私にいい考えがある

登録日:2011/02/25 Fri 23:37:02
更新日:2023/12/26 Tue 09:04:12
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ここがアニヲタwikiか……
よぅし、みんな聞いてくれ、



私 に い い 考 え が あ る

『私にいい考えがある』とは、『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』の登場人物、サイバトロン軍総司令官コンボイ(オプティマスプライム)の台詞である。

正義の味方サイバトロンのトップであるコンボイは、戦闘能力が高く、人間や仲間の命を第一に考える名司令官であり、
人々を脅かす未曾有の危機から幾度と無く宇宙を救ってきた文句なしの英雄である。

更に直感力と洞察力に優れ、冷静に状況判断出来る人物であるため、コンボイの立てる作戦の成功率は非常に高い。
高い……のだが肝心な最初の一回目のいい考えが失敗してしまった事からか各Wikiに失敗フラグとして記載され、
ファンの間でもこの「私にいい考えがある」は失敗フラグとして定着してしまった。

彼は元々おおらかで豪快な性格で、若干天然の気質があり、たまにセリフと違った行動を取ることがある。(主にノリの良い吹き替えが原因)
更に危険な任務は自ら率先して行うためダメージを受けるシーンが多く、崖から転がり落ちたり爆発したりとピンチになることも少なくない。
またコンボイ自身を含むサイバトロン戦士達は総じて柔軟性・自立性が高く、リーダーの決定に対しても積極的に意見を言うなど組織としての風土自体も基本的に緩めである。
さらにコンボイ不在の状況下で何かしらのミスやトラブルが発生したとしても、各メンバーが機転を利かせて切り抜けられる事が多いため、余計にコンボイ=ダメ指揮官のイメージが付いてしまったのかも知れない。*1
結果としてコンボイ=天然&ピンチというイメージのせいか、違和感なくファンの間にこの誤用が広まってしまったようだ。

TF自体が有名なこともあり、時代を跨ぐ迷台詞としてパロディされることが多い。

また、実のところ初代でこれを言ったのは65話中わずか5回だったりする。
その内容はと言うと……


・3話「地球脱出!」 失敗

捕まえたジャガーにニセの情報を流してハウンドがホログラムで作ったロケット燃料基地におびき寄せようとした。
しかしメガトロンに完璧に看破されて、ニセの基地にはスクラップで作ったニセデストロンだけやってきて、本隊は本物のロケット基地を襲ってエネルギーを強奪。結果として作戦は大失敗に終わった。
といっても、ここで立てた作戦自体は決して悪いものではなく、あくまでメガトロンの悪知恵のほうが上手だっただけである。


・5話「メガトロンの帰還」 引き分け(救出は成功

チップが人質に取られてメガトロンの反物質エネルギーの生成を阻止できないのでリジェとハウンドを使ったかく乱および潜入救出作戦を立てた。
結果はチップ救出には無事成功したものの反物質エネルギーの生成は阻止できずできたエネルゴンを投げつけられて痛い目にあった。
「チップの救出」といういい考えの目的自体は成功なものの、最終的に阻止すべきメガトロンの目的は阻止できなかったので引き分けと言ったところか。


・18話「対決!!ダイノボット PART I」 成功

サイバトロン基地内で暴れて手がつけられなくなったダイノボットに対しグリムロックに仲間をおとなしくさせるよう指示した。
結果はグリムロックの指示にダイノボットは従い暴れるのをやめされるのに成功した。


・43話「ベクターシグマの鍵 PART.2」 成功

アルファートリンが命と引き換えに起動したベクターシグマによって航空戦力部隊エアーボット部隊が誕生した。
だが、その一人のシルバーボルトが高所恐怖症だというのでコンボイはエアーボット部隊のリーダーにして責任と忙しさで忘れさせようとした。
結果はリーダーの仕事に集中することで高所恐怖症を克服、シルバーボルトは無事エアーボット部隊をまとめあげた。

・57話「スカイファイヤーの再生」 成功

捕まったスパイク親子を助けるため氷の洞窟から潜入して二人の救出に無事成功する。
別動隊のメンバーも道に迷ったもののデストロンの作業現場への潜入に成功。
その後別動隊はメガトロンに捕まるが、スカイファイヤーと接触し彼がサイバトロンに加入するきっかけとなった。


……と、このように3勝1敗1分(目的自体の純粋な成功率なら4勝1敗)と、成功率の方がかなり高かったりする。
しかし、成功例がどれも人事関係と言えるので「流石司令官だけあって部下を使うのが上手い」とか「作戦立案能力はアレでも人を見る目はある」とか言われ、
しまいには「(この台詞は)人事なら成功フラグ」と言われることに。発言自体人事以外であまり使ってないのだが。

また、61話「マスカレード」では、台詞自体は「だが名案が浮かんだ」と異なるものの、新兵器開発のパーツを集めて回っていたスタントロン部隊を全員見事に捕縛して目的を暴いてみせたうえ、
自分を含めた五名で偽のスタントロンに変装し、さらに(途中本物のスタントロンが脱出してくるというアクシデントはあったが)味方をも欺く二重の手を打っておいたおかげで完全にデストロンの計画を粉砕するなど、ここでも名指揮官ぶりを見せつけている。
このようにコンボイは本来非常に優秀な指揮官であるにもかかわらず、この「私にいい考えがある」の濡れ衣が元でネット上で無能扱いされてしまうことも……。

ちなみに、アメリカで開催されるトランスフォーマーの一大イベント、
BOTCONの2009年限定品の正義と悪が逆転した世界「シャッタードグラス*2」の司令官もいい考えを披露するが
この司令官は敵の死体展示が趣味の、ガルバトロンも顔負けなくらいのキチ○イ司令官なので
いい考えの中で味方を殺すこともしばしば…

ギャラクシーフォース」では最終決戦後の第52話(最終話)でギャラクシーコンボイがこの「私にいい考えがある」と言いながら「新スペースブリッジ建設計画」を立案し、そのリーダーとして旅立っていった*3

ちなみにそのプロジェクトは成功した(DVD第13巻(最終巻)のブックレットで判明)為、コビーとローリの結婚式にも参列し(仲人?)、写真に顔のアップがデカデカと写っている。やはり成功フラグなのであるかもしれない。

他作品にもコンボイやオプティマスプライムのセリフとしてセルフパロディで登場することもある。



どうするんです、コンボイ司令官?

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最終更新:2023年12月26日 09:04

*1 この辺りはリーダーのメガトロン自身が優れた策略家である反面、普段のワンマン体制が災いして、一度不測の事態が起きると一気にグダって敗北する事が多いデストロンとは対照的である。

*2 悪のオートボット、正義のディセプティコンが登場する。もちろんオプティマスは悪役。

*3 その間、サイバトロン軍総司令官はドレッドロックに託している