:約 16 分で読めます







お前を殺す……





新機動戦記ガンダムW』の主人公。



人物


「オペレーション・メテオ」で地球に降下したガンダムパイロットのひとり。
本作は数字が名前の由来になっている事が多く、苗字のユイは「唯一」のユイである。
ファーストネームのヒイロは数の数え方の「ひふみ」のヒであると誤解されがちだが、実は『緋色の研究(コナン・ドイル著)』が元ネタ。
一時期傭兵稼業をしていた時は意訳の「レッド・ワン」と名乗っていた。

ヒイロ・ユイという名は本名ではなくドクターJから与えられたコードネームであり、コロニーの伝説的指導者から取られたもの。本名は不明。

元々は戦災孤児であった所をフリーの工作員であるアディン・ロウに拾われ、彼の持つ戦闘技術を叩き込まれた。

その後ドクターJに見込まれ、ガンダムのパイロットとしての訓練を受ける事になる。

その訓練成果は凄まじく、

  • リーオーに組み付かれた乗機が高高度から海面に叩きつけられても無事。
  • パイロットスーツを着たまま海中から脱出して砂浜に流れ着く。
  • 気絶していたところをリリーナに発見され、顔を見られるなり自決を図るが、装置の故障で失敗。駆けつけた救急隊を全員殴り飛ばし救急車で逃走。(ここまで第1話)
  • 脳波を自分の意志で調整できる。
  • 50階近いビルからほぼ垂直落下*1。骨折したが直後に自力で立って歩く。
  • その時の骨折を自力で骨を繋げて治す。
  • ゴリラの十倍以上の握力があっても無理な鉄格子を素手でこじ開ける。
  • 乗機の自爆に巻き込まれて瀕死となる*2が最終的に生還(パイロットスーツ無しでの至近距離自爆+高所落下。漫画の「敗者たちの栄光」ではこの自爆がなぜか更に強化されている)
etc

など、人間業とは思えない所業をこなしている。
OZ士官曰く「このパイロットは人間ではありません!」とのこと。
ガンダムよりも生身の行動、異能生存体めいた異常なまでの不死身さが印象に残る男である。

ただし流石にウイングを自爆させた際は回復までに1か月を要した。
身体にはダメージが残り、トロワのヘビーアームズの慣らしをやってる時、ゼクスとの南極での決闘の最中に左腕の怪我から再出血していた。とはいえ目立った後遺症もなく五体満足で完治している。

(Wに限ったことではないが)モブ兵士が次々と簡単に撃墜されていくのとは対照的である。

基本的に無口で無愛想、任務を第一に行動する。
そのため、正反対の性格を持つデュオ・マックスウェルには「無口で無愛想で無鉄砲」と評された。
中々的を射た表現である。
しかし実は無表情という訳ではなく、皮肉な笑みを浮かべる場面も意外と多かった。
ちなみにデュオの事は割と気に入ったのか、後に潜伏先での偽名に勝手に彼の名前を使っていた

自身の命に興味がない為、無謀な行動も躊躇なく行う。
あまりに逸脱した行動の為に、ゼクス・マーキスは「自殺願望でもあるのか?」と勘ぐったほど。
実際「生きること」にあまり意味を見出しておらず、「戦って死にたい」と考えている。
この様に精神的に破綻している部分があり、敵機を撃墜した際に笑うのはこのため。

同じ立場のデュオが仰天したり呆れる行動や言動をひたすら行っていたこともこのためで、
工作員としての意識が強かった前半~中盤のヒイロはむしろ逆に工作員に向いていない人物だったと言える。

だが決して冷酷な人間ではなく、本来は純粋で優しい性格を冷たい仮面の下に押し込めている。
それ故にあまりに不器用な生き方しかできない男だが、その生き方が他の人間に影響を与えていく。
実際仲間や気を許した相手には気を使いアドバイスを送ったり、犬と遊んでいる時は穏やかな表情を浮かべ照れたりする。

なお幼い頃に受けた教えにより「感情のままに生きる」事を貫いており、彼が戦う理由には「秩序の維持」「平和のため」等の正義感はないとされている。

厳しい訓練の末に死すら厭わない強靭な精神力を手に入れたが、それでもゼロシステムには手を焼き、
ガンダムエピオンに搭乗した際はシステムの傀儡となっていた。
しかし最終的にはシステムを制し、その強制をはねのけるまでに成長している。

東洋系のハンサムな顔立ちだが、TVシリーズはほとんどタンクトップにスパッツという出で立ち。
OVA以降はジーンズやジャケット、プリベンターの制服とバリエーションも増えていった。
顔もやたら濃く(特に眉毛)、ドロシーの抱いた「野性的」という印象が強い。

池田監督が言うには、モチーフは「矢吹丈の性格の演技が上手い内田有紀」。



パイロット能力


第1話でゼクスのリーオーに海面に叩きつけられた為、パイロット能力を低く見られることもあるが、
実際には兵器等の操作技量は凄まじく、同じガンダム乗りのデュオは劇場版で数十機のトーラス(当然MDなので人間の領域を遥かに超えた反応と射撃精度を持つ)と基地からの全方位からの集中砲撃を小型シャトルで避けまくり突破するほど(最後の方はカスめながら)。
そしてヒイロもこれと同等レベルか若干下回る程度の技量を誇る(最低でも超コンピュータに計測不能扱いされるだけのスペックがある)。
これに関しては宇宙での行動はデュオの方が優れている面もあり、ヒイロ自身も「お前の技術信用している」と発言していた。逆に言えば技術以外は……

更にリーオーと文字通り桁違いの性能差があるアルトロンガンダムに対し、ある程度立ち向かえる程で五飛もその技量に驚嘆していた。
超人的なパイロット能力を持つゼクスとも「ガンダム」同士で戦い、勝利している。

更にEW以後に起きたサンクキングダム占拠事件の際は、キャンサーでビルゴⅢに勝利するという破格の戦果を上げたほか、
節々で見せる超精密狙撃に関しては神業の域に達している。これに関しては後述の父親の遺伝と影響も大きいと思われる。


ガンダムの主人公としては異例な程に機体の乗り換えが多く、必要とあらば躊躇なく爆破しようとするなど自機に対する愛着が希薄で、あくまで「兵器」として見ている節がある。
ライバルポジションの人の機体とトレードするような形で新たな主人公機を入手したのはシリーズでもこいつぐらいである。
性格・境遇・終始コードネームなど共通点の多い刹那・F・セイエイとの最大の違いであり、スパロボで共演したらどうなるかということが注目されていた(後述)。

しかし幼少期はリーオーの開発者であるセイス・クラークの養子であったこと、
またセイスのことを「量産型MSを開発した最高の科学者」として尊敬していたこともあり、
リーオーという機体には信頼と愛着を持っている描写がある*3。ウイングは今泣いていい。


全体的に奇特な人物が多い本作品の中でも特にぶっ飛んだ行動が多く、
第1話でヒロインであるリリーナ・ドーリアンに「お前を殺す」と告げたシーンは多くの視聴者の度肝を抜いた。
しかし実際には、彼が作中で殺すと言った相手は全員生存している。

後にリリーナとは愛とも恋ともあらわしようがない強い絆で繋がり、デュオが「ぞっこん」と称するほど強い信頼関係で結ばれる。



普段無口なだけに口を開いた時のインパクトは大きく、数々の名(迷)言を残している。

特に自爆した後にヒイロを介抱しつつも、トロワが再び同じ状況になった時にヒイロを見習って自分も自爆を図るべきか迷いを吐露した際に、
死ぬ程痛いぞ」と素で一つだけ忠告した件はインパクト抜群である。
その通り過ぎるが忠告になっているようないないようなこの返答を受けて、普段笑わないトロワが思わず大笑いすることになった。

ちなみに搭乗機に自爆装置が無いと不安になるらしい。
ゼクスが修復したウイングに自爆装置の回路が繋がっていないことを作業員に指摘する一幕があった。


劇中の活躍



オペレーション・メテオで地球に降下するが、作戦を察知したゼクスによって撃墜される。
そこでリリーナと運命的な出会いを果たすが、顔を見られたとして彼女の命を狙うようになる。


しかし他ガンダムパイロットの出現、コロニー側の不鮮明な態度等が原因でうやむやとなり、またリリーナの強い態度に徐々に惹かれていく。
リリーナやガンダムパイロット、周囲の人間と触れ合う事で本来の性格が表面化していき、またゼクスとは倒すべき相手として何度も刃を交える事になる。

地球に降りてからは紆余曲折ありながらもOZに対する破壊工作を続けていたが、
作中、トレーズ・クシュリナーダの罠によってノベンタ元帥を始めとする連合の平和論者を殺害してしまう。
そしてコロニーがOZに掌握された後は「戦う理由」を見失い彷徨っていた。

特に人格がほとんど破綻していた当時の彼ですらノベンタ元帥殺害は痛恨の極みだった模様で、自由になった時にはノベンタ元帥の親族に謝罪するための旅に出ていた。
ちなみに、トレーズが座乗していると思って飛行機を撃墜したために、トレーズの罠に気づかなかったとはいえ、今までに見せたことのない笑い声を出している。
直ぐに五飛から叱責された事で、真相を知るや否や意気消沈と中々感情的である。


その後も独自に活動しつつも迷いは晴れていなかったが、
トレーズから託されたエピオンやウイングゼロのゼロシステムの導き、そしてリリーナや仲間達の成長を目の当たりにしたことで、戦う意思を取り戻していく。

最終決戦となったEVE WARでは巨大戦艦リーブラ内部でゼクスと決着を付け、
生きたいという強い意志を見せつつ大気圏突入時の摩擦の高熱の中でリーブラを撃ち抜き、核の冬を防いだ。


俺は……俺は……俺は死なないッ!!


自分の命に興味がなく、兵器として育てられた少年が最後に「死なない」と叫ぶ……
これが即ち、「人間の可能性」を示す証拠であったのである。




EndIess Waltz


前作から1年後、蜂起したマリーメイアにさらわれたリリーナを救う為に行動を開始する。

今作で、かつて知り合った少女を任務の最中に巻き込んで殺害したトラウマがある事が描かれている*4
ちなみにこの時、優に10メートルはあるフェンスを飛び越えている……まあ今更Wキャラの身体能力には突っ込むまい。
この一件をデキム・バートンに目撃されたことで、ヒイロの訓練は更に過酷なものとなり、彼の破綻した精神は更に人間性を失うことになった。


当初は火種が大きくなる前にデュオ共々処理するつもりだったが、
かつての仲間であった五飛が敵となったこと、また事件の首謀者がデキムという老獪な人物であったことから、後手に回ってしまう。
マリーメイア軍の地球降下作戦時には命綱なしでシャトルからゼロに乗り移るという芸当を披露し(ED『LAST IMPRESSION』の盛り上がりと共にゼロカスタムを起動するシーンは圧巻である)、あえて「悪」となった五飛と対決。
本気でヒイロと戦う五飛とアルトロンの高い戦闘能力に押されつつも、
ゼロが勝利のために提示した「バスターライフルによる狙撃」を強引に無視し(当然だが普通の人間にできることではない)、剣での戦いにこだわった。

成層圏から地球へと移り変わる両者の激しい戦いの中、
五飛の「戦っているときこそ兵士は価値がある」「戦っている時こそ俺も貴様も充実しているのではないか?*5俺は貴様を含めた兵士すべての代弁者だ」と語る彼に対し、初めて己の本音を漏らす。

五飛、教えてくれ……俺たちはあと何人殺せばいい?

俺はあと何回、あの子とあの子犬を殺せばいいんだ……

ゼロは俺に何も言ってはくれない……教えてくれ、五飛!

それは、今まで己の優しさを偽ってきた男が始めて漏らした「弱さ」であり、五飛に自分が最大の過ちを繰り返そうとしていると自覚させる決定打ともなった。
この台詞と共にヒイロは戦いを放棄、半壊したゼロと共に海底へと墜落する。

しかしゼクス達が窮地に陥った際、ゼロに導かれるようにして覚醒。

マリーメイアが展開した大統領府のシェルターに対し、ゼロシステムが沈黙した状態で、かつすべてマニュアルで機体の制御をしながらサーペントの集中砲火の中でシェルターを狙撃するという神業を披露。
その際の狙撃精度は、マリーメイア軍の兵士にウイングゼロの照準はコンマ二桁まで狂いがないと言わしめた。
大統領府にはリリーナもいたが、ヒイロはリリーナを巻き添えにして殺したあとは自身も死ぬつもりであり、
リリーナもそんなヒイロの覚悟を感じ取っていたからこそ恐怖を感じなかった。最早運命共同体の域である。

最終的には空砲によってマリーメイア・『クシュリナーダ』を殺害し、彼女をマリーメイア・バートンというひとりの少女に戻した。


これで……俺はもう誰も殺さない……
殺さなくて……済む……



フローズン・ティアドロップ



了解した……リリーナ・ピースクラフトを殺す


EW後に起きたサンクキングダム占拠事件の折、ディズヌフ・ノイエンハイムの策謀によりリリーナが人類虐殺プログラムであるP・P・P(パーフェクト・ピース・プログラム)の起動を握る鍵となってしまう。
それを防ぐために冷凍睡眠した彼女を追って同じく冷凍睡眠状態に入り、AC暦でおよそ30数年後であるMC(マーズ・センチュリー)22年に覚醒。
P・P・Pの起動前にリリーナを「処理」するオペレーション・ミュートスの実行のために、新たなガンダム『白雪姫(スノーホワイト)』と共に再び戦場に立つこととなった。

今作で彼の出生の秘密や幼少期が明かされ、いかにして現在のヒイロが形成されたのかが描かれる。
相変わらずの超人で、たったひとり(しかも生身、武器弾薬は現地調達。お前はどこのだ)で敵要塞を陥落寸前に陥れるなど活躍するが、
中盤で負傷により過去の記憶を失ってしまう。

デュオの助けもあり記憶を取り戻した後は、リリーナの「完全平和のために戦い続ける覚悟」を聞き、彼女(のダミーホログラム)を殺害。
かつてのエピオンから再現された『ゼクス・マーキス』のAIと激しい戦いを繰り広げ、遂にはディズヌフ・ノイエンハイムの野望を阻止する。

全てが終わったあとは『ピースクラフト』の名前を捨てたリリーナのように今度こそ『ヒイロ・ユイ』の名前を捨て、ひとりの人間として生きるべくリリーナにプロポーズ。
籍こそ入れていないものの、晴れて彼女と夫婦となった。

FT画集に書き下ろされたエピローグでは、夫婦となって五か月の時点で出生届が見つかり、籍を入れることが可能になった。
その出生届では父親の欄は空欄となっており、戸籍にこだわることについて「自分達の子供の父親を空欄にしたくない」と語っている。
ちなみに『ヒイロ・ユイ』の名前を捨てた後の名はアディンもクラークも増してベータも名乗りたくはないとまだ決めかねており、リリーナからは未だにヒイロと呼ばれている。

出生の秘密

本編では語られることはなかったが、彼には重大な出生の秘密が隠されている。

実父は義父でもあるアディン。母はOZのシークレット・エージェントであるアオイ。
ヒイロの身体能力はアオイの、メカへの才覚は養父のセイスの、そしてスナイパーとしての能力はアディンの影響であると思われる。

そして、指導者ヒイロとヒイロは眉毛の形がそっくり
これは元々は、実は指導者ヒイロと血縁があるという初期設定の名残。
…であるが、小説版に於いて、本当に指導者ヒイロの血縁者(実の孫)の可能性が示唆されている。
  • クローン(というのも、実は指導者ヒイロの遺体は保存されていた)なのか?
  • それとも実の孫なのか?
  • アディンとアオイ、どちらが指導者ヒイロの子供(隠し子?)なのか?
これらはははっきりはしていないが、劇中でできる推理を纏めるとこうなる。

  • 父親がアディンである事は確定している
  • 青年期の指導者ヒイロは眉毛のみならず容姿そのものも現在のヒイロと瓜二つ
  • そしてヒイロは母親似

…である事から、クローンとは考えにくいだろう。
母・アオイは指導者ヒイロの実の娘で、ヒイロの容姿は隔世遺伝である事が推理できる。

現在の所は仮説の域は出ないが、この設定が本編でもそのまま使われていたら、
必然的にトレーズとは親戚である事になり、物語の重大なキーになっていた事には違いないだろう。

指導者ヒイロを暗殺した張本人はアディンであるが、上記の推理を当てはめると、アディンもまた、指導者ヒイロの(義理の)息子という事になり、
義理の息子が愛した女の父(義父)を殺してしまったという悲劇になる事に……。
(後にアディンは指導者ヒイロ暗殺を強く後悔しており、暗殺後にこの事実を知った可能性は大いにあり得る)
そして、指導者ヒイロの親友でもあったドクターJが「ヒイロ・ユイ」の名前を与えた本当の理由は、
会う事すら叶わなかった祖父と孫に、せめて名前だけでも繋がりを持たせてやりたいという心遣いが根底にあったのかもしれない。

結局この謎はデュオの息子となったデュオ二世共々明かされてはいない(…と言うよりは、ほぼ確定していると言ってもよい)が、可能性としては十分にありえる話ではある。

その他関連人物

『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz(小説版)』及び『新機動戦記ガンダムW EPISODE ZERO』のA.C.191年の
リリーナとゼクスが束の間再会しリリーナが個性的なセンスを持つ切っ掛けになった事件のエピソードに
戦災孤児として聖ガブリエル学園に潜入し、テロ計画の下見を行っていた
「ブラック・アルファ」のコードネームで反連合組織に所属していた少年が登場し、
描写から読み取れる人物像(『EPISODE ZERO』では外見も)は完全にヒイロながら地の文で態々
「オペレーション・メテオの前にヒイロが地球にいたことはない」と断りを入れられるという小さな謎が存在していた。
後に同誌で連載された外伝にも似たような顔の人は登場していたので、似た顔の人は意外と多いのだろうぐらいに思われていたが、
『FT』にてこの少年はヒイロのクローンであったことが明かされた。
ベータ(後のヒイロ)のウイングの仮想敵として白雪姫(プロトゼロ)で模擬戦に明け暮れていたが、
戦闘能力でベータに及ばないことや自分がクローンであることを悟って死にたがっていたところをベータの手引きによって脱走していた。
他にも白雪姫(プロトゼロ)をウィナー家の資源衛星に持ち込んだりと結構重要なところに関与していた。
戦後は平和に馴染めなかったようだが、ベータの意を汲んで生き抜いており、意外な人物と組んでヒイロが捨てた『ヒイロ・ユイ』の名を名乗り第三代火星大統領の補佐官として本筋に絡むことになる。
上記の通り『EPISODE ZERO』ではヒイロそっくりの外見だが、『FT』では脱走後の多くの場面で 伸び放題の長髪 という姿をしている。

ゲーム


かつてはアムロNT達と圧倒的な能力差があり、特に回避の低さはニュータイプ補正も含めるとアムロ達と常に100近い絶望的な差がある上に精神コマンドのバランスも悪いなど不遇な扱いだった。
その後、第2次α辺りから徐々に強化され現在は回避も向上し全体的に安定した能力を持つ。Zシリーズ以降は底力が強化されたのも追い風となっている。
ただし、作品によってウイングゼロの能力値がまちまちであり、『A』のようにかなり悲惨な場合もある。

似たような相良宗介とは友人。
ちなみに『W』で相良からカロリーフレンド・フルーツ味を受け取る場面がネタにされる。

第2次Z』では上述の刹那らガンダム00勢と共演。
最初は折り合いが悪かったが、中盤で味方を逃がすために自爆を敢行し、彼らの胸を打った。
その後はティエリアに『君を誤解していた』と謝罪された他、刹那には『お前もガンダムだ』と称賛された。
ちなみに刹那とは一纏めにされて『無茶をする無口組』扱いされている。

第3次Z』で相良宗介と再び共演する、それも割と序盤に、しかもキリコまでいる始末。
また例のフルーツ味を受け取り、その礼をする場面がある。
Zシリーズではゼロシステムを使いこなしたことで「もう一人の革新者」としても呼ばれ、ELSとの対話でも刹那と共に尽力した。

なお、第3次Zでは主人公のヒビキ・宗介・刹那・キリコと共に『ムッツリ5』を結成。
しかし前作の貧乏クジ同盟と違って自称していないためかあまり定着しなかった。
(ただし、天獄篇の中断メッセージでは新入りのレドを交えたものがある)

ちなみに精神コマンド「自爆」がある作品では確実に使いもしないこれで一枠持ってかれる(他のガンダムパイロットも)。
まぁ、初登場の新からして、キャラ辞典で「彼がこのゲームであの精神コマンドを持っているのはお約束」とまで言われてるから仕方ないね。


  • ガンダム無双シリーズ
3では影が薄いが、1,2ではGガンダムのキャラクターとよくからむ。

1ではマスターアジアと仲良くなってドモン三角関係になって、流派東方不敗を(半ば無理やり)伝授された。
この時の会話は完全にドッジボールであり、プレイヤーの腹筋が破壊されること請負である。
「流派東方不敗最終奥義、『石破天驚拳』…確かに受け取った。」

2のオリジナルエピソードではドモンと奇妙なコンビを結成。
CSPの掛け合いで特殊台詞があったり、Gガンを根底から揺るがすツッコミを入れたり凸凹コンビぶりを披露した。
東方不敗からはデビルガンダムのコアにしようと付回されるも、ドモンと共にこれを撃退。
最終的にはアクシズをドモンと一緒にぶち壊す活躍を見せた。
SEED組と共闘した際は問答無用で敵機を撃墜するヒイロに対し「敵を倒すことが目的ではない」「戦闘を続ける気はない」と語る彼らに対し、
「敵を倒さずに戦闘が止まるとでもいうのか?」
「お前たちの敵は別にいる・・・戦う責任を敵に押しつけるお前たち自身だ」
と真正面から論破説教し、戦うことの覚悟を示した。

EW版のパイロットとして参戦。
EW版では流石に少なかったのかTV版のセリフもいくつか混ざっている。
基本的に掛け合いは同じEW組のみなのが残念。

TVゼロのパイロットとして参戦。
お馴染みの名台詞は勿論、ゼロ初搭乗時のセリフ~原作ラストまでが中心。
原作に比べ声が低めに撮られている他、戦闘中は基本的に声を荒げるセリフが少なく、EW版に比べより冷徹な雰囲気が醸し出されている。
その一方でついに実装された他作品組との掛け合いも熱く、機体自体のスペックが最強クラスなのもあり使用率は高い。

基本的に高いステータスでまとまっているが、近年の作品では射撃や格闘のステータスに比べ反応が低く防御が高い特徴が見て取れる。
これはヒイロに限った話でなく、Wの他のガンダムパイロット達も似た傾向を示している。
原作でガンダニウム合金の装甲にモノを言わせて多少の被弾はお構いなしという戦い方を考慮してこうなったのだろうか。
なお、初代Gジェネレーションではヒイロのみがゲスト参戦という形になっており、なんと強化人間レベル9(簡単に言うと、ヒイロは逆シャア版のアムロ&シャアと同程度の能力・ファンネル等のNT用兵器も使える。)という扱いになっていた。

  • GジェネA、DS
IDコマンド(スパロボの精神コマンドのようなもの、コマンド名が各キャラの名台詞)の『お前を殺す』の効果は
クリティカル+手加減(大ダメージを与える+相手を撃墜しない)。もうスタッフ分かってやってるだろ。
ネタにしか思えない効果だが敵機の捕獲ができる(HPが減ってるほど成功率が上がる)このゲームにおいて利用価値は十分。
間接攻撃(所謂MAP兵器)版ツインバスターライフル+『お前を殺す』で瀕死の敵機を大量生産出来る。
余波だけでサーペントを蒸発させるあの威力で一体どうやって手加減してるんだと気にしてはいけない。

外伝小説『右手に鎌を、左手に君を』

女装した 。しかも リリーナの名を騙った。
といっても修道女ベールで顔を隠していただけだが。
ヒイロ「おかげで面白いものが見られた」デュオ「ほぉ……お前さんの格好よりもか?」

主な台詞



「任務、了解……」

「リリーナ…深入りし過ぎた。さようなら、リリーナ」

「お前にはできない。俺にはできる」

「感情のままに生きるのは、人間の正しい行動だ。俺はそう学んだ」

「一つだけ忠告がある。死ぬほど痛いぞ」

「ハッハハハハ! あと一機!!」

「ハハハハ! オレか?オレは人殺しさ」

「俺にはこの生き方しかできない……!」

「貴様がその機体を選んだのはミスだ」

「遅い、遅いぞエピオン!奴の反応速度を越えろ!」

「ゼロよ……俺を導いてくれ」

「ゼクスを倒す。次はトレーズだ。それで戦争は終わる。それが、俺がお前にしてやれるただひとつの事だ」

「死にな」

「これで何もかも終わりだ……任務完了」この後、海面に叩きつけられ失神したままEDへ(※第2話で)

「言いたい事はそれだけか?すべてが狂っているなら、俺は自分を信じて戦う…カトル、お前を殺す」

「カトル…俺にはハッキリ敵が見える!」

「未来は見えているはずだ!」

「悪く思うな、一回は一回だ」

「貴様の運は尽きた」

「五飛!自爆スイッチを押せ!」

「お前が戦えば戦うほど、平和の犠牲が無駄になっていく!今ここにある世界を信じてみろ!」

「五飛、教えてくれ。俺たちはあと何人殺せばいい?俺はあと何回、あの子とあの子犬を殺せばいいんだ……

「確認する。シェルターシールドは張っているな?シェルターは完璧なんだな?
……了解した」

俺は……俺はもう誰も殺さない。殺さなくて、すむ……

「俺は弱い奴が嫌いだった。奴らはいつ自分達が攻撃されるのかと絶えずオドオドしていた…
ゼクス、強者などどこにもいない!人類すべてが弱者なんだ!
……俺もお前も弱者なんだ!」

俺は…俺は……俺は死なない!!


「ゼクス諸共沈め!」
※正確にはヒイロのセリフではなく、緑川氏がPSP版ガンダムvsガンダムNEXTPLUSの公式プレイ動画に子安武人と出演した際に発した言葉。
 ウイングゼロ(EW版)とトールギスで組んでサイコガンダムと戦った際、子安ギスをツインバスターライフルの爆風に巻き込みながらノリノリでこう叫んだ。
 突如ヒイロの声で発せられたこの言葉は視聴者の鼓膜を幸福に導き、腹筋を破壊し、ソフトの売り上げに大いに貢献した(?)



五飛、教えてくれ。俺たちはあと何回追記・修正すればいい?
俺はあと何回、あの項目とあのタグを書き直せばいいんだ……

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最終更新:2024年03月02日 09:29

*1 当初飛び降りて死ぬためにパラシュートを開かなかったが、リリーナの呼びかけで途中で開き多少は減速する

*2 虚ろな目で血だまりに沈むという演出的にも死んだと思えるような描写だった

*3 といっても個々のリーオーに愛着があるというわけではなく小説版EWでは機体を酷使しながら乗り換えて戦っていたことが描写されている

*4 「ヒイロは幼い頃に子犬を埋葬していてドクターJにスカウトされた」というTV放映中に某アニメ誌で紹介されていた出所不明な話と微妙にイメージが重なっていてちょっと話題になったが、実際関係があったのかは不明

*5 この指摘に動揺しているため、図星だった模様