泉研

登録日:2009/09/18 Fri 18:10:05   ξ
更新日:2024/03/02 Sat 09:37:08
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KICHIGAI VICTORY


1974年(昭和49年)に三カ月だけ放送されたアニメ「チャージマン研!」の主人公。声優は宮川節子。
名前の由来は、広告代理店の部長の「泉」に、ナック(現・ICHI)社長の飼い犬の「ケン」からである。
年齢は10歳、多分ショタ。

+ 目次

概要

普段は「K」と大きくプリントされた黄色い全身タイツ*1を身に纏い、小学校に通い普通に生活しているが
ジュラル星人が現れると「チャージング・ゴー!」の掛け声の後に光の力でチャージマンに変装*2して戦う。
ちなみに車の運転もできる。未来では小学生でも免許が取れるようだ(スカイロッドを私的に使っているので今更ではあるが)。

そのジュラル星人を倒す為の容赦ない戦いぶりから視聴者からは「キチガイビクトリー」と呼ばれたり呼ばれなかったり……。
戦闘というより清掃といった方がいいくらい一方的な展開になりがちで、
ちょっとでもチャージマンに攻撃を加えた敵は「善戦した」と評価される。

性格は正義感が強くて優しい。街に潜伏している内に地球を愛してしまったジュラル星人J-7号の最期には本気で悲しんだ。
でもお菓子が大好きだったり、カワイ子ちゃんに変身した敵の罠にハマったり、美人な先生の水着姿を見たがる等年相応(?)である。バリカンとの遊びもプロレスごっこや空手ごっこといかにも少年らしいもの。
礼儀正しい部分もあり、目上の人間には基本的にきちんと敬語で会話する(パパやママにも時々使う)。

しかし、ジュラル星人には微塵の容赦もしない。
友達の正体がジュラル星人だったり、ジュラル星人が事故に遭い弱っていても何の躊躇もなく殲滅する。
正体がジュラル星人だと知らない研に助けられた事で恩義を感じて彼を殺せなくなり裏切り者として粛清されたX-6号を弔う際にも
君みたいな(優しい)”敵”」呼ばわりした。
ジュラルの協力で地球の危機が去った際にも打倒ジュラルのことしか考えていなかった。
ただ、前述のJ-7号は正体が判明した後も駆除に消極的だったので、完全なジュラル絶対殺すマンという訳でもない。まあ、モタモタしていたせいで見殺しにはしたのだが。

と言っても
事故っている車を助けずに笑顔で「お先に~」と言って横切ったり
(パパが)車で轢いた通行人に対して軽く謝るだけで済ませたり
放火をした少年を警察に通報せず助けたり
と人間に対してもアレなところはある。
身内に対しても薄情な言動を取ることがあり、キャロンを遠回しにデブス扱いした事も何度かある。バリカンの事もジュラルの色仕掛けに嵌った挙句終始冷遇し、その後助けてもらったにもかかわらず「頼りにならない」と吐き捨てたりなど扱いが悪い。

ただし、ジュラル星人への態度が異常に厳しく容赦ないのは、冷静にみると回によってはジュラル星人が地球人を殺害してたり
普段はジュラルに同情を寄せているチャーケニストも引くようなえぐい作戦を度々行っていたりするためでもあり、研の介入がなければ酷い事になっていたであろう事もしばしばである。
尺の関係ですぐ敵を倒さなければならないせいで冷徹な戦闘マシーンに見えるとか言ってはいけない。
すべては地球の危機を救うためである。
実際、金目当てで地球を売るそぶりを見せた山村博士にはかなり厳しかった。

なお本人曰く弱点は算数らしいが、光が無かったら変装出来なかったり、トマトジュースが飲めなかったり、やたらハニートラップに弱かったりと結構色々ある。
光がなければ変身できない弱点が取り上げられるシーンは何回か存在するが、マッチの火ぐらいの明るさどころか鉄格子に石を打ち付けて起こした火花程度で良かったりとあまり弱点になっていると言い難い。

渚先生の水着姿を見たがったりする割に、水着のファッションショーを家族で見に行った時には終始退屈そうにしていた。
小学生にして、「モデルの水着姿なんかより知り合いの女性のほうが萌える」と悟っているのだろうか。だとしたらとんでもねぇガキだ!


武器

スペクトルアロー

チャージマンにすると着用する黄色い服。普段着とそんなに変わらない? 気にするな!
強化服と思われたが、14人を殴り殺し20人を再起不能にした殺人ボクサーのタイガーM・マッタク・ツヨシ
生身でフルボッコに出来るほど研が強いためただの防護服のようだ。
冒険王版では「チャージマン服」と呼ばれた。

アルファガン

所謂レーザーガン。左腕にマウント出来る。
大体これ一発でジュラル星人を倒す。攻撃は直接当たってないジュラルにも及ぶ。
これはアルファガンの威力もあるが、冒険王版によればジュラル星人が火に弱いのも大きいようだ。
本気で撃てば鉄骨を(上に乗っていたジュラル星人もろとも)蒸発させるほどの威力を持つ。
赤い光線に切り替えると麻酔銃になる。でもジュラル星人は薬物に弱いからかこれで撃っても死ぬ。
人間には撃ってはいけないと決めているようだがジュラルが人間の姿のままでも平気でぶっ放している。

冒険王版のジュラル星人はこれを喰らうと炎に包まれて焼死する。
原作よりスプラッターな描写だが、こちらのジュラル星人は結構外道なので同情の余地はあんまり無い。

ビジュームベルト

ベルトから竜巻のようなものやビームが出て、ジュラル星人を殲滅する。通称「虹裏ベルト」。
ジュラル星人がたまに健闘すると使う奥の手。
アルファガンを無力化したジュラル星人がよく引っかかって死ぬので初見殺しとも言われる。

超能力

頭の中の爆弾を見つけたり、バリカンのテレパシーを受け取ったりする。

ブルーマスク

ジュラル星人のビームを完全に遮断できる程度の防御力を持つヘルメット。隙が無い。
別名「顔面セーフ」。

ガドロシューズ

ロケットが内蔵された靴。
これで高速移動が出来るほか、短時間なら空を飛べる。
奥の手として、ジェット噴射でジュラルを焼殺することもある。

スカイロッド

どこからともなく現れる戦闘機。私的な旅行に使われていることもある。
武器はアルファ光線と不快な銃声を発するMAP兵器
戦闘機だが宇宙、水中どこでも行ける。
基本的に無敵でジュラル星人の円盤に対して無双しているが、声を出せないと呼ぶことが出来ない弱点がある。呼ぶと研の下まで飛んで来る特徴から自動操縦機能もある模様。操縦は簡単そうで難しいらしい。
後半になるにつれ上部のフラフープが仕事しなくなる。詳しくは項目で。

ガリバー光線発射ロケット

地球に接近したアイアン星に対して使用。機体後部からガリバー光線を発射出来る。
ガリバー光線とは原子力から作り出された光線で、小惑星なら粉微塵に吹き飛ばせる威力を持つ他、物を引っ張る力も持つ。
これを利用してアイアン星の軌道を変える為に使われ、魔王が同じような性質のパスカル光線で援護してくれた事もあって見事に地球の危機を回避した。

ボルガ博士

そうか、頭の中に爆弾が!→ボルガ博士、お許しください!


名言・迷言

「お前達、よくもあんなキチガイレコードを!


うん、大好きSA☆


「可哀想なボルガ博士……」


院長! あなたは狂っているんだ!


ごめんねー、僕のパパが君を車でひいちゃって☆(棒読み)


こ れ は ひ ど い


(ジュラル星人「チャージマン! 殺してやる!」)→「それは僕の言う言葉だ!


気でも狂ったんじゃないのか!? おい!!


応援、ありがとー!!←「してねーよ!」



余談

因みに彼がチャージマンであることは知っており、ジュラル星人に関係しそうなことは皆、直接相談しに来る。
が、皆が真似すると困るので、必要な時以外に変装シーンは見せてくれない
「星くん、チャージングGOは見せ物でもないし、そうむやみに変装することは許されないんDA!(キリッ」。
なお、漫画版チャージマン研では家族以外には秘密としている。

友人の放火行為は完全にスルー*3するが、ジュラル星人の教唆に関しては暴力を持って応じる。
また、ジュラル星人も彼がチャージマンであることや、住所、家族構成まで知っている。
そのため研を直接攻撃してきたり、に成りすました工作員を家族の元へ送り込むこともあった。

冒険王漫画版ではチャージマン時の色が異なる。
この冒険王版においては原作の狂気はなりを潜め、正義と平和の為に労を惜しまない正統派ヒーローとなっている。
アポロ星人リリーを殺したジュラル星人に怒りを爆発させる研の姿は掛け値無しにかっこいいので未見の人は是非。

また、アニメ「ケロロ軍曹」ではジャージマン冬樹なるヒーローが登場した。
こちらも研に劣らない鬼畜ヒーローであり、しかも変身シーンはどっからどう見てもチャー研のオマージュ。
というか、そもそもケロロ軍曹自体、「侵略者が回りくどい作戦を展開しては阻止される」というフォーマットにおいてチャー研と似たところがある。

当時企画だった西野清市によると人物モデルとなったのは超能力探偵のピーター・フルコスらしい。
彼も超能力(サイコメトリー)で証拠もない状態から犯人を当ててしまっていたので研の有無を言わさない態度はこの辺に原因があるのかもしれない。

ちなみに変装シーンでは「K」と「V」が交互に点滅する演出があるのだが、これの詳細な意味は不明。ファンの間ではKichigai Victoryの略として親しまれている。あながち間違ってないが
本来は変装する事により通常状態の研の服の「K」からチャージマンの服の「V」へ変わる、という事なのだろうが。





「魔王様! あの恐るべきチャージマン研の項目の追記・修正でありますが!」

『気にするな!』

応援、ありがとー!

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最終更新:2024年03月02日 09:37

*1 因みに劇中ではタイツ姿の人も現代の洋服を着た人も混在しているため格別おかしい恰好というわけではない。家族の中では唯一タイツだが

*2 本作では一貫して「変身」ではなく「変装」という表現を用いる。また、研は特に正体を隠しておらず、本名・顔出しのままヒーロー活動をしている

*3 絵コンテでは最後に友人の謝罪行脚に同行するという構図があったようだが本編に入ってない